わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問 209 粘土の臭いと焼き物の臭い1?。

2015-12-31 14:44:09 | 素朴な疑問
どんな物にも、臭いは有るものです。但し、犬の鼻では嗅ぎ分ける事が出来ても、人間の鼻で臭いを

感じなければ、臭いがない(無臭)という事になります。陶芸材料店では粘土には黴(かび)等が

発生した物も、堂々と売られていますが、焼き物の粘土としては、問題なく使用できます。

焼き物に関する臭いは、大きく分けて素地(粘土)の臭いと、焼き物を使用後に付く臭いがあります。

1) 粘土に付く臭い。

 多くの場合、臭いは有機物が付着した時に発生します。それ故、素焼き本焼きの、窯出し直後の

 作品では、有機物が焼失分解される為、無臭になっています。

 ① 粘土に付く有機物と言えば、最初に黴(かび)や苔(こけ)類が思い出されます。

  ) 土の表面が露出した状態や、ビニール袋などで密封された状態であっても、表面が適度に

   濡れていれば自然と、空気中の細菌や胞子などの物質が取り付き、粘土中の養分を吸収して、

   住み着く事になります。更に、時間と共に、繁殖拡大し臭いを放す様に成ります。

  ) 土を寝かせる行為は、この様な有機物を繁殖させて、土に粘りを与え生地の切れを防ぐ

   効果がありますので、推奨されています。それ故、あえて消臭する必要はありません。

   そのまま使用しても、何ら問題ではありません。どうしても気になる方は、黴類は土の表面に

   発生しますので、表面を水洗いしたり、タオル等で拭き取ります。

 ② 黴や苔以外の有機物の臭い。

  ) 削り滓(かす)や洗い物をした後に出る粘土の臭い。

   a) 削り作業で出た土も再利用する事になります。一種類の粘土の場合も有りますが、複数の

    種類の土を使っている時には、混ざり合った土になります。その場合には、より複雑な臭い

    になる事もあります。但し、再度練りな直してから、直ぐに使用する事が可能です。

   b) 用具や手などを洗った後の、汚れた水を貯める桶などの容器の残土。 

    この土も再利用すべき粘土です。但し、手を洗う際に使う石鹸や、絵付けや施釉の際使った

    筆や刷毛なども洗いますので、粘土以外の物質も多く含まれる事になります。

    この場合には、数ヶ月間(夏なら1ヶ付月、冬なら2~3ヶ月)水に晒して有機物を発酵

    分解させて、臭いを無くしてから再利用します。但し、完全に無臭にする事は難しい様です。 

  ) 「どぶ掃除」の際に出る泥状の粘土の臭い。

    泥水を直接放流する事は厳禁です。枡等を設け一時貯め、上澄み液を流す様にします。

   (特に本下水には流さない事です。)

    月に一度の枡の掃除であっても、一段と色々な物質が入り込んだ粘土状の物です。

    掃除の間隔が長くなるに従い、「どぶの臭い」は強くなります。

    この土も処理する事で使用可能になります。かなり「どろ臭い」く刺激臭となりますので、

    このまま使う事は出来ません。上記と同じ様に数ヶ月間水に晒して、有機物を発酵分解する

    必要があります。

 ③ 自分で採取した土の臭い。

  臭いは採取した場所によって異なります。流れる川岸や淀んだ池、沼の底、あるいは乾燥した

  山肌などによって臭いの種類や強さも異なります。乾燥した場所から採取した物は、さほど臭い

  ませんが、湿った場所では、植物の腐敗臭があり、特に水の流れの悪い池や沼の場合、臭いが

  きつくなる傾向にあります。この場合も、水を取り替えながら、数ヶ月間水に晒せば、臭いが

  少なくなります。臭いが中々取れない時や、粘土に粘りが無い場合には、無臭の他の粘土と混ぜ

  合わせて使うと良いでしょう。

 いずれにしても、素焼きをしてしまえば、臭う事も無くなります。

2) 食器などに付いた臭い。

以下次回に続きます。

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質問、相談、問い合わせ箱を設けました。

2015-12-31 11:09:31 | 質問、相談、問い合わせ箱
現在、記事の中でのコメント欄で随時質問、相談を受け付けていますが、記事に関する質問や、

無関係な事柄の質問、個人の悩み等も受ける事も多くなりました。当ブログ内で、当方の電話番号を

記載している為、直接電話での質問や問い合わせ、相談が多く、当方も陶芸教室などの営業を続けて

いますし、何より、古い過去の記事に対する質問や、個人的な悩みなどを相談されても、電話では

即答を強いられる為、満足にお答えする事出来かねます。当方の記事を点検したり、場合によっては、

より正確に回答する為に、当方で調べてから、お答えする必要があり、当方にも時間的な余裕が

必要です。


◎ そこで、「新たなカテゴリー・質問、相談、問い合わせ箱」を設けましたので、この記事の

 コメント欄を活用し、質問や相談事を書き込んで頂ければ、コメント欄又は、本文内でお答え

 したいと思います。(回答には、内容に応じて日数は必要です)。それ故、出きるだけ電話での

 対応はご遠慮下さい。質問などは、より具体的に書いて頂ければ、回答がし易いです。

・ 尚、コメント欄内の回答の掲載期間は1~2週間とさせて頂きます。本文での回答は汎用性が

  有る(皆様に必要な)事項と認め、長く掲載する予定です。どちらに載せるかは、当方で判断

  いたします。(本文に掲載する場合は、コメント欄にその旨記載いたします。)

