わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

失敗と対策 (素焼)

2008-07-27 20:22:18 | 失敗と対策
 素焼の失敗は、前に述べた様に、乾燥不十分の作品を、急な温度上昇で、爆発を

 起こす事です。

  200℃位までは或る程度急な温度上昇しても、問題有りません。

  230℃〜330℃の間は特に注意が必要で、ゆっくり上昇させます。

  ここで注意する事は、温度計がどの位置を、計っているかと言う事です。

  (勿論、窯の大きさ、扉の開閉状態、窯詰めの違いなどに拠って違いますが、

   一般的な倒炎式の場合)

  窯の上部を計っている場合、300℃でも、下部では200℃の事が有ります

  低い温度の時は、窯の中の温度差は大きくなります。

  即ち、窯の中の一番低い場所が、上記温度範囲内に収まる様にします。

 1) 次に重要な事は、素焼の時間です。

   陶芸の本など見ますと、6〜8時間となっている物が多いです。

   (私見ですが、こんなに時間を掛ける必要は、有りません。)

    勿論、窯の構造、大きさ、燃料の違い、作品の数、土の種類に拠って違い

    は有りますが、6〜8時間は、安全を見込み過ぎです。

    (但しこれは、市販の窯の場合で、登り窯の様な薪を使う窯は除く)

   イ) 参考までに、小生の手作のプロパンガス窯 (自然供給)

    (内容積約0.33立 米、棚板33cm角4枚敷き、バーナー数6本)

    では、4時間で炊き上げます。今まで150回以上経験していますが、

    「焼成時間が短くて、素焼が不十分である。」と言う事は有りません。

   ロ) 焼成時間が短い事は、省エネとなり、経済的です。

   ハ) 更に560℃前後で、結晶水が抜け、土が膨張変化するので、この温

     度周辺は、慎重に昇温する様にと言われ、本などにもしばしば書かれて

     います。しかし私の経験では、この温度を気にする事無く、どんどん

     昇温しても、なんら問題有りません。

   ニ) 尚、市販されている窯で、素焼を2時間で焼成可能な物も有ります。

     実際に使っている人に、話を聞いた事がありますが、この時間で焼成し

     ても、なんら問題も生じないとの事です。

     (但し、作品の乾燥には、気を使うとの事です。)

    ・ 素焼の適正な時間は、色々な条件で変わりますが、意外と短くても

      良いのではないかと、思います。

    ・ 窯も年々改良され、熱を上手に閉じ込める事が出来様になり、旧来の

      経験値に囚われず、色々試してください。
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失敗と対策(素焼の窯詰め))

2008-07-26 23:35:55 | 失敗と対策
 素焼の窯詰めは、本焼きの窯詰めより、ラフで容易です。

 1) 素焼する物と、素焼しない(出来ない)物を選別する。

   窯詰めに適さない物。

  イ) 十分乾燥していない作品。

    この様な作品は素焼すると、温度上昇に伴い、多量の水蒸気が発生し、

    表面よりの蒸発が間に合わず、内部に水蒸気が溜まり、爆発します。

    その威力は大きく、作品を粉々にし、飛び散った破片が、隣の作品に当た

    り、壊します。

  ロ) 「割れ」「ひび」が入った作品

    十分乾燥した作品で『割れ」「ひび」が入った物は、素焼でこれ以上広が

    りませんが、本焼きでは確実に大きくなります。

    それ故、この段階で壊し、土を水に漬け、元に戻し最利用します。

 2) 窯詰め

   イ) 作品は重ねて窯詰め出来ます。

     釉薬が掛かっていませんから、作品を重ねて窯詰め出来ます。 但し、
   
    ・ 不安定な重ね方はしない事。 (作品が崩れる危険性が無い事。)

    ・ 重量の有る物を、上に載せない事。 (下の作品が割れます。)
    
    ・ 上の作品を下の作品の口縁で受けない事。(割れ、ひびが入り易い)

