わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動轆轤入門 13 水挽き 3 土殺し1

2014-08-31 19:27:18 | 電動ろくろ入門
轆轤技術を習得する前提として、土練と土殺しは避けて通れない道ですので、確実に物にする必要が

あります。

1) 土練の済んだ土を轆轤に据える。

   轆轤に直接据える場合と、亀板を使いその上に据える場合があります。

 ① 轆轤に直接据える場合。

  ) 電動轆轤の天板(ターンテーブル)は、アルミ合金で出来ていますので、天板に水を

    付けずに直接置く事ができます。要するに土が、貼りついてくれます。

  ) 数挽きの場合と個挽き(一本挽き)の場合では、据える方法に若干差があります。

   a) 個挽きの場合は、轆轤に接している部分は、中々自由に動きませんので、成るべき最初から

     轆轤上に描かれた円に合わせると、土殺しが楽に行えます。

    イ) 砲弾形又は円錐形の裾野が、轆轤上に描かれた線に沿って置く事になります。

      即ち勢い良く、土を轆轤に叩きつけると、必ず中心から「ズレ」が生じます

      ので軽く置きます。尚、轆轤上の円が土の裾にの径とかけ離れている場合には、鉛筆で

      轆轤上に円を描くと良いでしょう。

    ロ) 描かれた円よりずれている場合、裾野を横から叩き、移動させます。強く叩き付ける

      と移動する事は困難になります。

    ハ) 轆轤と土の間に水が入ると、土は動いてしまいますので、土の裾野全周を小指の

      付け根で轆轤に押し付けます。

    ニ) 次に轆轤を回転させながら、両手で土を強く叩き轆轤に密着させます。

      ここまでが準備作業です。

   b) 数挽きの場合は、土の量が多くなります。

    イ) 土の裾野は必ずしも、綺麗な円である必要はありません。又土の量が多く重い為、

      水を隙間に入れない限り、轆轤上で土が移動する事はありません。

    ロ) 数挽きでは、上から順に土を使いますので、一見すると、轆轤作業をする位置が、

      下に下がる感じがしますが、一作品毎に土殺しを行いますので、下の土を上に挙げる

      結果ほとんど同じ位置で作業できます。

  ② 亀板を使う場合。

    亀板は、轆轤作業中に「ガタツク」事が無い事が大切です。

   ) 昔からの方法ですと、亀板を水平にする事が困難でしたが、現在では簡単に着脱可能な

     亀板が市販されてもいますし、ご自分でも簡単に作る事が可能です。

   ) 木製の亀板は、きつく絞ったスポンジ等で、表面を濡らします。これは、亀板と土を

     密着させる(貼り付ける)為に必要な事です。

   ) 亀板に数本の同心円が描かれている場合は、その円を頼りにしますが、描かれて

     いない場合は、自ら円を描く事になりな。馴れないと渦巻き状の円になり、1本線には

     成らない事が多いです。この円を頼りに土を置きます。

   ) 大物の場合、亀板上に底の部分作り、その上に紐土を巻き上げてから轆轤挽きする

     方法を取る場合があります。この場合は、亀板上に底になる平らな土の板を載せ、轆轤を

     回転させ、剣先(針)で綺麗な円に切り取る方法をとります。

 以上で水引の準備が完了となります。

2) 実際の土殺しの方法。

以下次回に続きます。

   
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電動轆轤入門 12 水挽き 2 力の強弱

2014-08-30 15:43:44 | 電動ろくろ入門
電動轆轤で作品を作る際、製作者自身の力と、電動轆轤の力の協力で仕上げる事になります。

意識としては、自分の力だけで作ったと思われ勝ちですが、(電動)轆轤の力を上手に借りなければ

作品になりません。

1) 電動轆轤の力とは。

  電動轆轤の力とは、回転力と遠心力の二つです。回転力は綺麗な円形の作品を作るのに欠かせま

  せん。逆に言うと円形の物しか作れません。

 ① 遠心力は、轆轤が回転すると自動的に発生する力で、全ての外側方向に均等に働く力です。

   但し、轆轤上に粘土が載ると、その形状や偏りによっては、力が均等ではなくなります。

   即ち、轆轤の中心に土が載った場合のみ、力が均等に掛かる事になります。

   この作業が後日お話する「土殺し」の事ですし、作品が振れない為にも必要な事です。

  a) 大切なのは、遠心力を製作者の手や指を使い、垂直(上)方向に変える事です。

   この事で、手や指の力の負担を少なくする事が出来ます。上手に遠心力を利用できれば、

   特別の場合以外、轆轤作業も力仕事とは言えないかも知れません。 詳細については、後日

   お話する予定です。

  b) 遠心力を自由にコントロールして、外に向かう力の大きさや、垂直(上)方向の力の強弱を

   付ける事が出来ます。 回転が速くなれば、遠心力は強くなり、遅くすれば遠心力は弱く

   なります。 尚、遠心力は回転の速さの二乗に比例して大きくなりますので、回転が少し

   早く成ったり、遅くなったりしただけで、大きく変化します。

   遠心力を強くし、手や指を上手に使えば、それに見合った垂直の力が発生します。

 ② 製作者(作業者)の力は、掌(てのひら)や指を使って粘土に伝えられます。

   但し、遠心力に負けてしまえば、作品は外へ外へと広がり、収拾が付かなく成ります。

   遠心力に負けない為には、器の外側の手、即ち右回転では左手が基準となります。

   しっかり位置を固定する必要があります。詳細は後日お話します。

  a)  轆轤挽きでは、特別の場合を除いて左右の手を使い、協力し合って土に力を伝える事に

    なります。それ故、出来る限り左右の手指(特に親指)は連結して事(作業)に当たります

    但し、高さが高くなった場合、左右の手はバラバラになるのはやむを得ません。

  b) 土を伸ばす作業と、形造りの作業では、力の強さと力の入れ方は異なります。

    基本的には、肉厚の厚い部分には強い力が必要です。それ故肉厚の厚い土を薄く伸ばすには、

   強い力が必要に成ります。一方、肉厚が薄くなり、形造りに入ると、弱い力で十分変形できる

   様になります。力が入り過ぎると、作品は急激に変形し、振れの原因に成ります。

   詳細は、形造りの項で説明する予定です。

  c) 掌を使う場合と、指(指先、指の腹)を使う場合、指と指との間を使う場合など色々な

    場面で選択して使い分けます。当然各々力の加え方も違います。掌の場合は、土と接して

    いる部分の面積が広いですので、強い力が出せません。指や指先の場合は、線状又は点状に

    なり力の加える面積が少ないですので、強い力を伝える事が可能です。その中間的なのが、

    両手の親指と人差し指、及びその中間の根元を使い、指を円形にして、作品の直径を適度に

    縮めて径を変える事が出来ます。

   尚、実際の指や手の使い方は、追々お話します。

以下次回に続きます。

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電動轆轤入門 11 水挽き 1(始めに)

2014-08-29 17:56:49 | 電動ろくろ入門
電動轆轤の場合は、手ひねりに比べて、水を大量に使って作る方法で、「水挽き(みずびき)」

と言われています。

1) 水を使う理由。(冬場ではお湯を使います。)