・ その記事に対する質問、問い合わせ等は、今まで通り、その記事内のコメント欄に記入して下さい


質問や相談事を書き込んで頂いだければ、対応したいと思っています。

(質問内容が不適当な場合には、即削除する場合もあります。)


以上 宜しくお願いいたします。  明窓窯(めいそうがま)より

尚 「明窓窯」についての問い合わせや、陶芸体験をされたい方は、

1)「明窓窯」で検索して頂く。

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素朴な疑問 208 作品の重量(重さ)感とは3?

2015-12-30 16:13:36 | 素朴な疑問
2) 同じ大きさの器でも重たいと感じる物と、軽いと感じるのはなぜか?

 ① 作品の肉厚の差によるもの。

  当然ですが、同じ大きさであっても、肉厚の厚い物は重く、薄いものは軽くなります。

  多くの場合作品を作る際に、腰から高台脇に掛けて贅肉(ぜいにく)が付き易いです。

  轆轤挽きに限らず、紐作り等の手捻りの際にも、肉は薄く伸ばす事です。又、制作時には、

  やむをえず(必然的に)底周辺を厚く作る必要が生じる事も稀ではありません。特に背の高い

  作品では、上の土の重量を保持する為に、肉厚に作る必要があります。但し、乾燥すに従い、

  機械的強度が増しますので、底削り作業の際に多めに削り、肉を薄くします。

 ② 素地(土)の種類によって重みが異なります。

  素地の密度の差により、同じ容積であっても、重さが異なります。

  一般に「ざっくり」したもの、肌理(粒子)の粗い土は軽めに感じられますし、肌理の細かい

  土は重く感じます。それ故、生の状態で比較しても差が判る事もあります。

 ③ 上記②と関係する話ですが、土の焼き締まりの程度にって、重さに差が出ます。

  焼き締まる事とは、焼成によって密に成る事です。即ち、焼き締まり易い土と、焼き締まり難い

  土があります。

  ) 肌理の細かい土は、焼き締まる率が高いです。

    逆に肌理の粗い物は焼き締まりが、十分でない物もあります。

  ) 鉄分を含む土(赤土など)は、強く焼き締まります。又、砂っ気の有る土は焼き締まりが

    弱い傾向にあります。特に焼き締まりが大きい土に、備前焼きの土があります。一般的な

    土では12~13%程度ですが、20%も焼き縮ます。尚、焼き締まる事で機械的強度が

    増します。

 ④ 作品の重心の位置によって、作品の感じる重さに差がでます。

  ) 重心が高い位置にある作品は、軽く感じます。

   特に手に持ち 手前に傾けて使う湯飲みやコップ類などは、重心が高い方が軽く感じます。

   逆に、持ち手より下に重心がある下膨れの形ですと、同じ重さの器であっても、重く感じます

  ) 重心が持ち手の近くにあると、軽く感じます。

   特に片手で持った時は如実に感じられます。支点から遠くなるに従い、モーメントが強く

   なり、支える力がより強くする必要があります。

  ) 重心が作品の中心線上にあると、軽く感じます。

   重心が中心線上より「ずれて」いる場合、両手で持っても不安定な状態になります。

   不安定ですと、手や肩などに多少でも無理な力が加わり、更に、緊張する事になります。

   その事が重みとして感じる事になります。重心が中心上に無いと、両手にかかる負担の割合も

   若干異なります。

 ⑤ 心理的な重みの差もあります。

  実際には重みに差が無いが、軽く感じたり、重く感じたりする事もあります。

  主に色彩に関係します。一般的には、明るく白っぽい色の作品は、軽く感じる傾向にあり、

  黒っぽい色は重たい感じがします。当然皿なども料理の色彩との差で、重く感じたり、軽く

  感じる事もあります。器と料理の色(色彩)の差が大きいと重く感じる様です。

以上諸々の事情により、同じ大きさの作品であっても、重みに差が出易いです。それ故、重い物でも

軽く感じさせたり、逆に軽い物を重く見せる事も不可能な訳ではありません。

以上にて「作品の重量(重さ)感とは?」の話を終わります。
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素朴な疑問 207 作品の重量(重さ)感とは2?

