おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

小田急バス「真光寺公園」~京王線「若葉台駅」。その2。谷戸の最奥。国士館大。「よこやまの道」。川崎市の最西端。(「都県境を探ってみる」。第18回目)

2023-04-13 21:33:36 | 都県境を探ってみる

農作業が進む田畑の路を歩き、

山道に入ります。

         この先、国士館大のところで、都県境と再会します。

      この道を向こうから親子が自転車でやってきので、ビックリ!

              

谷戸の最奥付近。

都県境にもなっている「よこやまの道」に出会います。

「よこやまの道」

「よこやまの道」は、万葉集において多摩の横山と詠われた多摩丘陵の尾根部に位置し、「多摩の自然と歴史にふれあう道」を基本テーマに整備が進められてきました。
既存の山路や尾根沿いに残された自然や緑を積極的に活かしながら、樹林内の散策路や休憩広場、多摩市域を一望できる展望広場等が整備され多摩丘陵や多摩ニュータウンの風景とともに、四季折々の自然に親しみ地域に残る史跡や伝説の歴史文化にふれあうことのできる全長約10kmの遊歩道です。

よこやまの道の由来

「赤駒(あかごま)を山野(やまの)に放(はが)し捕りかにて 多摩の横山徒歩(かし)ゆか遺(ゆ)らむ」万葉集(巻二十・四四一七)豊島郡の上丁(かみつよろぼ)椋椅部(くらはしべ)荒虫が妻 宇遅部(うじべ)黒女(くろめ)

この万葉集は「赤駒を山野の中に放牧して捕らえられず、夫に多摩の横山を歩かせてしまうのだろうか」という防人の妻の心づくしの歌です。
東国から遠く北九州で国防の兵役につく防人は、再び故郷の土を踏むことはほとんどありませんでした。武蔵野を眺望できる横山の尾根道で故郷を振り返りながら、家族との別れを惜しんだ防人の姿が浮かんできます。
『よこやまの道』はこの万葉集の[横山]から名づけました。

出展:講談社「萬葉集 - 全訳注 原文付 -」

歴史文化の道~多摩ニュータウンの尾根筋~

「よこやまの道」の位置する尾根筋は、古代より武蔵野と相模野の双方を眺められる高台として、また西国と東国を結ぶさまざまな交通の要衝として活用されてきました。
この尾根筋には、鎌倉古道(鎌倉街道早ノ道、鎌倉街道上ノ道、(仮称)軍事戦略鎌倉道)や奥州古道、奥州廃道、古代の東海道、などの重要な歴史街道(古街道)が縦走、横断し、その痕跡やさまざまな伝説等が語り継がれています。
古代から中世~江戸時代にわたって政治、軍事、文化、産業、社寺・霊地参詣などを目的として、東国-西国間の交易を行なう商人や鎌倉武士団、諸国霊場を行脚する巡礼者や都の貴人、新選組が行き来したと推測され、歴史とロマンを感じることのできる道となっています。

(この項、「」HPより)

左に折れ、西方に行ってみます。

    国士館大構内から続く「都県境」。

     この付近から都県境は「よこやまの道」をたどるようになります。

「川崎市の最西端」。

「よこやまの道」は、町田市に入り、この先、西に向かいます。

西に向かって歩く人も多い。

 

「よこやまの道」《←西側順路 東順路→》

     東に向かって歩きます。

             「大きく堀割った古街道跡」。

かつて地図のない時代の旅人や物資を運ぶ人たちは、自分の現在地や目的地の方向を知るため、また山賊・敵から身を守るために、なるべく尾根の高台を通りました。この後ろの山の中に、急坂をゆるやかにして同じ調子で楽に荷車や人馬が通行できるように道を堀割った工夫が見られます。

左手は「国士館大キャンパス」・「都立永山高」方向。

     

              「多摩よこやまの道でみられる野鳥」。

木漏れ日の下、行き来する人々が多い。都県境は、東に延びていきます。

              「並列する謎の古街道跡」。

この近くの尾根筋には、数本の古道が並行する大規模な古道跡が残されています。これは防人や朝廷の軍隊が往来した古東海道跡なのか、あるいは鎌倉街道・中世の道跡なのか現在不明ですが、並列する道跡は、荷車や人の通行量の多い時のすれ違いや荷の道の使い分け肩工夫であるかもしれません。

このように、道筋の随所に案内板や解説板が設置されていて、楽しみながら歩くことができます。上にも記されているように、都県境は、現在の「よこやまの道」をそのままたどるわけではありません。道の南側を「つかず、離れず」という感じで進んで行きます。

尾根道の雰囲気がありそう。

左下が開けてくる。

                                     2010年代のようす。東南側には丘陵が広がる。


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