わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

釉薬を掛ける3(多色塗り1)

2009-05-30 23:24:05 | 釉薬の調合と釉を掛ける
釉薬を掛ける際、作品全体を1色で塗るのが、一番簡単な方法です。

しかし、1色では無く、2色3色と、釉薬の数を増やしたい場合、どの様に色分けしたいかによって、

その掛け方に、工夫が必要になります。

1) 2色を掛ける

  (漫垢良分に、2色を掛ける

   容器の内、外の色を変える場合や、作品の片側と、反対側の色を変える、作品の上下で、

   色を変えるなどの場合です。

  注意する事は、

 顱法[嬢慳瑤箸癲同じ性質の釉薬を使います。酸化なら酸化、還元なら還元釉を使います。

 髻法℃慳瑤肥慳瑤龍は、残さない様にします。塗り残すと、その部分が、素地のままと成ります。

 鵝法ゞを残さないと言う事は、その部分が、重ね塗りと成る事に成ります。

   (勿論、重ね塗りしないで、境が無く塗る事も可能ですが、かなり難しい作業と成ります。)

    釉薬は一般に混ぜては使いません。混ぜると、予想外の色に成り易いからです。

   それ故、重ね合わせた部分の色が、どう発色するか、予め確かめて置きます。

   又 どちらを後(上)に塗るかによっても、発色状態は変わります。

 ◆。何Г鮟鼎妖匹蠅垢

   1色で全体を塗った後、他の釉薬をその上に、部分的に掛ける。

  注意する事は、

  顱法℃慳瑤部分的に、二重に掛かり、厚くなる事です。

    厚く掛かる事により、釉が流れ易くなったり、釉が縮(ちじれ)たりします。

    それ故、一方の釉薬の濃度を、調整(薄く)する必要が有る場合も、あります。

  )  同じ2色を塗る場合でも、どちらを下に塗るかによって、効果はかなり異なります。

  鵝法´ 囚鵝砲能劼戮人佑法⊇鼎郵腓錣気辰辛分の色は、予想外の発色を起し易いです。

    前もって、確かめて置く必要が有ります。

  2色を使う場合、何処で区切るか、どの様に区切るかも、重要な問題です。

  顱法_申茲廼萓擇襪(境界は何処か)

   即ち、器の内外で色を変える場合、縁は内側の色なのか、外側の色なのかを、決めるます。

   外側の色とした場合、その外の色が、器の中に、少し入り込んで良いか、悪かによって、

   釉薬の掛け方が変わります。

  ・ 例 作品を器の内側を塗ってから、器を逆さに持って(又は上向きで)、他の釉薬に

     漬け(浸し)掛けする。

  髻法,匹陵佑剖萓擇襪

    境目の線が、幾何学的(直線、円弧、円など)にするか、適当(ラフ)で良いのかによって、

    工程(手間)に大きな差が出ます。


実際の方法に付いては、次回に述べたいと思います。

陶芸の釉薬の掛け方 

釉を掛ける 多色塗り


    

     
   
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

釉薬を掛ける2(釉薬の量、容器)

2009-05-29 22:59:07 | 釉薬の調合と釉を掛ける
釉薬を掛ける際、苦労する事は、作品の大きさに合う、釉薬の量と、容器の事です。

釉薬は粉末で、保管出来ますので、この状態では、さほど問題には成りませんが、一度水に溶かすと、

釉薬の種類が少ない時には、多量の釉薬を、作り置き出来ますが、多種の釉薬を使用する場合には、

少量でないと、釉薬を置く場所に苦労します。

勿論、作業場所が、十分広い所でしたら、問題有りませんが、20種類以上に成ると、どうしても、

置き場所に苦労します。(釉薬の種類は、段々増える傾向に有ります。)