2015-12-28 17:28:50 | 素朴な疑問
1) 手に持つ作品は軽くし、手に持たない作品は少々重量があっても良い。

 ① 手に持つ作品も、一時的に持つ場合と、ある程度の長時間持つ場合があります。

 ② 皿や丼(どんぶり)類は手に持つ場合があります。(以上が前回までの話です)

 ③ 酒気類は、重たい物を好む人と、軽い物を好む人に分かれます。

  陶磁器で作る酒器類には、ビールジョッキ(コップ)や徳利、ぐい飲み(猪口)などがあります。

  ビールの器と言えば、ガラス製が定番ですが、熱が伝わり難い利点を生かして、近頃は陶磁器製も

  多くなってきています。

 ) ビールジョッキ(コップ)は、ジョッキと呼ばれるガラスの大量に入る器とは別に、陶器の

  小型の容器が多く成ってきました。陶器製には、取っ手(把手)を付ける場合は少ない傾向に

  あります。

  a) 陶器製ではガラス製より軽く作れます。

   分厚いガラス製のジョッキは重たく、胴体も太い為、取っ手が付いた物が多いです。

   陶器の器は肉厚に作っても、ガラス製より軽くなります。

  b) ガラス製では中の液体(ビール)やビールの泡が、透けて見え、ビールの色や冷たさを見る

   事も出来、ジョッキを持つ事で直に冷たさを感じられます。更に、泡の量も見えますので、

   飲む人に美味しさを演出してくれます。一方、陶器の器は中の液体は口から覗き込むしか見る

   事は出来ません。又、ビールの色や冷え具合、泡の量も不明です。それ故、ガラス質よりも

   欠点が多くなります。しかし、冷えたビールが中々温まらないと言う利点があります。

  c) 取っ手の付いた器は、重く感じます。

   特に片手で持つジョッキは、ビールを注いだ際の重心が、持ち手より遠くなりますので、

   重さを感じる事に成ります。それに対して、コップ状の陶器製の器では、直接器全体を鷲掴み

   にしますので、重心の位置が、手に近くなり、軽く感じる事に成ります。

 ) 徳利は軽い物が好まれ、「ぐい呑み」は重たい物が好まれる傾向にあります。

  a) 徳利は首が細い為、日本酒の残量が判り難い事があります。

   一般には、徳利の重さで量を判断します。但し、軽めの徳利ならば、判断可能ですが、そもそも

   空の状態の重みが判らなければ、重さでは判断できず、どの位入っているかを確かめる為

   徳利を振り、音で判断する場合もあります。余り見好い光景ではありません。又空になった

   徳利を横倒しにして置く事もあります。人にお酌をする際、空の徳利や残り少ない徳利で行う

   事は失礼に当たりますので、常に量の確認は必要に成ります。特に酒宴が盛り上がった状態では

   酒の量の確認は難しくなります。軽めの徳利が重く感じる時には、かなりの量が有ると感じ

   られますが、重い徳利の場合、何時までも酒が入っていると勘違いする恐れがあります。

   それ故、余り重たい徳利は実用面からも敬遠され易いです。

  b) 肉厚の「ぐい呑み」は、器に豪華が現れます。

   特に口縁の厚い「ぐい呑み」は、手にズッシリとした感覚を与え、安心感も与える事になります

   更に、燗(かん)酒や冷酒はそのままの温度を長く保ってくれますので、好都合です。

   「ぐい呑み」は親指と人差し指で持ったり、さらに中指を添える事もあります。基本的には

   小型の器ですので、少々重たく作ってもさほど問題には成りません。

 ④ 手に持たない陶磁器と言えば、花瓶(花入れ)、壷、飾り皿などがあります。

   単体で鑑賞する物と、花などの器として使用されます。この場合は、重い軽いと言うよりも、

   置いた場合での安定性が問題に成ります。不安定な物はそれ自身では「おもしろ味」があるの

   ですが、実用面では失格です。特に花瓶などは、草花を生ける事で全体の重心が移動します。

   草花の施や茎の長さ、草花の量などで、重心が上に行く程不安定になります、その為、底近

   くを肉厚にして重したり、底に石などの錘を入れる場合もあります。それ故、逆に軽すぎる

   器は不便とも言えます。

2) 同じ大きさの器でも重たいと感じる物と、軽いと感じるのはなぜか?

以下次回に続きます。
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素朴な疑問 206 作品の重量(重さ)感とは1?

2015-12-23 16:38:12 | 素朴な疑問
制作した作品には、作品に応じて適度の重さが重要に成ります。重た過ぎる作品や、軽過ぎる作品は

取り扱い難い物です。当然ですが、大きな作品は重く、小さな作品は軽くなります。

但し、同じ大きさでありながら、軽く感じる作品と重く感じる作品が有るのは事実です。

その違いは何処から来るのかを知る事も大切な事です。更に、素地(粘土)の違いも重さに関係

してきます。それら、重さに関する事項を考えてみたいと思います。

1) 手に持つ作品は軽くし、手に持たない作品は少々重量があっても良い。

 ① 手に持つ作品も、一時的に持つ場合と、ある程度の長時間持つ場合があります。

  常に手に持つ物として、ご飯茶碗が挙げられます。わが国では、ご自分専用のご飯茶碗を片手に

  持って食事する事が一般的です。若い人では感じないかも知れませんが、特に年配の方では、

  重たい茶碗は敬遠され易いです。

  ) ご飯や湯飲み茶碗は、男物、女物、子供用と大きさが異なる場合が多いです。

   これは、ご飯の量と言うよりも、手の大きさから来ていると思われます。手の大きさは男女、

   子供では明らかに違いがあり、持ち易い大きさも自然に違ってきます。大きさに応じて重さ

   にも差が出ますが、その差はほんの数十g程度です。

  ) 市販のご飯茶碗(主に磁器)は、以前に比べ格段に軽くなったと言われています。

   即ち、従来200g程度であった重量も、180~160gと成って来ています。勿論肉厚が薄くなった

   為で、大きさが変化した訳ではありません。陶器の場合は、磁器に対して肉厚に成りますので

   若干重くなる傾向にあります。

  ) ご自分で制作したご飯茶碗は出来るだけ200g以内に収めたいです。

   上記200gとは、底削りを終えた状態の重さです。この時点では、素地も水分を含んでいます。

   素焼きで水分が飛び、若干軽くなりますが、施釉で再び重量が増します。勿論釉の掛け方や

   釉の厚みにもよりますが、本焼き後は、底削りの重量よりやや軽めになります。

   但し作品が焼き締まり、小さくなっている分、重さが増した感じがします。

  ) 茶碗には色々な形があり、形によってご飯の量が異なります。

   一見ご飯の量が入らない様に見えて、意外に入る物や、逆に入りそうで入らない物があります。

   茶碗の口径と高さは概ね(おおむね)決っていますので、違いは底の広さの差に成ります。

   底の広い物(横から見て四角形)は多く入り、底の狭い物(横から見て逆三角形)は余り入り

   ません。又、同じ高さであっても、高台の高い物と低い物では深さに差がある為、入る量も

   違ってきます。後者(入りそうで入らない)の例として旅館の茶碗があります。

 ② 皿や丼(どんぶり)類は手に持つ場合がありますが、常に持つ物ではありませんので、少々

  重くても問題ありません。

  ) 皿や丼類は、料理を盛った状態で持ち運びする事が多い器です。

   大皿やラーメン鉢など大量の料理を盛る場合や、お取り皿の様に自分だけの料理を盛る中皿、

   更には、醤油や薬味を入れる小皿等があり、中、小皿は片手で持ちます。小皿は持ち運ぶ事は

   無く、中皿もほんの一時持つ程度ですので、さほど問題には成りません。

  ) 問題は大皿(丼)の場合です。料理を盛った大皿は、両手で持つのが普通です。

   大皿類は、料理を持った状態で、厨房や台所から食卓へ移動する事が多いです。

   料理が「てんこ盛り」ですと、料理だけでも重量があります。それ故、出きるだけ皿は軽く

   作りたいですが、肉薄に作ると機械的強度が弱くなったり、熱い料理だと、熱伝導が良くなり

   皿本体が熱を持ち、運び難くなります。特に汁物は総重量が増え、慎重に運ぶ必要があります。

  ) 運び易い形状にする事も大切です。即ち、両手の掌(てのひら)が器の下に入り込み、

   下から支える構造にする事です。それ故、「ベタ底高台」は非常に使い難い形と言えます。

   高台は高めの方が、使い勝ってが良い様です。

  ) 食器は料理を美味しく見せる物で、脇役ですが、場合によっては準主役級になる場合が

   あります。即ち、立派な器はそれだけで人の目を集める要素があります。それらが金銀で装飾

   されていれば、一目瞭然ですが、地味な色彩であっても人の目に良いと映る皿もあります。

   一般に、肉厚の皿は料理の豪華さを醸し出します。但し、全体が肉厚であれば、当然重く

   成ってしまいますので、口縁のみを肉厚にすれば、全体が肉厚に感じられますので、口縁のみ

   を肉厚にする事で、全体の重量感を出します。

 ③ 酒気類は、重たい物を好む人と、軽い物を好む人に分かれます。

以下次回に続きます。
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素朴な疑問 205 轆轤挽きは土の種類によって異なるのか3?

2015-12-21 21:39:07 | 素朴な疑問
2) 扱い難い土もやり方次第で、作品にする事も出来ます。

 ① 轆轤挽きの方法は、大きく分けて、数挽きと一本挽きの方法があります。

  ) 数挽きは粘土の一塊から、多くの作品を上から順番に作り、切り取った後再度土殺しを

   行い、作品を作り続ける方法で、一般的に行われているやり方です。轆轤挽きし易い土の場合が

   多いです。特徴は連続して多くの作品を作る事が出来る事です。轆轤に慣れた方では、効率

   良く短時間で多くの作品を作る事が可能です。短所としては、慣れない方は、土取りが一定に

   ならず、同じ大きさや形の作品が作り難い事と、底の肉厚が判り難い事、作品を轆轤上より

   取り去る際、作品の口縁が歪み易い事です。

  ) 一本挽きは、主に大型の作品を作る際に取る方法です。勿論茶碗程度の小型の作品を作る

   際にも、行う事もあります。利点として、粘土の量を秤で測り轆轤上に載せ、一個の作品を

   作りますので、比較的大きさが揃い易くなります。又底の肉厚も、底の中央に針等を刺して

   肉厚を計る事もできます。亀板を使えば大きな作品も亀板毎、轆轤上より取り除く事が可能です

   欠点として、土の量を測っておく手間が必要な事です。

 ② 轆轤挽きの方法として、最初から最後まで轆轤で行う方法と、手捻りの要素を取り入れ、

  紐作りで円柱に巻き上げた後、轆轤を回転させて成型する方法があります。

  ) 轆轤挽きのみの方法。比較的取り扱いし易い土の場合が多いです。

   背の高さが20~30cm程度で、粘土量を多ければ、伸びにくい土であっても、一息で筒状に

   伸ばす事は不可能ではありませんが、それ以上の場合には、繋いで高さを増す方法が取られ

   ます。 繋げる方法も、同じ太さの筒状に挽いた他の土を、下部の筒に繋ぐ方法と、下部を

   目的の形にしてから、上部もある程度形作ってから載せる方法があります。いずれも、下部が

   上の土の重みに耐える様に程度乾燥させておく必要があります。注意点は、繋ぎ合わせる面の

   乾燥具合を合わせる事です。又繋ぎ面が若干上部の方が肉厚にする方が、繋ぎ合わせが容易に

   なります。即ち内外の肉厚部分を下方に移動させ、若干繋ぎ部分を肉厚にする事です。

   その後轆轤挽きし、肉厚を調整します。

  ) 手捻りを併用する場合は、伸び難い土や背の高い大きな作品を作る際に行います。

   即ち、背が高く挽き上り難い土では、紐を積み上げて、高くする事ができます。当然ある程度

   の太さにしておく必要はあります。この状態では、形が歪(いびつ)に成りますので轆轤挽き

  (水挽き)する事で、綺麗な円柱を作る事が出来ます。又轆轤挽きする事である程度肉厚を薄く

   する事も可能です。

   又、下部のみを轆轤挽きし、上部を紐作りで嵩上げ(かさあげ)してから、轆轤挽きする方法

   があります。

   これらの方法で、轆轤挽きに向かない土であっても、次々に繋ぎあわせれば、かなり背の高い

   作品を作る事もできます。

3) 単に薄く延ばせる土が良い訳ではありません。

  轆轤挽きする際、土が薄く伸びる事が理想ですが、その土が耐火温度が高く、機械的強度が

  大きいとは限りません。耐火温度の場合は、温度を低くする方法がありますので、対応が可能

  です。但し十分焼き締まり、実用に供す事が出来る事が条件になります。

  一方機械的強度が弱く(脆く)、肉厚に作らなければ成らない土もあります。当然重たい作品に

  なります。現在は強度がある土を混ぜて改良する方法もありますが、昔はその土を活用するしか

  方法がありませんでした。その肉厚の陶器がその土地の焼き物の特徴でもあった訳です。

  その様な土の例として、益子焼きがあります。肉厚の為、民藝に適した作品に成っていました。

現在は各地の土を自由に入手する事が出来る様になり、更に扱い難い土も土をブレンドして使い易く

成っています。ある意味便利に成りましたが、土本来の性質や癖(くせ)等が犠牲にされ、何処の

産地の焼き物も似たり寄ったりの傾向に成っています。ご自分独自の焼き物を目指す人には、他人が

見向きもしない土を見出し、悪戦苦闘の末、自分独自のやり方で、物に出来れば陶芸の醍醐味を

味わえ、最高の喜びではないでしょうか・・・・・

以上にて、「轆轤挽きは土の種類によって異なるのか?」の話を終わります。   
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素朴な疑問 204 轆轤挽きは土の種類によって異なるのか2?

2015-12-17 22:17:34 | 素朴な疑問
1) 土の性質によって、轆轤挽きの難易度が変わります。

 ① 轆轤挽きし易い土と、し難い土がある。(ここまでが前回お話した部分です。)

 ② 轆轤挽きが容易な土が良い土とは限りません。

  作り易い土であっても、陶芸に向く訳だはありません。陶芸は作る(成形)、乾燥、素焼き、

  釉掛、本焼き又は楽焼の工程を経て作品が完成となります。

  この工程の中で何らかの問題を起こす土であれば、何らかの対策を採らない限り、使用する事が

  出来ません。何らかの問題とは、以下の事項が挙げられます。

  ) 乾燥収縮が極端に大きい事です。

   a)  作品に「ひびや割れ」が発生する大きな要因は、乾燥時の収縮に由来する事が多いです。

    土の種類によって、収縮率は数%~十数%と差があります。一般に肌理の細かい土は収縮率が

   大きく、粗めの土は収縮率は少ない傾向にあります。例えば、萩土や唐津の粗めの土は、

    密度が低く「ひびや割れ」が出やすい土で、水分を吸収して崩れやすい土と言われています

    しかしこの土を上手に「使いこなす」す事で、特徴ある焼き物を作る事が出来ます。

   b) 収縮率は化粧掛けの際にも問題になります。

    一般に、化粧掛けは、生乾きの状態で行う事が多いです。土と化粧土の収縮率が同じで

    あれば、化粧掛け終了後に問題が発生しませんが、大きな差があれば、化粧土の剥がれ

   (はがれ)や、ひび割れを起こし、綺麗な表面に成りません。

  ) 焼成収縮が極端に大きい事です。

   a) 問題に成るのは、釉との相性です。即ち土と釉の収縮率に差があると、最悪釉が剥がれ

    落ちます。又、素地の収縮率が少なく釉の方が大きい場合、貫入(かんにゅう)が入ります。

   b) 赤土など、鉄分を含む土は収縮率が大きいです。又、比較的低い温度で、焼き締まる事に

    ないます。

  ) 収縮率を小さくする方法には、同じ種類のやや粗めの土を混入させる。又はシャモット

  (焼き粉=素焼き後に粉砕した土)を10%程度入れる方法があります。但しシャモットを

   多く入れ過ぎると、「パサパサ」した土となり、轆轤挽きが難しくなる場合があります。

   この様な時は、「ベントナイト」を5%程度添加すると、作業が容易に成ります。

    注: ベントナイトとは、水を含むと体積が10倍以上に膨張し、強い粘性を持つ特別な

     土で「膨潤土」と呼ばれている粘土です。但し、陶芸材料店では入手困難かも知れません

     興味のある方は「ネット」で検索して下さい。

  ) 釉との相性は収縮率の他に、焼き上がりの土の色との関係も考慮する必要があります。

   釉を所定の色に発色させるには、最適な土の色も選ぶ必要があります。

   a) 白色粘土ですと、釉の色がハッキリ出易いですが、趣に欠けると感じれば、赤土を使うか

    素地に赤土などを少量添加し、落ち着いた色にする事もできます。

    青織部を鮮明に出したい時には、白っぽい粘土を使う事です。

  b) 粘土の色は白色、灰色、黒色、黄色、茶色、緑色、朱赤など千差万別です。生の色が焼き

    上がりの色と、必ずしも一致する訳ではありませんが、生の色が濃いければ濃い程、焼き

    上がりの色も茶色から黒色になる傾向にあります。更に、酸化と還元焼成でも発色は異なり

    還元焼成の方が色が濃く出ます。

2) 扱い難い土もやり方次第で、作品にする事も出来ます。

以下次回に続きます。
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素朴な疑問 203 轆轤挽きは土の種類によって異なるのか1?

2015-12-15 20:39:22 | 素朴な疑問
轆轤で作品を作る際、素地の違いや、作り手によってそのやり方(轆轤挽き方法)が異なるのが

普通です。それ故、これが正しいやり方で、これが間違ったやり方と言う事はありません。

ご自分が先生や師匠達から学んだ事を忠実に守るのも良し、まるっきし別の方法であっても、作品を

作る事が出来るのであれば、何ら問題には成りません。但し、各地にはその土地で採取された素地

(粘土など)に適したやり方が存在します。勿論それらに囚われる必要も無い訳ですが・・・

1) 土の性質によって、轆轤挽きの難易度が変わります。

 ① 轆轤挽きがし易い土と、し難い土があります。

  ) 轆轤挽きがし易い土とは?。 一般に言われている事は以下の事柄です。

   a) 適度に粘り気があり、腰(コシ)のある土です。

    腰があるとは、作業中に土が「ヘタリ難い」事です。即ち、比較的長い時間その形を維持

    できる状態の事です。轆轤挽きは別名「水挽き」と呼ばれる様に、水を大量に使って作る

    方法です。それ故、使用していっる水に対し、比較的強くなければ成りません。水を吸い

    込む量が少ない粘土や、水で粘土粒子が崩れ溶け出さない粘土の事です。

   b) 具体的には、粘土の荒さも関係します。粗めの粘土は粒子が大きく、粒子が水に溶け難い

    場合も有りますが、粒子間の隙間も多くなり、水を吸い込み易い事もあります。

    その為、水に溶け出し易く腰が弱くなり勝ちです。

  c) 轆轤挽きし易い土は、粒子の荒さ以外に粒子の形状も関係します。粒子の角が丸いもの程、

   腰が無くなり易いです。特に磁土は粒子が細かく、角も丸い為轆轤挽きが難しいと言われて

   います。

  d) 轆轤挽きがし易い土は、土の種類の差も大きいですが、素地の硬さ(乾燥具合)も大きく

   影響します。硬過ぎる場合には、強い力が必要です。但し長い時間の作業でも「ヘタリ」が

   起きない利点がありますので、大物を作る際には、やや硬めの土を使うのが一般的です。

  e) 市販されている素地は、轆轤挽きが容易になる様に調合(ブレンド)されています。

   それ故、土が伸び易くなっており、轆轤挽きが困難となる場面は少ないです。

 ) 轆轤挽きがし難い土とは。

  a) 粘り気が少なくパサパサ感がある、「砂っ気」の多い土です。

   但し、茶碗程度の大きさの小作品であれば、ほとんど問題に成りません。

   例えば、志野の「モグサ土」や萩の土などはかなり「砂っ気」の多い土が利用されています。

   これは、轆轤作業が短い事も影響しています。

  b) 「ハゼ石」(長石粒)が入った土も轆轤挽きが難しくなります。特に粒子の粗い石が入る

   場合が問題です。単に轆轤作業で手や指が痛くなるのみでなく、混入された「ハゼ石」が

   何処に現れるかによって、作品に成らない場合があります。口縁に現れた場合、口径を大きく

   すると、「ハゼ石」の部分から裂け目が発生します。それ故思う通りの大きさに成らない

   場合もあります。但し、作り方を変えれば問題なく作品にする事も可能です。即ち出来る

   だけ大きく口径を広げずに、最初から大きくしておく方法を取れば良い訳です。

  c) 水分を多量に含む、軟らかい土は轆轤挽きに向きません。

   当然ですが、「水挽き」で水を使いますので、土の表面より水が浸入する事になり、一段と

   軟らかくなりますので、「腰」が無くなり、直ぐに「ヘタリ」ます。勿論、轆轤挽きに時間を

   掛けずに、素早く成形できる実力があれば、軟らかい土も使う事も出来るでしょう。

   軟らかい土の利点として、さほど力を使わなくても、土が薄く伸びる事です。その為初心者には

   やや柔らか目の土を使う事もあります。

 ② 轆轤挽きが容易な土が良い土とは限りません。

以下次回に続きます。
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素朴な疑問 202 陶芸は脳に良い刺激を与えるのか?2

2015-12-10 20:33:49 | 素朴な疑問
2) 陶芸のどの行為が脳の刺激と成るのか?

 陶芸での指や手の使い方は、多肢に渡ります。勿論、轆轤作業でも指や指先、手を動かす作業は

 多いですが、なにより手捻りで作品を作る方が、手の動(働く)かす種類は多いと思われます。

 ① 手や指を行為の種類。

  ) 用具を使わず、手のみで行う行為。

   a) 主に力が必要な行為。

    手(掌=てのひら)を開いて粘土を叩く、拳骨で叩く、土を握る、土を圧着する、粘土を

    圧縮させながら曲げる、土を捻じ切る、土を練る、土を積み上げる(繋ぎ目を消す)、

    粘土を棒状に延ばす、両手で拝む様にして延ばす、手を広げて机の上で転がして延ばす、

    粘土を摘んで薄く延ばす、粘土を引っ張て延ばす、土を拠る(よる)、土を混ぜ合わせる、

    その他諸々の使い方があり、手の使い方も異なります。

   b) 主に指先の感覚を使う行為。

    土の表面を撫ぜる、擦る(さする)、擦って光沢を出す、表面の凸凹を指で感知する、

    土を摘んで肉厚を計る、爪で表面を弾き音で肉厚を確認する。その他諸々の使い方があり

    ます。電動轆轤では特に指先の感覚が大切になります。即ち土の軟らかさを感知する、

    異物の混入の感知器官として、肉厚の厚さや土の拠れるのを感知し、力の強弱を調整する、

    作品の側面の曲面の程度や、膨らみ具合、表面の凸凹度合いを感知する。その他色々な

    使い方があります。

  )用具を使う手の使い方。

   用具を持つ(用具の種類によって、持ち方や握り方も変わります)。鷲づかみ、鉛筆持ち、

   指先持ち等です。強く握ったり、弱く握るなど場面に応じて調整します。

   用具として、コテ類、竹箆(へら)、剣先(針)、切糸、鉋(カンナ)、絵筆、刷毛、など

   があります。

 ② 腕(力)を使う行為。

  指だけでなく、体全体を使ったり、腕の力が必要な場合もあります。昔の轆轤では人力で轆轤を

  回転させなければ成りませんでしたので、腕力が必要でした。現在でも蹴轆轤(けろくろ)を

  使う方は、足の力が必要です。土を練る時や土殺しの時は、勿論ある程度の力が必要ですが、

 「コツ」をつかめば、さほど腕力は必要としません。

3) 脳に刺激を与える行為は、日常的に使う(慣れた)方法よりも、非日常的な行為の方が有効

  との事です。

 ① 普段あまり使わない、指の動き方をする。

  利き手と反対側の手で、普通の事や複雑な事をしようとすると、何時もと違う脳の動きをします

 ② 両手を同時に使う。但し両手の動きが違う動きの方が効果が大きい。

  身体の右半分は左脳が、左半分は右脳の運動野がコントロールしています。即ち、右手は左脳を

  左手は右脳を刺激する事になります。両手を同時に使う事で、左右両方の脳が同時に刺激され

  ます。左右の脳は中央で連結されていますので、刺激の効果が大きいです。

 ③ 指先の感覚を鍛え、小さな変化も見逃さない様にする。

  指の中でも、指先は特に敏感な部分です。繊細な動きが求められる事も多く、脳への刺激も

  特に大きいと言われています。

 ④ 指先のみでなく、掌(てのひら)全体を使う。

 ⑤ 細かい動きと大きな動きが混在する。

 ⑥ 指や手の動く速さの加減が、臨機応変に対応できる。

   轆轤作業では瞬時の判断が要求される事は稀ではありません。轆轤作業では壊れる時は一瞬で

   壊れてしまいますので、壊れる寸前で状況を判断する必要があります。多くの場合その情報は

   指から得られる事も多いです。

 ⑦ これら指や手を使っている際に、神経が集中している。

   集中力は長く続かない場合が多いです。ある短い時間内は出来るだけ集中させると脳への

   刺激がより強くなるそうです。

 ⑧ 指に通っているほとんどの神経は、脳神経と直結しています。それ故、指を動かす動作は

  脳の前頭葉部分(前頭前野)をフル回転させ、活性化できると言われています。更に、前頭前野

  を効果的に鍛えることで、脳だけではなく、創造力、言語能力や、思考能力、運動能力など

  身体全体が若々しく元気にするとも言われています。

以上の事柄から、陶芸は指や手(掌)を多く使う作業が多いです。それも繊細から大胆と種類も

多く、脳の活性化に優れた刺激を与える事は確実です。それ故、陶芸を長く楽しむ事は心も体の

若々しくなると思われます。

以上で「陶芸は脳に良い刺激を与えるのか?」の話を終わります。

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素朴な疑問 201 陶芸は脳に良い刺激を与えるのか?1

2015-12-07 22:18:49 | 素朴な疑問
近年、筋トレ(筋肉トレーニング)や脳トレ等の言葉を、しばしば耳にしする事が多くなりました。

健康は自分の努力である程度維持できますし、健康寿命を出来るだけ延ばしたいと思う人も増えて

きました。その為、ウオーキング(散歩)等を実践している方や、何らかの趣味を持つ事が薦められ

ています。

昔より手や指(先)を使うと、脳を刺激し若さを保ち、脳の病気の予防になると言われています。

特に手の親(拇)指を使う事が重要と言われています。

昔は、胡桃(くるみ)の実を二個を片手に持ち、親指と他の手で掴み、手の中で回転させると、

脳卒中の予防に成ると言われ、私の両親も実行していました。終生脳卒中には成らなかったので、

それなりの効果が有ったのか知れません。

1) 脳に良い刺激を与えるという事とは?。

 ① 脳は眠っている以外は常に働き続けています。勿論、夢を見る時は眠っていても働いています

  頭が良く働く為には、十分な栄養源である血液の巡回が必要です。現在の医学では、脳のどの

  部分が活発に働いているかを、画像で表示する事は簡単に行われています。即ち活発に活動し

  ている部位は、血流が多い事も判ってきました。

  特に手の指を使う事で、脳の一部の血流を約10%程度増える事も判ります。それ故、陶芸では

  頻繁に手や指を使いますので、血流の増加に寄与し、脳に程良い刺激を与えていると思われます

 ② 手や指(先)を動かすと、脳は強い刺激を受け、脳の極めて広い範囲に伝わります。

  脳の中でも、手や指を支配する領域は、感覚中枢や運動中枢などですが、最も広い部分を占めて

  います。手や指にかかわる領域は、脳の約25%と言われ、足の4倍も広いと言われています。

  手の指を積極的に動かせば、それだけ広い範囲の脳の領域を刺激することになり、脳の血流量が

  大幅に増加します。血流の増加はより多くの酸素や栄養(ほとんどは糖分)が、脳に送られる事

  になります。即ち、脳は活発に働くようになる訳です。

 ③ 手や指を動かすと、感覚中枢と運動中枢の神経細胞が活発に働いて、互いに情報をやり取りし

  複雑な神経回路(ネットワーク)を作ります。神経細胞同士の情報伝達を担うのが「シナプス」

  と呼ばれるものです。脳に刺激を与えれば与えるほど、情報の伝達量が増え、シナプスは大きく

  発達します。それ故、手や指を積極的に動かすと、脳の血流量が増えシナプスが発達し、脳の

  働きが良く成る訳です。指先にはたくさんの神経が集まり、脳に直結しています。

 ④ 手や指を良く使う人は、長生きする傾向があります。

  手や指を活発に動かす楽器の演奏者(音楽家)や、細かい手仕事に熟練した職人、絵画や手工芸

  料理などの指を繊細に使う人、更に趣味として園芸、陶芸、日曜大工、模型工作、囲碁、将棋

  などを行っている人々は、長生きするとも言われています。

 ⑤ アイデアを練り、創造力を高め、手順や段取りを考えるなどの作業も脳に良い刺激を与えます。

  手や指先の動きは、言語や思考と一緒になって、脳の高次機能を担う大脳皮質に影響を与えます。

  特に大脳皮質が発達しているのが人間で、人間らしさを表す指針となっています。

 ⑥ 手や指先の動きは、繊細な動きをする顔の表情も良くします。

  脳内には指先と表情の動きを感じる部分の領域が広く存在します。指先を使った運動(動き)は

  脳を刺激し、豊かな表情を醸し出します。又、言語や思考を司る言語中枢にも良い影響を与え

  ます。更に、指先を動かして脳を活性化させる事は、食欲も出て身体全体の健康に繋がります。

 ⑦ 脳梗塞(こうそく)の予防にもなります。

  血流を詰まらせる血栓(けっせん)が、とても小さくて自覚症状のない脳梗塞を「隠れ脳梗塞」

  と呼ぶがそうです。ある調査によると、40代で約3割、50代で約5割、60代で約8割に、

  見つかるそうで、重度の脳梗塞などが起こる予兆との事です。近年、指や手を積極的に使用する

  事は、この予防となると言われる様になりました。

2) 陶芸のどの様な行為が、脳の刺激と成るのか?

以下次回に続きます。
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