 ① 轆轤上では作品の材料と成る粘土類は、常に回転している状態です。これを自分の意のままに

  変形させて形に仕上げます。

  その故、手(掌)や指は常に土に触れています。手や指に水を付けて、土の表面をスムーズに

  滑る事で、土に余分な力を加える事が少なくなります。

  尚、手や指が滑る事が目的ですから、水でなく泥を使う事も可能で、むしろ土に余分な水分を

  与えないですむ、泥の方が勝っています。

 ② 泥は、轆轤の回転を速目にし、濡れた両手でゆっくり土を下から上に3回程度撫ぜ上げると、

   粘土の表面から自然に出てきます。逆に、手で水をすくい(掬い)轆轤上の土に水を掛けた後

   両手で土を撫ぜ上げる方法もあります。

   土殺しの際、土の中央に穴を掘り込む際にも、穴の中に手ですくった水を入れて手が滑る様に

   する必要があります。尚、土殺しに付いては、後日お話しします。

 ③ 轆轤で怖いのは、水切れです。初心者の方は兎角(とかく)水切れになり易いですので

   多目の水を使う事を勧めます。粘土表面に出た泥は、指に力を加えて土を伸ばした時や、

   形作りの際、表面から泥を剥ぎ取る事になりますので、一作業毎に掌(てのひら)に水を

  付、土の表面を濡らす必要があります。

 ④ 水切れの弊害として、土との滑りが悪くなるので、摩擦力が増えて指等で作品を引っ掛けて

   しまいがちで、作品を大きく歪ませる事に成ります。

   又余分な処に力が入り、必要な処に力が伝われず、力のロス(損失)も大きくなります。

   初心者の方は、摩擦熱で土が暖かくなってしまう場合も、見受けられます。

 ⑤ 良く見掛ける光景に、水桶で手を綺麗に洗ったり、泥を落として仕舞う人もいます。

   轆轤作業中は、手は泥で汚れていた方が良いです。

 ⑥ 用具類も水で濡らしてから使う方が良い物もあります。

   竹へら(箆)や、コテ(柄コテなど)類、剣先、鹿皮、布、切糸、弓、スポンジ(しっかり水

   を切る)などです。水で濡らす事で、摩擦力も減り、作業がスムーズに行えます。

   逆に、水を付けてはいけない物は、削る道具の鉋(かんな)類です。

2) 数挽きと個挽き(一本挽き)。

 轆轤で作品を作る際に、二つの方法があります。

 ① 数挽(かずひき)きとは、数キロの土を轆轤上に据え、上部の土を少しづつ使い、次々と

   作品を作る方法です。主に、湯呑み茶碗やご飯茶碗程度の大きさの作品を、作るのに適します

   多くの書籍で紹介されていたり、体験教室で行っている方法です。

 ② 個挽き(一本挽き)とは、轆轤上の土全てを使い一個の作品を作る方法です。

   一般に大物を作る際に行う方法ですが、湯呑み程度の作品を作る際にも行われます。

 ③ 数挽き個挽き共、一長一短があります。

  ) 数挽きでは土殺しは比較的容易ですが、土取の量が難しい事や、底の厚みが解かり難い事

   糸切がやや難しい事、轆轤上より作品を取り上げる際、歪み易い事などが上げられます。

   但し、効率的に作品を作れる利点があります。

  ) 一方個挽き(一本挽き)では、亀板を使う事が多く、板ごと轆轤上より作品を取り除く

    事で、作品の歪みを抑える事がでる利点があります。

    茶碗類など同じ大きさの作品を作る際、粘土の量を秤りで量りますので、同じ大きさに

    なり易い利点があります。

    但し、土殺しは一個ごとに行いますので、効率は悪いです。

  「数挽きと個挽き」の詳細については、後日お話する予定です。

以下次回に続きます。   
   
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電動轆轤入門 10 土を練る(菊練)

2014-08-28 20:26:24 | 電動ろくろ入門
土(粘土)の中の空気を抜く代表的な方法に、菊練があります。

1) 菊練を行う量。

   一般に1~2Kg程度が最適です。勿論一度に5Kg以上練る事の出来る人も大勢いますが、相当

   体力が要ります。逆に0.3~0.5Kg程度の少量を菊練する事も可能です。

   但しそれ以下になると、菊練する事は困難です。

2) 左右どちらの手を主に使うか。

 ① 右又は左手の親指の付け根に力を入れて練りますが、使う手によって練る際の土の回転方向が

  変わります。即ち右手を使えば、右回転(時計回転)方向に、左手を使えば左方向回転になり

  ます。即ち練られた土は、左右どちらかに回転しますので、内部の土もねじれる事に成ります。

  その為、ねじれを打ち消す為、一度練った土の天地を逆にして、再度練る人もいます。

 ② 練る方向は人によって異なります。多くの場合、最初に学んだ物を続けている習慣的な事が

   多く、どちらでも同じと感じている物です。しかし理由を付けて拘る(こだわる)人もいます

   即ち、轆轤の回転方向との関係で、左右どちらかにしていると思われます。

  ) 左回転で練った土を、右回転の轆轤で挽くと、土中のねじれは解ける方向に成りますし、

    右回転で練った土を右回転の轆轤で挽くと、更に巻きが強くなる方向に働きます。

    これらの事は、轆轤挽きの際や乾燥時に作品に、何らかの影響を与えると思われます。

    例えば、よく言われる事ですが、急須の口を轆轤挽きし、乾燥後に取り付ける際、ねじれが

    解ける方向になり易いので、その事を考慮して取り付けなさいと言われるのも、土のねじれ

    が関係しています。

  ) ねじれが解ける方向に練る、又はねじれが強くなる様に練り、天地を逆さにして轆轤に

    据える場合は、土の癖を無くす方向ですので、作品の「よれやねじれ」を少なくすると言う

    利点があると見る人達もいます。ねじれを少なくする事で、土を薄く伸ばした際、胴体部分

    がねじれるのを防ぐ事が出来るとも言われています。(実際は他の要因でも起きますが)

  ) 一方巻きが強くする方向では、土が更に締まる事に成りますので、強度的に強くなる

    利点があると見る人達もいます。

  ) 土のねじれ現象は、数種の色土を使う「練り込み」の轆轤挽きにも、影響を与えと言

    われています。

3) 菊練の方法。

  土を練る方法は、うどんやそば、パン生地を練る方法と似ていますが、必ずしも同じではあり

  ません。良く材料を混ぜる事と、腰を強くする事、粘りを出すなどは同じ目的です。

  しかし、必ずしも、空気を完全に抜く必要があるとは思われません。勿論空気が入らない方が

  良いのかも知れませんが・・。

  良く蕎麦(そば)を練る要領で、練っている人を見掛ける事がありますが、正式の菊練の方法を

  マスターする事が必要です。

 ① 菊練の特徴は、空気を抜く為に、菊の花びら状に細かいピイチで練る事です。

 ② 菊練の手順は以下の通りです。但し、やり方は統一的に決められた物ではなく、個人差が

   大きいです。

  ) 木製の机や粘土板などの上に、必要な量の粘土を置きます。

    木製であるのは、土離れを良くする為です。粘土の量は初心者であれば1kg程度が最適です。

    机の高さも大切で、土に体重が効果的に掛かる高さで、高過ぎ無い事です。

  ) 右手と左手の親指の付け根をくっつけ、両手で抱えて土を手前に起こします。

    更に、体重を掛けながら、右手の親指の付け根の(掌側)で真直ぐ前に押し出します。

    その際、右手7、左手3の力の配分にします。(ここでは右手で練る方法でお話します)