又、1ℓ入りの容器で、保管していても、いざ使用する段に成ると、釉薬が沈殿し、撹拌に手間取り、

中々濃度が、一定しません。

釉薬はなるべく、手が入る口の広い容器に、保管した方が、使い勝手が良いです。

又 釉薬が少なくて済む、掛け方(流し掛け、吹き掛けなど)を選択します。

尚、釉薬を掛ける方法は、当ブログ(施釉の仕方、2008-05-15,-16)を参照して下さい。


次に、釉薬を掛ける際の、容器の問題で苦労する事です。

釉薬を掛ける際、漬け掛けや、流し掛けのでは、作品に合った大きさの容器が必要です。

1) 流し掛けでは、十分大きい、直径40cm以上の、盥(タライ)などを、用意すれば、

 大体間にあいます。(特に大皿などには、大きな容器が、必要に成ります。)

 但し、流し掛けでは、どうしても、釉薬の濃淡が出易いです。これを避けたいのなら、

 漬け掛けと成ります。

漬け掛け(浸し掛け)の場合

2) 細長い(背の高い)作品では、細長い容器が必要です。

  なるべく、作品と同じ様な形で、一回り大きい物が適しますが、万能の容器は、中々用意できません。

  この様な場合には、横に寝かせて、漬け掛けにします。

  (但し、上下に色分けしたい場合には、縦長の容器が、必要に成ります。)

3) 意外に苦労するのは、不定形の作品や、取っ手の付いた作品です。

  本の一寸の所が、容器に引っかかったりして、上手に釉薬が掛けられない場合が、多いものです。

4) 更に、作品のどこを持って、釉薬を掛けるか、と言う問題が有ります。

  (指跡の問題も有りますが、ここでは、それ以外の事です)

  作品の縁を持って、漬ける掛けする場合には、十分指が入るスペースも、必要です。

結論

1) 釉薬を置く場所が狭い場合、釉薬の種類はなるべく増やさない事です。

 又、釉薬の種類が多いと、どの釉薬も良く焼き上げる為に、窯焚き(特に窯詰め)で苦労します。

2) 作品の形によっては、希望する方法で、施釉出来ない事も有ります。

  どうしても、希望の方法で、したいのなら、予め容器や、釉薬の量を用意して置かなければ、

  成りません。

  市販されている、プラスチックの容器で十分ですが、粘土で自作する事をお勧めします。

3) 施釉の仕方によって、作品の出来上がり方(色)も、大きく変化します。

  それ故、最初の予定通りに、施釉するためにも、行き当たり、ばったりでは無く、

  十分準備して置かなければ、成りません。

陶芸の釉薬の掛け方 

釉薬の量 釉薬の容器

  
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

釉薬を掛ける1(施釉前の作業)

2009-05-16 22:21:51 | 釉薬の調合と釉を掛ける
素焼が終わった作品は、次に釉薬を掛けます。

以下の説明は、以前お話した事と、重複する場合が、多いですが、ご了承下さい。

釉薬を掛ける前に、する作業として、

1) 素焼の結果、「ひび」や、壊れが無いかを、確認する。

   即ち、施釉出来る作品と、施釉しない方が良い作品を、選別します。

  ヾ靄榲には、「ひび」の入った作品は、この段階で、破棄するのが、正解ですが、

   破棄できない事情の有る作品は、補修する事に成ります。

 ◆(篏い了妬

  顱法‘芸用接着剤を使う。(市販されています。)

