わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ろくろ(底削り8、高台の内側を削る)

2009-11-07 21:38:11 | 電動ロクロ入門
引き続き、「底削り」の話を、進めます。

3)  底削り
  
 ③ 底を削る

  f) 高台内側を削り出す

    高台の幅が8~10mm程度に成る様に、内側に円を描くます。

    この円を消さない(削り取らない)様に、底を削ります。

    轆轤の回転はやや速くし、一度に深く削らず、少しずつ削り、削る回数を多くして削ると、

    安全です。

    (高台の幅は、仕上げで、調節いたします。描いた円も同様に、仕上げで、削り取ります。)

  ・ 高台外側を削る様に、作品の底中央に指を置く事は、出来ません。この指は、作品の外側を、

    軽く押せ、両手の親指を、繋げて削ります。

  ・ 「削りカス」が出ないのに、高台内側が、掘り込める場合が有ります。

    これは、掘れたのでは無く、「カンナ」で下に押し付けた為に、出来た凹みで、底の内側が、

    出っ張っているはずです。乾燥が甘い場合に、多いですので、注意してください。

  ・ 掘り込む、底の深さは最低でも、釉が掛けられる位(最低でも1.5mm以上)の、深さにします。

  ・ 抹茶々碗に多い形ですが、底の中央を、凸状に削り出す、「兜巾=ときん」高台が有ります。

    その際、凸が高台の高さ以上になると、「独楽=こま」の様に、くるくる回転しますので、

    必ず、低くします。

   ・ 「三日月高台」の場合には、内側を削り出す前に、作品を、中心より、わずかにずらして、

      轆轤上に据え、削ります。

  g) 仕上げ削り

    内、外の底削りが、一通り終えたら、仕上げに掛かります。

   ・ 高台外側の側面を、綺麗な円に削り、高台から高台脇に掛けて、削り傷や、凹凸が有れば、

     綺麗に、削り取ります。

   ・ 同様に高台内側の側面も、綺麗な円に削り、更に高台の下面(糸尻)を、平らに削ります。

   ・ この時、描いた円は削りとります。又、高台の幅も削り、調整します。

   ・ 高台の角を、削りとります。(外側は少なめ、内側は大目に削ります。)

   ・ 「切り高台」「割り高台」の場合は、この段階で、加工します。

  h) その他

   ・ 「カンナ」は削る為の道具ですが、「刃物」ですので、時々研(と)いで、切れる状態にします。

      (使い続けると、「刃」が丸まり、切れが悪くなります。)

    又、削る際には、「刃」を立て、一番削り易い、角度を見つけてください。

 以上で、底削りの話を、終わります。

  電動ろくろ入門 底削り  

     
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電動ろくろ(底削り7,高台外側を削る)

2009-11-06 22:39:54 | 電動ロクロ入門
「底削り」の話を、続けます。

3)  底削り
  
 ③  底を削る

  d) 針で描いた円まで、削ります。

     「削りカス」が、細い帯状になって、「カンナ」から離れて行く状態が、理想的な乾燥具合です。

     「カンナ」の刃に「くっ付く」のは、乾燥が甘く、「カス」が細かくなり、切れたり、

     粉になる場合は、乾燥し過ぎです。(「カンナ」が「キーキー」音を発するのも、乾燥し過ぎです)

   ・ 甘い場合は、時間を置いてから、作業するか、「ドライヤー」で、短時間(1~3分)

     乾燥させます。(ドライヤーは、表面だけが乾き、内部までは、中々乾燥しませんので、

     「削っては、乾かし」を、繰り返します。)

   ・ 乾燥し過ぎの場合には、濡れた「スポンジ」で、表面を拭きながら、作業するか、

     濡れた布を掛けて、しばらく放置した後で、削ります。

   ・ 削ると作品は、径が段々細く成ります。形も刻々変化しますので、全体の形を見て、

     何処まで削るかを、判断して下さい。

   ・ 底削りは、作品の外側全体を、削る訳ではありませんので、削った所と削らない境が、出来ます。

     その境目が目立つ場合は、削りで「ぼかし」を入れて、目立たない様に、します。

     「ぼかし」は、「カンナ」を片手で持ち、軽く境目付近を削ります。

     即ち、ある程度、相手の形に合わせて、削る行為です。

   e) 「碁笥底高台」の場合は、ここで、外側の削り作業は、終わりに成りますが、

     「輪高台」の場合には、「輪」を削り出します。

     針で描いた円の、外側を、段を付けて削ります。(円は削り取らずに、残して置いて下さい。)

