おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

六ツ木水門。垳川排水機場。稲荷下樋管。県境。

2012-06-30 12:56:12 | つぶやき
 足立区と埼玉県との県境。このあたりになると、中川の流れもこころなしか静かで美しく、堤防も緑に覆われ、周囲ものどかな自然の雰囲気に包まれてきます。釣り人も釣り糸を垂れてのしばしのくつろぎ。ジョギングする方も目につきます。
 足立区側は西に綾瀬川、花畑川(花畑運河・綾瀬川と中川を結ぶ)や垳(がけ)川、東には中川。葛飾区側は大場川と、このあたりは、川に囲まれた地域。水害防止、水質改善などのための水門(樋門)が目立ちます。「六ツ木水門」「稲荷下樋管」。大場川には大きな水門、等。
 昭和30年代後半まで、このあたりは水田地帯。さらには、水運も盛んでした。その後は、宅地開発。このあたりの川も生活排水、工場排水のために濁って悪臭までも。下水道の完備などで、再び川の流れを取り戻していく。そんな水と人々との関わり合いの歴史もあります。
 垳(がけ)川の東端、中川との接続点に昭和54(1979)年に完成したのが埼玉県の垳川排水機場。垳川は綾瀬川本流で、江戸初期に綾瀬川から切り離され、江戸中期の1729年には中川とも切り離されて、河川としての機能を失ってしまいました。中間部で北から合流する葛西用水路の溜池としての役割を果たしてきましたが、ひとたび大雨で増水すると浸水騒ぎ。
 そこで、増水時には水害防止のため、綾瀬川や中川に排水する施設が設置されました。現在、その役目を担っているのが、垳川排水機場。

 垳川排水機場の南側には中川と垳川をつなぐ稲荷下樋管があります。中川の土手にある操作室はユニークなつくりです。

道路をはさんで反対側(垳川側)のフェンス内にある「境界標」(東京都と埼玉県の県境)下の方は雑草に覆われて判読不可。
「東京都/埼玉縣潮・・」
垳川からの排水機場。
中川の少し上流の橋。潮止橋。かつては、満潮時に海水が混じってくることもあったでしょうか。
綾瀬川方面に向かって垳川沿いが「神明水の森公園」。遊歩道が整備されて、静かな水辺を散策できます。冬には渡り鳥の姿も見かけるとか。
公園の入り口付近の農家。昔ながらのつくりでした。便所も外(今、使用しているかどうかは不明)。
六ツ木水門(足立区)からの中川。遠くに見えるのが、大場川(葛飾区)の水門。
花畑川。釣り人がいました。遠くに見えるのが「六ツ木水門」(中川側)。
葛西用水。花畑川の南側。かつては花畑川の下を北から南にくぐっていました。
葛飾区側の中川土手。こんな細い道のところもあります。下流を望む。
散歩道。上流を望む。

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