rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

カシスやピンクレモネード

2021-06-26 22:37:19 | ベリー類の栽培
また新たなベリーの苗木が、我が家の果樹園に加わった。
ブルーベリーの変り種である”ピンクレモネード”と、カシスで和名はクロスグリだ。
ピンクレモネードは、その名の通り鮮やかなピンク色したブルーベリー、なんか混乱しそう。
長年欲しかった種類だったのだが、驚いたことに吝嗇家の家人が突然買いに行くと言い出したのだ。
まったく持って珍しい。
こちらとしては、説得の手間が省けて好都合で、好機を逃さずすぐに買い求めに出かけた。
ブルーベリーの時期真っ最中の今は、苗木も見事なものが多く、選びやすい。
それでも、ピンクレモネードは、他のブルーベリーの苗木に比べて倍以上の価格。
よくよく品定めをして、納得の苗木を選んだ。
結構気をよくした家人と、カシスの苗木に出会えた私は、偉く充実した心持となることが出来た。
カシスは、この地域ではちょっと気温が高くて生育に不安があるけれど、やってみなくてはわからない。
このカシスのジャムは、私と子供たちの大のお気に入り。
またひとつ楽しみが増えた。
それともうひとつ、ベリーではないけれど、”バタフライピー”というマメ科の植物で、真っ青な花をつける苗を見つけた。
この植物の葉で作るお茶が、海のような美しい青ということを聞いたことがあり興味を惹かれた。
タイあたりで飲まれているものらしく、アントシアニンが豊富な美容に効くそうで、なによりその色が特徴的。
一年草のようだから、まずはこれから育ててみて、種が採れたらもうけもの。
楽しみが、またさらに加わって、毎日張りのある時間を過ごせそうだ。
今は写真を載せられないけれど、花が咲いたなら忘れずに掲載しようか。

マーク・マンダース マーク・マンダースの不在

2021-06-19 22:48:52 | アート

4つの黄色い縦のコンポジション


椅子の上の乾いた像

どうしてもそこに行きたかった。
テレビでこの展覧会情報を見たとき、私の心に強く、しかも時間が経つほどに強くなるインパクトがあった。
ひび割れた粘土、木材、黒く重量感のある鉄の異なる質感の取り合わせが、大好きなのだ。
粘土によって形作られた人型が欠けて崩れるのは、古代文明の名残か、はたまた存在するものはいつかは消え往くという無常観を体現し、それが私の心に響いてくる。
木材は豊かな自然を、黒い鉄は宇宙の最終形態を連想させて、すべては流れ留まらない自然の摂理があるように思えた。
マーク・マンダースは、考え思いをめぐらせる余地をはらんだ装置を提示する。
マルセル・デュシャンの薫陶を受けているのだろうか?
彼のドローイングには、その影響があるように見えた。
ミケランジェロのように、素材の中に閉じ込められた声を聴くのだろうか?
ともかくも、彼が差し出したものによって、私の心に大きな波紋をもたらして、思索の運動を起こしたのは間違いない。


乾いた土の頭部


舞台のアンドロイド(88%に縮小)

今日はオスのコクワがやって来た

2021-06-10 22:43:28 | 生き物たち


網戸にコクワのオスが張り付く画像。
昨日はメスのコクワと、連日我家にやってきた。
もう20年位前から、クワガタを見られることは珍しくなっていた。
それでもコクワはひと夏に一回くらいは出会えたが、ノコギリクワガタは、幻といっていいほどだ。
ソーラーパネルを設置するために、雑木林が消えてきて、なおのこと彼らの生息場所が失われていく。
人口よりも、ソーラーパネルの数が多くなるのもそう遠くないかもしれない。

ブルーベリーの見回りをして、ツツジの大きな植え込みの傍に近づいたとき、ガサガサと蠢くものが視界に入った。
なにやら柄のついた長い生き物、恐すぎて遠巻きにしか見られず識別できなかったが、たぶん大きなヤマカガシだと思う。
刈り込んだツツジの上部付近に、頭を出してじっと動かない。
おとといあたり、その近くで大きなガマ蛙を飲み込む途中のヤマカガシがいたと、義父が目撃していた。
まだ消化の真っ最中で、あまり動きたくないのだろうか。
しかし、大きなガマ蛙とは、もしかするとあのガマ太郎なのかもしれない。
このところ、警戒心など忘れたように、バラやラズベリーの植木鉢あるあたりを、我が物顔で歩き回っていたようだから、ヤマカガシに狙われたに違いない。
愛着が湧いてきただけに、残念な気持ちだ。

生きるとは、いつも安定して続くものではない。
いろんな局面で、ただ運よくすり抜けることが出来ただけのこと。
危機を予測して、知恵を絞り工夫して回避できたら御の字なのだ。
生き延びたかったなら、学びと情報をいかにうまく処理し扱えるかにかかっているのだろう。