転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



近所の幟町教会(世界平和記念聖堂)を通りかかったら、
プレゼピオ(キリスト降誕を描いた馬小屋飾り)があったので、
門の中に入ってみたのだが、今年のは、
私の記憶にある去年までのものとは、少し様相が違った。
小屋全体が三角屋根のきらきらしたものになっていて、
白いモコモコのヒツジさんたちが何匹(何頭?)もいた。
パっと見、ロバが見当たらなかったような?
違うか?目立たない場所に居た??
全体的にクリスマスツリーみたいな装飾的な感じになっていた。
ちなみに、今日はまだクリスマス前なので、
聖母マリアと三賢人の見守る飼い葉桶は、無人(^_^;であった。

(去年の写真→2022年12月26日

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東京から友人が来ていて、ここ数日は地元で一緒に観光した。
世界平和記念聖堂、縮景園、宮島、など。
COVID-19の5類移行や、マスク着用の個人判断など、
様々な対策緩和が決まったことで、
既にどこもかしこも空気は緩み、賑わいが戻って来ていた。

世界平和記念聖堂は、友人が村野藤吾の建築のファンで、
大聖堂にはやはり行っておきたいということで、
本当に久しぶりに日曜朝9時半のミサに行ってみた。
 

教会そのものは感染症対策について依然として厳密で、
入口での氏名・連絡先の記入や、検温、手指消毒など徹底しており、
聖堂内では全員マスク着用が求められ、
間を空けて着席するよう場所が定められていた。
聖歌も、聖歌隊だけが歌い、出席者は聴くだけだった。
また、接触感染を避けるためか、献金箱が回されることもなく、
聖堂出口に箱が設置されているという、お賽銭箱的な形式であった。
四旬節第1主日ミサで、説教は「誘惑に打ち勝つことについて」。
イエスが40日間断食したあと荒れ野で悪魔の誘いを退ける場面の
聖書朗読と司祭の説教、それに洗礼志願式があった。
2023年2月26日 - 四旬節第1主日ミサ(YouTube)

ミサのあと、近所なので徒歩で縮景園に行った。
ちょうど梅が見頃で、梅林にはウグイスが来ていた。
梅の季節の縮景園は、私にとっては4年ぶり!であった
来ようと思えばいつでも来られる近さであるがゆえに、
かえって私自身は縮景園には来ていない。
こうして一度来てみると、そのたびに、
「次の花の季節に移る頃、また必ず来よう」
と思うのだが、そうこうするうち瞬く間に日が過ぎてしまい……。
友人の御蔭で、今年は梅を逃さなかった。ありがとう(^_^;。
 


その翌日は、宮島で過ごすことに前々から決めてあった。
市街地のホテル泊だった友人と、朝、広島駅近くで待ち合わせ、
まずはJRで宮島口まで行き、JR西日本宮島フェリーで島に渡った。
平日だったが結構、混んでいて、フェリーは甲板にも乗客が大勢いた。
外国人観光客も多かった。
宮島に関してはコロナ禍前の状態まで、ほぼ戻っているのではなかろうか。


友人とともに厳島神社に詣で、大願寺にお参りし、
砂浜を歩き、商店街でもみじ饅頭を食べるという、正統派の観光をした。
この日のハイライトは、友人がシカに紙袋をかじられた一件であった。
もみじ饅頭をおみやげ用に箱で買い、お店で紙袋に入れて貰ったものを、
友人は手に下げて、海を見ながら私と喋っていたのだが、
そこに、背後からシカが一頭、文字通り音も無く近づいて来て、
その紙袋をいきなり囓ったのだった。
ばりり、と囓られるその瞬間まで、
友人も私もシカが来ていることに全く気付いていなかった。

シカには気配がない、ということを今回、友人と私は学んだ。
例えば野良猫は、シカよりずっと小さいが、
居れば結構遠くからでも、猫の存在に私達は気がつくものだ。
それは、猫が「気配」を出しているからだろう。
「あいつ触るヤツか?逃げたほうがいいか?なんかくれる?」
と猫は、意図的に距離を置きながら我々を見つめ、オーラを発している。
散歩中のよその犬でもそれは同様で、
「仲良くするヒト?遊ぶ?好き?オヤツある?」
と、多少離れたところからでも、こちらにアピールを送って来る。

その点、宮島のシカは違うのだ。
彼らが佇んでいると、しばしば、置物か何かのようで、
あまりの気配の無さに、こちらは随分近くに行くまで気付かないことがある。
シカたちは日頃から観光客に慣れているので、
我々が何をしていても彼らには単なる「モノ」でしかないらしく、
私達への意思表示など全くせず、恬淡(てんたん)とした風情でいる。
それでいて良い匂いがすると、不意に距離を詰めてきて囓ろうとするのだ。

