わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

教程3 (小皿3個)

2008-10-31 22:34:34 | 教程 (陶芸全般を学ぶ)
教程3 (粘土1kgで小皿3個を作る)に入ります。

  小皿の作り方は、基本的には、小鉢(教程2)の口縁を更に外側に、拡げて行く方法に成ります。

 土練り(菊練)、土殺し、土を上に延ばす、など小鉢の時と、同じ作業に成ります。

 但し、小鉢の時よりも、幾つか留意(注意)するところが有ります。

 ① 小皿の大きさ: 深皿,浅皿など形によって、大きさ(直径)は違いますが、一般的に

   初心者では、生で13.5cm前後、本焼き後で12cm程度に成ります。

    (慣れた方なら、生で15cm前後が可能です。)

 ② 形: 浅い皿(高さが低い皿)程、作るのが難しいです。

   最初の1個目は、やや深めの皿から、作る事を勧めます。

   特に、西洋皿の様に、縁を平ら気味にする事、なるべく避けて下さい。

 ③ 乾燥時、作品の縁が立ち上がる: ロクロ挽き直後から、土は乾燥します。

   乾燥とともに、縁が立ち上がり、高さが高くなります。(5mm程度は高くなる) 理由は、

   ・ 乾燥は縁の部分から始まります。土は乾燥すると縮みます。

     縮む際土同士、お互い引っ張り合います、そのため縁の径が小さくなろうとして、

     縁が立ち上がる事に成ります。

   ・ もう一つの理由は、粘土には記憶性があります。それ故、立った土を寝かせながら、

     皿の形にしましたので、乾燥時その記憶性が出て、前の状態に戻ろうとし、立ち上がります。

 ④ では実際の作業を述べます。

   ・ 前回の小鉢までと同じです。但し、底の面積(糸切りする面積)を広く取ります。

     広く取れば取る程、底から張り出す量が少なくてすみます。底削りで、径を小さくします。

     張り出す量が多くなると、土を支えきれず、土が座ってしまいます。(即ちオチョコになる)

   ・ 小鉢の段階で、切り口に竹ヘラを入れる。皿の状態からヘラを入れる事は、作業し難いです。

   ・ 作業は、なるべく短時間に終わします。時間が掛かると、土が水を吸い腰が無くなり、

     「へたり」ます。

   ・ 皿の中心にロクロ目を入れる場合には、土を完全に倒す(開く)前に、底の大きさの、

     範囲内に入れます。入れ方は、中指又は人差し指に、やや力を入れ中心より外に入れます。

     ロクロの回転速度と、指の外に動かす速さで、ロクロ目の荒さが変わります。

   ・ 皿を作る際「コテ」を使う事が多い物ですが、初心者は使わない事です。

     自分の指の感触を覚える事が大切です。

   ・ 糸切り後作品を取上げる際、指が縁に当たら無い様にします。指を水平にする事。

 ⑤ 底削り: 乾燥後底(高台)を削りますが、その際ロクロの中心に置くには、作品の径より、

   やや大きめの円を、鉛筆でロクロ上に描き、作品の縁とその円の隙間が、一定ならば、OKです。

   尚、高台の大きさは、縁の径の1/2~1/3と言われていますが、1/3ではやや小さいと思います。

     小さくとも1/2.5 程度が良いのではないでしょうか。
    

   

 
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教程2 (小鉢3個)

2008-10-28 23:01:17 | 教程 (陶芸全般を学ぶ)
次に教程2(小鉢3個)を習います。

 まず、いつもの様に、1kgの土を練り、菊練を練習します。

 陶芸も2回目ですので、まだまだ上手くいかないのが、普通です。

 練った土を縦、又は横にスライス(輪切り)して、空気が入っていかを確認して下さい。

 ① 水、竹へら、皮、針(又は弓)、スポンジ等用具を準備します。

 ② 菊練した土を持って、ロクロの前に座り、土をロクロ面に両手で叩きつけます。

 ③ ロクロの電源を入れ、土殺しを始めます。
 
 ④ 土殺しが終わったら、土取りし(1/3の土)、中央に穴を掘り込みます。

 ⑤ 土を上に延ばします。(前回より、若干薄く延びるはずです。)