   ・ 段差を少しずつ、大きくして行きますが、段差を大きくしたら、その下(腰の部分)も同時に、

     削ります。段差のみを大きく削ると、穴が開く恐れが有ります。

   ・ 描いた円が大きいと、腰の形が、角張り易く、且つ、高台が、やや高めになり、

     小さいと、丸く成り易く、高台が、やや低めに成ります。

     (理由は、底の内側の形状が、中央が低く、端に行く程、肉厚になる傾向が有る為です。)

   ・ 高台の高さは、施釉の際、ここが安心して、持てる高さ以上にします。
    
   ・ 削る際、どの位肉が残っているか、不安です。特に初心者の方は、削り足りない方が、

     ほとんどです。その為、作品が重たく成ります。

     肉厚を直接測る事は、出来ませんので(作品が伏せて有る為)、音で判断します。

     即ち、作品を指で弾き、その音が低い場合には、まだ削れます。削るに従い、音は高く成ります。

     しかし、慣れない内は、どの音が限界の音なのか、判断できません。

     指導者に聞いてもらいながら、練習を重ね、会得してください。

     尚、面倒な事は、弾く位置(底、腰、胴の部分など)によって、音色が違う事です。

     これも、何度も音を聞き、ご自分で判断出来る様に、して下さい。

   
 以下次回に続きます。

  電動ろくろ入門 底削り  

     
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電動ろくろ(底削り6)

2009-11-05 21:25:41 | 電動ロクロ入門
前準備が、長くなりましたが、いよいよ、「底を削り出す」の、話をします。

 3) 底削り

  ① 高台の種類

    高台には、「べた高台」、「輪高台」、「碁笥底高台」などが有ります。

   ) 「輪高台」は、一般的な高台で、底に「ドーナツ状」の輪が付いた物です。

     「輪高台」には、末広がりの「撥高台」や、「切高台」「割り高台」「三日月高台」「竹の節高台」など

     色々な、形が有ります。(特に茶道の抹茶茶碗に、多い形です)

     「輪高台」は、「輪」の部分を持って、釉薬が掛けられ、指跡が付き難い、利点が有ります。

   ) 「碁笥底高台」は、作品外側の「ライン」が、底まで連続している形で、高台内側のみが、

      削られ「えぐられて」います。尚、釉掛けの際、少々苦労します。

  ② 底削り前の作業

   ) 底を水平に削る

     糸で切り離した際、斜めに切れたり、糸の痕が残っていたりします。

     先ず、作品の底を「カンナ」で、水平に削ります。(口と底とが、平行に成る様にします。)

   ) 底の上部中心に、凹み(お臍)を作ります。

     この凹みに、中指を押し当て、軽く上から押さえて、作品を固定する為に、使います。

   ) 高台の外径を決め、底に針などで、円を描きます。「碁笥底高台」は、径をやや大きく

      取り、「輪高台」は、作品の口の大きさの、1/2~1/3位と言われています。

      (高台の内径を、同時に書いても良いが、外側を削り終えてから、描いた方が良いです。)