    その際、両手は交差させない事と、肘は曲げない事です。土は伸ばすのではなく、押さえ

    つける様にします。親指の付け根から、花びらの一枚が覗き(のぞき)ます。

  ) 押し出した土を手前に真直ぐに起こします。起こす角度がゆるいと、土に力が入りません

    起こす際に少し、右回転をかけます。回転角度はほんの少しです。

  ) 右手を土の頂上に置き、土を手前に巻き込む様にして、真直ぐ前に押し出します。

  ) 押し出す、起こす、土を回す、手を頂上に移動させる。これを連続的に繰り返します。

    回数は土の種類や量によって異なりますが30~100回程度です。

 ③ 菊練の終わらせ方。

   練り終えた土は紡錘形や、砲弾形、三角錐などの形に整えます。手順は以下の通りです。

  ) 土を押し出す力を徐々に弱めながら、菊の花びらが重なる様に巻き取り、丸めていきます

  ) 手前手前と回転させながら巻き取ります。右側が砲弾の先端になり、左側が底面になり

    ます。

  ) 丸め込む際、空気が入り易いですので、注意が必要です。特に先端部分と底面に入り

    易いです。丸める際右手の小指の付け根で、先端部を押して空気が入らない様にしまさす。

    底は左手の親指の付け根で、土を手前に回転させながら、底面の角(周囲)を先端部に

    向けて全周を押します。すると、底面の中央部が盛り上がるはずです。

  ) 両手に土を持ち、濡れていない机の上に練った土を落として、強く押し付けます。

    濡れていると、土が貼り付いてしまいます。

    両手で土を持ち上げ、底に穴が開いていなければOKです。 

以下次回に続きます。
  
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電動轆轤入門 9 土の中の空気を抜く

2014-08-27 21:39:21 | 電動ろくろ入門
2) 土の問題。(前回の続きです。)

 ③ 轆轤挽きで、障害が出る頻度が多いのが、空気の混入です。一番大きな問題になります。

  轆轤挽きする際、土を練って空気を抜く事が大切です。一般に菊練の方法で空気を抜きます。

 ) 空気を抜く理由。

  a) 轆轤挽きの際、空気が邪魔をし、土が部分的に伸ません。

    即ち、閉じ込められた空気は、変形したとしても、逃げ場がありませんので、肉厚を薄く

    する事が出来ません。

  b) 空気はまるで石が混入しているかの様に、硬い感じで指に当たってきます。

    その為、轆轤挽きに違和感を感じ、轆轤作業がスムーズに行きません。

  c) 空気は、肉厚が薄くなるに従い、現れてくる現象です。肉厚が厚い場合には、先ず見つける

    事は出来ません。それ故、轆轤作業中に空気を抜く処置をする必要があります。

  d) 大きな塊の空気は、乾燥による粘土の収縮に伴い、内部の圧力が高まります。

    場合によっては、破裂の恐れもでますが、意図的に空気を閉じ込めない限り爆発する事は

    有りません。

 ) 空気を抜く方法。

  a) 轆轤挽きする以前の方法。

   イ) 一般に行う方法は、荒練りと菊練の方法です。

    大量の土は、足の踵(かかと)を使い、作業者が回転しながら、菊練状に練る方法もあり

    ますが、一般的には手を使います。菊練はある程度熟練をようする作業で、菊練をする事で

    逆に空気を閉じ込める事がありますので、注意が必要です。尚、詳細は後日お話します。

   ロ) 土を机などの板状の上に強く叩き付ける方法。朝鮮で行っている方法との事です。

    何度も下に落とす事で、内部の空気を表面に移動させ、最終的には表面の土の幕を破り

    外に逃がします。なるべく落とす高さを高くし、角度を変えて行います。

   ハ) 真空土練機(どれんき)を使う。

    土練機は、土の固さを均一化する事と、異なる粘土を均一に混ぜる機械ですので、本来

    空気を抜く事は出来ません。但し、真空土練機は、高価ですが空気を抜いてくれます。

   ニ) 細い糸で土の塊を乱雑に切る方法。

    但し、切っただけで空気が逃げる訳ではありません。要するに、空気の逃げ道を作った

    事になります。そこで上記の菊練を行えば、より容易に空気が抜けると言う事です。

  b) 土殺しの際に行う方法。

    土殺しの延べ上げの行為は、空気を上に逃がす行為も含まれています。

    それ故、両手を使い、両側から土を強く締め上げ、なるべく高くするのが「コツ」です。

    上手に、空気が抜けると「プチン」と言う音が聞こえる事もあるそうです。

  c) 土を伸ばす際に行う方法。(空気を潰す)