    ・ 燃料を使う窯では、「スス」が出ます。皿など絵付する物は、絵付け

      面が「スス」で汚れると、絵を付けた時の感じが、解かりません。

   ロ) 作品を縦に置き、「割れ」「ひび」を防ぐ。

     大皿などの作品や、平たい大きな作品は、そのまま窯詰めするより、

     立てて壷などに、寄り掛かる用に置くと、「割れ」「ひび」が防げます。

   ハ) 作品を詰め込み過ぎない事。 (棚板間の隙間も空ける。)

     素焼は、本焼きの2〜3倍の量を、詰め込む事が可能です。

     又、焼成温度も一般に、700℃〜800℃と言われています。

     それ故、窯の内部の温度差も、大きくて良い焼き方になります。

      しかし、作品を詰め込み過ぎると、火(熱)の廻りが悪く、100℃の

     範囲内に入らない恐れもあります。作品間は適度の隙間を作り、温度の

     偏りを、少なくします。

     尚 同じ土でも、素焼の温度に拠って、色に差が出ます、又、作品に

      「スス」が残っていても、いずれも何ら問題ありません。

     本焼きすれば「土の色の差」も「スス」も無くなります。
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失敗と対策 (乾燥)

2008-07-25 18:10:08 | 失敗と対策
 作品が出来上がると、素焼する為に、十分乾燥させる必要が有ります。

 乾燥時の失敗を述べたいと思います。

 1) 作品の保管時(場所)に付いて。

  イ) 作品が次々に出来上がると、作品の置き場に苦労します。

    勿論、広い場所が確保出来るスペースが有れば、問題有りませんが、一般

    には、中々そのスペース取るのが困難です。

   ・ 棚などに置く場合が多いのですが、強い地震等で、作品が棚から落ち、

    壊れる恐れが有ります。

   ・ 棚板を固定せず、棚板の両端に、輪っか状の紐を通し、梁などに引っ掛

    け、「ブランコ」の様に揺れる構造にして置けば、地震に対して安全です。

   ・ ろくろ作業場の天井部等に、そのスペースが有れば、有効に使えます。

  ロ) 作品同士を「ぶつけて」 壊さない事。

   ・ 作品を一度置いた場所から、他の場所に移動する必要も、度々あります

     狭い場所での作業では、思わず隣の作品に「ぶつけて」作品の一部を欠
  
     いてしまいがちです。十分注意が必要です。

   ・ 丸皿や、板皿の様な平たい作品は、意外と場所を取ります。

     この場合、或る程度乾燥したら、紙などで包み、重ねて立て掛けると、

     場所を取りません。(乾燥不十分だと、変形の恐れが有ります。)
    
  ハ) 作品を持つ時の注意

     乾燥してくると、粘土は脆くなります。

   ・ 取っ手の付いた作品(手鉢、コーヒーカップなど)は、取っ手の部分は

     出来るだけ持たない事です。どうしても持つ必要が有る場合には、底に

     手を添えてください。

   ・ 深めの鉢や、飯茶碗などの作品は、口縁部を「つまむ」様に持たない事

     です。その部分が割れる恐れが有ります。

  ニ) 作品を一時的に窯に入れる。

     一番安全な方法は、本焼きが終わった窯に、一時的に作品を詰めて置く

     事です。割合多くの作品を、置く事ができます。

 2)作品乾燥時の注意

   作品は完全に乾燥してから、素焼をします。

   ・ 出きれば、窯詰め前に、天日干しする事を勧めます。

     夏など急な、夕立などで雨に濡れると、作品が溶けます。

     特に外出には、十分ご注意ください。

   ・ 素焼は、乾燥の遅い作品(最後に作った作品)を基準にします。

     肉厚な作品は、表面が白く乾いていても、内部まで乾燥しているとは、

     限りません。 早急に乾燥させる方法も有りますが、不安が有る場合は

     次回の素焼にまわしてください。

     
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失敗と対策 (化粧掛け)

2008-07-24 23:01:27 | 失敗と対策
 化粧掛けは、元々赤土などで作陶した作品の焼き上がりに、黒や茶色の色が付く

 のを、綺麗に見せる為に、表面を白い土で覆う作業です。

  現在では、むしろ装飾性が強い作業です。

  (地の色と、化粧土の色の対比が、見所です。)