  ③ 底を削る

   ) 轆轤の回転方向は、左右どちらでも良く、削りのみ、左(反時計)回転で行う人も居ます。

      回転速度は、「轆轤作業の基本」で述べた、径の小さい時は早め、径が大きい時は、

      遅めにします。削る道具は、「カンナ」や「削りべら」を使います。

   ) 外側を削る。

    a) 作品の外側の、腰から底面に掛けて、削ります。(この部分は、肉が厚いはずです。)

    b) 道具を持たない手の、中指を、上記②ー)で述べた「臍」に置き、軽く上から押さえます。

      左右の親指は、必ず繋げて、「カンナ」が、振ら付かない様にします。

    c)  作品の底周辺は、綺麗な円が出ているとは、限りません。先ず綺麗な円に削り出してから、

      轆轤の回転を速くします。最初から速いと、「カンナ」が作品に食い込み、大きな傷や、

      最悪、作品が轆轤より、飛び出す恐れが、有りますので、注意して下さい。
  
    d) 針で描いた円まで、削ります。

 以下次回に続きます。

  電動ろくろ入門 底削り  

     
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電動ろくろ(底削り5、中心に置く4)

2009-11-04 22:28:07 | 電動ロクロ入門
引き続き、底削りについて、お話します。

2) 轆轤の中心に作品を置く

 ) 「シッタ」の上に、円形の土を、載せる方法

    土を使うのは、作品と「シッタ」が、直に触れ合わない様に、する為です。

    首や口が細い物や、小さい物は、首や口が内側に、「ゆったり」入る、「シッタ」を使います。

    そして、「シッタ」の内側を、使います。

    又、口縁が凸凹な容器や、大鉢、大皿は、「シッタ」の上部や、上部外側を使います。

   a) 轆轤中央に置いた、「シッタ」の真上に、土で作った「ドーナツ」を載せます。

   b) この土を上から、手で軽く叩き、「シッタ」にめり込ませます。

   c) 轆轤を回転させ、この土の真上を、「カンナ」や、「竹へら」で、水平に削ります。

   d) 「シッタ」の内側を使う場合には、「シッタ」内側の土を、「竹へら」で削り、綺麗な円を、

     出します。更に内側の角を、約45度の角度で、切り取ります。

   e) この穴に、逆さにした作品の、口や首を差込ます。更に、作品を「シッタ」の中心に置きます。

     作品の底が水平になれば、ほぼ中心に、置かれた事に成ります。

     傾いている場合には、一度真上に引き抜き、再度差し込みます。

   f) 作品を「シッタ」に固定します。即ち、止め土で細い紐を作り、約45度に削り取った場所

     (作品と「シッタ」の境)に、この紐を3ヵ所、置いていきます。

   g) 「シッタ」の上や、外側を使う場合、上に載せた土の外側の角を、約45度の角度で、

     切り取ります。作品は、この「シッタ」に載せたり、かぶせたり、します。

     この場合の中心の出し(置き)方は、前記④の方法を使います。

     注意する事は、この場合、止め土は使えません。それ故、削る時は、作品が動かない様に、

     底の中心を、中指で押さえます。(詳細は後で、述べます。)

     又、土が「クッション」の役目をし、作品を痛める事も、少なく、土の抵抗によって、

     底削り時に、作品の移動も、少ない利点も有ります。

 3)底を削る

 以下次回に続きます。

  電動ろくろ入門 底削り




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電動ろくろ(底削り4、中心に置く3)

2009-11-03 22:32:04 | 電動ロクロ入門
引き続き、底削りについて、お話します。

2) 轆轤の中心に作品を置く

  ⑤ 轆轤上に、粘土の「座布団」を敷く方法

    この方法は、作品の口縁が、凸凹だったり、高さが、傾斜している場合などに、有効です。

    「座布団」の厚さは、作品の口の凸凹度によって、違いますが、1~2cm程度です。

   ) 土を作品の、口縁の形に合わせて、ドーナツを造ります。

     これを轆轤上に置き、軽く叩いて、轆轤に密着させます。

   ) ドーナツ状の土の、上面は、「カンナ」や「竹へら」で平らにします。これが、「座布団」です。

   ) この座布団上に、針で、作品の口よりやや大きめの円を、描きます。

   ) この円に合わせて、作品を伏せて置きます。

      当然、口が凸凹していますので、底面は水平になりません。

      水平に成る様に、作品の出っ張ている部分を、座布団に潜り込ませてます。

      (座布団の土は、軟らかくし、作品の口が、一部潜る程度とします。)

