百島 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

強く優しく

2008年06月15日 | 千伝。
日本の会社は、約200万社ほどがあり、そのうち国内上場されている企業が約4000社・・さらに、実際日々売買される銘柄は、その15%前後という統計があります。

多分、いい恋愛相手を見つけるよりも、いい企業を見つけて投資するほうが、確率的な成功は、遥かに高く、かつ低いのです。

う~ん・・見方を変えると、同じような確率的感覚なのかもしれません。(笑)

昨晩から始まったNHK土曜ドラマ「監査法人」・・大筋の内容は、あんなものでしょう。

ただ、あれほど熱血漢溢れる若い公認会計士も極めて稀です。
持ちつ持たれつつ、長いものに巻かれろが・・日本の風土、ビジネス慣習です。

数年前、カネボウの意図としない粉飾決算が発端で日本の四大監査法人の一つあった中央青山監査法人(みすず監査法人)が解散した事件がありました。
あるいは、ライブドアの意図的な不正経理事件もありました。

ドラマ通り、国際化に照らし合わせて厳格な監査による「承認せず。監査辞退」を行えば、日本経済は、麻痺状態に陥る可能性が大です。
それこそ、監査難民と言われる企業も続出し上場廃止となる緊迫した状態になります。

経済を、この世に譬えるならば、株式公開を目指すベンチャーや新興企業は、まだ子供であり、大人である上場企業への仲間入りという自体が、成長株という生き物としての経済発展に尽きることだと考えています。

監査法人と言えば、教育担当、あるいは経済コンサルタントを司るような公正厳格な存在であってほしいものですが・・理想論だけでは、巧くゆくはずがありません。

よく言われることですが、企業の決算書(財務諸表)は、学生時代の通知表、成績表のようなものです。

ただ、人生の決算書は、キャッシュフロー・損益計算書でも貸借対照表でもありません。

多分、憎悪、愛情、哀しみ、喜び・・等々の人間としての感情的な部分での結果重視が生き方として問われると思うのです。


昨日の岩手・宮城の大地震の惨事を見るにつれて、人間は、公正な厳格さも必要ですが、愉快な強い優しさが根本的になければ、人災、天災だらけの「感さ」な人生を飛び越すのが面倒になるかもしれません。

今回の地震に遭われた被災者の皆様には、心からお見舞い申し上げます。合掌。

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