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2つの言語圏がせめぎ合うオタワ

2014-09-07 22:30:23 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」オンタリオ州の英語圏とケベック州のフランス語圏の州境の街という特殊性のために、オタワはカナダの首都となった。
オタワ川とオンタリオ湖を結ぶリドー運河は、全長およそ200km、冬には完全凍結するのでオタワ市を流れる部分の7.8kmほどが無料の世界最大の天然スケートリンクとなる。
その間、人々はスケートを楽しんだり、滑っていく通勤通学道としても活用されるという。
世界遺産に登録され、現在は観光・娯楽としてその機能を使う。
運河には8つの水門があり、高低差のある水門は人力で開閉しては、船の移動を緩やかにする。
カナダ航空&宇宙博物館は、150期以上の飛行機が格納庫のような場所に保管し、1939年製で実際戦争で使われていたタイプの複葉機でオタワ上空を遊覧する飛行体験もできるところ。
若者に人気がある「フロック・ブティック」は、カナダ東部で活躍するデザイナーの服を扱う店。

オタワのグルメ。
「エイティーン・レストラン」は街の中心にある人気のレストラン。
肉料理がお勧めで、”オンタリオ・ラム・ラック”は骨つきラム肉を香ばしく焼いてからハーブで風味をつけたもの、”アンガス・ストリップロイン・ステーキ”はやわらかい肉質の分厚く切った牛肉を焼いてきのことペッパーのソースでいただくボリューム満点の一品。
180年前から市民の胃袋を支えてきたパイワード・マーケットは、地元野菜が豊富に並ぶ地域密着型であるが、気軽に食べられる店も楽しい。
「プレー・フード&ワイン」では、オンタリオ湖で獲れるマスをソテー・キノコと山菜添えや、漬け込んだチェリーとキノコのニョッキなど、地元産の素材を使った料理を気軽に食べることができる。
「ビーバー・テイルズ」は、その名と同じオタワ名物の”ビーバー・テイル”を提供する。
1978年に、街のシンボルであるビーバーの尻尾をイメージして、小麦粉の生地を薄く伸ばし油で揚げたっぷりのシナモンシュガーをまぶしたもの。
もっちりとした食感に、シナモンの香りと甘さが、シンプルなおいしさを作り出す。

歴史街道としてのリドー運河めぐり。
オタワに近いパース周辺は、メープルシロップの一大産地。
春の一ヶ月間しか収穫できない砂糖カエデの樹液を煮詰めて作るメープルシロップは、収穫時期によってその色と風味が違う。
時期が遅くなるにつれて色も風味も濃くなるらしい。
「ウィーラーズ・パンケーキ・ハウス&シュガー・キャンプ」の”シュガー・ブッシュ・スペシャル”は、カナダ風パンケーキとメープルシロップを練りこんだソーセージの一皿。
気になるこのソーセージの味、いわばたれ味の焼き鳥といったところらしい。
メリック・ビルは、アーティストの多く住む街。
その中の1つ「マイケル・グレー・グラスブローイング・スタジオ」は、ガラス工房で、洒落て個性的な作品の製造販売をしている。
キングストンは、オンタリオ湖のほとりに位置する水上交通の要所。
市内では、かつて新聞のない時代、ニュースを大声で叫んで伝えるタウン・クライヤーが時々当時の様相をうかがわせてくれる。
また、ここには1800もの島々が浮かび、サウザンド・アイランズの名称で親しまれる。
一軒の家がやっと建つほどの島もあれば、ゆったりと大きな島もあり、おおくの島には別荘なのか家が建てられている。

カナダは、手付かずの大自然が多く残る国。
過酷な自然条件ではあるけれど、植物や動物たちとの共存を、これからも続けていってもらいたい。