      又、背の高い部分は、ドーナツの一部を切り、切った所に、落し込みます。

      作品の底が、水平に成る様になれば、ほぼ轆轤の中央に、載っていると思っても、

      良いとでしょう。

      但し作品の高さが10cm以上有る場合には、前記④の方法で、作品を移動します。

   ) 中央に置けたら、止め土で、3点を押さえ、作品が回転で、移動や、飛び出すのを防ぎます。

  ⑥ 「シッタ」を使う

    「シッタ」は、作品を宙に浮かせる為の、台ですので、代用品で済ませる事も出来ます。

    一般に「シッタ」は、筒型の形状をした物で、素焼して、汎用的(色々な作品)に使います。

    使い方は以下の通りです。

  まず、作品に応じて、使う「シッタ」を、選びます。

  「シッタ」は、先端の細い物と、太い物、背の高い物と、低い物の組み合わせ、4種類を用意し、

  作品に応じて、使い分けます。

   ) 使う前に、約5分程度、水に浸して置きます。

   ) 轆轤の中心に置き、止め土で3箇所で、止めます。

      (水に浸して置かないと、止め土が、「シッタ」に付かない。)

   ) 「湯呑み」の様に、内側の底や、腰の部分が、変形せず、綺麗な円が出ている物は、
    
     a) 「シッタ」に直に「かぶせ」る方法。

       組み物(数物)の様に、同じ形状の作品の底を、次々と削り出す場合に、大変便利です。

       「かぶせた」作品の底が、水平になる様に、置くのが、「コツ」です。

     b) 轆轤を、回転させながら、②で述べた方法で、作品を軽く指で弾いて、中心に移動します。

   ) 「シッタ」の上に、円形の土を、載せる方法

 以下次回に続きます。

 電動ろくろ入門 底削り

  

   

    

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電動ろくろ(底削り3、中心に置く2)

2009-11-02 20:14:09 | 電動ロクロ入門
引き続き、底削りについて、お話します。

2) 轆轤の中心に作品を置く

 ④ 固定した指や、棒を使う方法

   轆轤上に、逆さに伏せた作品を置き、回転させると、歪んで回転します。

   その歪む量は、固定された指や、棒などからの距離によって、測る事が出来ます。

   即ち、中心に無く、偏って置かれた場合には、その量は、場所によって異なります。

   逆に、この量が一定ならば、中心に置かれた事に成ります。やり方を説明します。

   ) 轆轤は電源を切り、自由に回転出来る状態にします。

     作品を逆さに伏せ、轆轤を手で、「ゆっくり」回転させます。

     その際、片手は、轆轤の縁の近辺に置き、直ぐに回転を止める、体勢にします。

   ) 人差し指(中指でも良い)が、「しっかり」固定できる様にします。

      (肘を体に付け、使う指に親指などの、他の指を当て、補佐します。)

      指の替わりに、棒を使う場合、棒の位置が固定される様に、何らかの方法を取ります。

      (例: 棒の一部に、磁石を付け、轆轤の側面に、貼り付ける。)

    ) 轆轤を回転させ、作品の一番外側を、軽く指で触れます。

       (指が触れる場所は、底から約1cm下にします)

       すると、有る場所で、指と作品が、離れるはずです。離れたら素早く、轆轤を止め、

       指の方に、両手で作品を、移動させます。動かす量は、離れた寸法の、半分です。

    ) この作業を繰り返し、指が全周に触れれば、作品は轆轤の、中心に有る事に成ります。

   注意点は、指の位置を、しっかり保持する事です。轆轤の回転に合わせて、指が振ら付く事が、

   多いです。又、轆轤を素早く止める、必要が有ります。回転が速いと、

   離れた事が直ぐに解かりますが、轆轤は急に止まりません。「ゆっくり」回転させます。

   尚 視点は、常に指先に有ります。あちこちを見ないで、一点を見ます。

   この作業は、以外に難しいです。自分で出来たと思っても、狂っている場合も多いですから、

   慣れない内は、指導者や先生に、確認してもらう事を、勧めます。

  ⑤ 粘土の「座布団」を敷く方法

    この方法は、口縁が凸凹だったり、高さが、傾斜している場合などに、有効です。

  以下次回に続きます。

 電動ろくろ入門 底削り

    
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電動ろくろ(底削り2、中心に置く1)