    但し、万能な接着剤は、有りません。特に「ひび」の入った作品には不向きです。

    逆に。完全に、二つに割れた作品の方が、接着面積(糊しろ)が広く、成功し易いです。

  髻法 屬劼咫廚瞭った部分に、同じ土で作った、素焼の粉(シャモット)に糊を混ぜ、

    埋め込み補修します。
  
  鵝法ヽ笋譴榛酩覆任癲△修里泙泙納立し、移動しない場合には、釉薬を塗る事で、補修できます。

  堯法(篏い巴躇佞垢觧は、接着した部品が、本焼き中に、移動してしまう事です。

    移動した部品は、変な位置に、しっかり固着し、処置無しと成ります。

    特に、ぶら下がる部品や、横方向に付ける部品は、動き易いです。

  后法〜脳道に見つけた、「ひび」は本焼きで、確実に広がります。

    上記補修しても、上手く行かない場合、本焼きで傷を広げた後、再度補修、施釉し、

    本焼きすれば、かなりの程度、目立たなく成ります。

2) 作品に付いた、「ホコリ」を落す。

   素焼後直ぐに、施釉する場合は、ほとんど問題有りませんが、長い間放置してあると、

   必ず「ホコリ」が付きます。

   この「ホコリ」が、釉薬を弾く事になり、「釉ハゲ」の原因に成ります。

   屮曠灰蝓廚鮗茲蟒く方法

  顱法 屬呂燭」などを掛けて、取り除く。

  髻法ゞく絞った「スポンジ」で、軽く拭き取る。

   (強く拭くと、反って「ホコリ」を、作品に、なすり付ける事に成ります。)

    この場合、直ぐに、施釉出来ます。

  鵝法,笋箒めの水流で、全体を洗う。洗った後、乾燥させてから施釉します。

    但し、短時間で終わらせます。時間が掛かると、作品が水を吸い、施釉までに時間が掛かります。

3) 異物の除去や、小さな傷を消します。

   嶌錣螢ス」などが、作品に付着している場合も、多いです。

  作品表面を、手で撫ぜ、異物を感じなければ、問題有りません。

  特に、湯呑みや、ご飯茶碗のように、唇に当る部分は、丁寧に撫ぜて下さい。

  但し、作品の内側に、異物が有り、手が届かない場合、針(剣先)や、細い棒(ひご等)で、

  掻き出します。

 ◆〆酩壁縮未痢∪い傷(小さい傷)は、「紙やすり」や「布やすり」で、削りとります。

   但し、」削りカス」は、上記「ホコリ」と、同じ作用が有りますので、2)と同じ作業が必要です。

以下次回に続きます。
陶芸の釉薬の掛け方 

施釉 施釉準備
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

窯を焚く(素焼3)

2009-05-15 22:09:45 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
前回の続を述べます。

3) 窯詰め、窯出しの際、作品を壊さない事。

  作品が壊れる原因は、作品の乾燥による物、素焼中の「アクシデント」の他に、不注意による物が、

  意外に多いものです。素焼前の作品は弱く、少しの衝撃でも、壊れ易いです。

   〆酩覆髻他の物にぶつけて壊す。

   顱法〆酩覆鯊召両貊蠅飽榮阿気擦觝櫃法△屬弔韻襦

     特に、窯詰めの為、窯に移動する際に、狭い保管場所からの、出し入れで、

     他の作品や、保管場所の壁などに、ぶつける。

    ・ 特に取っ手の付いた物、縦長の作品、不定形な作品などが、当り易いです。

  ◆〆酩覆了ち方、持つ場所が悪くて、壊す。

   顱法‖腓な作品や、重量の有る作品は、両手で持ってください。

     なるべく、一度に、複数個の作品を、持たない様にする。

   髻法〆酩覆僚顛瓦茲衫イ譴申蠅鮖つと、作品が欠ける場合が有ります。

     長皿のような作品は、片手で、角の部分を持つ事は、危険な行為です。

   鵝法ー茲端蠅陵る作品も、取っ手を持って、持ち上げる事は、破損の原因に成ります。

   堯法/個の作品を、同時に移動させる場合や、長い距離を移動する場合などは、

      なるべく板や、籠などに入れて、持ち運びます。

   窯詰めの際に壊す。

   顱法^貪挈劼傍佑瓩榛酩覆髻他の位置に移動したり、他の作品との関係で、窯から出し入れする

     場合が、意外と多い物です。出し入れの頻度が多いと、それだけ危険度が増えます。

   髻法〕劼傍佑瓩觸臀を、予め考えておく事。

      上記、窯への出し入れの回数を、少なくする為にも、予定を立てて行動します。

   鵝法”坩堕蠅丙酩覆蓮▲好據璽機次糞佑疂、支え)などを使い、安定化させます。

      自立に不安定な作品は、窯詰めの際の、一寸した振動で、倒れて壊れる場合が有ります。

   堯法^娚阿紡燭せ故に、棚板を積む際に、支柱が倒れ、作品に当ったり、作品の上に落ちる事が

      有ります。(特に棚板の、複数敷きの場合)

