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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

金に恋して、泉は祈る。

2024年08月06日 | 百伝。

79年前の今日は、ヒロシマに原爆が投下された日。

いつの頃からか、8月6日は物静かに過ごすようになりました。

今日は、そのせいか、リニューアルオープンしたばかりの福井市立図書館へ出掛けました。

県立図書館と比べると小じんまりとした規模ですが、センスあるフロア構成でした。

ただ、夏休みの中学生高校生と年金生活者の高齢者ばかりで席が占領されていました。

そそくさに市立図書館をあとにしました。

涼しくなってまた一度伺いましょう。

次は、全国的に注目を集めている隣県の石川県立図書館と岐阜県立図書館に出掛ける予定。

図書館をあとにして、とあるホテル内にある入浴施設で過ごしました。

休憩室でテレビを観ているとオリンピック報道ばかりです。

人生賭けて金メダルを目指しているのだから、負けて号泣するのは理解出来るという解説者のコメント。

人生賭けて負けたとしても、死ぬ想いで戦ったとしても、命を奪われる事もありません。

金メダルに大恋愛して、大失恋したような光景に映りました。

これこそスポーツの美学です。

人生に失恋、失敗は必要です。

失恋の全てが初恋、いつか最高のメダルと出会えると思います。

派手さは全く無いですが、福井県内では絶大な人気のあるオリンピアがいます。

福井県民の老若男女、全世代から茜ちゃんと親しみを込めて呼ばれるバドミントン女子シングル日本代表の山口茜選手です。

ヒラヒラしたフリルのスカートは履かず、短パン姿の少年のような出で立ちでコートに立ちます。

ポイントを重ねても他の選手の様に、決して雄叫びを上げません。

常に黙々とした試合運びです。

試合に勝ってもガッツポーズとは無縁です。

ただ敗戦は悔しいはず。

今回のパリオリンピック、準々決勝で敗退しました。

そのコメントが素晴らしかった。

「力は出し切りました。相手が強いので仕方がない。結果は出せなかったけど成長させてくれたオリンピックでした。試合中に聞こえてくるたくさんの声援の中でプレーが出来た幸せな空間でした。」

鼻水を硯ながら涙声で感謝のコメントでした。

それにくらべて、お国の為、死ね気で戦い、勝てば国旗を背中に纏い歓喜して雄叫び、負ければ期待を裏切り申し訳ありません、という泣き声のコメントがナント多い事か❗

勝利よりも参加する事に意義がある国家よりも個人を尊重するオリンピック精神なのでは?

帰宅すると、被団協(日本原水爆被爆者団体協議会)から毎月届くタブロイド新聞がポストに入っていました。

今日は、ヒロシマ原爆忌。

戦争と平和を繰り返す、いつの時代にも人間は勝利至上主義というステタース、経済至上主義の階段を上がろうとします。

昨日の株価大暴落、そして今日の株価大暴騰。

オリンピックと同様、あげあげで、金メダル期待が外れた時の喪失感と、青空天井相場の強気筋が、高値覚えで、損失を増長さすのは似ています。

投資 投機 博打は、諦めが肝心です。

お金にも使用期限、賞味期限という寿命を❗

今年も酷暑、40度になると人間の身体は危険な状態となります。

百度となると、暑いよりも熱い大火傷です。

79年前のヒロシマ、原爆投下直後には放射線、爆風、そして3000度から6000度の熱線が吹いたとの事。

人間は一瞬にして、炭か、溶けてしまい、ヒロシマには人影だけが残った場所があります。

戦争で儲ける武器商人、核兵器、軍事力で権力保身維持を図る為政者、彼らは、人間本来の希望と絶望をもてあそんでいます。

人間は、魔物の金に恋している。



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