 化粧掛けは、前述の様に、一般に色の付いた土の上に、白化粧を施しますが、

 その他に、地が白い土の上に、黒、グレー、黄色、紫、青、緑など好みの化粧土

 を塗る場合も有ります。

 (地の土や白絵土に、練り込み用の顔料を入れて、化粧土を作ります。)

  ・ 化粧土を塗る方法は、刷毛目と粉引きが有ります。

  ・ 掻き落とし・・・化粧掛けの後、部分的に模様を描き、その模様の外側、

     又は、内側を「彫刻刀」や「カンナ」を用いて、削り取ります。

     そして、地の色と化粧土の色の差で、模様を浮き上がらせます。

  ・ 刷毛目、粉引き共、地の土との相性で、「剥がれ」の問題が発生します。

     (粉引きの場合が特に剥がれ易いです)

 1) 刷毛目(ハケ目)

   底削りの終わった作品の、内、外又は両方に刷毛を使い、化粧土を塗ります

   ・ 化粧土の濃度は、水の量で調節します。又やや乾いた作品に、塗ります

     ので、線は延びません。C M C(化学糊)等を入れて、刷毛が滑る様に

     します。

   ・ 二色以上の化粧土を使う場合、下の化粧土が乾いてから、更に上を塗り

     ます。二色が混ざった色の効果を出すには、濡れた状態で塗ります。

   ・ 刷毛で塗ると、必ず刷毛の通った痕が残ります。

   ・ 一般に化粧土が薄く掛かる為、地の土の色が見えます。

  2) 粉引き

    底削りの終わった作品を、やや濃い目の化粧土の入った容器に、漬けて塗

    ります。又流し掛けで塗ります。 (素焼後に塗る方法もあります。)

   ・ 刷毛目よりは、化粧土が厚く掛かります。

     それ故、地の土の色を完全に隠します。刷毛の痕は残りません。

   ・ 墨流し・・・二種類以上の化粧土を、皿などに柄杓で流し込み、急いで

     強く動かし、化粧土を混ぜ合わせて、マーブル状の模様を作ります。

 3) 化粧土の剥がれ

   剥がれは、地の土と、化粧土の乾燥時、又は本焼き時の収縮率の差、拠って

   起こります。

   イ) 化粧土の縮みが大きい場合

     化粧土に「ひび」が入る様にして、剥がれる。

    対策  収縮し難いカオリンや、蝋石(ロウセキ)、珪石を10〜20%

       加えます。

   ロ) 化粧土の縮みが小さい場合

     乾燥後、やや大きい面積の化粧土が、剥がれ落ちたり、浮き上がる。

    対策 木節粘土や蛙目粘土、磁器土、赤土など粘土類を加える。

   ハ) 化粧土を厚く(濃く)掛けると剥がれ易くなります。

   ニ) 化粧掛けのタイミングも、問題です。

      即ち作品の乾燥が進み過ぎると、収縮差は大きくなり、且つ濃度も

      濃くなります。

 4) 作品が溶けて壊れる。

   化粧土を掛けるタイミングが合わないと、作品が化粧土の水分を多量に吸い

   溶けて、形が壊れます。特に粉引きの場合に起こります。

   即ち、作品の乾燥度が進むと、化粧土の水分を多く吸い込みます。

    逆に乾燥度が甘いと、化粧土の重みや水分で、形が崩れます。

  対策 結局、化粧土の調合と、タイミングを思考錯誤で見つける事に成ります。

    

     
   

  
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失敗と対策 (削り作業)

2008-07-22 23:51:06 | 失敗と対策
 1) 底を削る

 底削りでの失敗は、片削り、削り過ぎ(孔が開)、削り不足(作品が重い)など

 が有ります。

  イ)片削り・・作品が均等に削れず、片側が多く削れる現象です。

    原因・・電動ろくろで作陶した物は、一般に電動ろくろ上で削ります。

     ・ 作品がろくろの中心に置いていない。

     ・ 中心に置く事は、初中級者には中々難しい作業です。

     ・ 口縁が歪んでいたり、シッタを使う(口縁が小さい、細い)場合や

       変形した作品は特に難しいです。

     ・ カンナを持つ手が、しっかり位置が固定されていない。

       (輪高台が、三日月高台になってしまう等)

