わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

現代の陶芸227(寺田康雄1)

2012-10-30 21:30:41 | 現代陶芸と工芸家達

寺田氏は、愛知県瀬戸市で、割烹食器を専門に製造する窯元の四代目として生まれます。

その様な環境の下ですが、伝統に囚われないオブジェや陶壁、そして、皿や花器などに新たな装飾

方法を取り入れ、新たな焼き物を創造します。更には古窯の復元などと、幅広い活動をています。

1) 寺田康雄(てらだ やすお): 1948年(昭和23) ~

  ① 経歴

    1948年 愛知県瀬戸市で、窯元の四代目として生まれます。

    1967年 愛知県立瀬戸高校を卒業します。

    1972年 「朝日陶芸展」」(朝日新聞社主催)に初入選を果たします。

    1973年 多摩美術大学の彫刻科を卒業します。

    1976年 「現代工芸展」に入選します。

    1977~1988年 愛知教育大学講師に就任します。

           (1988~ 豊橋短期大学講師、2009年~愛知県淑徳大学教授)

    1982年 「朝日陶芸展」で、グランプリ賞を受賞します。

    1984年 「日中美術展」(台北竜門画廊)に出品します。

    1986年 「朝日陶芸グランプリ受賞作家新作展」(東京・池袋西武)に出品。

    1988年 「八木一夫賞展」に入選します。

    1989年 「セラミックアート展」に入選します。

      故宮博物院(台北)に、『金滴壺』が収蔵されます。

    1994年 「朝日現代クラフト展」に招待出品。

    2007年以降毎年「清豊寺窯展」(名古屋市民ギャラリー)開催。

  ) 個展も多く開催しています。

   ・ 国内: 日本橋三越、渋谷西武、萩・彩陶庵、神奈川・KSPギャラリー、長野・東急、名古屋・

     MOAギャラリー、新宿小田急など。

   ・ 外国: 英国、台湾、韓国などで開催しています。

  ) 陶壁やモニメントの製作も盛んに行っています。(他の陶芸家との共同制作が多い様です)

     古備NCモニメント(1983)、東陽中学・砂町中学・江戸川高校(1985)、アイコー本社ビル

     (1986)、森新空港陶壁(1987)、 東海大菅生高校陶壁(1989)、 日本競輪会館(前橋)

     モニュメント(1990)、三次風土記の丘モニュメント・(広島、1991)、2000年 建国寺陶壁

     「時の風」「日の風」(1991)など多数。

   ) ご本人は「築窯家」と呼んでほしいと言う程に、全国各地の日本古来の窯を復元し、

     新たに築いています。

   1996年 中京大学豊田学舎に、桃山時代の「大窯」を復元・焼成します。

   2002年 国指定史跡 元屋敷大窯復元。

   2004年 14連房元屋敷の登窯復元完成。(豊田中京大学キャンパス内) その他、多数

  ② 寺田康雄氏の陶芸。

    彼の作品は大きく分けて、手捻りによるオブジェ的な作品(陶壁やモノメントを含め)と、轆轤で

    制作した実用的な壷、甕(かめ)、皿、鉢、花器などに分かれます。

    最初に手掛けた作品は、オブジェを中心とした作品です。

以下次回に続きます。 

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