    上記で述べた様に、空気の発見は轆轤挽きしている途中で起こります。

    特に、肉厚が薄く成るに従い、指先で「はっきり」認識できる様になります。

    出来る位置は不定で、目で見ても空気の位置が確認できない場合が多いです。

   ・ 大きな空気の塊ほど見つけ易く、位置も解かります。その際には針を付き刺して空気を

     抜きますが、作品の形に応じて、内又は外側から突き刺し、必ず土の壁を貫通する事です

     その後、指で押さえて空気を抜きます。上手に空気が抜ければ、その部分の壁は凹みます

     凹まない場合は、再度行います。但し、凹んだ部分に土を追加してはいけません。

     濡れている状態では土同士が貼りつかない事と、付いたとしても滑らかに成りませんので

     かえって悪い結果に成ります。轆轤挽きで自然に滑らかになります。

   ・ 見た目で見つける事が困難な空気の場合。この状態が多いです。

     轆轤が回転している場合、指先で確認できるが、停止した轆轤では確認できない状態です

     轆轤をフりーの状態にし、手で轆轤が直ぐに止められる程度の回転させます。

     同時に指を空気の有りそうな所に置き、空気らしき物が指先に当たる所で轆轤を止め

     針で突き刺します。但し、この方法も結構難しく、空気の位置が発見できない場合が多い

     です。

   d) 空気が壁の内側にある場合、作品の径を細くする事で、内側に凸状の膨らみが出来る

     場合があります。これは空気が壁側に押し出された跡ですので、ここを針で通して空気を

     抜きます。

   e) どうしても、空気の位置が見つからない場合もあります。

     そんな時は、轆轤を回転させながら、空気が有りそうな高さの部分に、針で数本の深めの

     筋を付けます。その後轆轤挽きしてその筋を消しながら、空気が抜けた事を確認します。 

   f) どの様な方法でも空気が抜けない場合があります。

     大抵の場合、細かい空気の塊が多数存在している状態です。確かに轆轤作業はし難い

     ですが、この状態で作品を挽き終えても、問題は無いと思われますので、無視しても良い

     レベルの空気の量と思われます。

以下次回に続きます。    
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電動轆轤入門 8 轆轤作業の障害事項 3

