おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

グローブまたは・・・

2005-11-20 23:45:29 | 世間世界
 先日車で出かけたときのこと。京浜急行の踏切にさしかかった。この踏切は、なかなか遮断機が開かない「開かずの踏切」に近い。そういえば、このあたりのJR線。開かずの踏切が少し前、話題になったくらいだ。
 現場は立体交差の工事中で、それでなくても混雑する国道。結局、渡れずに電車通過待ち。これはしまった、助手席もあきらめ顔。聞くともなしに聞こえてくる、ラジオの音声。「思い出話」風というか、コント風の仕上がり方。若い女性の声。追憶の趣。初めて聞く話だった。
 ショートコントなのかしらん。どうも父親が亡くなったらしい。一人娘が野球選手になりたくて、野球部に入ろうとするが父親に反対される。女のくせに何だって野球だ!男の子だったら野球をさせたかったらしい父親。それでもその娘は、野球をやっていく。
 その父がふとした病で死んでしまう。娘が父の遺品を片づけていると、グローブがあった。よく磨かれ、柔らかく使い慣れたグローブ。それほどやりたかったなら自分にもやろう、と声をかけてくれればよかったのに、と娘がつぶやく。
 電車通過待ちの間に聞いた。思ったほど待ち時間は長くはなく、奇跡的に遮断機が上がった。ラジオからは、その続きの声が。グローブではなくてブログのことですが・・・。
 手の込んだ某社のCMだった。おいおい、それはないでしょ、て二人でつい叫んでしまった、まだ渡りきらなかったが。そして苦笑いをした。二人で聞き入っていたから。
 でも、いくら話だからと言って、人の死をもてあそぶな!
 実は、かつての若き同僚が、今、死の床につき、いつ命が尽きてもおかしくない、という深刻な話を聞いたばかりだったからだ。
 最近のCMは、このように聞いている人の話をうまくはぐらかすような、落ちのものが多いような気がする。はたして今の軽薄な世相をあらわしているのか、はたして人間の心理を深くよんでいるのか。
 そのあと流された、禁煙のCMもなかなか手が込んでいた。これもうまくはめられた感じがした。
 クソ!けっしてあんたのブログには入らないぞ!って思った。が、家に帰ってきて小生のブログはまさにそのブログであったのに気がついた。
 実にしてやられた一こまでした。
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