rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

奈良時代に創建された、地域の古寺

2014-09-30 22:23:29 | 旅先から
毎年欠かさずお参りに行くお寺がある。
奈良時代782年、桓武天皇の勅命により創建された天台宗のお寺”西蓮寺”、いつもこの時期9月24日から30日にかけて供養する”常行三昧会”に参るのだ。
ほぼ例年、期間中雨に見舞われるのだが、今年は風が強く吹いたものの雨はなかった。
家族皆で欠かさず参っていたのに、今年は多忙な子供たちと足並みがそろわなく、最終日ぎりぎりに大人たちだけで行く。
たぶん、大人たちだけの参拝はしばらく続くだろう。
真っ赤な彼岸花がたくさん植えられていたけれど、さすがに見ごろは過ぎていた。
そうだ、去年、小さい人たちと見に来て蜂に刺される事件があったことをブログに記してある。
今回も写真にできなかったが、ここには樹齢千年以上もある大銀杏が二本健在だ。
他にも杉や楠木の古木もある。
その古木たちがあることによって大きな安らぎがもたらされるのは、植物のゆったりした時間の流れと風雪を耐え抜いた力強さなのだろうか。
最近、偶然にも古寺めぐりをしているわけだが、結構いいものだ。
有名でなくとも、古寺めぐりを機会を見ては続けていきたい。


公平を期して、香取神宮

2014-09-29 10:10:46 | 旅先から

本殿


御神木

今日もまた、”非情なる部活”の一環で朝早くから小さい人の送迎だ。
4時間したなら小さい人を回収しなければならなかったので、その間に香取神宮へ詣でることにする。
実はこれが初めて。
鹿島神宮だけでは片手落ち、両神宮は由緒深く日本神話の創世記に現れる神様を祭ってもいて、また双方に地震を鎮める「要石」がある。
ここの要石は、総門よりさらに手前の小道を上がったところにひっそりと祭られていた。
鹿島神宮ほど杉の大木に囲まれていないけれど、元禄時代に造営された本殿も見事で、時を経てきた風格はさすがだ。
本殿を過ぎてさらに奥へ進むと間もなく境内は終わり、昭和の佇まいそのままのレトロな休憩所が、静かに営業している。
その左奥には、これも鹿島神宮と同じく数頭の鹿がいる「鹿苑」がある。
このあたり、電柱やカーブミラーにアスファルトなどがなければ、100年は一気に遡れるような場所。
駐車場まで回り道をして歩いてみた途中、いつの頃からあるのか見当がつかない無人の自動精米機を見つけ、思わず写真を撮ってみる。
最寄の佐原の町も、江戸時代の面影を残したところとして知られているが、香取神宮を取り囲む道も、結構雰囲気があるのであった。
また、佐原の旧市街地、香取神宮を、ゆっくりと散策してみたいと考えている。


苔むした灯篭


東門の門前休憩所


レトロな無人精米機

涼しくなると食べたくなるもの、ビーフ・ストロガノフ

2014-09-27 22:33:59 | 食べ物たち
子供たちのリクエストで、夕食に”ビーフ・ストロガノフ”を作った。
薄切りの牛肉の赤身に塩コショウで下味をつけ、サラダ油で色が変わるくらいまで炒め、お湯と赤ワイン ローリエを入れて水分が大方なくなるまでコトコト煮込む。
ローリエを取り出し、ブイヨンと細切りにしたタマネギを加え透き通るまで煮てから、生クリームと溶かしバターで練った小麦粉をお湯でゆるくしたものを加えてさらに煮込み、しょうゆで風味、塩コショウで味を調えれば出来上がり。
それに定番バターライスを添えれば、秋から冬にかけて食べたくなる濃厚コクのある料理”ビーフ・ストロガノフ”の完成だ。
あともう一品は、刻みゆで卵にタマネギとパセリのみじん切りだけのシンプルポテトサラダ。
ポイントは、荒挽き黒コショウ。
このポテトサラダ、キュウリやハムを加えたものより評判がよい。
残念ながらその画像はない、待ってましたとばかりに食べつくされてしまったからだ。
いやはや、食欲の秋なのか、食べっぷりが凄まじい我が家族であることよ。

澁澤龍彦「滞欧日記」、そうでしょやっぱりロッホナー

2014-09-26 23:10:37 | 本たち
周知のことだが、テレビがあまりにつまらないので、たった10分ほど近くにあった本を手に取り読んだ。
澁澤龍彦「滞欧日記」、しばらく前に読んだから、細部は忘れてしまっている。
文庫版の43頁、シュテファン・ロッホナーを「北欧における天使の画家」と讃えていた。
そうそう、そうでしょ、やっぱりロッホナーはいいでしょう。
ああ、ミュンヘンのアルテナ・ピナコテークに行きたい。
生ロッホナーに会いたい。
重厚な室内に当たり前のように収まっている、ロッホナーを見たい。
無性に美術館巡りがしたくなる。
日常を忘れ、美と幻想だけに埋没したくなる、そんな本だ。

当ブログ「おとぎの世界へ、シュテファン・ロッホナー」をご覧あれ。

ほっこり素朴、ロジェ・ビシェール

2014-09-25 22:59:59 | アート

黒い太陽




20世紀前半に活躍したフランスの画家ロジェ・ビシェール、ちょっとクレーを髣髴させる画風だけれど、ほっこりと温かみがありとてもいい感じだ。
そうだ、どちらかというとラスコー洞窟の壁画のようなプリミティブな風合いといったほうが近いかもしれない。
生き生きとした線とリズミカルな色彩、そしてちょっと呪術的でもある。
見ていて味わいがあり和める絵画。
かっちりと一分の隙もなく描かれた絵も好きだが、このように色の斑紋が奏でるハーモニーに聴き入るのも楽しい。
なんとなくスクリャービンのピアノ曲を貼っておこうか。



光景






Hamelin plays Scriabin - Étude in C sharp minor, Op. 2, No. 1 (1887)



Scriabin plays Scriabin Prelude Op.11 No.13