わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸体験のミスマッチ

2008-08-30 14:14:43 | 陶芸体験、陶芸の費用
近年、陶芸体験の出来る所が、減る傾向に有る様に思われます。

    ( 陶器産地の窯元や、観光地の体験は、除く )

即ち、体験受け入れ側と、体験をしたい人の思惑に、違いが有るからです。

 1) 受け入れ側の思惑

  ① 体験を通して、陶芸の面白さ、楽しさを知って貰いたい。

  ② 体験では、作るだけでなく、場所の雰囲気、指導者の人柄、指導の仕方

    その教室(クラブなど)のシステム、規約(料金、振り替えなど)を

    知って貰いたい。

  ③ 上記事柄を理解したう上で、継続して参加(入会)して貰いたい。

    (これが、受け入れ側の、本音です。)

  ④ その為に、体験の料金絵を安く、設定し、指導も丁寧にしています。

   (初心者に、短時間で色々教える事は、かなりハードな仕事ですが・・)

  ⑤ 以前ですと、3~5人体験をすれば、その内の一人位は入会した物ですが

    現在では、数十人に一人の割合になっています。

    (体験する側も、かなりドライになって来ています。)

  ⑥ 受け入れる側からは、体験コースは「労多くして功少なし」の状態に成り

    つつ有り、受付ける所(教室)も少なくなっています。

 2) 体験を受ける側の思惑

   ① 自分の作りたい物を作りたい。なるべく大きな作品を作りたい。

     自分一人で作りたい。使える物を作りたい。

    ・ 初心者にとって電動ロクロで、一人で作品を作るのは、不可能です。

    ・ 体験ですので、大きな作品を作る事は、時間的に困難です。

    ・ 形は作れますが、使いやすい作品に仕上げる事は、難しいです。

   ② 安い費用で、時間的に自由が効く所、なるべく近所で、

    ・ 参加し易い費用に設定されている所が多いです。

    ・ 時間は約2時間位が一般的ですが、ややオーバーも認める所も多い。

   ③ 入会を強要されず、一回のみの体験が出来る所。

     陶芸に、少し興味が有るが、継続してまでやりたくない。

    ・ 体験を希望される方の多いパターンです

      (特に、若い女性に多いタイプです。)

   ④ 陶芸全般を知る必要も無い。

     (自分の関心の無い所は、先生にお任せ)

     表面的に、陶芸を体験したと言う事実が、必要な事なのどです。


以上の様な事情で、「体験=入会」となり難いのが実情です。

  陶芸の楽しさ、面白さを、アピール出来る体験をして貰いたいと、常々思って

  いるのですが・・・


  体験をされた方の感想を聞いてみると、「面白かった」 と言う方が大半です、

  受付ける側としては、これで十分満足すべきかも知れません。
  

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陶芸体験の仕方 (2)

2008-08-29 14:46:08 | 陶芸体験、陶芸の費用
 陶芸体験の仕方の続きです。

陶芸体験を受付けてくれる、もう一つの所は

 C ) 生徒募集、会員募集の方法として、体験を受付ける所です。

  公民館活動(陶芸クラブ)、陶芸同好会、陶芸教室などで、体験コースを設け

  ているのは、生徒(会員)募集の目的がある事が多いです。

  それ故 以下の特徴が有ります。

  イ) 小数人の人のみを受け付ける。

    電動ロクロの体験は、1~3人程度の人数です。

    手ひねりの体験は、1~5人程度の人数です。

   指導者(先生)が一人の所が多く、多人数では、対応できません。

  ロ) 料金を安めに設定している。

    体験を通して、会員、生徒を集めることを、主眼にしているため、期間限

    定の、無料の体験を行っている所もあります。(展示会の無料コーナ)

    一般会員と同程度の料金を、設定している所も多いです。

    ・ 体験した人が、入会された場合、入会金を割り引く所が多いです。

     (実質 体験が無料になる事すら有ります)

  ハ) 体験回数を制限している所もある。

    体験を一回して頂ければ、教室の雰囲気、指導の仕方、指導者の人柄等

    或る程度解かるはずです。

    それ故 体験は一度限りとする所もあります。

     (体験を受け入れる方は、気を使い、指導も疲れる作業です。)