      又、落ちた支柱が、バーナー口を塞ぐ場合も起こり、その支柱を取り除く為に、

       窯詰めを、やり直す場合が有ります。

  ぁ〕匳个靴虜櫃鵬す。

    素焼した作品の強度は、十分乾燥した、素焼前の作品の強度と大差有りません。

    それ故、窯詰め同様、注意する必要が有ります。

   顱法〇など横に広い作品は、縦に窯詰めすると、以前に述べました。

     他の作品に、立て掛けたりします。

     この状態は、不安定で、慎重に取り出さないと、崩れ破損します。

   髻法〜脳討蓮⊇鼎余討出来ますが、上(又は内側)から、順序良く取り出さないと、

     作品同士、ぶつけたり、倒したり、し易いです。

   鵝法|板を取り除く際に、注意する。

     棚板は、垂直方向に、取り除きます。水平方向に移動すると、支柱を倒す恐れが有ります。

     倒れた支柱が、作品に悪さをする事が多いので、支柱は倒さない様にします。

   堯法〜脳討終わった作品は、数個重ねて、保管できます。

      その際、直に重ねても、大きな問題はおきませんが、なるべくなら、紙一枚でも、

      間に挟み、直接作品同士が、当らなけれ、より安全になります。

以上で、素焼の窯焚きの、説明を終わります。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

窯を焚く(素焼2)

2009-05-14 21:54:13 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
素焼の話を続けます。

素焼で注意する事は、

1) 必要な温度まで上昇させる事。

   素焼の温度は、一般的に700℃〜800℃と言われています。

   (これ以上の温度で、焼成される方も当然おります。)

  _硬戮両緇困蓮⇒劼梁腓さ、燃料の違い、窯詰めの仕方、窯の焚き方によって、大きく違います。

 ◆)温度上昇は、或る範囲は慎重に(ゆっくり)、或る温度は、スピードアップ可能と、

   窯の温度によって、焚き方を変化させます。

  又同じ様に、焚いていても、或る温度範囲は、中々温度上昇しない所も有ります。

   560℃近辺では、土の組成変化が起こり、温度上昇が、鈍ると言われています。

 ぁ’確舛龍ゝ襪鯀やすと、温度上昇が、停滞したり、逆に、低下する(1〜5℃程度)場合も、

   多いです。その際、慌てずに、対処してください。

   (温度を上げようと、色々いじくると、反って悪い結果に成る事も、多いです。

    じっとそのまま、我慢をしていると、3〜7分程度で、上昇に変化します。)