2009-11-01 21:36:07 | 電動ロクロ入門
削り引き続き、底削りについて、お話します。

2) 轆轤の中心に作品を置く

   作品を、轆轤の中心に置かないと、片削りになり、出来上がった作品の、肉厚が、場所によって、

    厚い薄いが出来、場合に拠っては、穴が開く恐れもあります。

    この中心に置く作業は、初心者にとって、意外と難しい作業です。

   方法は、幾つか有りますので、順にお話します。

  ① 轆轤上に直接、作品の外径より、やや大きめの円を、鉛筆で書き、その円の中心に、

    伏せた作品を置く。

    皿の様に、背が低く、口が大きく変形してい無い作品は、上記円の中心に、置けば、

    削りたい場所も、円の中心に有ると、思っても、大きな狂いは有りません。

    即ち、作品の口の外形と、円の隙間が、一定の位置に来る様に、調節して置きます。

   ) 中心位置に置けたら、作品が轆轤と一体に成る様に、粘土(止め土)で止めます。

   ) 止め土は、ほぼ三等分し、各々細く長くし、やや湾曲させます。太いと、底削りの際、

      この土が邪魔になり、「カンナ」が上手く使えません。

   ) この土で、作品の外周を、止めますが、片方の手で、作品が移動しない様に、

      作品の底を軽く押さえ、上記止め土を、三箇所等間隔に置いていきます。

      1個置いたら止め土の両端を、轆轤に押し付けます。2個目3個目も、同様にします。

   ) 3個置いたら、止め土の太さの、外側半分を、轆轤に押し当て、土と轆轤を一体化します。

   ) 残り内側の半分を、作品側に、軽く押し当て、遠心力に負けない様にします。

     注意点は、作品の乾燥は、止め土に負けない程度が、必要です。乾燥が甘いと、止めた際、

     口の形が三角に、変形してしまいます。

  ② 伏せた作品の底に、針などで直接円を描く。

    轆轤の中心付近に、作品を伏せて置き、轆轤を「ゆっくり」回転させながら、針で底に円を書きます。

    この円と、底の外形とが、同心円に成るまで、作品を移動させ、調整します。

    注意点は、何回も、円を描き直す事に、成りますので、薄く描くか、円を少しづつ小さくして、

    行きます。又、作品の底の外周が、綺麗な円になっている事が、条件に成ります。

    綺麗な円を出すには、作品を作った後、糸で切り離す前に、底の外周を、「竹へら」で、

    余分な土を、剥ぎ取り、真円にします。

    中心が出たら、上記)~)の方法で、作品を止めます。

  ③ 作品を指で弾いて、中心に移動させる。

    背の高い作品(5cm以上)は、①の方法では、削りたい位置が、円の中心に無い場合が、

    多いです。(底より約1cm下の部分が、円の中心に、来る様にすると良い)

    轆轤上の中心付近に、作品を伏せて、置きます。轆轤を「ゆっくり」回転させながら、

    片手の指3本(人差し、中、薬指)で、軽く弾きまと、作品は除々に、中心に移動します。

    当然ですが、大きな(重い)作品、指で弾いた位では、移動しませんので、この方法は、

    不向きです。

  ④ 固定した指や、棒を使う方法

 以下次回に続きます。

 電動轆轤入門 底削り

    
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電動ろくろ(底削り1)