  ニ) 小規模の所が多い。

    同好会的陶芸クラブや、陶芸教室等は、一度に多数の人が入会されるより

    或る程度期間を置いて、継続して入ってもらう方が、指導的に余裕が出来

    喜ばしい事です。

  ホ) 丁寧に指導してくれる。

    継続的に来て頂く事を望んでいる以上、丁寧に指導する必要が有ります。

    指導方法に不満を感じるお客なら、会員に成る事は無いからです。

  ヘ) 素焼後に、釉薬を掛けさせてくれる所も有ります。

    自分の作品に、絵を付けたり、釉薬を掛けることは、やって見たい体験で

    す。お任せの所が多いですが、自分でやれる所も有ります。

    体験予約の際に、お問い合わせ下さい。

  ト) 色々の質問に答えてくれる。

    質問は大歓迎です。質問が出る事は、陶芸に強く関心を持っている事です

    又、その教室などのシステムに付いての質問は、その教室などに関心が有

    り、入会の可能性も高い事を意味します。

    それ故、積極的な質問は大歓迎です。

    質問が無い事は、受け入れ側としては、望みが薄く感じられます。

 
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陶芸体験の仕方 (1)

2008-08-26 22:23:21 | 陶芸体験、陶芸の費用
 C) 陶芸体験の仕方

  陶芸体験を受付ている所は、大まかに分けて二つの所です。

 1) 観光地又は、陶器の産地の窯元等でする陶芸体験

 イ) 継続して出席を必要としない所で、一回限りの体験をさせてくれる所です。

 ロ) 大きい施設(同時に数十人が体験できる所)から、小さい窯元まで色々

    有ります。

 ハ) 予約が必要な所と、予約なしで飛び込みで、受け付ける所も有ります。

    電動ロクロの体験は、一般に予約が必要です。

    又、電動ロクロが初めて人は、受け付けて貰えない所も有ります。

     (即ち、指導なしのコースとなります)

 ニ) 作品は、手ひねりが多く、時間も1~2時間程度です。

    時間内に終わらない場合、後は「お任せ」になります。

    ・ 電動ロクロの場合、乾燥してから底削りを行いますので、底削りは

     「お任せ」となります。

 ホ) 作品を自由に作らせて貰える所と、幾つかの種類から選択する所があります

    作品の見本が置いてあり、その中から選ぶ事になります。

 ヘ) 作品にはサインを入れます(又はサインを決めて、後で入れてもらいます)

     サインは他の人の作品と区別する物です、必ず必要です。

 ト) 釉薬(上薬)は数種類の中から、色見本を見て選びます。

    (一色掛けが普通です)

 チ) 作品の出来上がりは、約一ヶ月前後です。

 リ) 作品は、着払いで送って貰うのが普通ですが、取りに行く方法もあります

   (梱包代を請求されます)、又送料込みで料金が設定されている所もあります

 ヌ) 一回限りのお客さんですので、対応がマニアル化してしまいがちです。

    ・ すでに土練り(菊練)は済んでいる状態で、提供される所が多い。

    ・ 粘土も指定の物を、使います。

    教える(指導する)と言うより、「勝手に楽しんで下さい」と言う感じの

    所もあります。

 ル) 陶器に関心のある方は、色々な陶器の産地(窯元)を訪れ、その土地の土

   で作陶する楽しみも有ります。

    ・ 短時間の体験でなく、一日コースの体験が出来る所もあります。

      この場合、作品は幾つも作る事が可能です。

      (但し、粘土代、焼き代は、個数、大きさに拠って決まります)


 尚 近くに以上のような所が有れば、繰り返し訪れ、懇意になれば、色々な便宜

   を、図って貰えると思います。
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陶芸体験、見学の仕方 (1)

2008-08-25 15:00:23 | 陶芸体験、陶芸の費用
 体験、見学の予約をしたら、いよいよその場所に出向きます。

 尚 やむを得ず、キャンセルする時は、断りの電話を入れて下さい。

  (当然予約した人が来るものと、先方は準備して待っています)

 B) 見学の仕方

  イ) 授業中の場合もあります(当然この方が見学に適します)ので、邪魔に

    ならない様にして下さい。

    ・ 見学する時間は、30分~1時間程度です。

  ロ) 案内書などが有ればもらう事。

    口頭で質問するのが一番ですが、初対面の人に、中々言い出し辛い物です

    案内書には、色々細かい事が書いてあるはずです。

    特に、教室(習う所)のシステム(日にち、曜日指定か、時間制か、振り

    替え可か)、料金はどうなっているのか(月謝制、一括納入、チケット制

    口座引き落とし、その他、その料金で何処まで含まられのか)等を、

    案内書を持ち帰ってからでも、ゆっくり比較検討してください。

    表面的な金額ではなく、実際に陶芸を始めてみると、別途料金を徴収する

    処も有りますから、注意してください。

   尚 月何回と書いてあっても、作品は2回で仕上げる所多いです(時間制の

     所では)、又釉薬を掛けるのも1回とし、3回で1作品を作る所も有ります

     その教室のシステムを理解する事です。

  ハ) 見るべき処

    ① その場所の雰囲気、第一印象はどうか、入り口は入り易い場所か

    ② その場所の規模、大きさはどうか

      (一回に何人位入れるスペースか、椅子の数、電動ロクロの数)