 ァ 屬佑蕕珪討」の必要は有りません。必要な温度に成ったら、直ぐに、燃料の供給をとめます。

2) 焼成によって、作品を壊さない事。

  /緇気爆発

  顱法〆酩覆砲蓮△匹鵑覆謀憩干ししても、若干の水分が含まれています。

   それ故、350℃〜400度程度までは、発生した蒸気を逃がす為、窯の扉などを、

   若干開けて置きます。

  髻法ヾチ腓不十分な作品や、肉が厚い作品は、窯の中で、作品が爆発する事が多いです。

     この爆発は、土の内部に発生した蒸気が、表面より抜け出す以上に、内部で、どんどん発生し、

     その蒸気圧で、爆発します。

   a) この圧力は、強大で、作品が粉々に破壊し、その破片が、20〜30cmに、飛散します。

   b) その為、近くの作品も壊されます。

     又飛散した破片が、バーナー口を塞いだり、電熱線を断線させる等、最悪の結果を、

     引き起こす危険もあります。

     窯の側に居ると、低い爆発音が、聞こえます。それ故、窯を開けなくても、爆発を確認できます。

   c) この爆発を起しやすい温度範囲は、大よそ230℃〜330℃です。

    ・ 注意する事は、窯の中の温度は、場所によって大きく違う事です。

     特に低い温度の時は、この温度差が大きい事です。それ故一箇所の温度測定では、

     全体の温度分布が、解かりません。350℃に成ったから、安心していると、400℃で

     爆発する事さえ有ります。

    ・ この温度範囲では、特にゆっくり温度を上げて行きます。

   d) 爆発の危険性を認識しながら、どうしても、素焼をしたい場合が有ります。

     その場合、窯を200℃程度に暖め、一晩放置した後、本格的な、素焼に入ります。

     又、危険性を孕んだ作品は、たとえ破壊しても、周囲に影響しない位置に、窯詰めします。

     尚、当然ながら、爆発の危険制の有る作品は、次回に繰り延べする事が、最良の方法です。    

 ◆[笋甞笋

   前にも述べましたが、作品の量が少ない場合や、窯が小さく且つ、壁の厚みが薄く、

   冷えやすい窯の場合に、髪の毛ほどの太さの「ひび」がはいる事が有ります。

  ・ 対策としては、作品の量を増やし、ゆっくり冷える様にします。

以下次回に続来ます。
陶芸の窯焚き(素焼) 
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

窯を焚く(素焼1)

2009-05-13 22:44:42 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
作品を乾燥し、窯詰めしたら、いよいよ、素焼の窯焚きと成ります。

1) 窯焚き前の確認事項

  ’確繊陛油、ガス)を使う窯の場合、燃料が十分有る事を確認。

   都市ガスなど、使用量のメーターが有る場合は、その数値を読み取っておく。

 ◆‥典い鮖箸ν劼両豺隋電熱線が断線していないかを、確認。

  熱電対温度計が、正常に作動しているかも、確認。

 ぁ〜脳討垢戮作品の、入れ忘れが無いかを確認。

 ァ‥晴侏儷顱淵泪奪繊▲船礇奪マンなど)、筆記用具(焼成記録ノート、鉛筆など)の用意。

尚 窯の焚き方は、千差万別で、人によって色々方法が有りますので、ここでは詳しくは述べません。

2) 窯を焚く人は、以下の様に成ります。

  ‐錣砲△訖佑妨把蠅気譴討い襦

   自分の窯(又はカルチャーの窯)で、自分一人で、窯の管理から窯焚きまで、一人で行う。

 ◆‘芸グループの様に、窯焚きが当番制で、一定していない。

   窯焚きの記録を残して置くと、技術が蓄積され、次の人(次の回)の役に立ちます。

 顱法ゝ録事項は、天候、日時、作品の量、作品の大きさ、温度上昇記録(10分〜20分毎の温度)

   最高温度、焼成時のトラブル、焼成の仕方(バーナー操作、灯油やガスの供給量、ガス圧)

   焼成結果、燃料使用量、その他、気が付いた事をノートに記します。

3) 作品を作った人

  ー分一人で作った作品のみ。

   作品の状態が、完全に解かっていますので、素焼は、ほとんど問題ありません。

 ◆‘芸教室や、カルチャーセンターなどの、会員の作った作品。

   一応指導者(先生)が、作っている所を、見ていますので、トラブルは少ないです。

   但し、指導者=窯を焚く人とは、限りません。この場合には、指導者と、窯を焚く人の

   打ち合わせが必要です。

  公民館活動などの、陶芸サークルなどで、複数の人が作った作品。

   しっかりした指導者が、いるとは限りません。又作る過程も十分チェック出来ない事も

   有ります。この場合、色々トラブルが起こり易いのです。

 ぁ‖荵絢圓虜酩福(窯焚きは自分、又は窯焚きも第三者の場合)