2009-10-31 22:17:00 | 電動ロクロ入門
轆轤では、「ベタ高台」の他は、底を綺麗に作る事は、出来ません。

即ち、ある程度乾燥した作品を、逆さにして、轆轤上に置き、「カンナ」や「掻きベラ」で、削り出します。

 1) 作品を轆轤上に、置く方法

  ① 轆轤上に、直に置く

    作品の「歪み」が少なく、口縁の高さが一定で、凸凹していない場合には、直に置きます。

    一般的には、この方法で行いますが、口縁が「歪んでいる」場合は、以下の様にします。

  ② 轆轤上に、「粘土の座布団」を敷き、その上に、作品を載せる。

    「座布団」は、「カンナ」や「竹へら」で、真上を平らにします。

    轆轤上に作品を直に置くと、「ガタガタ」する場合、この座布団で、作品の口を受け、

    安定させます。

   ) 座布団の一部を切り取る

     作品の口の1~数ヶ所が、出っ張ている(高い)場合、ドーナツ状の「座布団」の一部を、

     切り取り、出っ張た部分を、轆轤面から浮かせ、安定的に(底の面が水平)置ける様にします。

   ) 逆に、作品の一部の口が低く、作品を置いた時、「ガタ」が有る場合には、その低い部分に、

     土を詰め込み、安定化させます。

   ) 一般には、「座布団」は、乾燥した作品より、軟らかくします。それ故、少々の「歪み」も、

     軟らかい土に、潜らせる事で、底を水平にします。

  ③  シッタ(湿台)を使い、その上に、作品を据える。

    「シッタ」は、粘土を使い、電動轆轤で円筒形に造ります。

    作品毎に、「シッタ」を作る事も、有りますが、一般には、汎用性のある、素焼した物を使い、

    十分水分を含ませたから、使用します。

    (他の容器などで代用しても、悪く有りません)

    尚、「シッタ」を使う場合、「シッタ」を轆轤の中心に、据えますが、その方法は、次回に述べます。

   a)  内「シッタ」(シッタの内側を使う)

     一輪差の様に、口の小さな作品や、鶴首など、逆さに置くと、不安定の物は、口や首を「シッタ」の

     内側に入れ、作品の肩で、全体を支える様にします。

   b)  外「シッタ」(シッタの外側を使う)

     歪みの無い作品は勿論、口が凸凹した作品は、先端が細くした、円筒形の「シッタ」に、

     上から、被せて使います。

      (大皿なども、口が歪んでいたり、変形している物は、「シッタ」を使います。)

    尚 濡らした「シッタ」に軟らかい土を、巻き付け、竹ベラで、綺麗な円を出し、そこに作品を、

    据える方法も有ります。(素焼のシッタに、直に接しない様にする)

    (注:もしかしたら、内シッタ、外シッタの名前の使い方が、逆かも知れません。)

 2) 轆轤の中心に作品を置く

    この中心に置く作業は、初心者にとって、意外と難しいです。

 以下次回に続きます。

 電動轆轤入門 底削り

   
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電動ろくろ(形造り7、抹茶々碗の変形)

2009-10-30 14:29:35 | 電動ロクロ入門
引き続き轆轤挽き後の、作品の変形について、お話します。

 1) 変形させる方法

  ⑥ その他の変形
   
   ) 茶道の抹茶々碗の様に、歪みが珍重される作品は、轆轤で綺麗な円を造るのではなく、

      わざと、振ら付かせたり、口の高さに、凹凸を付けて、造る場合が有ります。

      特に、「沓茶碗」と呼ばれる茶碗は、かなり形が歪んでいます。

      昔(電動轆轤以前)の轆轤は、人力で回転させる為、回転速度に「むら」が出来、

      更に、轆轤の回転部を支える、軸受けも今よりは、「がた」が有りました。

      その為、自然に「歪み」が発生し易く、それが、抹茶々碗に、良い影響を与えたと思われます。

      現在では、或る程度人工的に、「歪ませる」必要が有ります。

    ・ 即ち、今まで述べて来た、轆轤の基本作業に、反する事をすれば、「歪み」がむ事に成ります。

   a) 轆轤の速度をわざと変化させる。

     一定速度で回転していると、綺麗な円が出易いです、それ故、故意に速度に変化を持たせます。

   b) 土から急に手を離す。

     特に最上部まで手が行かない内に、急に手を離すと、振れが大きいです。

   c) 基準になる手(右回転では、左手)の肘を、わざと浮かせて、しっかり位置が出ない様にする。

   d) 轆轤上の完成真近の作品を、回転させながら、外部から(手などで)軽く弾く。

   e) 弓を使い、口の一部を切り取る。(回転は、止めるか、ゆうくり)

     抹茶々碗では、口は五山(五峰)と言い、五つの凹凸が有る形が有ります。

     それ故、弓などで、切り取り、五個の山、谷を造ります。

   f) 作品を轆轤上から、取上げる際、作品が歪んだら、そのままにして置くか、

     若干、腰の部分で調節し、「歪み」を補正ます。

   g) 一般に口の直径より、底の径が小さいと、作品を取上げた際、「歪み」は少ないです。

     逆に、底の径が、相対的に大きいと、作品の口は「歪み」易く成ります。

     それ故、底を大きく取り、底削りで小さくする、方法も有ります。
     

 以上にて、「変形」の話を終わりにします。 次は「底削り」と成ります。

 電動轆轤入門 抹茶々碗
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電動ろくろ(形造り6、楕円形2、偏壷)

2009-10-29 17:21:03 | 電動ロクロ入門
引き続き轆轤挽き後の、作品の変形について、お話します。

 1) 変形させる方法

  ④ 楕円を作る

  ) 底も楕円形にする。

   a) 作った底を、一部切り取り、楕円にする

     底を楕円にするには、轆轤挽きした作品の底に、糸を入れて、切り離します。

     作品の底の中央に、弓なりの切込みを、向かい合わせて、2本入れ、両端を繋げます。

     この弓なりで囲んだ部分の土を、切り取ります。

     次に、切り口が繋がる様に、底の部分を左右から、力を入れ、押し付けて繋げます。

     底を一度切り、もう一度繋げましたので、ここから「ひび」や「割れ」が入り易いです。

     しっかり土を締め、内外の繋ぎ目を消します。

     底が楕円になれば、その上部を、楕円にする事は、割合容易です。

     やり方は、前回述べた方法)で、行ってください。

     弓なりの形状を、どの様にするかによって、楕円の形状も、変わります。

   b) 底を抜いた円(ドーナツ状)を、轆轤で挽き、楕円に変形後、底をつける 

      底が有る為に、下部を楕円にする事が、難しいわけです。最初から底のない状態で、

      轆轤挽きし、轆轤上から、切り離しておけば、下部も上部も、楕円にするのは、割合容易です。

      それ故、楕円にした作品に、やや乾燥後、楕円形の底を付ければ、楕円形は容易です。

    尚 高台も、楕円にしますが、当然、削り出しでは、不可能です。

      轆轤で幅の狭いドーナツを造り、楕円に変形した後に、底に貼り付けます。

    ・ 前にも記しましたが、左右対称な、綺麗な楕円形を作るのが、中々難しいです。

      何度か挑戦して、「こつ」を、会得してください。

  ⑤ 偏壷を作る 

    両面が平べったく、潰れた状態の壷を、偏壷(へんこ)と呼んでいます。

    この形も、轆轤で直接作る事は、出来ません。何らかの方法を、考える必要が有ります。

   ) 丸い壷の胴の部分を、板等で挟み付け、平べったく変形させる。

      扁平の度合いも、小さな物から、大きい物まで、色々有ります。

      又、扁平した部分が、平らな物や、やや湾曲した物等、形に応じて、挟む板の形状や、

      挟む力の入れ具合を、調節します。

      又、口が歪む場合も有りますので、修正する必要も有ります。

   ) 変形する以外の、偏壷の造り方、

      偏壷の造り方には、幾つかの、方法が有りますが、その1例を述べます。

      同じ径の皿状の作品を2個造ります、形は(曲面)は、なるべく同じにします。

      乾燥後、底の部分を、削ります。この削った部分が、表面(外側)になります。

      口径を合わせて、この2枚の作品を接着します。これが胴体に成ります。

      接着が不十分ですと、水漏れを起こしますので、しっかり貼り付けます。
    
      胴体は立てて使いますので、脚と首から上を造り、貼り合わせます。

      脚は、立てた胴が、回転しない様に、回転止めの役もします。
   
   ⑥ その他の変形

 以下次回に続きます。

 電動轆轤入門 楕円形 偏壷
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