    ③ どんな作品を作っているか(生徒の作品置き場を見る)

    ④ どんな教え方をしているのか、

      グループ制か(何人位か)、個別指導か、指導者が自分に十分時間を

      取って貰得る雰囲気か、カリキュラムが有るか、指導者は一人か等

    ⑤ 新しく仲間に入り込めそうか、

     (特に公民館活動の場合や、カルチャーセンターの様に、仲間が居る場合)

      同じ初心者が一斉に同じ作品を作る場合などでは、年配の方は、若い

      方より作業が遅れ気味になります、それ故一斉授業方式には向かない

      方もいます。

    ⑥ 一番大事な事は、指導者(先生)との相性です。

      先生の第一印象、人柄、態度、言葉使い等

      この先生に教えれもらいたいか、自分の望みを叶えてくれそうか等

    ⑦ 時間的、金額的に無理なく通えるか、通える場所か

  ニ) 貴方が、本当に陶芸をやってみたいと、思っているのでしたら

    見学は三箇所以上してください。 教えてくれる所は割合多いものです。

   ・ その場所、その場所によって、技術的、システム的に大きく違います。

     自分に合った所を探すには、複数の所を見学し比較検討される事です。

  ホ) 見学を受け入れる所は、貴方が継続して陶芸をしたい人と思っています

    しかし、貴方の態度しだいでは、正式に入会したいと思っても、先方で

    断られる場合が有ります。

    先方は、貴方の行動、性格、態度等を見て、この教室に向かない人と思わ

    れないで下さい。(見る人は一目見て判断する事が可能です)

   ヘ) 見学とは、貴方の見学だけでなく、先方も貴方を見学しているのです。

    
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陶芸体験、見学を探す

2008-08-24 15:27:46 | 陶芸体験、陶芸の費用
 一時のブーム程では有りませんが、「陶芸をやってみたい」 と言う方が段々増

 えて来ています。 しかし第一歩を踏み出せない人も、多いです。

 陶芸は奥の深い工芸ですが、誰でにも出来、そして楽しめる趣味、遊びです。


 始めようとする人が、迷うことは

 1) 陶芸は何処で教えて貰えるのか?

 2) どの位の費用が掛かるのか? 入会金、月謝は? その他費用は?

 3) どんな作品が作れるのか? 自分の好きな物が出来るのか?

 4) 何年ぐらいで一人前になれるのか?

 5) 月何回通うのか? 時間はどの位掛かるのか? 予約制?、振り替えは?

 6) 体験、見学が出来るのか?

 7) 手ひねり、電動ロクロ?

 8) 陶芸の何処まで 教えて貰えるのか?

    (窯焚きは?、上絵付けは? 磁器は? 釉薬掛け、釉薬の調合は?)

 等々 色々有りますが、まずは見学、体験から始めるのが良いと思います。


 A) 見学、体験の出来る所を探す。

    (公民館活動、陶芸教室、カルチャーセンター、体験イベント等)

  イ) 情報を集める。

   (口コミ、各市町村広報、電話帳、インターネット、カルチャーセンター、

   各種募集広告、イベント情報、その他)

  ロ) 見学、体験が可能な情報の絞込み。

     本格的に陶芸を始めようとする人は、最低、三箇所の見学、体験をして

    下さい。(理由は後で述べます)

  ハ) 予約、都合を問い合わせる。(電話など)

    見学、体験可能な所も、予約を必要とする所が一般的です。

     人数、時間、用意する物、体験の場合(手ひねり、電動ロクロ、料金)