2014-08-26 22:42:45 | 電動ろくろ入門
2) 土の問題。

 ② 異物の混入が有ると、轆轤挽きは困難になります。  

  ) 硬さの異なる土が混入している場合。

  ) 土に異物が混入している場合。

    ここで言う異物とは、空気や粘土類とは異なる他の物で、小石や砂、木片、枯葉、スポンジ

    の屑、髪の毛、糸くず等の事で、場合によっては皮などの場合もあります。

   a) ご自分で採取した土が大量の場合には、小石や砂、木片、腐食した枯葉などが混ざって

     いる事が多く、これらを取り除く為に、水簸(すいひ)し泥漿(でいしょう)化した後に

     目の細かい篩(ふるい)を通し、取り除きます。

   b) 土が少量の場合、水に浸してある程度軟らかくした土を、糸やピアノ線で薄くスライス

     してから、指で磨り潰す様ににして取り除きます。但し時間と根気が必要です。

   c) 異種の粘土が混ざると当然手触りに差がでます。

    イ) 意図的に混ぜた場合は、承知の上の事で問題に成りませんが、やむを得ず混ぜる

     必要が生じる事があります。同じ土のみを使う場合には、他の土と場ざる事はありませんが、

    ロ) 複数の土を使う場合、削り屑を集め再生土をつくります。種類別に屑を集めれば問題も

     少ないのですが、ごちゃ混ぜにすると粗めの土に含まれる長石粒が表出し、轆轤挽き

     に影響を与える事があります。

   d) 究極の再生土。

    イ)作業場には、泥で汚れた「ドベ受け」や用具類を洗う洗い場が存在するはずです。

     そこには、泥を落とす容器と、綺麗な水で洗った汚れた水が、下水に流れる事になります

     その際、泥水の泥を一時沈殿させる為の、舛(ます)を設け直接本下水や、下水溝に

     流れ無い様にしているはずです。

    ロ) その舛には泥が溜まりますので、定期的に掃除し泥を取り除く事になります。

     この泥は、バケツび入れて、3~半年程度寝かせて、泥の臭いを消します。

    ハ) 臭いを消した土の中には、スポンジの屑、髪の毛、糸くず、皮などは、削りカス等が

      含まれています。これらの泥のほとんどが、粘土です(一部釉も含む)ので、再利用

      する事が可能です このように再生させた土には、異物が多く含まれ易いです。

    ニ) 菊練など手で土を練る場合には、異物を発見し易いですが、土練機で練った土を

      そのまま使うと、轆轤挽きの途中で発見する事になります。

    ホ) 上記混入物は有機物ですので、焼成する事で燃え尽きて仕舞いますが、轆轤挽きの際

     大きな障害になり、見つけ次第取り除く 事になります。

     尚、一般に長石類の小石は、1230~1240℃程度の温度で、火山の溶岩状態の物が

     噴出してきます、ダイヤモンドヤスリで削り取ります。

    ヘ) 勿論、この様な異物を大量に含む土は、廃棄処分する事方が良いかも知れません。

 ③ 轆轤挽きで、障害が出る頻度が多いのが、空気の混入です。一番大きな問題になります。

以下次回に続きます。

     
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電動轆轤入門 7 轆轤作業の障害事項 2

2014-08-25 22:00:05 | 電動ろくろ入門
2) 土の問題。

  轆轤挽きする際、上手くいかず失敗する大きな要因に、土に問題がある場合が多いです。

  市販の土であっても、長期間放置していれば、乾燥がどんどん進み、轆轤挽きは困難な硬さに

  なって仕舞います。ご自分で採取した土の場合、木片、枯葉、砂、小石などを多く含んでいる為

  これらを取り除く必要があります。又、再生土を使う場合にも、注意が必要です。

 ① 轆轤挽きする際の土の硬さ。

  轆轤挽きする際、作品の形、大きさ、数挽きか一個作り(一本挽き)か等に依って、硬さに差を

  設ける必要があります。勿論、好みの問題でもありますが・・・。