友人は紙袋の一部を囓りとられたが、幸い、もみじ饅頭は無傷だった。
箱に入れられ、外側も包装されていたので、本体には影響は無かった。
「ヤギかっ(^_^;!!」と慌てる友人を、シカはただ、
囓りとった紙袋の一片をもしゃもしゃと食べながら、無表情に見送っていた。
追いかけて来るでもなかった。
きゃつらは、とにかく淡々と我々の存在を右から左に流すのだ。

帰りは、宮島松大汽船のフェリーで渡り、路面電車で八丁堀まで帰った。
JRと違ってゆっくりだったが、これはこれで市内を眺めることができ、
原爆ドーム前も通るので車窓からの観光もできた。

……ということで、友人の御蔭で、日頃行けない場所に次々と行けて、
なかなか楽しい二日間を過ごすことができた。
2月の最後に、思いがけず良い休日が持てて、有り難いことだった。
お天気にも恵まれ、完璧な休暇であった。シカ以外。

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3か月目の定期検診に当たっていたので、歯医者に行った。
途中で、幟町教会を通りかかったので、教会の庭の、
今年のプレゼピオ(キリスト降誕を描いた馬小屋飾り)を撮影した。
もうクリスマス当日を過ぎたので、ちゃんと幼子イエスが降誕していた。

私はここの世界平和記念聖堂のクリスマスミサが好きだったが、
コロナ禍になって以降は一般公開されていないので、行っていない。
コロナの最初の年など完全な非公開で、YouTubeの配信のみだったが、
今は信徒と家族、求道者、等限定の事前申込制&人数制限でのミサとなっており、
私のような「興味本位な御近所」の出る幕ではなくなった(^_^;。
しかし、ライブ配信は変わらず行われているので、
私も夜半のミサに、自室のPCを通して出席することは出来た。
年に一度くらい、ちゃんと教会と向き合うのも悪くないと思うのだよ。

ちなみに、今は様々な教会がYouTubeの公式チャンネルを持っていて、
クリスマスや主日の、ミサや礼拝の生配信を行っている。
近所の日本聖公会 広島復活教会のクリスマスイブ礼拝や聖餐式、
或いは、東京カテドラル聖マリア大聖堂からのミサの配信もあったことを、
私は今年になって初めて知った。
それで調子に乗って調べたら、ハリストス正教会系のチャンネルもあり、
聖体礼儀の配信も行われていたことがわかった。
コロナ禍はよろしくないが、御蔭で新たな恩恵もあるようになったものだ。


……さてそれで、きょうの歯科受診だが。
三ヶ月ごとの定期検診に関しては、特記事項は無かった。
歯肉溝は前回4ミリだった左下8番も含めてほぼ全部の箇所で2ミリ、
2箇所ほど3ミリのところがあったが、概ね良かった。
歯垢を取り、仕上げ磨きとフロスでピカピカにして貰った。

更に、先日の虫歯治療で微妙にかみ合わせが変わったのか、
最近、左下8番の前半分が上の歯に当たる感じがあったので、
先生にそれを申告し、当たりを調べたあと、削って、磨いて貰った。
まさにドンピシャリのところをなおして頂けたようで、
治療後は大変に快適になった(^^)。
ありがとうございました!

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数日前に、自宅マンションの近くの、幟町カトリック教会に行ってみた。
世界平和記念聖堂の大規模な耐震補強工事が2年ほど前に終わり、
完全体の聖堂がお目見えしたのに、間なしに新型コロナの問題が起こり、
ミサがオンラインになったり、パイプオルガン定期演奏会が中止されたりして、
最近は、近所に居ながらなかなか行ってみる機会がなかった。
久しぶりに足を踏み入れ、昼下がりのひとけの無い敷地内で、
ゆっくりと桜を愛でることができた。
これが、今年の私の、ささやかな、花見(^^)。

  

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(画像は、世界平和記念聖堂の桜。例年よりどこも満開が早いようだ。)

また一年が経ったので、尿路結石の定期検診に行ってきた。
尿検査・KUB(レントゲン)・エコー検査という毎回の内容で、
今回もまた大変有り難いことに、
「今のところ、全く心配ないですね」
と先生から言って頂けた。
5年で半数が再発する、と言われている5年が経過したので、
何か言われるかとビクビクしていたのだが、
レントゲンでは腎臓内には、結石のようなものは何も見当たらなかった。
エコーでは、ごく小さくピカピカして見える箇所があり、
「もしかしたら石のモトになるようなものかもしれないのですが、
 こういうのは誰にでもあるので、別に心配は要りません」
とのことだった。よよよ、良かった(T_T)。

女性は老年期に向かって結石のできる人が増えて来るそうだ。
更年期以降、骨の中のカルシウムが溶け出して骨粗鬆症になり、
体外に排出されずに残ると、カルシウム系の結石になって腎臓に留まる、
というのが女性特有の出来方とのことだった。
予防のためには心掛けて水分を取る、……のだが、
特に、ジュースやお茶でなく「水」のかたちで取るのが大切だそうだ。
それとともに、今後も年に一度は検診を受けるように、
また定期検診でない時期でも何かあれば、すぐ受診するように、
等々と御注意があり、本日は無事に終わった。

昨年同様、午前の診察の最後に滑り込む作戦で、
昼12時過ぎに受付を通って泌尿器科に行ったら、
待合室には私を入れて6人しかおらず、各種検査も待たずにできて、
入ってから会計に戻って来るまで全部で30分だった。
実に巧く行った!

そしてこれまた昨年同様、帰り道にあった神社にお参りし、
御守り下さいましてありがとうございます、
という気持ちを込めて拝礼してきた。
何かあったときばかり「神様、仏様」状態で、なんとも現金な話だが、
やはり御礼は忘れないようにしなくてはと思って(笑)。


↓娘の母校A中高の桜並木は、既に満開を過ぎようとしていた。


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今年も、カトリック幟町教会 世界平和記念聖堂のミサに行った。
去年も書いたが、クリスマスは私にとって年に一度だけ、
静かな気持ちで正式なミサに与る日、という季節イベントになっている。
普段ろくに何もしない者が年に一度しか教会に行かないとなれば
やはりクリスマスか、その前夜に主の降誕を祝いに行くのが
最も良い機会なのではないかと思い……(^^ゞ。

午後から雨模様だったので、今年はさほど混雑しないのではないか、
という私の予想は当たって、夜8時からの第二ミサとしては
今夜は、過去最高の良い席(笑)に座れた。
これまで、クリスマス当日やその前夜のミサのときには、
毎回この教会には驚くほど大勢の人が集まってきて、
大聖堂内では立っているしかない状況のことが多かったのだが、
今回は、悠々と前方の通路沿いの席、
それも、臨時に出されたベンチでなく、
ちゃんと跪き台もある正規の座席に腰掛けることができた。
大聖堂の耐震工事は進行中で、現在は外壁全体がシートで覆われ、
大聖堂の内部も、正面の「復活のキリスト」が修復中だった。

(左側二点は世界平和記念聖堂のイルミネーション。右側のは娘の母校)



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今年も、カトリック幟町教会 世界平和記念聖堂のミサに行った。
ここは毎年、18時からの第1ミサと、20時からの第2ミサがあるので、
ご近所ではあるし、このところ何年かはできるだけどちらかの、
時間的に都合の良いほうに行くようにしている。
クリスマスは私にとっては、年に一度、
静かな気持ちで正式なミサに与る日、
という季節イベントと化している(^_^;。

この世界平和記念聖堂は、建築家・村野藤吾の作品のひとつで、
日頃から市民に愛されており、国の重要文化財でもあるのだが
今年は11月21日から聖堂の耐震工事が始まっていて、
現在、平日の入堂は禁止されている。
もともとは、ミサのないときも「祈りの場」として解放されていたが、
昨今は建物周辺にシートが張られ、すっかり工事現場となっているのだ。
工事は、今後2年半を費やしての大がかりなものとなる予定だそうで、
きょうは私にとっても、かなり久しぶりの、大聖堂でのひとときだった。

(クリックすると大きめの画像が開きます)
  

(こちらは、娘の母校の中高のイルミネーション)
 

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2013年に右腎盂結石の治療を終えてから、3年が経った。
はじめは半年ごとの検診だったが、去年から年1回という指示に変わり、
去年4月の検診からちょうど1年経った今日、
私は忘れず、その馴染みの某病院泌尿器科へ出向いた。
雨が降っていたので、あまり込んでいないだろう、
という目論見はだいたい当たって、泌尿器科待合室には
10名程度のおじーさんたちが座っていただけだった。
ひどいときは座る場所もないほど混雑するので、
午前中でこの空き具合なら、ほぼ作戦成功と言って良かった。

しかしきょうは何故か、レントゲン検査のほうがいっぱいだった。
総合病院なので全科のX線検査やCT、MRI検査の患者さんが皆、集まるのだが、
今朝はいつも以上に廊下のソファに人がいて、譲り合って座るような状態だった。
やっと座ったら、検査室から看護師さん(スタッフさん?)が出て来られて、
「転妻よしこさん、きょうは洋服や下着に金具のあるものは着てませんか。
なければ、検査着に着替えなくても、服をずらして撮影できますが……」
と言われた。
私はユルいブラトップの上にカットソーを着ており、
下はウエストゴムのスリムパンツだったので、
「何もないです。では、これで着替えずに検査を受けます」
と同意した。