     場所(交通手段、道順)、駐車場の有無などを問い合わせる。


重要な事は、体験、見学を受け入れた側の人も、体験、見学者を見て(評価)いる

事です。常に見られている事を、意識してください。

 この事については、次回お話しします。

  
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発色について

2008-08-23 14:33:22 | 失敗と対策
本焼きでは、焼成のたびに色が変化します。

 勿論 商業用に量産された作品は、常に一定の色を出す必要が有りますが、

 少量多品種の作品や、多種類の釉薬を掛けた作品を同時に焼く場合、色々条件が

 変わる為、常に安定した色に焼成する事は難しいです。

  「窯焚き一生」と言う言葉が有ります。

 自分の狙った色に仕上った。又 予想しなっかた、素晴らしい色が出た。

 これこそが、窯焚きの醍醐味です。ですがこの様に上手くいく事は稀です。

 よく陶芸材料店で釉薬の色見本が置いてあたり、書籍などで釉薬の調合レシピが

 出ていますが、あくまでも参考で、実際には、その通りの色が出ることは少なく

 中々満足な色に仕上がりません。

 しかし、思った以上の発色をした時は嬉しいものです。

 偶然出た色を、安定的に出現させる為には、焼成ノートを作り、どんな条件で

 窯を焚いたかを記録しておく必要が有ります。

  焼成ノートの例
 
 1) 日付、天候、点火時間、

 2) 作品の量、大きさ(大物、小物、背の高さ)

 3) 窯詰めの状態

  イ) どの釉薬をかけた作品を、何処に置いたか。

    (目標の色を出すには、窯のどこに置いたら一番良いのか)

  ロ) 棚板の枚数、棚板の上下の間隔

  ハ) 隣の作品はどんな物が窯詰めされているか。

  ニ) 高さの異なる作品を、どう並べたか。

 4) 蒸気逃げの扉の開閉記録、ダンパー等の開閉記録

 5) 温度上昇のスピード。 燃料、電気の供給量

 6) 酸化、還元どちらか? 何℃位から酸化、還元を始めたか?

 7) ねらし(引っ張り)時間はどの位か、焼成は何時間か。

 窯出し後に出来上がりをチェックする。

 8)作品を急いで窯出ししないで、一品一品確かめ、周囲の作品も見比べてください

 なるべく多くの情報を窯出しから、読み取り、次回の参考にします。

 窯焚き一生です。何回窯焚きをしても、思うようにはいきません。

 それが陶芸の楽しみともいえます。是非色々試してください。

以上で「失敗と対策」の項目を終わりにします。



次回からは、「陶芸超入門」とも言われる様な事を述べたいと思います。

 興味の或る方は、引き続き読んで頂ければと、思っています。
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失敗と対策(本焼き3)

2008-08-21 22:07:33 | 失敗と対策
 棚板にくっ付いた作品の剥がし方と、後処理の仕方

  棚板にはアルミナコーチングが塗ってあります。

  棚板にくっ付くいた作品は、コーチングごと剥がす事になります。

  1) 棚板の裏側から、木槌などで叩き衝撃を与えて剥がす。

    棚板に流れた量が少ない場合に有効です。

  2) 作品の一端のみ、くっ付いている場合

    テコの応用で、着いていない一端を、手で持ち上げ、棚板から剥がす。

    但し、剥がれそうも無い場合は、無理をしない事。

  3) 数箇所に引っ付きが有る場合には、薄いナイフ状の金ヘラ(又はたがね)

    で、隙間に差し込み、徐々に剥がします。

    速く剥がそうと、強く差し込むと、作品が割れる事もあります。

  4) 作品を壊すしか手が無場合も有ります。

    広く底全体が引っ付き、如何しても剥がす事が出来ない時は、高価な棚板

    を救うため、やもうえず、作品を壊します。

  5) 作品に着いたコーチングを落とし綺麗にする。

   ・ コーチングは強く作品に固着しています。

     「ダイヤモンド、ヤスリ」や「グラインダー」で削り取ります。
     
     時間をかけて、ゆっくり剥がします。完全に取り除くのは、難しいです

     適当な所で良しとしましょう。

     取り除いた後は、いつもの様に、砥石を掛けて仕上げます。
   
   6) 棚板の清掃と補修

     ・ 棚板には、流れた釉薬や微量な溶けた釉薬が、付着しています。

      この釉薬を「たがね」で削りとります。

      注意、破片が目に入らぬ様にして下さい。

     ・ 棚板表面に塗ってあったコーチングは、作品と伴に剥がれてしまい

      ます。 次回の窯焚きまでに、コーチングを塗り補修します。

     ・ 補修した部分だけでなく、全体に水に溶かした、アルミナコーチング

       を塗ります。(刷毛塗り、吹きつけ)

       棚板の表だけでなく、裏側も時々塗ってください。

     ・ 棚板全体が凸凹している場合、「布やすり」や「グラインダー」

      「ダイヤモンド、やすり」を使い平らにします。

 
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失敗と対策(本焼き2)

