百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

細川頼之(1329 ~1392)

2018年07月02日 | 空木宝剣

下駄ばきの ばんこの下の 百足かな


人生五十 効無きを愧ず 花木 春過ぎて夏已に中ばなり
満室の蒼蠅 埽えども 去りがたし 起って禅榻を尋ねて
清風に臥せん ( 吟詩 海南行 より)

管領 細川頼之は、足利二代将軍義詮(1330~1367)より、足利義満(1358~1408)の後見人を頼まれ、見事に、その大役を果たしたが、満室の取り巻き連中との確執に辟易。
余生を、所領の讃岐で終える決意を詩にしたためたもの。

人生百年の平成の世に、讃岐に咲いたのは、うどんげの花。