 ここまでは、前回の教程1(湯呑み3個)と同じ作業ですが、1~2週間以上経っていすので、

 殆どの方は、すっかり忘れています。

 そこで、教程1を復習します。(前回と同じ説明、同じ手助けをする事になります)

 この工程は、作品を作る際、殆どの場合行う必要作業ですので、何回も練習し、頭で無く、

 体で覚える様にします。(条件反射の様に)


 新しい教程(小鉢3個)は、ここから始める事に成ります。

 ⑥ 湯呑みとの違いは、口縁を広げ、底から口に掛けての傾斜を、外側にやや丸くする事です。

 ⑦ 小鉢でも、深鉢や浅鉢、丸っこい物、角ばった物、逆ハの字型、等色々な形が有ります。

  ・ 深い鉢は、湯呑みの形に近ずき、浅い鉢は、皿の形に近すきます。

  ・ 当然 口縁が大きく成れば、高さは低くなります。

    高さと口の大きさは、反比例します。その割合を常に頭に入れておいて下さい。

 ⑧ 形は口の大きさを、先に決めます。
  
  ・ 右手を内側に入れ、外側に倒し径を広げます。

    左手は、力を入れずに外側を触れ、内側から押されたら、外に逃げます。

  ・ 底の方から、形を作る方法も有ります、小鉢の様な作品が小さい場合には、良いのですが、

    教程3(小皿3個)の様な作品は、腰砕けの現象がおき易いのです。

    なるべく、口縁から作る様に習慣付して下さい。

  ・ 遠心力が働く為、口は弱い力で大きくなります。力を入れ過ぎない様に、除々に拡げます。

 ⑨ 次に傾斜部分を作ります。

  ・ 丸くするには、外側の手が上に、内側の手が下にし、段差を付け、下の手にやや力を入れ、

    外側に土を押し出すようにして、形を作ります。ここも除々に形作ります。

 ⑩ 形が出来たら、口を皮で拭き、底の内側の水を拭き取り、竹へらで切り口を固定し、

   糸を入れて切り離し、板にとります。 

   ・ 以上は、及び底削りは、教程1と同じ作業です。

   ・ 口の直径が大きく成れば成るほど、板に取った場合、口が歪み易いです。

     歪みは口では無く、腰で直して下さい。

    

 
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教程1-3 (生徒の性格を見る)

2008-10-27 22:53:19 | 教程 (陶芸全般を学ぶ)
教程を通して、生徒さん達に、陶芸技術を教授すると伴に、指導する立場の人も、生徒さんの性格、

性質を推し量り、以後の指導に役立てます。

 人の性質は千差万別です。習う上で重要なのは、指導方法は勿論ですが、指導者との相性です。

 相性が合わないと、何事も長続きしません。それ故、其の人を知らなければ成りません。

 性質の分類

 ① 自立心が強い人: なるべく自分一人で作りたい方

   ・ 指導者が手を出すのを、極端に嫌う人 (特に男性に多い)

    ある程度出来る様に成った人なら、大歓迎ですが、未熟な状態でも嫌う人も多いです。

   ・ 失敗しても良いから、自分なりにやりたい人です。

     自己流に成りがちですが、これも悪くは有りません。

 ② 指導者に頼りがちな人: 失敗を恐れる人、 自分から積極的に手を出さない人

   ・ 良く言えば慎重、悪く言えば指示待ちです。(女性に多いタイプです)

   ・ 自信が出てくれば、若干積極的になりますが、大きく替わる事は少ないです。

 ③ 人の話を聞かない人: 何度も同じ注意を受ける人。

   ・ 注意を素直に受ける人

   ・ 注意すると、不機嫌になる人 (この様な人には、気を付けて注意します)

 ④ 理解力のある人: 一つの事を学習すると、その応用が出来る人

   ・ 飲み込みの速い人で、作業も比較的早いです。

   ・ 手が速く、作品も速く作れる人です。上達も速いです。

 ⑤ 前もって、作る作品の大きさ形などを、決めて来る人(準備する人)

   ・ 湯呑みにも色々な形、大きさがあります。

     (教程1でもある程度、生徒さんの希望を聞きます。)