    対策・・ろくろの中心に置くように、練習する事ですが、自分で良しと

      思っても、実際は狂っている事が多いものです。

     ・ 先生や指導者がいる場合、確認をしてもらう。

     ・ 中心に置くとは、削りたい場所が中心に有ると言う事です。

      即ち底を削る場合は、底から1cm位の所が、ろくろの中心に有る事で

      口縁は中心に有る必要は有りません。

   ロ) 削り過ぎ(孔が開く)

    削り過ぎると肉がどんどん薄くなり、孔が開いてしまいます。

    特に、高台の付け根は、高台を高くしようとして、削り過ぎて孔が開く

    事が多いです。

    又、片削りも孔が開く原因になります。

    対策

    ・ 削り出す前に、削る部分の肉厚を測って置く。

    ・ 肉の厚みは、指で弾いた音で判断出来ますが、慣れ無いと難しいです

    ・ 高台を高く見せる方法で、削りを少なくする。

      高台付け根から、高台脇に掛けれ斜めに削り、使用時の目の位置から

      は、高台を高く見せる。

  ハ) 削り不足(作品が重い)

   削り作業で多い現象です。(削り過ぎより不足の方が、圧倒的に多い)

   対策

    ・ 高台だけでなく、高台脇から腰の部分も削ります。

      高台、高台脇、腰と連続して削って下さい。この一連の削りを数回、

      繰り返します。 高台削りを終わらせから、高台脇を削ると言う方法

      は、取らない事。

    ・ 高台の内側も削り不足に、なり易いです。

      内側の底の形状に拠って、高台内の削る形も変わります。

      (ただ平らに削るだけでは、いけません)

    ・ 高台の径が大きすぎる、肉厚になりがちです。

      一般に高台径は、口縁の径の1/2 〜 1/3程度です。

      

    
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失敗と対策(底割れ、剥がれ)

2008-07-20 22:43:40 | 失敗と対策
 2) 削り前の乾燥時の壊れ の続きを述べます。

  イ) 底割れ

   作品が乾燥し、削り頃に成り底を逆さに置くと、底の周囲に放射状のひび割

   れや、底の中央に筋状のひびが入ている事があります。

   〜絢圓蓮∋綫擇蠅虜檗底の角部を直角にした為(場合に拠っては、鋭角に

   なっている事も有ります)、肉の薄い角部の乾燥が、急激に進み、中心に向

   かって数本の「ひび」が入ります。

  ・ 対策は、糸を入れる前に、「竹べら」で底面角部を、45度程度の角度で

   3〜5mm切り取ります(角部の肉を薄くしない)

  ・ 乾燥をゆっくりすれば、ある程度防げます。

  尚 この様に『ひび』が入った場合、底削りの際、削り取るのが理想的です。

   即ち高台の径を、やや小さくし、完全に「ひび」の部分を削り取ります。

   ・ 完全に削り取れない場合、残った「ひび」の周囲の土を、指や「へら」

    などで、「ひび」方向に移動させ、「ひび」部分を圧着させます。

    (土や「ドベ」等でひびを埋めても、上手くいきません)

  ◆…戝羆に筋状に「ひび」が入った原因は、糸切り前に、作品の内側底部の

    水が溜まっていた為か、底が極端に肉厚の為です。

    何れの場合にも、底面だけでなく、乾燥が進むと、内側底部にも「ひび」

    が入り、完全に「割れ目」が出来る事さえあります。

  ・ 対策は、作品内部に水を残さない様に、スポンジ等で吸い取ります。

  ・ 高台を高くしようと、底の肉を厚くするのは、余りお勧めしません。

    付け高台の方法を、お勧めします。

    (高台を別に作って、後からつける。又は底を削った後、その中央に土を

     載せ、ろくろ挽きして高台を作る方法です。)

  ロ) 剥がれ

    一般に作品に付属品を取り付ける際、底削り後に取り付ける場合が多い

    (コーヒーカップの取っ手など)物ですが、場合によっては、底削り前に

    (ある程度乾燥後)取り付ける場合が有ります。

    (底削り後より、両者の乾燥の差が少ない為、剥がれずらい)

