わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

窯焚き一生2(窯焚きの種類)

2011-06-28 21:59:37 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
「窯焚き一生」の諺について、私なりの考えを、述べたいと思います。

2) 窯焚きの種類

   窯の焚き方には、作品の製作過程や、作品に応じて、以下の方法があります。

   ① 素焼き、 ② 楽焼、 ③ 本焼き、④ 上絵付けの為の焼成です。

  ① 素焼きは、釉を安全に掛ける為に、今では必要な作業です。

   ) 一般に700℃~800℃の範囲内で、作品を焼成するものですが、窯を焚く技術を、

     習得するのに、一生掛かる物とは、思われません。ある程度の「コツ」を習得すれば、

     容易に窯焚きが可能で、難しい作業では、有りません。

   ) 素焼きで注意する事は、230℃~300℃の範囲内は、極力温度上昇を、ゆっくりさせる事

      です。1時間に100℃以下(出来れば80℃程度)に抑える事です。

      水蒸気爆発を防ぐ為です。200℃位までは、早いスピードで温度を上げても、比較的安全

      です。尚参考までに、私の窯(プロパンガス、自然燃焼、容積約0.33立米)では、

      30分位で200℃まで昇温させても、問題なく素焼きが出来ます。

   ) 素焼きする前に、十分乾燥させて於けば、少々乱暴に焚いても水蒸気爆発は、起こりません。

      更に注意する事は、窯の焚き始めは、窯の中の温度差が大きい事です。窯が大きければ、

      大きい程温度差は、大きくなります。窯の上部と下部では50℃程度の差があるのも、

      稀ではありません。それ故、全ての作品が、この温度以内にある時は、注意が必要に成ります。 

      この差を考慮して、200℃~330℃の範囲でゆっくり上昇させる事です。

   ) 上記温度範囲を脱すれば、1時間に120~150℃の温度上昇でも、素焼きに失敗する事は

      有りません。(あくまで私の経験上の、話です。多くの本では、かなりゆっくり、

      温度を上げる様に、解説していますが・・

      それ故、約4時間で、素焼きを終わる事が出来ます。

   ) 特殊な方法に、素焼きを1100℃程度で行い、釉を掛けて、更に低い温度で焼成すつ

      方法もあります。(上絵付けの方法で、絵付けをする方法等です。)

 ② 楽焼でも、窯焚き一生と言う程、窯焚きが難しい事はありません。

   ) 素焼きし、施釉した作品を、1050~1100℃程度に暖めた窯の中に、作品を10~20分程度

      入れて、釉を熔かします。熔けた事を確認後、窯から引き出します。

   ) それ故、窯を焚く作業は、他の窯焚きに比べて、ほんの一瞬とも言えます。

 ③  本焼き

    この本焼きこそが、窯焚き一生の対象と成る作業です。

    詳細については、今後順次お話したいと思います。

 ④ 上絵付けの焼成

    本焼き後に絵付けした作品を、800℃程度で、焼付ける方法です。

    この場合は、単に所定の温度に、温度を上げる作業ですので、特別難しい事でもありません。

    雰囲気は、酸化焼成に成ります。
    
 ◎ 結局、「窯焚き一生」とは、本焼きの窯を焚く作業の事に成ります。

   (他の窯焚きにも、色々問題が有るかとも思われますが・・・)

以下次回に続きます。
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窯焚き一生1(始めに)

2011-06-27 05:57:48 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
土練3年、轆轤6年(又は10年)、窯焚き一生と言う諺が有ります。