しばらくすると、
「転妻よしこさん」
と名前を呼ばれ、案外早かったなと立ち上がりかけたら、
さきほどと違うスタッフさんが目の前に来られて、
「検査の着替えのことなんですが、洋服や下着に金属部分はないですか。
なければ、検査着に着替えなくても、ちょっとズボンをおろして
お腹のところだけ出して頂いたら撮影できますので」
と言われた。
同じ話が二度目だったが、私は愛想良く、
「わかりました。このまま着替えずに検査を受けます」
と初めてのときと同様に言った。
そしてまた着席して待っていると、5分くらいして、
「転妻さん」
と呼ばれて、立ち上がろうとすると違うスタッフさんが来られて、
「あの、金具のついた洋服は着ておられませんか。
何もなければ着替えなくても……」
着替えずズボンとパンツだけ下げて腹を出す話が、これで三回目。
大事なことなので三度言いました。

そんなこんなで、四度目に名前を呼ばれたとき、ようやく本当の撮影になった。
私は勿論、指示をよく理解していたので潔く腹を出した。
出し過ぎて、検査技師さんがそっとズボンをずり上げてくださったほどだった。
そのほかの検査は粛々と進み、
レントゲン検査(KUB)・尿検査・エコー検査、の3点セットが終了、
ありがたいことに現時点では石は再発していないことがわかった。
体調の変化が無ければ次回検診はまた1年後で良いとのことだった。
Hooray!!

(↓世界平和記念聖堂。クリックすると大きめの画像が開きます)
      

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今年も、世界平和記念聖堂でのイブのミサに行った。
高校生のとき初めてこの教会に来て以来、ことあるごとにミサに与り、
文字通り、聖堂の一番外側にある門から出たり入ったりしながら、幾星霜(笑)。
今や、かなり近所に住んでいるという……。
本当に不思議な「縁」を感じる。

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夕方、近くを通りかかったので世界平和記念聖堂を覗いてみたら
教会の庭に、聖家族の人形(イタリア語でプレゼピオと言うらしい?)が飾られていて、
……と言っても、まだクリスマスになっていないので、救い主は降誕されていなかった。
(補足・12月25日記:クリスマス・イブのミサが終わると、このようになった。)
クリスマスに向かう時期の教会の空気は、とても良いと毎年思う。
主の降誕を祝う気持ちや喜びの気分が、普段より更に、
教会周辺を明るくしているという感じがするのだ。

ところできょう、聖堂の近くに出かけた理由は、エリザベト音大で行われていた、
ピティナ・ピアノステップを聴きに行ったからだった。
ピアノを弾く人たちの目標もレベルもそれぞれあるものだが、
この『ステップ』というのは、どのような弾き手にも、
等しく舞台で演奏する場を提供してくれる催しだ。
日頃から専門に学び、試験やコンクールを控えた弾き手もいれば、
全くの趣味で弾くアマチュアもあり、年齢も経験も曲目も様々だったが、
誰にとってもこういう場はひとつの節目であり、
晴れがましい「本番」であることが伝わって来て、
プロやセミプロの行う「リサイタル」とは全く違う聴き応えがあった。
私自身は人前で弾きたいという気持ちはあまり持っていないが、
本番に向けて練習を積み重ねる日常は、私なりに想像できるし、
各自追求するものがあって迎えた、このステージなのだと、
聴きながら共感を覚えるところが多々あった。

今回は更に、ピアノだけでなくチェンバロ体験も組み込まれていて、
このステージでは、同じ曲をチェンバロとピアノの両方で弾かれた方や、
それぞれの楽器で異なる曲目を演奏された参加者もあり、
これまた、なかなかに興味深かった。
大半の弾き手にとってチェンバロは不慣れな楽器であった筈で、
本番で短時間で切り替え、ピアノと両方で弾きこなすことは、
大きなチャレンジであったことと思う。

特に、バッハの『インヴェンション』『シンフォニア』『平均律』などは
もともと演奏楽器の指定が作曲者によってなされていないらしいので
(合ってます?(笑))、
何で弾いても作曲者の意図に反するわけではない、と考えて良いと思うのだが、
そうした曲を、チェンバロで弾いたり、グランドピアノで弾いたりして
それぞれの魅力や可能性を比べたり、体感したりできるのは、
現代の我々ならではの特権ではないだろうか。
プロもアマチュアも、そして私のような近所(笑)の聴き手も、
日常の中でこのような世界に近づく機会があるなんて、
とても恵まれたことだなと、きょうは聴きながら、思った。

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