   いわゆる、「窯を貸す」と言う状態です。

   一般には、窯焚きを含めて、「窯を貸す」事は少ないですが、薪窯などの本焼きの場合は多いです。

   窯の焚き方から、指導してくれる所も有ります。

  顱法〕劼里澆鯊澆后

   a)  知り合いの作品の場合、作った人の状態も解かり、トラブルも少ないので、

    引き受けてくれる事も、少なく有りません。(素焼のみ、又は本焼きまで)

   b) 知り合いでない場合、中々引き受けてくれる所は、有りません。

     引き受けてくれる所でも、かなり高価な金額を要求されます。

     それは、「窯が壊れる」事を恐れるためです。作品がどの様に作られたのか、不明の場合、

     作品自体、又は窯に何らかのトラブルが、起こる可能性が有ります。

    ・ 私事ですが、以前、小学校の図工の時間に作った作品を、素焼した事がありました。

     (楽焼をしたいので、素焼のみの、依頼でした。)

     話を聞いてみると、粘土の中に、「ビー玉」や「オハジキ」を入れたとの事、

     低い温度の素焼でも、「ビー玉」や「オハジキ」が熔けてしまう危険がある事を、

     承知の上で、引き受けました。案の定、幾つかのガラス製は、熔けてしまいました。

以下 次回に続きます。    

陶芸の窯焚き(素焼) 
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

素焼と本焼きとの違い(2)

2009-05-11 22:45:35 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
前回の続を述べます。

4) 焼ける作品の量が違う。

  〜脳討蓮∨楙討の1.5〜2倍程度の作品を焼く事が出来ます。

   それは、5)で述べる、窯詰めの方法の違いによるものです。

  ・ 作品の量が少ない場合、注意点として、作品の「冷め割れ」の問題が有ります。

    窯の大きさが、小さい場合、又は窯の壁が薄い場合で、作品の量が少ないと、

    窯の冷める速度が早く、作品に髪の毛程の太さの、「ヒビ」が入ります。

    (この「ヒビ」は本焼きでは、確実に大きく成ります。)

  ・ 対策として、棚板の数を増やす(二枚重ねて使うなど)か、不要な作品や、

    使用して汚れた(茶渋や、汁物の汚れ)作品を同時に詰め、冷めを遅くします。

    (素焼をすると、汚れは取れ、新品同様に成ります。)

