rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

ベルギー鎮魂

2016-03-23 22:56:09 | アート

La Mort Poursuivant le Troupeau des Humains


The Fight

痛ましい事件が、人々を襲った。
人が人を損なうことは、大小係わらず心が痛い。
人は善だけでできているわけではない。
破壊衝動は、全ての生き物に存在する。
それにしても、損なっていいはずはないのだ。




さよならミモザ

2016-03-19 23:15:02 | 植物たち
小さい人の記念樹ミモザが、移植後花を咲かすことなく枯れてしまった。
露地に下ろした当時は、すこぶる元気に葉を茂らせ、花芽の準備も万端だった。
ところが気がついたときには、他所のミモザは黄色のまぶしい花を見事に咲かせているときに、我が家のミモザは茶色くくすぶっている。
近寄って細い枝先を曲げてみると、ポキンとあっけなく折れてしまった。
と同時に、私の心もくしゃっと拉げた。
大事な小さい人の記念樹、この辛い事実を家人と小さい人に告げると、皆一様に暗い表情になった。
寒さに耐え切れなかったのか、それとも芯に虫でも入ってしまったのだろうか。
変えることのできない現実を受け入れて、前向きに新たな記念樹を植えることにしよう。
それはニセアカシア。
白く芳香性の花を咲かせ、20mくらいの巨木になる。
この花からできる蜂蜜は、とても美味しい。
このあたりに自生するニホンミツバチも喜ぶはずだ。
真正アカシアのミモザから、ニセアカシアまたはハリエンジュ。
でも、強い繁殖性から要注意外来性物の一面もあるので、園芸用に品種改良された物にしようか。
けれど、やはりあのポンポンのようなかわいらしい黄色の花を咲かせるミモザに未練が残る。
まだ心から「さよならミモザ」と言える状態にはないのだな。

誕生日だからこその

2016-03-13 15:32:43 | 食べ物たち
数日前、小さい人の誕生日、たまには外食にしようかと提案した。
ところが、小さい人は、浮かない顔をして首を横に振る。
当日の夕方、何が食べたいのかもう一度聞いた。
「あの、黄金チャーハンと白菜と豚肉の中華炒めが食べたい。お店とかで食べたり、豪華な物がいいんじゃなくて、自分の好きな物を食べたいから。」
「そう、それが食べたいんだ。最近のお気に入りだからね。」

これは、ちょっと前のお昼、冷蔵庫にあるもので作れる料理として、即席に成立させたメニュー。
イメージ通りビジュアルは地味、でも、チャーハンと炒め物をあわせて食べると滋味に美味しくなる。
以来、中くらいの人も小さい人も、このメニューをいたく気に入って、もう3回くらいリクエストを受けていた。

たしかに、小さい人の言う事はもっともで、お金をかければ何でも解決し満足がいくとは限らない。
ささやかであっても、その人が心から望むことを叶える、これが大切なのだ。
フルタイムで外で働くヘタレな母は、お金もないけれど体力気力も極めて乏しい。
だから、今回は禁じ手のお金マジックを使おうかと思ったけれど、小さい人に見透かされ諭されることになった。
このようなことでは、親失格だ。
空の冷蔵庫に背中を押されスーパーへ食材を買いに行き、腕まくりをして鍋を振る。
なるべくチャーハンをパラパラになるよう工夫して、”黄金チャーハン中華炒めかけ”を作った。
小さい人は大満足し、もりもり食べおかわりも。
豆板醤とショウガにネギが、お腹から体を温め、心もほっこりと効果あり。

本当の愛情、大切なことって何なのか、あらためて考える機会だった。

黄金チャーハンは、以前TVで見たグッチ雄三を踏襲。
溶き卵にしょうゆを混ぜ、ご飯によく絡ませて強火で炒め、粗挽きコショウをたっぷりふって作る。
中華炒めは、ショウガ&ニンニクをごま油で香りだしし、豚の薄切り肉をしっかり炒め塩・コショウ・豆板醤で下味、そこに白菜を加えさらにさっと炒め、最後に長ねぎと中華練り調味料を入れてさらにざっと火を加え、水溶き片栗粉でとろみをつけたなら完成。
どこにでもある素材でできる、素朴な料理だ。

さすがに小さい人も

2016-03-07 22:38:14 | 健康について
3日前くらいから小さい人が、目が痒いと言い出した。
次の日には、喉がいがらっぽく痛く、くしゃみ鼻水もひどいようだ。
「とうとう花粉症になったんじゃないの?」
「違うよ。それに認めたら本当の花粉症になっちゃうって、おとうさんがいってるもん!」
いやいや小さい人よ、精神論でどうこうするものじゃないってば。

今日は、雨だったから幾分ましであったけれど、明日の爆発的な飛散を思うと憂鬱で仕方がない。
できれば外出したくないし、毎年思うけれど体ごとすっぽり被うようなマントが欲しい。
部屋に入り込んでいる花粉が、絶え間なく攻撃してくるのも困りものだから、玄関に花粉除去ができる装置、クリーンルームが欲しくなる。
仕方がないから明日は、帽子、ゴーグル、マスクで完全武装で出勤しよう。
不審者と思われて入館できないってことは、ないと思うけれど。

さて、明日の小さい人は、どうやって登校するのだろう。
もしかすると明日くらいは、晴れていても自転車はやめたほうがいいかもしれない。
マスクなんかで防ぎきれる花粉量じゃないだろうから。

夢に漂う、ミロの世界

2016-03-06 22:46:10 | アート

Wall, Frieze, Mural

世間的な日常が、瞬く間に消費されていくようになって、失望と焦りを感じるのは我が儘なのだろうか。
あまりにも、肉体も精神も疲弊していて、絵画を見て楽しむ時間が持てないでいる。
どうにかこうにか朝の通勤時間で聴く20分のクラシック音楽が、唯一の心の栄養補給といったところだ。
老眼もあって、本に親しむことが、気軽るじゃなくなったことも大きな痛手。

今日は、ちょっと気力を振り絞ってミロの世界へ飛び込んでみよう。
何れの絵も、詩的で夢の世界のようではないか。
天地の縛りなく自由に漂い、光と影は存在しない。
あるのは、軽やかな線、明快な色が作り出す存在感だ。
このような感じの夢を見られたならば、その日一日中幸福感で満たされるだろう。
さてこれから、ミロの絵を網膜に焼き付けて、夢の世界へインポートしようではないか。


Le coq


Upside Down Figures