    しかしながら、乾燥するに従い、本体と付属品が剥がれる場合があります。
 
    ・ 対策 面積の広い付属品(装飾的に葉の形を貼り付ける等)を付ける

      とより剥がれ易いので、なるべく面積を狭くする。

    ・ 両方とも軟らかい(十分乾燥していない)ので、取り付け(貼り付け)

     が不安定になりがちで、取り付けた重みで変形や、「剥がれ」を起こす

     場合があります。
   
    ・ 空気が入ると、剥がれ易いので、中心から周辺に押し付ける様に、

      貼り付けます。

    ・ 『剥がれ」は、取り付け部の外側周辺から、始まり段々広がります。

      それ故、周辺部を「しっかり」接着して下さい。


    尚 底削り後の接着部(又は化粧土)の剥がれ、については、後で述べます。
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失敗と対策 (作品が壊れる 4)

2008-07-18 23:45:32 | 失敗と対策
 2)削り前の乾燥時の壊れ。

  乾燥時の壊れには、歪む(ゆがむ)、底にひびが入る、剥がれる。等の壊れが

  発生します。

  イ) 作品が歪む。

    勿論 制作途中でも、作品の歪みは、発生します。

    ここでは、作品を挽き上げた後の、取上げ時に原因がある場合と、

    乾燥時の乾燥の仕方に、歪みの原因がある場合の、対策をのべます。

    〆酩兵茲蠑紊音による『歪み」

     a ) 糸切りの際、糸が水平に切れていない場合、作品を取上げた際

      作品は確実に傾きます。このまま乾燥すると、更に傾く事となります

     ・底の肉厚が十分厚ければ、底削りで修正できますが、なるべく糸を

       水平に入れてください。

     b ) 糸切り後、取り板に置いた時、底の面積が広いと、口縁の高さ

     に差がでます。(歪みます)

      ・ 口が細い(小さい)場合には、余り影響が有りませんが、皿など

       径の大きい作品は、出来るだけ、底の面積を小さくし予防します。

     c ) 歪まずに作品を、挽き上げても、糸切り後、ろくろより取上げる

       際、作品が歪む事が多いです。勿論取上げ後に、腰の部分で補正

       したとしても、乾燥時に「歪み」が発生します。(粘土の記憶性)

      ・ これを防ぐには、作品の口縁が、ある程度乾燥してから取上げる

       か、一個一個亀板の上で作り、亀板ごと取上げます。 

    ◆〆酩覆痢慙弔漾廚蓮⊆腓忘酩覆良分的な、収縮の差に拠り起こります

     作品は、「ろくろ挽き」の直後から、急激に乾燥収縮します。

     収縮の差は、幾つかの理由に拠って発生します。
  
     c )  均一に乾燥していない為。

       片方のみ急激に乾燥すると、その方向に土は引っ張られ、歪みます

       ・ 均一に乾燥させる為、回転させなが乾燥させる。

        又は、濡れ手拭いで、作品全体を包み、ゆっくり乾燥させます。
 
      d ) 肉厚に差がある為。

        作品の肉厚が、場所によって差がある場合、肉厚の部分の、

         乾きが遅く、周りの土が引っ張って、形が変形します。

      e ) 一方に重みが掛かる為。

        コヒーカップの取っ手の様に、作品の一方に重みが掛かる場合、

        本体が十分乾燥していないと、円が楕円になりがちせす。

       ・ ある程度乾燥させてから、取り付けるか、

       ・ 取っ手の下部を、粘土などで支えるか、

       ・ 作品全体を逆さに置くか、で予防します。

         (作品に掛かる力が、口では無く、底になる為)
      
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失敗と対策 (作品が壊れる 3)