2008-08-19 13:54:43 | 失敗と対策
 釉薬が流れて、棚板にくっつく。

 1) 流れ易い釉薬を、作品の外側に塗った。

   更に流れ落ちる量の推測が間違った。

   ・ 作品の内側に流がれ易い塗る事は、なんら問題有りません。

   ・ 流れ易い(流動性が有る)釉薬を掛ける際、流れる量を予め予測し、

     下部(足元)を施釉しない事。

     当然 高さの高い作品、垂直に近い壁状の作品は、流れる距離も長くな

     ります。

   ・ 単体の釉薬では、流れ難い物でも、他の釉薬を重ね塗りすると、相乗効

     果で流れやすくなる組み合わせも有ります。

 2) 砕いたガラスを作品の上に載せた。

   綺麗な色の付いたガラスビンを砕き、その破片を作品に載せて、焼成した。

   ガラスは融点も低く、比重も軽い物質です。

   それ故 かなり流れます。なるべく皿など平たい作品の、内側に置くか、

   少量のガラスを使ってください。

   ・ 流れたとき、棚板まで流れない様に、作品の上に置くガラスの位置を

     考慮の事。

   尚 作品の内側に、ガラスを置く時の注意は

   イ)  多量の ガラスを作品の内側に置いた時、作品が綺麗に割れる。

   ・施釉した灰皿なの内側に、多量のガラスを置く方法が有ります。

    本焼き後、窯から出したら、灰皿が綺麗な輪状に割れていた。

   ・ 割れた部分は、ガラス上面の境の部分です。

    (ガラスは釉薬より軽いので、釉はガラスの下に来ます)

   ・ ガラスを置いた部分は、大きな貫入(ひび)が入っています。

     これは、作品本体より、収縮が大きい事を表しています。

  ロ) 原因

   ・ ガラスは前述の様に、釉薬に対し、融点が低く、収縮率も大きいです。

   ・ 割れは窯が冷える段階(ガラスが固まる段階)で起こります。
    
     ガラスが固まる時、大きく収縮し、境界部分の上下で、収縮する力に

     差が出ます。その為割れが発生します。

   ハ) 対策としては、ガラスの量を最低量にする事です。

     即ち、ガラス量が多いと、境界面は底より段々上になります。

     底付近は、収縮に対して強いですが、底より高く成るに従い、弱く

     成ります。

     尚 蛇足ですが、ガラスは大きく膨張してから(量が増える)、火を

      止めた後大きく収縮(量が減る)します。

      それ故 膨張と収縮の境部分が、白濁した色が帯状に残ります。

      なるべく白い色の釉薬を使うと、この白濁した線は目立ちません。

 3) 窯の中の温度が高すぎた。

    釉薬は、或る一定温度内で焼成する様に、調整(調合)されていなす。

   ・ 何らかの理由で、設定以上の温度になってしまった場合、釉薬は急に

     流動性が出てきます。

     その為、釉が棚板まで流れる事になります。

 4) 上記事項は、蓋物で本体と蓋が引っ付く原因となります。

    (蓋物の場合は、水に溶かした水酸化アルミナなどを、蓋と本体の合わせ

     目を、筆で塗り予防します。)

  
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失敗と対策 (本焼き1)

2008-08-17 15:04:51 | 失敗と対策
 本焼きは窯の種類、大きさ、燃料の種類、土の種類、窯詰めの仕方、窯の炊き方

など等で、それぞれの失敗やその対策が取られていると思われます。

 私が述べるには、経験不足ですので、ごく一般的な事を述べます。

1) 所定の温度まで上がらない。

  本焼きで一番の失敗です。

  イ) 少々時間が長く掛かる程度なら、まずまずの成功と思ってください。

  ロ) 途中で温度上昇がストップ又は温度が下がる。

    (ガス、灯油、薪などの燃料を使う窯に多い)

   ・ 燃料不足の場合は少なく、逆に燃料供給を増やした時に、起こります。

   ・ 窯の大きさに拠りますが、小さな窯では、5~10分程度、そのままの

     状態を保持しておくと、自然に上昇に転じます。

   ・ 一向に上昇に転じ無い場合。

    a) 燃料の供給過多で、内部が強還元状態に、成った為です。

     空気の供給量を増やす。(煙突の引きを弱くする)。

     b)  強酸化状態でも温度は上昇しません。

    c) 一番温度が上昇するのは、中性炎(又は、弱い酸化炎や弱い還元炎)