  ) 一般に初心者は、軟らか目の土を使いたいと思ていますが、その事が必ずしも適している

    訳では有りません。軟らかい土は、水分を多く含んでいる事になり、弊害も多いです。

    軟らか目の土は、確かに土殺し等の操作が簡単に成りますが、水挽き作業では、土が直ぐに

    「ヘタッル」事になり、土が思うような形に成りません。

  ) 大物を作る際には、硬めの土を使います。特に背の高い作品では、硬めの土を使わないと

    背が高くなりません。勿論、土の量も関係しますが、それよりも、土を薄く延ばす事が出来

    ない為です。同様に大皿を挽く時も、硬目の土を使わないと、平たい皿ほど縁口が垂れ

    下がって仕舞います。

 ② 異物の混入が有ると、轆轤挽きは困難になります。異物の種類は以下の通りです。

   土の硬さが所々異なる。小石や木片などの異物が混入している。空気が入っている等です。

  ) 硬さの異なる土が混入している場合。

    異物があると、異物が指先に触れ、轆轤が挽き難いです。異物の部分で、土は薄くなりま

    せんので、高さや肉厚に悪影響を与えます。   

   a) 同一種類の土であっても、硬さの異なる塊が入っている事があります。

     主に、再生粘土を練り直して使う場合です。(主に「削りカス」等を集めた物です。)

     その際、完全に乾燥させた塊を、水の中に放置すると、硬い土の塊は見る見る内に、

     溶けて泥状になります。この泥の水分を抜いて、再度練る事で再生土に出来ます。

     但し、十分な水が無いと塊の中まで水がしみ込まず、「だま」状に成る場合があります。

     この状態で菊練を行っても、硬い塊が点在する事になります。

   b) 二種類以上の土を混ぜ合わせて使う事は、一般に行われています。

     粘土の焼き上がりの色や質感を、好みの物にする為や、練り込み文様を出す為等に行い

     ます。 硬さが同じ状態の土を混ぜ合わせる事を、基本にしますが、硬さが異なる場合、

     同じ軟らかさにしてから、混ぜ合わせます。

   c) 逆に、硬めの土と軟らかい土を混ぜ合わせ、適度の硬さにする方法もとられます。

     この際には、直接混ぜ合わせても、硬さの斑(むら)を無くす事は出来ません。

     斑無く硬さを揃える方法として、硬い土と軟らかい土を各々数個に分割しておきます。

     その際、数が同じになる様にします。 この土を交互に積み重ね、糸で上から下へ二分割

     します。この二つの塊を更に重ねあわせ、更に糸で分割し重ね合わせます。

     この作業を10回程度繰り返すと、1~2000層になります。

     この段階で菊練を行えば、容易に中間の硬さの土を作る事ができます。

  ) 土に異物が混入している場合。   

以下次回に続きます。

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電動轆轤入門 6 轆轤作業の障害事項 1

2014-08-24 21:57:32 | 電動ろくろ入門
轆轤作業を行う上で「障害に成る物」がいくつか有ります。

一つは製作者自身の問題で、二つ目は土に由来する障害で、三番目には、その他の障害があります。

1) 人的な問題。製作者自身の何らかの理由で、轆轤挽きが上手く行かない場合です。

 ① 怪我をした指では轆轤作業は上手くいきません。

  轆轤作業は、特に指先を使い、その感覚(触覚)が大切です。傷付いた指に「絆創膏」を貼る

  方法も有りますが、指先の感覚も鈍り、上手くいきません。

  轆轤挽きは両手の指を使いますので、片方の指に傷が出来ても、轆轤作業に支障が出ます。

  尚、指先以外の傷であれば、「絆創膏」などを貼り、泥が入らない様にすれば、問題ありません

 ② 指の爪は短く切る事。

  爪が伸びている状態では、指先に力が入らず、指の腹を使う事になります。

  更に、爪で作品を引掻いたりして、爪痕が残る場合もあります。

  主に使う指は、両手の中指と人差し指です。

 ③ 髪の毛を留める。(特に女性の場合)