2008-07-17 23:15:49 | 失敗と対策
 1) 作品制作途中の壊れ、の続きを述べます。

  ホ) 作品が「へたる」

   作品が「へたる」とは、高台脇を急に、張り出した場合、高台脇が下に落ち

   底面に接する現象を言います。又作品が「座る」とも言います。

   ・ 特に大皿の場合に多く見られる現象ですが、一般の食器や、壷などの袋

    物にも見られる現象です。

  原因と対策

   々眤耋討魑泙膨イ蟒个靴新覯漫△修譴茲蠑紊療擇僚鼎澆法耐えかねて、

   下に落ちてしまいます。

    高台脇を、急に張り出さない様にするのが、一番ですが、デザイン上どう

   しても、張り出す形にしたい場合には、

    イ) 削りに拠って、高台脇を張り出した形にする。

     即ち、底の部分を広く取り、内側の底の広さを、やや狭く作ります。

     当然 高台脇は肉厚になります。この肉を削り取り、形を仕上げます。

     (高台の径を小さくする)

      ・特に、大皿の様な径が大きく、高さの低い作品は、この様に作る

       事をお勧めします。

   ロ) 高台脇の張り出しの作業は、なるべく最後に行う。

    袋物と呼ばれる物で、特に「下膨れ」の形の物は、形を作る際、下から

    形作るのでは無く、中、上と作り、最後に下を張り出して、終わりにしま

    す。(上が細く、手が入らない時は、「柄コテ」を使います。)

    ・ 下を張り出したら、直ぐに作業を終わりにして下さい。

     時間が掛かり過ぎると、「へたり」ます。

   ハ) なるべく、硬い粘土を使う。

     「へたる」原因の一つに、土が水を吸い腰が弱くなってしまった事が、

     上げられます。

     ・ それ故、硬い粘土を使い、少々時間が掛かっても、水をすって

      「へたる」事の無い様にします。

     ・ 又、時間を掛けずに、スピーディーに仕上げる事で、「へたり」を

      防ぐ事が出来ます。

◆ 「へたった」作品は、思い切って最初から、作り直すか、「へたった」

    部分を、ドライヤー(温風弱)で五分程乾燥させた後、下からすくい上げ

    る様にして、持ち上げます。

    (注意点は、表面が乾いていますので、指の滑りが悪く、作品に指を引っ

    掛け無い様にして下さい。)

    ・ 尚 下に落ちた(座った)部分を、直そうと、何時までも作品を、

     手で触っていると、逆にどんどん落ちていぃます。

     一部でも落ちてきたら、速めに乾燥させ、土に強度を持たせてください
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失敗と対策 (作品が壊れる 2)

2008-07-16 22:42:49 | 失敗と対策
 前回の続きを述べます。

 1) 作品制作中の壊れ。

  ハ) 口縁が割れる。

     仝縁が極端に薄い、部分的に一箇所が薄い場合に、更に口を大きくし

      ようと、径を広げた場合に、割れが発生する。

     ・ 口縁は、本体の厚みより、やや厚く作ります。又薄い時は、親指、

      人差し指、中指の3点で作品の、外、上、内側を押さえ、口縁を厚く

      してから、径を大きくします。

    ◆仝縁の近辺に異物が入っていたり、粗目の土で「ハゼ石」ガ、口の近

      辺にある場合など、口縁が割れます。

      ・ 大皿の様に極端に、径を大きくする作り方では、粗目の土を使う

       のを、控えた方が良いでしょう。

      ・ 径を最初から大きく取り、土を横に拡げる量を、少なくする方法
  
       を取る様にします。

      高さを揃えようと、弓などで切った時、失敗した場合

      ・ 失敗の理由は、作品の口の肉厚が薄い、又は、弓の糸が太いなど

       で、作品の切る部分に、「よれ」がある場合です。

      ぁ仝縁が「割れた」場合の対策。

      ・ 口の周りに異物、「はぜ石」等がある時は、その物を取り除く。

      ・ 同じ種類の粘土を、紐状にし更に潰して板状にします。

        これを「コの字」状にして、割れ目の内、外、上に挟み込みます

        指で撫ぜ、凸凹を少なくします。(空気が入らない様注意)