      です。どうしても温度上昇が鈍くなった場合、煙突の引きを色々調節

      して下さい。

 ハ) 燃料切れ、断線(電気窯)

   通常なら十分な量の燃料ですが、何らかのトラブルで時間が伸び、燃料に

   不安を感じる事が多々ありがちです。

   (都市ガスや、電気の場合には、常に供給が保障されていて、問題なし)

   又 電気の場合、電熱線が突如断線し、温度上昇が止まる事も有ります。

   ・ 燃料をご自分で調達用意する場合は、十分有る事を確認する事。

   ・ 電熱線が 断線し易くなっていないかを、窯焚き前に確認する事。

 ニ) 熱伝対温度計の不具合

   ・ 現在は温度計を使い、窯の中の温度をデジタルで測るのが普通です。

   ・ 炎の色やジェーゲルコーン、色見を窯の中に置き、温度を判断する方法

     は少なくなりました。 それ故温度計の不具合は、重大な問題です。

   ・ 保障線の接点(ネジ、コネクターなど)不良がおき易いです。

   ・ 温度計のスイッチをONにし、保障線を振ってください。表示が点滅す

     れば接点(接続)不良です。ネジ、コネクターを点検してください。

 2) 本焼きの中断

   地震、突然の豪雨、強風(屋外の場合)、停電などで、素焼や本焼きを中断

   せざるを得ない場合が有ります。

    物理的に無理な場合には、諦めるしか有りません。

   ・ あと1~2時間で終わりそうな場合、判断に迷います。

   ・ ただ中断しても、中断時間が短い場合は、中断理由が解消されたら、

     なるべく速く再開します。元の温度までは意外と速く到達します。

   ・ ある程度日数が過ぎ、再開した場合、二度焼きの状態になっても、若干

     本来の色と変化する場合が有りますが、問題にするほどではないと、思

     われます。

     
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失敗と対策 (釉薬掛け4)

2008-08-09 16:08:46 | 失敗と対策
 施釉する際の失敗

1) 大きな作品に施釉する際、作品を破損する場合があります。

 イ) 作品の内側に施釉する際、作品の底を抜いてしまった。

   大きな作品の内側に、釉薬を流し込んで塗る場合、釉薬を大量に入れ、その

   重みで、底が抜けた。(特に底を貼り付けて作った時は、要注意)

   ・ 釉薬の量を少なめにし、作品を傾ける様にして、内側全体を塗る。

   ・ 作品を板に載せ、板ごと移動し、作品のみを持たない事。

 ロ) 作品の縁を欠いてしまった。

   イ)と同様に、作品内の釉薬で重みが掛かった状態で、作品の縁を持って、
  
   中の釉薬を捨て様とし、持った所から欠けてしまた。

   ・ 作品の端(縁)を摘まむ様に持たない。

   ・ 作品の底に手を添えて、作業する。

 ハ) コヒーカップの取っ手が取れた。

    取っ手や、つまみ部分は、作品自体の重みや少しの衝撃で、取れ易いです

   ・ なるべく作品本体を持つ事です。

2) 釉薬を間違う。

 イ) 釉薬は生(施釉時の状態)と、焼成後の色が必ずしも、同じでは有りませ

   ん。むしろ違っているのが普通です。

   しかも、生の状態の色は、似たり寄ったりで、施釉後でも、釉薬の判別が、

   困難です。色々な場面で間違いが起こります。

   ・ 釉薬を入れるて置く容器には、必ずラベルや名前を書いておく。

   ・ 柄杓掛けの際、柄杓内の釉薬を、元の容器に戻す時、手元に同じ様な色

     の釉薬が有る場合、間違わないように注意のこと。

    (間違って、混ぜてしまった場合、混ぜた量が少ない時は、その釉薬本来

     の色とは、若干違いますが、さほど問題にはなりません。)

   ・ 施釉は作品の表面に、載っている状態で、何かの拍子で(すれた、ぶつ

     っかた等)直ぐに剥がれる事があります。(特に窯詰めの際注意)

     この場合、筆などで、剥がれた部分を補修しますが、何の釉薬が塗って

     あるのか解からないと、補修できません。

     それ故、施釉した作品の中に、釉薬名を書いた紙を入れて置くと、便利

     です。 又窯詰めの際、窯のどの位置に置けば良いかも解かります。

    (勿論、この紙は窯詰めの時に取り除いて下さい。そのまま本焼きすると

     紙の痕が残ります。)
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