転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



今回は二泊とも桜木町のホテル泊だ。
当初の計画では、9月アタマに築地の定宿に三泊くらいして、
期間中、歌舞伎座と新橋をハシゴして昼夜観劇、
たかこさんのドラキュラも観て、
……と自分本位なことを考えていたのだが、
娘の予定が決まるのを待ちつつ私がダラダラしていた間に、
歌舞伎座は発売と同時に完売してしまうし、
10日出発ではドラキュラは8日千秋楽で間に合わないことが判明するし、
更にどういうわけか、都内のホテルはどこも9月12日だけ満室、
という事態に陥ってしまって、計画が大幅に狂った。
仕方がないので、横浜界隈でホテルを探し、
いろいろ思い出もある桜木町で手頃なところがあったのでそれにして、
結局、滞在日数も二泊三日に減らし、
都内には全然入らない旅行になった(^_^;。

しかしそのお蔭で良いこともあった。
きょうは午前中から、神奈川県内在住の某ピアニスト嬢のお宅で
2時間ほどベートーヴェンの『テレーゼ』をレッスンして頂いた。
彼女とはポゴレリチが縁となってネットで知り合った仲だ。
私は、このソナタの3ページほどまでをどうにか譜読みしてあっただけで、
およそ、弾けているとは言い難い状況だったが、
しかし手のほうは全然ダメでも、
聴き手としての私はこの曲を知らないわけではないので、
さながらアナリーゼつきのスコアリーディングをするように、
どの音を聴くべきか、どのフレーズがどことどう対話しているか、
等々を解説して頂くことは、非常に興味深いものがあった。
素人の私には濃すぎて、鼻血の出そうな数時間でもあった(爆)
(写真は、その彼女からお土産に貰った綺麗なホオズキ)。

夕方からは娘と、アパートの最寄り駅で待ち合わせ、
大学のキャンパス内をちょっと案内して貰った。
入試初日と、下宿探しの日、それに入学式の日、
と過去に三回ほど、私は娘の大学の敷地内に入ったことがあったが、
どんな雰囲気の大学なのか、相変わらずろくに知らなかった。
まだ後期授業は始まっていなかったが、キャンパス内には既に
普通に大勢の学生さんたちが出入りしており、賑やかだった。
娘が日頃、憲法の講義を聴いているという大教室も覗かせて貰い、
「ここがいちばん新しい」というトイレにも連れて行って貰った。

それから、娘が桜木町まで来たいというので、一緒に電車に乗った。
娘は夏に、映画『銀魂』を観るために桜木町駅前に来たことがあり、
私より詳しかったので、彼女の案内で手頃なレストランに入り、
ハマの夜景を見ながらディナー(笑)を楽しんだ。
窓の向こうに、インターコンチネンタルホテルが見えて、
「あそこは、キミが1歳になる直前に泊まったことがある」
と教えてやったのだが、勿論娘は覚えていなかった。
松江在住だった当時、主人の久里浜出張のついでに、
若かった我々としては清水の舞台から飛び降りる的な贅沢をして、
インターコンチネンタルホテルに一泊したことがあったのだ。
こんな贅沢なホテルに泊まることは、もう二度とないかもしれない、
と思ったものだが、大学生になった娘とこうしてまた、
横浜ベイエリアに来ることができて、とても幸せだと思った。

……私の泊まっているホテルは、まあ案の定、
今に至るも、インターコンチの半額かそれ以下ではあったが(爆)。

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