        後は、ろくろを回転させながら、やや押さえ仕上げます。

  ニ) 作品の途中が「千切れ」る。

     〆酩覆猟招造鯊腓くすると、「割れ」が出ますが、逆に径を小さく

      すると、作品の途中で「千切れ」る場合があります。

     ・ 肉厚の場合は、容易な作業も、肉の薄い部分の径を、細くする事は

       難しい事です。

     ・ 肉が薄い部分は、外から力を加えても、肉厚には成りずらく、無理

       に細くしようとすると、『よれ」が出たり、逆に肉が薄くなる事が

       有ります。その結果「千切れ」る事と成ります。

    ◆‥攣Δ靴虜櫃痢崟蘋擇譟

     ・ 土殺しの、延べ上げの際、土が「千切れる」場合が有ります。

       これは、「水切れ」による手の滑り不足、手がその位置で停止状態
     
       になっている為、その部分が段々細くなって『千切れ」ます。

     ・ 力を入れる強さに問題がある。

       一般に土殺しをする土は、下部が太く、上部が細くなっています。

       それ故、下部では力強く、上に行くに従い、力を弱めないと、

       「ネジ切れ」、「千切れ」が起こります。



       

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失敗と対策 (作品が壊れる 1)

2008-07-15 22:49:59 | 失敗と対策
今回は、「作品が壊れる」 失敗について、述べたいと思います。

 作品又は、作品制作中にも、色々な理由に拠って作品が壊れます。

 1) 作品制作途中の壊れ (孔が明く、口縁が切れる、千切れる,へたる等)

 2) 削り前の乾燥時の壊れ (歪む、底にひび、剥がれ等)

 3) 削り〜素焼前までの壊れ (白化粧で壊れる、作品が溶ける等)

 4) 素焼〜本焼きまでの壊れ (水蒸気爆発、施釉の際の壊れ等)

 5) 本焼き窯出しまでの壊れ (冷め割れ、釉薬が棚板にくっ付く等)

 6) 作品を使用中の壊れ (ぶつける、落として壊れる等)

以上 陶器は「壊れ物、割れ物」と言われる様に、全ての場面で壊れる危険性が

有ります。

  この中で主だった事項に付いて、述べてみたいと思います。

 1) 作品制作途中の壊れ。

  イ) 底に孔が明く。

    ‥擇涼羶瓦帽Δ鯔擔覆狆豺隋底を抜いてしまう場合が有ります。

    ・ 底の孔が狭い(小さい)場合には、周りの土を崩しながら、中心に

      移動させ、孔を塞ぎ、所定の肉厚にします。

    ・ 底の孔が広い(大きい)時は、別の丸めた粘土を、中心に落とし、

      指でなぜ、ろくろを回転させて、孔を塞ぎます。

     但し、元の土が水(ドベ)で濡れている場合には、その水をスポンジ等

      で拭き取ります。濡れたままだと、土同士は着きません。

   ◆ 嵋整き」の作品で、糸(シッピキ)で切り離した際、底を抜いてしま

     った場合。

     ・ 作品がまだろくろ上に、残っている時には、ろくろを回転させ、其

       の作品の底を押し付けて、切り口を消す事が出来ます。

       改めて、先ほどより下の位置に、糸を入れてください。

     ・ 作品をろくろから、取上げた後で、底抜けに気が付いた場合

       作品を若干乾かし、丸めた粘土を、内側の底に落とし、下に押し付

       けて付け、着けた境が、解からない様に指で仕上げます。

       反対側(底)にも繋ぎ目が出来ますので、指でなぜて綺麗にします。

   ロ) 作品の側面に、孔が明く場合

     土を上に延ばす際、壁の一部が薄くなり、孔が明いた場合や、荒目の

     土の中の「はぜ石」が抜け落ち、孔が明いた場合。「柄コテ」を使い、

     作品を膨らます際、何かの拍子で、壁に孔が明いた場合。

     々μ世の補修の基本は、薄く延ばした同じ土を、内外から貼り付け 

      両方から力を加え、圧着させます。

      ・ この際、空気が入らない様に注意します。

      ・ 補修用の付ける土の量は、なるべく少なくして下さい。

      ・ ろくろをゆっくり回転させ、表面の凹凸を無くします。

    ◆‖淙の様に、外側からのみ、補修が可能な場合には、片側のみでも

      かまいません。
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