5) 窯詰めの方法が違う。

  〜脳討蓮∈酩覆鮟鼎佑鴇討事が出来ます。

  顱法‖腓な器の中に、小さな器を入れる。

    但し、重量の有る作品を内側に入れる(入れ子)場合、外側の底に衝撃が掛からない様にします。

    又、「入れ子」の数も、あまり多せず、底に負担が掛からない様に、考慮します。

  髻法〇などの、平たい(薄い)作品は、なるべく立てて窯詰めします。

    背の高い作品に、寄り掛けたり、作品同士で、持たれ合いして、立てて下さい。

    但し、作品が丸い場合、立てると、点で支える事に成りますので、その部分に、

     負荷が掛からない様に、注意する必要が有ります。

  鵝法’確舛脳得する場合、素焼表面や、重ねた部分が、煤(すす)で黒く成る場合が有ります。

    下絵付けをする場合には、絵の具の色が、見え難く成りますので、重ねる面に注意してください。

    尚、単に釉薬だけで処理したい場合には、黒くなっても、問題は有りません。

  堯法|板などは、なるべく少なくし、作品全体が、縦に並ぶ様にします。

    窯の中の熱が均一になり、燃料費の節約にもなります。

 ◆)楙討の窯詰めに関しては、後日説明したいと、思います。

6) その他の違い。

  )楙討は、素焼に比べ、焼成時間が長くなり、温度上昇が、順調に推移しているかを、

   常に注意する必要が有ります。

  顱法_硬拆緇困、突然遅くなったり、逆に温度が下がる場合も有ります。

   その原因も、窯によって、色々癖の様なものが有ります。窯の性質を掴むまでには、

   数回〜数十回、窯を焚かなければ、解からない場合も有ります。

   窯の癖を理解した上で、対策や対処方法をとる事に成ります。

   この事は、素焼の場合の癖、本焼き時の癖と有り、その対処方法も、違う事が多いです。

   尚、窯の癖は、その窯特有の場合や、特有の窯詰めの仕方に、原因がある場合が多いです。

   それ故、他の人の助言や、助けが得られない場合が、多いです。

  髻法‘韻戸劼膿罎い討癲∈酩覆鮹屬場所によって、作品の出来が、大きく違う事が多いです。

   又、前回の窯焚きで、良い作品が出来たからと言って、今回も同じ様に焼き上がるとは、
 
   限りません。

  ・ 「窯焚き、一生」と言う言葉が有ります。

 私も、200回近い本焼きをしていますが、満足いく焼成とは、程遠い状態です。

 陶芸の窯焚き(素焼) 
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

素焼と本焼きとの違い(1)

2009-05-10 23:18:02 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
作品が十分乾燥したら、次に素焼、施釉、本焼きと、続きます。

素焼と本焼きとの違いを列挙すると、以下の様に成ります。

1) 目的が違う。

2) 焼く温度が違う。

3) 焼き方が違う。

4) 焼ける作品の量が違う。

5) 窯詰めの方法が違う。

6) その他の違い。

以上 順次お話します。

1) 目的が違う。

  〜脳討量榲は、釉薬を失敗無く、掛ける様にする為です。

   即ち、素焼をする事により、作品の強度(特に水に対する強度)が増します。

   又、吸水性が増し、水に溶いた釉薬を、素早く吸収し、均一に塗る事が出来ます。

   それ故、焼き締め等の様に、釉薬を塗らない場合には、素焼をする必要は、有りません。

 ◆)楙討の目的は、釉薬を熔かし、作品の素地を均一に被う事で、強度を増し、吸水性を無し

    水漏れを防ぎます。

2) 焼く温度が違う。

  〜脳討蓮■沓娃亜遏腺牽娃亜酊度で焼くのが一般的きです。

   温度が高すぎると、吸水性が悪くなり、施釉が上手く行きません。

   温度の「バラツキ」も100℃程度あっても、ほとんど問題ありません。

 ◆)楙討は陶器で1200℃(SK-6a)〜1250℃(SK-8)が一般的です。

   磁器では、1280℃(SK-9)〜1300℃(SK-10)が一般的です。

   本焼きの温度の「バラツキ」(最高部分と最低部分の温度差)は10℃程度に抑えられれば、

   理想的です。

3) 焼き方が違う。

  温度上昇速度の違いと、温度差、及び酸化、還元焼成の有無です。

   〜脳討任蓮△覆襪戮「ゆっくり」と温度を上げていきます。

    特に、水蒸気爆発を起しやすい温度近辺では、特に「ゆっくり」(1時間で80℃〜100℃程度)

    上昇させます。

   (水蒸気爆発については、後で述べます。)

    温度差については、さほど問題に成りません。かなり「ラフ」にして良いです。

    又、極端な還元で、作品が「すす」で黒くなる場合を除き、神経を使う必要は、有りません。

 ◆)楙討では、一度素焼をしていますから、水蒸気爆発は、ほとんど起こりません。

   それ故、素焼より温度上昇が早く成ります。

   ほとんどの釉薬は、酸化焼成と、還元焼成とでは、発色の違いが出ます。

   酸化か、還元かを決め、950℃前後より、空気の量を調整し、焼成します。

   (本焼きの焼成方法については、後日詳細を述べます。)

以下 次回に続きます。
   
 陶芸の窯焚き(素焼)   
コメント
この記事をはてなブックマークに追加