   ・ 作る直前まで、決まらない人も多いです。

 ⑥ 細かい所を気にする人:制作途中で、細かい事を気にし過ぎる人

   ・ 私から見ると、どうでも良い事に見えるのですが、本人はしきりに気にします。

   ・ 逆に気を使うべき所を、ないがしろにしている場合が多いです。

   ・ 反対に、大雑把な人もいます。この様な人には、何処がポイントかを、指摘します。

   ・ 丁寧すぎて時間が掛かり、土が水を吸って、腰が無くなるってしまう人もいます。

 ⑦ その他、指導しながら、気が付く事も多いです。

 以上様な事を、指導しながら、読み取ります。

 そして、なるべく生徒さんの性格に合わせて、指導を心がけます。

 
 初めての教程を習う場合、言われた事を「こなす」が精一杯です。 良く理解しない内に、

 終わってしまった、と感じる様です。

 そして、教程1では、出来るだけ3個を作らせます。三回繰り返す事により、よりその人の

 人なりを見る事が出来ます。

尚 私の経験から、理解の速い人、手が速い(器用な人)、陶芸のセンスが有りそうな人が、

  長続きしない傾向に有ります。むしろ不器用人、慎重な人、反応が鈍い人の方が、

  長続きする傾向にあります。
    

    
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教程1-2 (湯呑み3個)

2008-10-26 22:33:33 | 教程 (陶芸全般を学ぶ)
 前回の続を述べます。

 ⑤ 土を延ばす: 底が決まったら、 土を上に延ばします。

  尚 土の延ばし方は、人に寄って千差万別で、統一した物はありません。

   これから述べる事は、私の方法ですので、参考程度に読んでください。

  ・ ロクロに於いて、土を薄く延ばす事は、一番難しい作業です。

  ・ まず振らつきも無く、土が回転して入る事を、確認します。

    (振れが有る場合には、振れを止めてから、土を延ばします。)

  ・ 右手を内側、左手を外側にし、右手人差し指の側面と、左手人差し指と中指を

    向かえ合わせ、外側の手に力を入れ、下から上に両手を上げ、土を延ばします。

  ・ 左手の肘は、体に付け固定します。右手の肘は自由にします。

  ・ 口は右手が入る程度の、大きさにし、拡がらない様に注意して下さい。

 手の力の強さは、初めての方は解かりません、そこで私の手を添えて、外側より押して

 力の強さを教えます。(殆どの方は、力が弱いです)

   ・ 初めての方は、底や腰の部分が肉厚で、口が極端に薄い傾向です。

  ⑥ 形を作る : 土が延びたら、形に入ります。

   ・ 径を広げたり、狭めたりの練習をしてから、最終的な形を作ります。

   ・ 遠心力が常に働いて入る為、径を広げるのは、割合簡単です。

     a) 口を拡げる b) 胴を広げる c)腰を広げる、と順番に練習します。

     次に径を細くする練習を、口、胴、腰と行います。

      (この段階でも、私の手が入ります)

     径を広げる、狭める技法は、以前述べましたので、参照してください。

   ・ 一通り練習が済んだら、最終的な形にし、仕上げます。
 
  ⑦ 口縁を皮で拭く: 次に、口縁を皮で拭き、土を締めると同時に、綺麗に仕上げます。

   ・ 拭く時に、手に「ひねり」を加える事によって、口の形が自由に変えられます。

  ⑧ 底の水を取る: 底に残った水を,残さ無い様に ふき取ります。

   ・ 水が残ると、底割れの現象が起こります。

  ⑨ 竹へらで外側の裾野を綺麗にする: 糸を入れる前に、切り口を竹へらで固定します。

  ⑩ 糸で切離す : 作品を下の土から、切り離します。

   ・ 出きれば回転させながら、糸を入れたいですが、かなり練習が必要です。

     初心者は、ロクロを完全に止めてから、糸を水平に入れ、切り離します。

     (糸に水を付けてから使うと、切口に水が入り、取上げ難く成りますので注意)

  ⑪ 板に取上げる: 両手の指を、じゃんけんの「チョキ」にし、上向きにして最下部を

     挟み込み、やや手前に倒し気味にして、取上げます。

以上で1個目のロクロ作業が終わり、同様にして2,3個目を作陶します。

 二回に分けて作陶する場合、ここまでが一回分です。

  ⑫ 作品を乾燥する: 削り易い程度に乾燥させます。

  ⑬ 底削り: 作品を逆さに(伏せ)し高台部分を、カンナや「削りべら」で削りだします。

    底削りについては、以前説明しましたので、参照して下さい。

  ⑭ サインを入れる。  ⑮ 後かたずけ

 尚 作陶の際、要所要所に振らつきを止める必要が有ります。

以上で教程1(湯呑み3個)を終わりますが、

次回に指導する側からの見方をお話致します。

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教程1-1 (湯呑み3個)

2008-10-25 22:30:23 | 教程 (陶芸全般を学ぶ)
前回土殺しまで説明いやしました。

 いよいよ本題の「教程1(湯呑み3個)を作る」を述べたいと思います。

 ・ 粘土1kgで湯呑み3個を作りますが、当教室では、基本的に、1対1の個人指導と成ります。

 ・ ロクロを挟んで向かい合い、手取り足取りして、順を追って作業を進めます。

 ・ ロクロが初めての方は、湯呑み3個を作る(底削りまで)のに、速い方で4時間、普通5時間掛かります。

   それ故 2回に分けて指導する所(1回の教習が2~3時間の所)が多いです。

 ・ 最初の1個は、指導者(先生)の手が随所に入ります。

   2個目は、なるべく手を出さない様にしますが、生徒さんの状態を見て、助け舟を出します。

   3個目は、なるべく本人一人で、作る様にします。

 ・ 当然、形、大きさは3個共「ばらばら」に成ります。最初から同じ形には成りません。 
 

 ここでのポイントは、作業の手順、手(指)の使い方、土を延ばし方を学びます。

 又、指導する側からは、生徒さんの性格、自立心(積極度)、理解度(飲み込みの速さ)、

  作業の速さなど、その人の情報を集め、今後の指導の参考にします。

   (これは、教程1で指導しているうちに、おのずから解かってきます。)
  
 イ) 作業の手順は、以下の様に成ります。

   ① 土殺し ② 土取り ③ 中央に穴を掘る ④ 底を作る ⑤ 土を延ばす ⑥ 形を作る

   ⑦ 口縁を皮で拭く ⑧ 底の水を取る ⑨ 竹へらで外側の裾野を綺麗にする ⑩ 糸で切離す

   ⑪ 板に取上げる ⑫ 作品を乾燥 ⑬ 底削り ⑭ サインを入れる ⑮ 後かたずけ

 ロ) 作業の詳細

   ① 土殺し: 前回説明しましたので、省きます。

   ② 土取り: 1kgの土を1/3ずつ上から土取りをし、その土で湯呑み1個を作ります。

     ・ 半分程度の土を、太さ5~6cm程度の棒状の形にします。

     ・ この土を左手で抱え込み、親指で中心に浅い窪みをつくります。

     ・ 中指又は薬指をやや強く、中心に押し径を小さくし、区切りを付ける。

       この土の量で、湯呑み1個を作ります。
 
   ③ 中心の穴を堀進む: 掘りこむ量が難しいです。

     ・ 中心に水を注ぎ、左手親指を強く下に押し、第2関節まで堀ます。

     ・ 次に右手中指を穴に入れ、更に掘り進みます。高台は一般的な輪高台にします。

       それ故、底に1cmの土が残る様にします。

     ・ この1cmを残す方法は、内側と外側(切り口)の寸法をスケールや、トンボで測る方法

       右手親指と中指の高さの差から、推測する方法が有ります。

   ④ 底を作る: 必要な深さまで掘ったら、底に成る部分の内側を拡げます。

     ・ 底の角は、作品の外側の形に合わせます。外側が角張てる時は、内側も角張り、

       丸い場合には、内側も丸くします。そうすると肉厚が極端に差が出ません。


 以下次回に説明致します。

       
   
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教程1 (土殺し)

2008-10-24 21:41:47 | 教程 (陶芸全般を学ぶ)
 前回の続を述べます。

土殺し

 この作業も必須な習得事項です。

  これが上手く出来ないと、以後のロクロ作業が、失敗に終わります。

 ここでのポイントは、土の据え方、水の使い方、姿勢、両手の位置、回転速度、両手の使い方、

   土の上げ下げ、等 初心者にとっては、かなり多くの事を学習します。

 尚 土の量は、1kg程度が最適です。初心者は、それ以上でも以下でも、土殺しがし難くなります。

  ① 土をロクロに据える。

   a) 土を両手で持ち、ロクロに叩き付ける。

   b) 菊練をした土、特にその裾野を、ロクロ上に刻まれた円周に合わせる。

     (初心者は、ロクロに慣れるまで、亀板は使わない方が、良いでしょう)

   c) 裾野の周囲を、ロクロ面に押し付け、隙間に水の入り込むのを防ぐ。

   d) ロクロを手で回転させながら、両手で土を中心軸に向けて、叩きます。

  ② 水の使い方

   a) 両手を水の入った容器に入れ、濡らします。

   b) その手で土を撫ぜて濡らす。

   c) ロクロのスイッチを入れ、やや回転を早くし、下から上に3回程撫ぜ上げ、ドベを出す。

   d) 水切れが、起きない様に、上げ下げの度に、手を濡らします。

     最初はやや多めに水を使い、手が滑る様にします。

  ③ 姿勢

   a) ロクロの近くに座る。ロクロより遠くなると、腰を折る角度が大きくなり、腰を痛めます。

   b) 上体は、ややお越し気味にし、目と土との距離を十分保ちます。

  ④ 両手の位置(固定)。

   a) 両手の肘を体(太もも)に付け固定します。土殺しの間は、両肘は体より離さない事。

  ⑤ 回転速度

   a)土殺しのロクロの速度は、作品を作る際の速度より、やや速くします。

  ⑥両手の使い方(土殺し)。

   a) まず下から上に、土を上げます。

    ・ 両手の親指や小指の付け根に、力を入れ上に土を延ばし上げます。

    ・ なるべく高くなる様にします。又 上に行く程力を徐々に弱めます。

    ・ 土の中心が凹むのは、力が中心まで届かず、土の表面のみを、撫ぜている為です。

   b) 次に上から下に、土を下げます。

    ・ 右手で土の頭を抱え込み、斜め左方向(時計で10~11時の方向)に倒す様にします。

      すると、弱い力(又は殆ど力を入れずに)で、頭が渦を巻くように下に降りていきます。

    ・ 左手は軽く支える程度で、裾野近くまで降ろしたら、両手で強く裾野の円周を押さえます。

     以上の作業を数回(最小3回)繰り返します。

   c) 土殺の確認。(終了)

     左手で土を抱え込み、手が振れ無ければ、土殺しが出来ています。


   
     

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教程1 を始める前に

2008-10-23 16:21:31 | 教程 (陶芸全般を学ぶ)
当陶芸教室「明窓窯」の、電動ロクロの教程(カリキュラム)のポイントを説明いたします。

 当教程は、陶芸の初心者を、対象として設けられた物です。

  それ故、経験者が入門(会員になる)した場合、

  必ずしも、この教程に沿って作陶する必要は有りません。

 作品(湯呑み3個)を作り出す前に、色々説明する事柄が有ります。

① 電動ロクロの使い方を説明します。

 ・ 電動ですので、左右どちらでも回転可能ですが、我が国では、一般的に右(時計周り)回転です。

 ・ スイッチを入れ間違えて、左回転にしてしまったら、スイッチを直ぐに切り替えても、逆転しません。

   (この場合、スイッチを切、回転が完全に止まってから、切り替える、又は回転停止直前に

     音がするロクロなら、この音を聞いてから、切り替える事)

  ・ 回転速度は、個人によって、好みが有りますが、作品の直径の大きい作業部分では、

    回転を遅く、径の小さな部分の作業は、回転を速くします。

     (即ち、土が手に対するスピードをなるべく、一定にする為です)

  ・ スピードは無段可変速で、ペダルを足で操作します。

    又 手でも操作出来る様、レバーが付いている物が多いです。

  ・ 注意事項として、電源をO N にする前に、クラッチを切、回転盤が手で自由に回転する様に

    しておきます。
  
    又電源を O FF にする場合には、回転を完全にとめてから、クラッチを切て下さい。

    このことは是非守ってください。

    クラッチを接続したまま、電源を切ると、電動ロクロの故障になります。

 重要事項: ロクロ作業は、腰を痛めやすい姿勢(前屈み)での作業と成ります。

    時々ロクロの前を離れて、腰を伸ばして下さい(熱中して時を忘れがちに成り易いです)
    