土練や轆轤技術は、3年又は6年間修行すれば、習得できるが、窯焚きは、一生掛かっても、満足できる

作品が焼きあがらず、その技術を会得する事が、困難である事を、表しています。

・ 詳しい事は不明ですが、かなり古い諺とも思われますが、実際はさほど、古くは無いかもかも知れません。

  現在は、自前の窯を持っている方も多いですが、ほんの100年前(又は5~60年前)では、

  窯を持つ人は、窯元と言い、極限られた人のみでした、陶工はその窯元に雇われて、作業する人が、

  大半でした。又、数人~十数人が共同で使用する、共同窯が一般的で、窯焚き職人がいたとも

  言われています。それ故、ご自分で窯を焚く人は、今よりかなり少なかったはずです。

  それ故、「窯焚き一生」の言葉は、現代的な響きに感じられるのは、私だけでしょうか。

・ ここで言う窯焚きは、多分薪による、焼成の事と思われますが、現在では、かなり事情が変化して

  います。焼成に数日間要し、夜間も交代で、薪を供給し続ける、薪窯に対し、電気による窯が、

  かなり普及し、更に、マイコン制御が可能に成った結果、寝ていても、窯焚きが、可能であるとも、

  言われています。

・ 電気ですと、「酸化焼成」と成りますが、ガスなどを供給して「還元焼成」が可能な窯もあります。

  「酸化焼成」では、安定した焼き方に成る為、焼成により出来上がりの色に、差が出る事は少ないです。

  「還元焼成」は、焼き上がりに変化を期待する焼き方です。

・ ガス窯や灯油窯は、燃料を燃やして、炎が発生します、この炎が作品に作用して、色が変化します。
  
  これを、窯変と言います。以前は陶芸を「炎の芸術」と呼んでいた事がありましたが、近頃は

  余り聞きません。

1) 「一焼き、二土、三細工(又は一土、二焼き、三細工)」と言う諺も有ります。

   焼き物は、焼きの良し悪しで、評価が決まると言う諺ですが、焼きが良い悪いとはどの様な事を

   指すのでしょうか。

  ① しっかり焼き締まっている事

    土は高い温度で焼成する程、焼き締まります。焼き締まる事により、強度が増します。

    但し、同じ焼成温度でも、土の種類によって、焼き締まり具合は、千差万別です。

    鉄分を含む赤土などは、強く焼き締まり、砂成分を含む土は、焼き締まりが弱いです。

    又、しっかり焼き締まっている作品は、硬い感じになり、焼きが甘い場合には、温か味が

    出ますので、必ずしも、しっかり焼き締まった方が、良いとは限りません。

  ② 釉が熔け切ている事、熔け過ぎていない事

    釉は熔けるのに、温度範囲があり、熔け不足も熔け過ぎも、焼きが良いとは言えません。

  ③ 所定の雰囲気で焼かれている事

    窯の雰囲気は、酸化焼成、中性焼成、還元焼成と分かれますが、同じ釉でも、雰囲気によって

    大きく変化する物と、雰囲気に関係なく、ほぼ同じに焼き上がる釉もあります。

    酸化で焼成すべき釉は酸化で、還元で焼成すべき釉は、還元で焼成しないと、所定の色や艶が

    出ません。但し、窯の雰囲気が変化し、思わぬ良い色に焼き上がる事が、有りますので、

    所定外の雰囲気で焼かれた物も、一概に、焼きが悪いとは言いません。

  ④ 作品に傷がない事

    窯から出した作品に、「割れやひび」の入った場合も、良い焼き上がりとは言いません。

    一般にこのような作品は、壊される運命にあるのですが、例外的な作品に、伊賀水指「破袋」が

    有ります。(重要文化財になっています。)

    又、現代陶芸家の、ひびが入った作品が、堂々と高値で販売されているのを、目にする事が

    有ります。それ故、作品の傷も、一概に焼きに失敗したと、言えない事もあります。

 話が、横道に入りそうなので、「窯焚き一生」の話に戻します。 

以下次回に続きます。  

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大物を作る11(手捻ると轆轤を併用2)

2011-06-25 21:38:55 | 失敗と対策
大きな作品(大物)を作る話の、最終回です。

 5) 手捻りと轆轤の共同作業で、背の高い作品を作る

  ② タタラ板を、筒に巻きつけて、背の高い作品を作る

    粘土の紐を巻き上げる方法では、紐の太さの問題や、繋ぎ目の処理など、意外と前準備の作業が、

    多くなります。それらを、省略する方法ともいえます。

   a) 肉厚が1~2cm程度の厚みのタタラを、紙を巻いた、太めの径の筒に巻きつけ、繋ぎ目を

    しっかり寄せて接着します。その際。合わせ目に水を付けると、より強固に繋がります。

     筒の径は、片手が完全に入る大きさにします。最低でも径が12cmは欲しいです。

    ・ 筒は出来れば、作品の最大径に近い方が、後の作業がし易いです。

      水道屋さんが使う、塩ビの管は、径も豊富で、使い易く重宝しています。

      (余談ですが、私の場合、最大径が21.5cmの物も用意しています。傘立てなどは、

       筒に巻き付けて、底をつければ、直ぐに出来上がります。)

    ・ 以前、轆轤は遠心力が働くので、径を大きくする事は、さほど難しくは、ありませんと

      お話しましたが、今回の方法では、なるべく径を広げずに、逆に必要な所の径を、

      細く作る方が、作り易いです。詳細は後で述べます。

      繋ぎ目に、段差があれば消します。(段差の原因は、肉厚の差です。)

   b) 筒に巻いたまま底を、貼り付けます。

     底に成る土を、轆轤の中心に置き、しっかり固定してから、筆に水を付け、接着面を濡らし、

     筒を置き接着し、筒を抜きます。筒が中空の場合には、抜き易いですが、瓶などの様に、

     底が付いている場合は、巻き付けが強いと、中々瓶が抜けません。 又、時間がたち過ぎると、

     土が収縮して、筒が抜けなく恐れがありますので、早めに筒を抜きます。  

   c) 底の内側にやや厚めの紐を、1本巻き補強します。

     轆轤作りや、紐を巻き上げる方法と比べ、側面の肉厚が一定しています。

     即ち、下部に行くほど、肉厚になっているのが、普通ですが、この場合、底近くの肉が薄い為、

     轆轤作業が、不安定に成ります。そこで、補強する訳です。

     又、肉が薄いと、削り作業を十分行う事も出来ません。

  d) 轆轤を回転させる前に、大まかな形を作ります。

    底周辺の径を狭め、口周辺の径も狭めます。

    即ち、底部は外から中心方向に、力を加えて細くし、口周辺は、両手で土を摘み、近ずける様に
 
    して狭めます。

    但し、肉厚が2cmもあると、径を細めた時に、拠れが発生し易いです、それ故、径を大きく

    狭める形の場合は、巻きつけるタタラの肉厚を、やや薄くします。

  e) 轆轤を回転させ、内外の凸凹をなくしてから、形を作ります。

    両手に水に濡らした布を持ち、水切れしない様に、徐々に形を作ります。

    壷の様に、首があり、手が入らない時は、柄コテを使いなす。

    当然、両手は繋げる事が出来ませんので、内外の手の位置関係を、しっかり確認しながら

    作業します。

  f) この方法での、轆轤作業が難い点は、繋ぎ目周辺で、上手く土が伸びない事です。

    それ故、轆轤作業前に、タタラの繋ぎ面を、なるたけ丁寧に接合する事です。

以上にて、「大きな作品を作る」の話を終わります。

次回より、新たなテーマでお話する、予定です。
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大物を作る10(手捻ると轆轤を併用1)

2011-06-24 21:40:44 | 失敗と対策
大きな作品(大物)を作る話を、続けます。

 5) 手捻りと轆轤の共同作業で、背の高い作品を作る

    轆轤だけで、背の高い作品を作るのは、かなりの熟練を要します。

    手捻りの紐作りで、高く巻き上げる事は、さほど困難ではありません。

    又、タタラを筒などに巻きつけ、背の高い筒を作る事も、さほど困難ではありません。

    そこで、手捻りで、ある程度の高さまで、筒状の作品を作り、その後轆轤挽きして、綺麗な筒状に

    仕上げてから、形作りに入れば、背の高い作品を、より容易に作る事出来ます。

    但し、それなりの、手順を踏んで、作陶しないと、思った様にはいきません。

    更に、この作り方ではの作品もあります。異なる色土をある順序で、積み上げる事により、

    色土による模様が、表現できる事です。(練り上げの技法)

  ① 紐を巻き上げて、背の高い作品を作る

   ・ 巻き上げる方向には、右(時計)回転方向と、左(反時計)回転方向があります。

     轆轤の回転方向(一般には右回転)との関係で、二通りの方法があり、人により差があります。

     即ち、巻き付けた方向に更にまき付ける方向と、巻き付けを緩める方向に成る場合です。

   ・ 前者ならば、左回転方向に、後者ならば右回転に、積み上げます。

     即ち、右回転での轆轤作業では、土は左上がりに捩れ(ねじれ)ます。

   ・ 同じ方向に成る様にすると、強度が増しますが、乾燥や焼成で、形が狂い易くなると言う

     人もいます。巻き戻す方向にすると、土の歪(ひずみ)や撚れを、少なくする効果がありますが、

     巻きつきが弱くなる(ひびが入り易い等)と、言う人もいますので、一長一短です。

   a) 巻き上げると、繋ぎ目と段差が生じますから、繋ぎ目を指などで上下の土を、移動させて

     消します。紐の太さにも差があると、肉厚にも差が出ます。

     しかし、少々の肉厚の差や、表面の凹凸は、轆轤挽きによって、解消されますので、

     この段階では、気にする必要はありません。

   b) 轆轤挽きするには、土の表面から「ドベ」を出す必要があります。

     布切れを水に濡らして、下から上に撫ぜる様にすれば、「ドベ」が出ます。

     まず、表面の凸凹を無くしてから、綺麗な円を出し、本格的に轆轤挽きします。

   c) 紐は太めになっていますから、轆轤挽きする事により、若干薄くする事が出来、背も上に

     伸びます。又、土も固めに、巻き上げられているはずです。

   d) 徐々に胴の部分を膨らませて、作品を形作りします。

   e) 筒状にしてから、形作りに入ると、折角高く巻き上げても、高さが低くなってしまいます。

     そこで、最初から、おおよその形に土を積み上げる方法が、背の高さを保持し易いです。

   f) 練り上げの技法は、この方法で数種類の色土を、計画的に積み上げて、模様を出します。

     但し、轆轤挽きを行うと、模様が変化してしまいますので、轆轤作業は、削りのみにします。

   g) 余談ですが、5世紀~中世までの、釉薬が掛かっていない陶器を、須恵器(すえき)と呼びます。

     (須恵器は、我が国において、最初に窯で焼成した焼き物です。)

     粘土で紐を作り、積み上げて形を作ります。叩いたり、削ったりして形を整え、仕上げに

     轆轤を用いていました。作品の種類も多く、貯蔵用の壷や甕(かめ)皿や瓶類、食器など

     大きな作品も存在しています。

    即ち、今回お話した技法は、1500年以前より、用いられていた方法と、まったく同じ事に

    成ります。尚この技法は、5世紀中葉に、朝鮮半島からの、渡来した陶工集団によって、

    伝えられた物だそうです。

  ② タタラ板を、筒に巻きつけて、背の高い作品を作る

以下次回に続きます。

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大物を作る9(轆轤で作る6)

2011-06-23 22:18:51 | 失敗と対策
大きな作品(大物)を作る話を、続けます。

4) 轆轤で大きな作品を作る。

  ② 大皿を作る

    極端に浅い大皿を作るのは、かなりの技術を要しますが、一般的な形の大皿の場合は、

    さほど困難な事ではありません。(轆轤で作る皿は、浅いほど難しいです。)

    但し、作業環境に大きく影響が出ます。

   ・ 広いスペースが必要に成ります。

     即ち、50cm又は、それ以上の径を有する物が、回転しますので、轆轤の周囲はかなり余裕が

     必要に成ります。更に、轆轤挽きの後、数日間乾燥させますので、作品を置く場所も、確保する

     必要があります。素焼き後では6~7%程度縮みますが、それでも、かなりの大きさです。

     (素焼き後では、作品に強度が出、作品を重ねて置けますので、やや余裕が出ます。)

   ・ 一人では、無理な作業があるかも知れません。

     轆轤挽き後、亀板を轆轤上から、取り除く際、一人よりも二人で作業した方が良いでしょう。

     後で述べる底削りの際に、大皿を逆さにするにも、二人掛りの方が、安全です。

     更に、大皿に釉を掛ける際には、特殊な方法(吹き掛けなど)を除いて、一人では無理な事が

     多い様です。その他、窯詰め作業も、他の人手が欲しい所です。

     (高さが高くても、径が30cm以内なら、色々な作業が、一人で行う事が出来ます。)

    前置きが長くなりましたが、本日のテーマに付いて、お話します。    

  ) 底を削る

     轆轤挽きした作品は、乾燥後高台を削り出します。当然裏返しての、作業に成りますが、

     作品の径が大きい為、轆轤に直に載せる訳にはいかず、シッタ(湿台)を使う事に成ります。

   a) 一般にシッタは、筒状の素焼きの物が多く、使用に当たり、十分水を吸い込ませます。

     シッタの径も大きくないと、作品を安定的に置けません。

     シッタの使い方は、すでにご存知の事と、思いますので、詳細は省きます。

   b) 轆轤上にシッタを置き、その上に、大皿を逆さに置きます。

      作品の底が、轆轤面と平行に成る様にすると、中心が出易いです。

      一度中心が出れば、作品が重いでの、容易には、振れたり、移動しないでしょう。

   c) 大皿の場合の高台の径。

      大皿を轆轤挽きの際、底の径は、大きめに取りますが、削り作業で、正規の値(設計寸法)に

      成る様にします。

    ・ 大皿の高台が、内外二重になっている作品を、良く見かけます。

      高台径を大きく取れば、焼成により、大皿の周囲の変形が少なくなります。

      但し、皿の中央部が、下からの押さえが弱く、焼成で下に垂れる現象が、起こります。

      その為に、内側にも、やや小さめの高台を、付けます。

     (勿論、焼成時に下から支える物を、使えば良い訳で、必ずしも、二重にする必要はありません) 

    ・ 皿の高台の径は、皿の底の広さや、深さによって変化させます。

      底の径が大きい時には、高台径も大きくします。又、深みのある皿ならば、高台径は、

      やや小さくします。高台径は、本焼き時に、作品の変形に強く影響しますので、最適な径を

      選ぶ必要があります

   d) 削り作業では、裏返した大皿の高さが、「ドベ受け」より高くなりますので、「ドベ受け」は、

      轆轤にセット出来ますが、大皿の径が、「ドベ受け」よりも大きいと、削りカスを受け止める

      事は出来ず、周りに飛散する事に成ります。それ故飛散しそうな所に、新聞紙などを、

      敷いて置くと、後々掃除が簡単になります。

 5) 手捻りと轆轤の共同作業で、背の高い作品を作る

以下次回に続きます。

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大物を作る8(轆轤で作る5)

2011-06-22 22:35:55 | 失敗と対策
大きな作品(大物)を作る話を、続けます。

4) 轆轤で大きな作品を作る。

  ② 大皿を作る

    轆轤は回転していますので、常に遠心力が掛り、土を外へ外へと、押し広げ様と力が働きますので、

    背の高い作品を作るよりも、作業は容易に成ります。

    しかし、径が大きな作品を作るには、小皿を作るとは違った注意が必要です。

    又、直径40cmの皿を作るには、製作時には、45~46cm必要になります。

    焼き上がり径が50cmの時は、生では57~58cmで、作る様にします。

  ) 亀板を用意する。 

    皿は作品の径が大きく、轆轤上で直に作陶すると、ゆがませない様に、取り上げる事が

    難しく成ります。それ故、長時間轆轤を、占領する事に成ります。亀板の上で作業をすれば、

    亀板ごと取り上げる事が出来ます。   

  ) 轆轤の「ドベ受け」が使えないかも知れません。

    一般に使われている轆轤のターンテーブルは、30cmの物が多い様です。

   この場合、亀板の径(丸の場合)は35cm程度までならば、「ドベ受け」は使えますが、

   それ以上大きくなると、「ドベ受け」が邪魔に成る為、取り除く必要が、あります。

   ・ 「ドベ受け」は、轆轤作業で発生する、泥水を周囲に飛散させない、轆轤周囲の囲いです。

     これが使えない事は、轆轤周辺に泥水が、飛散する事でまあり、底削りの際に、削りカスが、

     飛散する事でもあります。その為、作業前に対策を採る必要があります。

     なるたけ水の使用を、控えるとか、周囲が汚れても良い、環境にしておきます。

   ) 力の強い轆轤を使う事。

     径大きくなると、トルク(半径X力)が大きくなります。馬力の弱い轆轤では、力を入れると、

     回転がストップする恐れがあります。

   ) 作り方は以下の様にします。

      使う用具は、皮、布切れ、厚みを測る針、竹へら、などです。

    イ) 基本的には、一塊の土を使い、一気に挽き上げてしまいます。

       轆轤上の亀板に、所定の量の土を載せ、拳(こぶし)で土の中央を、叩き締めます。

      土を締める事により、底割れを防ぎます。底の厚みは、作る作品によって差がありますが、

      1.5~2cm程度にします。

    ロ) 轆轤を手で回転させ、底の中心から外側へ、土を平らにしながら、底の大きさを決めます。

       皿を作る重要なポイントは、製作時に、底の面積を大きく取る事です。

       最終的には、底削の際に、底の面積(高台の大きさ)を決めます。

       一般に、皿の高台の径は、皿の外形の1/2~1/3と言われていますが、

       轆轤作業時には、1/2以上にします。

    ハ) 底部と土の周囲は、盛り上がって、凸凹しているはずです。

       これを塗らした布切れで、押さえ込み、厚みの揃った、綺麗な円を出させます。

       この際、かなりの力が必要で、馬力の無い轆轤では、ストップしてしまいます。

    ニ) 周囲の土手を、肉が薄くなる様に、上に伸ばします。

       当然、大きな皿は、ある程度の肉厚が必要です。上部が広がらない様に注意します。

       要所要所土を、両手で抱え込む様にして押さえ、振れを止めます。

    ホ) 土の上部を、手前に倒す様にして、径を大きくします。

       轆轤の回転は、徐々に遅くして行きます。

       土の側面を「こて」を使って、形を作ります。

       (広い面積を、綺麗に仕上げる為には、「こて」を使う事です。)

       作品の形が出来たら、皮を使って口縁の土を締めながら、拭きます。

    へ) 最後に底に、底に残っている、水やドベをスポンジで拭き取ります。

       切糸を使い、亀板から作品を、切り離しておきます。軟らかい内に作業をしておかないと、

       後で苦労します。

  ) 底を削る

以下次回に続きます。
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大物を作る7(轆轤で作る4)

2011-06-21 22:05:30 | 失敗と対策
大きな作品(大物)を作る話を、続けます。

4) 轆轤で大きな作品を作る。

 ① 背の高い作品を作る。

 b) 繋ぎ合せて、高い作品を作る。 

  ) 筒状に挽き上げた土の上に、同じ様な筒状の土を載せ、高さを高くしてから、轆轤成形する方法。

    背の高い、大きな作品を作るには、いかに土を高く挽き上げるかに掛かっています。

   イ) 前回お話したのは、土を分割して、各々を轆轤挽きし、乾燥した下部に積み上げて、

      作品を作る方法ですが、製作時間が掛かる事と、完成した作品を予想しながら、作らなければ

      成らないと言う、欠点もあります。(但し、この方法が一番、肉が薄く軽く出来るはずです。)

    ロ) 今回お話するのは、一度に挽き上げる高さは、目標の高さの1/2程度、挽き上げれば

       良いと言う方法です。

       即ち一度に40cmの高さまで、轆轤で挽き上げるのは、かなりの熟練を要します。

       更に、粘土も5Kg程度必要かもしれません。

       しかし、20cm程度の高さで有れば、さほど困難ではありませんし、土の量も

       (筒2本分で、)半分程度で済みます。

    ハ) 一例をお話します。

       土2.5Kgを用意し、1.5Kgと1Kgに分けます。

     ・ 1Kgの粘土を轆轤上に載せ、片手が入る程度の筒状に、轆轤挽きします。

       底は抜きます。高さは、20cm以上が欲しいです。肉厚は厚くする必要はありません。

       出来れば亀板の上で、轆轤作業をし、作業後に亀板ごと取りあげます。

       (轆轤に慣れない方は、この20cmが一つの壁に成ります。ある意味この高さまで、

        轆轤挽きが出来ない方は、大物に挑戦するのは、困難かも知れません。)

     ・ 1.5Kgの土を轆轤上で、底のある筒状に挽き上げます。筒の径は1Kgの筒と同じに

       します。高さは20cm程度にしますが、土の量多いですから、当然肉厚に成ります。

       出来れば、1.5~2cm程度の肉厚にしたいです。

     ・ 轆轤上の筒に、先に作った筒を載せます。先に作った筒は、亀板から糸で、切り離して

       おきます。さもないと、亀板の重みも、下の筒にかかり、変形を起こすからです。

       尚、基本は、轆轤上の筒を挽き上げた直後に、上に載せますが、下が柔らかい時には、

       若干乾燥させてから載せます。筒2本が縦に繋がりますので、高さは40cm程度に

       成ります。

     ・ 2本の筒を繋ぎ合わせる方法は、前々回お話しましたので、省略します。

       但し、合わせた所は、土を良く締めてから、轆轤の回転を「ゆっくり」させながら、

       振れをなくします。

     ・ 接合部分が、凸凹も無く平らに成ったら、胴を徐々に膨らませ、形を作って行きます。

       全体の形が一目で解かりますので、形も作り易いです。

       繋ぎ目をしっかり内外から、手を当て力を入れて、土を締めないと、胴を膨らませた際に

       繋ぎ目に「ひび」が入り易いから、注意して下さい。

   二) 背の高い作品を作る場合、轆轤の前に座ったままでは、内側の手が奥まで入らない場合が

      あります。 その際には、轆轤の横に立って作業する必要があります。

      姿勢がやや不安定な中腰に成りますので、作業がやり難いかも知れませんし、腰を

      痛めない様に、注意して下さい。

  ② 大皿を挽く

以下次回に続きます。   
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大物を作る6(轆轤で作る3)

2011-06-20 21:51:34 | 失敗と対策
大きな作品(大物)を作る話を、続けます。

4) 轆轤で大きな作品を作る。

  一般家庭では、大きな作品を作っても、出番が少なく、余り役に立た無いかも知れません。

  置く場所が無い事と、一度仕舞い込むと、取り出すのが、面倒な為も有りますが、何よりも、使い難い

  事が最大の、理由かと思われます。

  大皿でも30cm程度までが使い易く、花瓶や壷なども、高さが30cm程度までの物が多く使われます。

  陶器で背の高い物は、傘立て位です。高さが42cm~50cm程度の物が普通で、外径も16cm~

  25cm程度の物が一般的な寸法です。

  傘立ては、持つ物ではありませんから、重量があっても、さほど問題には、成りません。

 ・ 大きな作品は、展示用に作る事が多いです。即ち、陶芸展の様に、広い会場で展示するには、

   ある程度の大きさでないと、見栄えがしません。それでも壷などは、高さが30~35cm程度が

   中心で、稀に40cm以上の物がある程度で、45cm以上は、ほとんど見かけません。

   但し、器ではない作品(オブジェ等)では、50cm以上の作品も珍しくはありません。

 前置きが長くなりましたが、前回の続きをお話します。

① 背の高い作品を作る。

 b) 繋ぎ合せて、高い作品を作る。 

  ) 下段を形作り、乾燥させ強度を持たせてから、上段に土を載せて、轆轤成形する方法。

     下段の成形した物に、更に積み上げる段数は1~2段が多いです。即ち繋ぎ目が1~2ヶ所です。

     出来上がり寸法が、高さで30cmならば、生で34cm程度必要で、35cmならば、

     約40cm近くの寸法が必要に成ります。(縮み率を、12~13%程度としての話です。)

   い) 作品の形や、胴の径にもよりますが、生で34cmの高さにするには、土の量は2~2.5Kg

      程度必要です。生で40cmにするには、約2.5~3.5Kgの粘土が必要に成ります。

     (一塊の土を、一気に挽き上げる方法では、5~8Kgが必要に成ります。)

   ろ) 土の量が2Kg未満でしたら、一段繋ぎ、それ以上なら2~3段繋ぎにします。

      一段繋ぎの場合、下部に約2/3、上部に約1/3と土の量を分けます。

      二段繋ぎの場合には、下:中:上=5:3:2程度に土を分けます。

      三段繋ぎの場合には 下:中:上:最上=4:3:2:1程度に分けます。

      (あくまでも、目安です。)

   は) この作り方は、上に載せても変形しない状態まで、下部を乾燥させて、上に載せる為、

      下部の形を再度、形成する事が困難に成ります。それ故、全体の形を頭に入れ、現在

      どの部分を、形作りしているかを、しっかり確認しながら、作業する必要があります。

      繋ぐ回数が増えれば増える程、設計した形から、離れてしまいますので、注意が必要です。

   に) 実際の作業は以下の様にします。

      轆轤作業は最下段から轆轤挽きします。次に中段を、その後上段を、最後に最上段を

      轆轤挽きします。但し轆轤挽きは、下の段の形が、出来た後の方が良いでしょう。

    ・ 亀板の上で、最下段を轆轤挽きし、形を整えます。口縁の径を測定し、乾燥させます。

    ・ 轆轤上より、上記亀板を取り除き、中段(又は上段)部を底が抜けた筒状に挽き上げ、

      底の径を下段の口縁の径に合わせます。挽き上げたら、直ぐに糸を入れ轆轤上より、

      取り上げます。少々変形するでしょうが、気に懸ける事はありません。

    ・ 下段の轆轤挽きした亀板を、再度轆轤上にセットします。

      (ワンッタッチで、取り外せる亀板を、自作するか、市販の物を使うと便利です。)

    ・ 中段の成形品を、下段の上に載せ、繋ぎ目を消し、滑らかにします。

      (消す方法や、滑らかにする方法も、前回説明していますので、参考にして下さい。)

      中段が変形していたり、中心が出ていなくても、轆轤を回転させて、修正する事が出来ます。

    ・ 次に下段のカーブに合わせて、形を作ります。当然一体感が出る様にします。

      形が出来たら、更に上に載っても、変形しない程度に、乾燥させます。

    ・ 同様の方法で、上段、最上段を積んで轆轤成形します。形はこれで出来上がりですが、

      繋ぎ目が凸凹し、綺麗でない場合は、全体にカンナを掛けて、一皮削り取ると、綺麗に

      する事も出来ます。
  
 この方法では、2Kgの土があれば、高さが生で30cmの壷も、容易に作る事が出来ます。

 難しい所は、繋ぎ合わせる作業ですが、慣れれば容易に繋ぐ事は、可能です。

以下次回に続きます。
   
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大物を作る5(轆轤で作る2)

2011-06-19 17:45:33 | 失敗と対策
大きな作品(大物)を作る話を、続けます。

4) 轆轤で大きな作品を作る。

  大きな作品を作る際には、硬めの粘土を使います。特に背の高い作品の場合、硬くないと、土が

  上に高く伸びません。但し、土練や、土殺し、土を上に挽き上げる時には、かなりの力を要します。

  轆轤作業が、力仕事と言われ、主に男性の仕事であったのも、その為です。、

 ① 背の高い作品を作る。

 b) 繋ぎ合せて、高い作品を作る。 

   繋ぎ合せて作れば、少ない土の量と少ない力で、背の高い作品が出来ます。

  ・ この方法で、なぜ大きく出来るのかは、以下の理由によります。

    前回述べた様に、土の量と高さの関係は、正比例しません。即ち、少ない土の方が高くなる率は、

    大きくなります。皆様も、作品の上部を切り取って、再度土を挽き上げても、切り取る前の高さに

    成た経験があると思います。頭が軽くなった為、上に伸びたのです。

  ・ この理屈により、土を分けて少ない量で挽き上げ、継ぎ足す事により、より大きな作品を、

    作る事が出来ます。

   繋ぎ合せて作るにも、幾つかの方法があります。

  ) 一つは、下段に成る部分を、形作り乾燥させ、強度を持たせてから、上段に土を載せて、

    轆轤成型する方法です。

  ) 他の方法は、筒状に挽き上げた土の上に、同じ様な筒状の土を載せ、高さを高くしてから、

     轆轤成型する方法です。

  但し、轆轤が1台しか無い場合には、轆轤上で作った作品を一度取り除く(疎開させる)必要があり

  亀板上で製作する必要があります。出来れば、再作業の時、中心が「ぶれない」亀板を使う事です。

  では、詳細について述べます。

  )の方法:

   大きな作品に取り掛かる前に、繋げる作業とは、どんな物なのかをお話します。

    例として、切継ぎの方法を取り上げます。轆轤は1台で済み、亀板も要りません。

   大抵の陶芸教室などでは、1kg単位での作業が多いと思われます。

  イ) 1Kgの土を一気に挽き上げても、前回お話した様に、22~23cm程度しか上がりません。

    この状態で、形作りに入り、胴径を大きくしてい行くと、高さがどんどん下がり、最終的には、

    良くても、15~17cmの作品に成って仕舞います。(径が大きくなれば、高さは低くなります。)

  ロ) そこで1Kgの土で、更に高い作品に仕上げる方法が、切継ぎの方法で、高さが20cm程度、

    形によっては、23~25cmの作品を作る事が出来ます。(即ち軽い作品に成ります。)

  ハ) 土殺しの終わった土の、上部の約1/3程度を土取りし、やや肉厚の高さ5cm程度のドーナツを、

     轆轤挽きし、糸で切り離します。 ドーナツの内径は、4本指が入る大きさにします。 

     切り取った部分の、外径を測っておきます。

  ニ) 轆轤上には約2/3の土が残っていますから、これを筒状に挽き上げます。

     この土の量で、高さが17~18cmに伸びます。ここから作品の下部を作ります。

     当然背は低くなりますが、高さ12~15cm程度の大きさに成ります。

     口縁(真上)は、やや肉厚にし、ハ)で作った切り取り部の外径に、合わせます。

  ホ) ニ)で作った作品を乾燥させます。(ドライヤー等があれば、弱の熱風で、7~10分程度で、

     強度が増し、上に土を載せても、変形しない程度になります。)

     但し口縁部は、乾燥させない様に、濡れた布切れを被せておきます。

  ヘ) ドーナツ状の土を、上に載せます。口縁部の肉厚より、ドーナツ状の下部の肉は、厚くなって

     いるはずですので、繋ぎ目付近の土を、指で上から下へ移動させます。外側、内側両方行います。

  ト) 次に両手に、水で濡らした布切れを持ち、内外両側から、繋ぎ目1cm上から、1cm下まで、

     上から下に、手を数回移動させ、繋ぎ目の凸凹を平らにします。これで、繋ぎ目は消えます。

     上部と下部が同心円に成る様に、轆轤を回転させ、上部を同心円にした後、形作りに入ります。

  チ) 上部は、乾燥していませんから、自由に形を作る事が出来、肉厚に成っていますので、

     土も伸びます。その結果、1Kgの土で、20cm程度の作品を作る事も、可能に成ります。

  リ) この方法のポイントは、下部が十分乾燥し、上に土を載せても、変形しない事、繋ぎ合わせの

     面が水平な事、径が同じ事(若干上部が大きい方が良い)、「のりしろ」部分が十分有る事、

     繋ぎ面を乾燥させない事、繋ぎ部分は、解からない様にする事などです。     
以下次回に続きます。
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大物を作る4(轆轤で作る1)

2011-06-17 22:12:24 | 失敗と対策
大きな作品(大物)を作る話を、続けます。

4) 轆轤で大きな作品を作る。

 一般に、轆轤は電動轆轤を使う事が多いですが、蹴り轆轤や、その他の轆轤を使う事もあります。

 ここでは、電動轆轤についてのみに、限らせて貰いますので、御了承下さい。

 ・ 大物を作る際の轆轤は、馬力(トルク)の強い事です。馬力が弱いと、大量の土を

   土殺しする場合や、作品を作る際に、回転が止まって仕舞う恐れが在ります。

 ・ 大きな作品は、重く成ってしまいますので、その重みに耐える構造でなければなりません。

   又、重みで、「ガタガタ」と揺れては、作業は出来ません。

 ・ ターンテーブルも、ある程度径が大きくなければ成りません。

   一般に、径が30cm程度の物が多いですが、大皿を轆轤挽きする際には、小さいので、亀板を載せて

   使用します。大きな亀板では、轆轤の周囲の、「ドベ受け」を取り除く必要があります。

   亀板を使う利点は、挽き上がった作品を、亀板ごと轆轤上から、持ち上げる事が可能で、

   轆轤をいつまでも、独占し無い事です。

 ① 背の高い作品を作る。

  轆轤は、常に遠心力が働いている為、径を大きくするのは、さほど困難では有りませんが、

  土を上に伸ばして、背の高い大きな作品を、作るのは、かなりの熟練を要します。

  ・ 背の高い作品の作り方には、大量の土を、一気に挽き上げてから、形を作る方法と、

    数個に分割して下から、積み上げて行く作る(繋ぎ合わせる)方法、紐作りで、高く円筒状に

    巻き上げた後に、轆轤作業で、綺麗に成形する方法、又は、厚めの、タタラ板を、太い筒状に

    巻き付けて、円筒形を作り、その後轆轤で、形作る方法等があります。

    以下順次述べたいと思います。

  a) 単に、土の量が増えれば済む問題ではありません。(一気に挽き上げる場合)

    土の量が増えれば、大きな作品に成りますが、必ずしも、背の高い作品に成る訳ではありません。

    一度に、挽き上げられる、土の量と高さの関係: 当然土の種類、土の硬さ、作者の腕前にも、

    関係しますが、私の経験から割り出した値です。

    (4~5本指が入る径の筒状で、底の厚みを約1cmとした場合です。)

    500gの土では、高さは15cm程度に成ります。

    1Kgの土で、高さが22~23cm程度(細ければ30cm程度)

    1.5Kgで、高さが27~30cm程度です。

    1.5Kg以上に成っても、1Kg増える度に、ほんの2~3cm程度しか、上に伸びません。

    5Kgの粘土で、約40cm程度上がれば、上々とも言われています。

    但し、壺などの様に、胴を膨らませれば、高さは低く成り、鶴首の様に細くすれば、

    高く成りますので、出来上がった高さが、この寸法と言う事ではありません。

  b) 背の高い作品を、轆轤で作る場合には、高く挽き上げる必要があります。

     それ故、一気に形作るには、大量の土を必要とします。これでは、作品は重く成ってしまいます。

     (見た目以上に、重たい作品は、余り歓迎されません。)

  c) 大量の土を使い、一気に挽き上げる作り方の利点は、出来上がり時の、全体の形を確認しながら、

    作陶できる事と、繋ぎ目が無い事と、及び、一日で作品が出来る事と、思われますが、

    それほどの利点とも感じられません。

    但し、土を高く挽き上げる、練習としての、意味は有ると考えられますが・・

 b) 繋ぎ合わせて、高い作品を作る。    

以下次回に続きます。
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