わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

本焼きの注意点2(窯焚きの時間)

2009-06-30 21:24:12 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
前回の続を、述べたいと、思います。

本焼きで、最も重要な事は、設定温度(必要な温度)まで、上昇させる事です。

② 土が焼き締まる温度まで、上昇させる事でもあります。(実用に耐える、強度にする。)

  釉を掛けない、焼き締め等は、十分土が焼き締まるまで、温度を上昇させます。

  焼き締まる温度は、土の種類によって、違いが有ります。

  予め、試し焼きなどして、最適な温度を、見極めて下さい。

2) 次に重要な事は、

 ① 窯を焚いている時間の長さ。

 ② 温度上昇スピードです。

 両者は、密接な関係にあります。温度上昇が、緩やかならば、当然焚く時間は長く成ります。

 ① 窯を焚いている時間は、窯の構造、窯の大きさ(容量)、土の種類、作品の種類、燃料の種類、

   その他の条件によって、「何時間が良い」とは、言えません。

  ) ジェーゲル、コーンは、1時間に100℃ずつ温度上昇する事を、条件にしています。

    即ち、1250℃(SK-8)にするには、12時間30分掛けなさいと、言う事です。

    これが一つの目安に、成ります。

    (1200℃を超えたら、もっとゆっくり、上昇させないと、水漏れを、起し易く、

     しっかり焼き締まらないと、言う人もいます。)

  ) 現在の窯は、温度の密閉度(外に逃がさない)が良く、且つ、強制燃焼などで、火力が強く、

    上記時間より、大幅に時間短縮が、可能になっていて、現実には、一般的な土で、

    7時間~10時間程度が、普通の時間と、思われます。

    (小さい電気窯などは、5時間程度の窯も有ります。)

   雑誌や陶芸の本などを見ると、一般的な土で、15時間、18時間、20時間など、

   かなり長い焼成の例が、出ていますが、本当に必要な時間なのか、はなはだ疑問に感じます。

 ② 温度上昇スピードについて

   以前に述べた様に、急な温度変化に、弱い土が有ります。弱い土は、時間を掛けてゆっくり、

   温度上昇が必要です。

   但し、最初から、ゆっくりペースではなく、途中から、温度上昇を抑えるのが、良いと思います。

  ) 一度素焼してある作品は、素焼温度までは、どんどん温度上昇して良いです。

    例え釉をかけた作品でも、慎重に成る必要は、有りません。

   ・ 注意点は、窯の扉や、蒸気抜きの穴は、開けて置き、釉の水蒸気を逃がします。

    釉を塗った直後では、素焼した土の中に、水分がかなり残っています。

    温度上昇と伴に、水蒸気が発生し、この逃げ場がないと、窯の天井に、水滴が溜まり、

    落下して、作品の上に落ち、釉に「シミ」を作ります。
  
   「最初の300~400℃は、慎重に上昇するべき」、と言う人もいますが、

   上記の、水蒸気を上手に逃がす手はずをすれば、ほとんどの場合、温度を急上昇しても、

   問題有りません。

   (土の中の水分は、一度素焼をしていますので、スムーズに、作品表面に移動し、水蒸気爆発を、

    起す事は、有りません。)

 ) 素焼以上での温度は、その土にとって、最初の経験と成ります。

   それ故、土の種類によっては、慎重に上昇した方が、安全だと思います。

以下、次回に続きます。

陶芸、本焼きの注意点 

窯焚き時間
   
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 本焼きの注意点1(温度を上げる) | トップ | 本焼きの注意点3(酸化還元) »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL