百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

ノルマとノロマ。

2018年10月10日 | 千伝。

昨日の出来事で、書きそびれたものがありました。

国体最後の最終競技種目は、男子400メートルリレー(100M x 4)でした。

決勝には、広島チームも残っており、アンカーの第4走者は、あの山縣選手。

山縣選手が、後方から先頭の東京チームにどんどん迫ってきました。

応援です!

声援です。

結果は、優勝した東京チームに0.07秒差まで猛烈に縮めた僅差。

惜しい広島チームの2位でした。

ところで、全国障害者スポーツ大会(福井しあわせ元気大会)が、今年は、10月13日から15日まで開催されます。

僕も、3日間、障スポの行事に出来る限り参加観戦するつもりです。

最近は、AI(人工知能)やらロボットの進化に関わるニュースが溢れています。

個人個人の遺伝子情報や細胞活動、病歴からのビッグデーターの蓄積、判断により、各個人の寿命まで結果を導きだすことができるであろうとのこと。

死を怖れず疲れもミスも無い、ノルマを必ず果たすであろうロボット・・・そうなると、人間は、ただのノロマになるのかもしれません。

恐竜も、ノロマだったのかな?

恐竜が絶滅したあと、進化した哺乳類の人類が、この地球の覇者となりました。

その人類が、今やその未来に確信が持てない有り様です。

AIやらロボットが進化すると、人間の仕事が奪われるとか、新しい雇用が生まれるとか、様々な意見が飛び交います。

社会主義の国なのに資本家がいたり、資本主義の国なのに貧富格差反対、人間は平等であるべきという主張もあります。

明治維新の時代、「民富めば、国富む」というスローガンがありました。

あれから、150年・・・このスローガンは、正しいのかな?

非正規雇用の収入やら介護職員の給与を考えると、どうして、日本が経済大国と言えるのか不可解です。

ただ、我々世代は、昭和30年代の日本の貧しい暮らしを知る最後の世代だから、幸運です。

子供の頃、日本が豊かな国だと思ったこともありません。

他のほとんどの国の方が、豊かに思えたものです。

昭和40年代から、日本社会が一気に1億総中流時代に突入体験したのも幸運でした。

そして、昭和の時代が終わる頃には、海外から「日本人は金持ちだとか、日本は凄いとか」もてはやされて、持ち上げられたものです。

ほんの30年前の平成の時代になった頃、「日本人1人の給与で、30人の中国人を雇えるんだから、これからは汗よりも知恵を出しなさい」と、とある経営者が、常日頃伝えていたのを思い出します。

あれから、30年・・・今は、平均的な日本人よりも、中国人の方が裕福に映ります。

ノロマな人間とは、何ぞや?

さて、今日は、大きな病院で再診察。

8年程まえに、拡張性心筋症を発症したとき、担当の医師が、家内には「ぼくの寿命は5年以内」と告げたようです。

確かに、その告知は正しかったのかもしれません。

3年程まえに、大動脈解離を発症して集中治療室に運ばれたとき、担当の医師から、家内に「残念ながら、覚悟してください」と告げられたとのこと。

でも、生きている。

ドクターストップばかりの生活ですが、まだ生き延びています。

今日は、担当の医師から、「人工血管が必要になるでしょう」と直接告知されました。

ということは、まだ生き延びられるということかな?

障害者になる、間違いのない事実が、目の前に迫っていますが、嬉しいのです。

今年、白内障手術後、人工の水晶体レンズを眼球に入れた途端、子供の頃の視力に戻った摩訶不思議な世界。

障害者の短距離選手が人工義足を使用して、100メートルを走れば、8秒台の記録も可能だとか❗

そして、未来へ。

ノルマという目標物も、ノロマという進化物も、明日が見えるものでないとね。

感謝。


スポーツの融合。

2018年10月10日 | 千伝。

昨日、10月9日、明治150年記念福井しあわせ元気国体(福井国体)が無事に閉幕。

とても、感動的でした。

福井県選手団が、退場する他府県の選手団をお見送りするシーンです。

人口80万人にも満たない小さな福井県が50年ぶりに天皇杯を獲得、皇后杯も初獲得、東京の三連覇を阻止。

閉会式後の福井県選手団の解団式です。

福井県勢、万歳三唱、国内最大のスポーツの祭典を締めくくりました。

そして、福井しあわせ元気大会(全国障害者スポーツ大会=障スポ)が、10月13日~15日に開催されます。

既に、車椅子バスケットボールの競技は、会期前から始まっています。

今回の福井国体は、障スポとの「融合」を体現した初めての試みなのです。

時代の変革の風を感じました❗

これは、全国ニュースでもほとんど取り上げられていませんが、福井から始まった画期的な試みだと思います。

「ふるさと納税」、「ポイントカード」そして、「コシヒカリ」を産み出した福井県です。

福井県の知恵は、いつか障スポとの「大きな融合」を産み出すような可能性を感じます。

来年2019年の国体は茨城県、二年後の2020年は鹿児島県。

三年後の2021年は、三重県。

さらに、四年後の2022年は、栃木県だそうです。

宇都宮市の職員が、もう福井国体の視察に来られていました。

他県の関係者も・・・何か想うところもあったと思います。

個人的な感想ですが、開会式、閉会式の来賓の挨拶で、必ず「2020年の東京オリンピック」に繋がる国体、出場選手に夢や期待を伝えていました。

日本国内最大のスポーツの祭典と言われる「国体競技」・・・その中で、いちばん感心感服させられた競技は、「剣道」と「なぎなた」です。

以前、勝利した剣道の選手が、ガッツポーズをして失格となりました。

女子なぎなたの選手の「礼に始まり、礼に終わる」・・・礼節の立ち居振る舞いに「見事な美しさ」を覚えて鳥肌が立つぐらいに震えました。

オリンピック大会の競技に参加しなくても、それ以上に価値ある武道に映りました。

スポーツも融合の始まる時代の入口に立っていると感じました。

ボランティア活動に奉仕する大勢の方々に支えられている大会だと改めて実感しました❗

ボランティアの存在が無ければ、スポーツの融合も有り得ません。

ボランティアこそが、ゲームメーカの屋台骨です。

50年ぶりの福井国体、素晴らしかったです。

感動をありがとう。