   轆轤作業は下を向いて作業する事が多いです。髪の毛が垂れ下がって来ても、泥で汚れた手

   では、直す事も「ままならない」状態になります。轆轤作業前に髪の毛が落ちない様に予め

   処置しておく事です。

 ④ アクセサリーを外す。

   指輪、ブレスレット、腕時計などは、予め外しておきます。轆轤挽きの邪魔に成ります。

   更に、轆轤挽きは、泥が大量に発生し、アクセサリー類も「泥だらけ」になります。

 ⑤ 作業者の健康(又は精神)状態も轆轤作業に大きく影響します。

  轆轤作業がスムーズに行われる場合と、原因は何なのかが解からないが、上手く行かない場合が

  あるのは、誰でも経験があると思われます。単にコンデションが良くない訳ではなくて、

  原因がはっきりしている場合はむしろ少なく、「モヤマヤ」状態で終わってしまう事が多いです

  要するにその日は「ついていない」事になります。

  ) 轆轤作業は精神状態によって、左右されると言われています。集中力が必要とされる

    轆轤作業では、心に引っ掛かる物や悩みがあると、一瞬で集中力が途切れたりしたら、

    作品も一瞬で壊れます。手や指の動きに迷いや躊躇があると、作品の形に影響が出ます。

  ) 集中力は人によって差が有りますが、一般には長続きはしない物です。

    轆轤作業は熟達すれば、短時間(数分~十数分)で作品を一個を、轆轤挽きする事が可能

    ですので、ある意味、集中力を持続させる必要が無い作業とも言えます。

    a) 初心者は、短時間で轆轤挽きが完了しませんので、逆に集中力を持続させる必要が

      あります。

    b) 複数の作品を作る際、最初の一個は集中力が一番発揮できる環境にあります。

    c) 但し、手が慣れていませんので、どうしても土が伸びません。

      毎日、轆轤挽きしている職人さん達も、最初の一個は上手く轆轤挽きが行かないそうで

      一週間又は数週間振りに轆轤に触る人達にとっては、一個の目の作品は肉厚が厚く、

      重たくて小さなものになって仕舞勝ちです。

      作品3個を作る場合、2個目の作品が一番良く、次に3番目の順になる事が多く見受け

      られます。3番目は集中力が弱ってきた為と見受けられます。

    d) もし時間的に余裕がる場合は、手慣らしをしてから、本番に入ると良いと言われて

      います。

   ) その他の人的な問題。

     腰痛のある方も、轆轤作業後に、後々問題が出てきます。

     更に、メガネも意外と面倒です。老眼の方はメガネの着脱を繰り返す場合があります。

     それらの事が気になり、轆轤作業に集中出来ない方もいます。

2) 土の問題。

以下次回に続きます。
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電動轆轤入門 5 轆轤作業前の予備知識 3

2014-08-23 21:34:05 | 電動ろくろ入門
4) 底削りに必要な用具。

 ① 轆轤作業は轆轤挽きするだけで無く、轆轤挽きした作品を適度に乾燥させた後、底を削り

  高台を削り出すのが一般的です。勿論、高台を馬上坏の様に高くする場合には、付け高台に

  します。天地を逆にして底裏に新たな土を貼り付け、更に轆轤挽きして、高い高台を作る事も

  あります。 又、高台のみでなく、高台脇にもたっぷり贅肉が着いていますので、削り取り

  作品を軽くします。

 ② 電動轆轤の中心に作品を逆さに伏せて乗せます。

   そのやり方は、作品の形に応じて幾つかの方法が有り、当然用具も異なります。

  ) 直接轆轤の天板に乗せる方法。

    狂いが少なく、歪みがすくなく出来た作品ならば、一番容易な方法です。

  ) 轆轤上に粘土を薄く伸ばし、作品の口縁を保護する方法。

    高さ方向に少し狂いが有る時や、轆轤の天板と接触する面積が少ない時に行います。

  ) シッタ(湿台)を使う方法。内シッタと外シッタの方法があります。

   a) 内シッタは、大皿の様に轆轤の径より大きい場合や、口縁の高さが均一でない場合に

     使います。

   b) 外シッタは一輪挿しの様に口径が小さく、逆さにしても自立出来ない場合に使います。

   いずれの場合でも、作品を轆轤の中心に置くのは、けっこう難しいです。

   更に、遠心力に負けない様に、粘土などで、作品が動かない様にする必要が あります。

   尚、シッタの使い方など詳細は、後日お話いたします。 

 ③ 轆轤の中心に作品を逆さに置く方法も、ある程度の熟練を要します。

   中心に載せないと、片削りの状態になり、最悪穴(孔)が開く恐れがあります。

   尚、意識的に三日月高台にする場合には、あえて内側と外側の中心を「ずらし」ます。

 ④ カンナ類とスケール(定規、コンパス等)、剣先(針)。

  ) カンナ(鉋)は、鋼鉄製の鋼を「L字」型に曲げた物です。

    刃の部分が四角い物と、半円形の物があります。作品の形に応じて使い分けます。

  ) 削る道具として、他に「掻きベラ」があります。

    木製の柄に、針金や細い鉄帯を取り付けた物で、針金などを変形させ好みの形に作る事も

    可能です。

   )「カンナ」や「掻ぎべら」は、刃物ですので研いで切れる状態にしておきます。

   尚、「カンナ」や「掻きベラ」も、色々な形の物が、陶芸材料店で市販されています。

  ) 剣先(針)は、底に円を描くのに使います。

    針で「当たり」を付けてから、削り出すと失敗が少ないです。

  ) スケール(コンパス)は、高台の径を測定する際に使います。同じ形の作品を作る場合、

    高台の大きさを揃えると、形が似てきますので、コンパスの幅を固定し、それを当てる事で

    大きさを揃えます。

次回「轆轤作業で障害となる事項」に続きます。
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電動轆轤入門 4 轆轤作業前の予備知識 2

2014-08-22 21:51:32 | 電動ろくろ入門
3) 轆轤作業に必要な用具類。(前回の続きです。)

  轆轤作業で使う用具は次の様な物です。用具は轆轤の近くに、出来るだけ整然と並べて置きます

 ① 水と水を入れる器。材質は問いません。

   手を濡らす事が目的ですので、片手がすっぽり入る程度の、径と深さが必要です。

   水は綺麗な水である必要はありません。但し、色の付いた水の場合、その色が粘土に付く

   恐れがあります。冬場ではお湯を使います。

  ② 竹箆(へら)や剣先(針)、弓、切糸類。

   ) 竹箆は、形を整えたり、轆轤から作品を取り上げる際に、切り口を固定したり、底周辺

     の余分な土を剥ぎ取る時に使います。

   ) 剣先は、土に空気が入っている時に、つついて空気を抜きます。

   ) 細い針と弓は、高さを揃えて切る場合に使います。弓はある程度大胆に切り取る時に

     使い、細い針は、切り取る量を出来るだけ少なくする時に使います。

   ) 弓は、制作途中で、粘土の高さに差がある場合に、高さを揃えるために使います。

     細い針も弓と同様に使いますが、針の方が「ケチッテ」切り取れます。

   ) 切糸(シッピキ)は、轆轤上より作品を取り上げる際、切り離す為に使います。

  ③ コテ(鏝)類。

   広い面積を押さえるには、コテが最適です。コテにも色々種類があります。

   一般的には、万能コテを使う事が多いですが、作品の形に応じて、専用のコテを用意している

   方も多いです。

   又、袋物と呼ばれる、口が細く胴体の膨らみのある形の作品は、内側に手が入りませんので、

   棒状の柄コテ(えこて)を使います。

  ④ 皮(鹿皮)、布類、スポンジ。

   ) 皮は、水を付けて使います。仕上げの際、口縁を拭き、細かな傷を消したり、土を

     締める働きがあります。口縁を拭く際、ひねりを加えると端反り等、変形させる事も

     できます。

   ) 布類は、荒目の土を轆轤挽きする際、手指を保護する為に使います。

     又、布を濡らして使う事により、水切れを防ぎます。

     更に、皿など円盤形にした土の土殺しの際、内外上から力を加え、綺麗な円を出すのに

     使います。

   ) スポンジは轆轤挽きした直後に、作品の底に溜まった水を吸出し、底割れを防ぎます。

     袋物と呼ばれる細長い形の作品は、棒の先にスポンジをくくり付けて使用します。

  ⑤ トンボ、スケール、コンパス類。

    いずれも、作品の大きさを測る用具です。

   ) トンボは、細い棒(竹ヒゴ等)など十字形をした物で、深さと口径を同時に測定する

     用具です。深さ方向、又は径方向のパーツを交換して使います。

   ) スケール(定規)は、作品の高さと口径を測る際に使います。

      コンパスは、胴の太さを測定する場合(外径)や、蓋物の口縁の内径を計る時に使い

     ます。 前者の場合は「外パス」を、後者の場合には、「内パス」を使います。

  ⑥ その他、椅子、足置き、亀板、手板、手拭(てぬぐい)類。  

   ) 電動轆轤の種類によっては、轆轤と椅子が一体に成っている機械もありますが、一般的

     には、轆轤は単体で販売されている事が多いです。それ故、椅子は自分で用意するか、

     教室で用意された椅子を使う事になります。

    a) 後日、お話しする予定ですが、轆轤作業は上体を強く前屈する為、腰を痛め易い姿勢を

     長時間保つ事になります。その為、疲れない椅子が理想ですが、人により異なります。

    b) 不安定な椅子は論外ですが、立派な椅子も使い辛いです。轆轤の前で座りっぱなしは

     腰に負担がかかる為、時々椅子から立ち上げる事を薦めます。

     その為にも、楽に座ったり、立ったり出来る椅子が欲しいです。

    c) 轆轤作業は、泥や泥水が大量に発生します。その為、布製の椅子は泥で汚れてしまい

      ますので、不向きです。

   ) 足置きは左足を乗せる台です。左右の足の膝頭の高さを揃える事が目的です。

     特に、右回転の轆轤の場合、左手が基準に成りますので、手指を安定した位置に保持する

     必要があります。     

   ) 亀板は、轆轤上に据えて使います。大きな作品の場合や、不安定な形の作品は、轆轤上

    より取り除く際、形が崩れ易いです。そこで亀板上で作った作品を亀板に載せた状態で

    取り去れば、形の崩れを少なくする事が可能です。更に、轆轤の天板にぴったり嵌め込む

    形状で有れば、再度轆轤上にセットしても、作品の中心が取れていますので、その続きの

    轆轤作業を行う事ができます。

  ) 手板は、轆轤挽きした後、糸で切り離した作品を取り上げ、載せる板です。

    一個乗せる場合と、数個並べて置く、細長い板があります。この板毎乾燥させ、後日底削り

    を行います。

  ) 手拭類は、手に着いた泥や濡れた手を拭く物です。

    作品を轆轤上より取り除く際、手や指に水分が付いていると、滑って取り上げる事が

    出来ません。 そこで、泥や水分を拭き取る必要があります。

4) 底削りに必要な用具。

以下次回に続きます。
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