 ② 土の説明、菊練の仕方

   ・ 初心者に適した土を、どの所でも用意されています。(信楽の並漉が多い)

     土の量は出席一回当たり1kgを使うのが普通です。又初心者は失敗し易いので、

     練習用に、別に土を用意する事も有ります。

   ・ 硬さも、ロクロ作業に適した硬さになっていると思います。

   ・ 菊練はロクロ作業には、必須条件です。ロクロ作業をする前には必ず行います。

     但し、初心者にとっては、かなり難かしい事で、最初は「こうゆう遣り方」である

     と言う程度の認識で十分です。これからは、何回も練習しますので心配要りません。

   ・ 最初の教程では、指導者が最終チェックか、指導者が菊練した土を、使います。

  ③ 用意する用具(道具)

   ・ 水(容器に多目に取る): 電動ロクロは、別名「水挽き」と言われ、水を大量に使います。

   ・ 皮(鹿皮): 作品の口縁を拭き、綺麗(滑らか)にすると同時に、土を締めます。

   ・ 竹へら、針、切り糸、(その他 弓、スッポンジ、トンボ等を使う事も有ります)


尚、かなりの部分、既に述べた事柄です。重複した説明は不用かと思いますが、御容赦下さい。
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教程について

2008-10-22 22:09:52 | 教程 (陶芸全般を学ぶ)
 陶芸教室や、カルチャーセンター、公民館活動などで、陶芸を習う場合、

その教室独自の教程が、用意されているのが普通です。

 (場所によっては、印刷物で渡される所も有ります。)

 基礎から陶芸(特に電動ロクロ)をやりたい方、陶芸の技術を確実に習得したい方は、

 教程に沿って、学習する事になります。

  ・ 教程とは、習う(教える)事柄、習う順序、及び時間数、等の一種の予定表です。

  ・ 易しい事から始め、段々難しい事柄(技術)に進み、教程が終われば、一通りの事柄(技術)を

  学習した事になります。勿論、教程が終わったからと言って、技術を習得したことにはなりません。

   単に、陶芸とはどう言う物か、の全般を見たに過ぎません。

   (教程を行きつ戻りつ進む場合も多いです。)

  ・ 又 教程は、教える側からは、「こんな事を教えたい」、と言う意思が入っています。

   (習う方は、そこまで考えずに、ただ機械的に従い、付いて行くので精一杯の状態ですが)

   例えば、自分はお茶を飲まないから、湯呑みを作らず、コーヒーカップを作りたい、

   と言う方もいます。勿論、陶芸の目的は、欲しい作品を自分で作る事ですから、

   湯呑みを作りたくない、と言う事も解かりますが、教える側からすると、教程を一つ抜かす事は、

   大切な事を教え損なう事になります。 (別の機会に教えるにしても)

  ・ そして初心者にとって、作品を作る以上に、大切な技術的な事柄が有ります。

 それが教程に、組み込まれているのです。

 教程通りに習う事が、陶芸が上手になる早道です。


 前置きが長くなりましたが、当陶芸教室「明窓窯」の電動ロクロの教程を例にして、

 その教程の各項目の、ポイント(指導したい点、学んで欲しい点)を述べたいと思います。

 当教室の電動ロクロの教程

 1 湯呑み3個            8 大皿 その2

 2 小鉢3個             9 小花瓶(一輪差し)

 3 小皿3枚             10 急須

 4 コーヒカップ、ソーサー付き  11 徳久利又は花瓶

  (マグカップ)           12 壷
 
 5 丼、蓋付き           13その他の作り方

 6 大鉢又は菓子鉢           (特殊な方法)

 7 大皿 その1
  
以上の様になっています。
  
次回より各項目を説明いたします。
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手捻り (色土で作る4)

2008-10-21 23:23:05 | 陶芸入門(初級、中級編)
前回の続を述べます。

 f) 練り上げ(模様)

  複数の色土を作り、自分の設計した形、図柄、色に合わせて、土を積み上げて作品に仕上げます。

  練り上げは、裏表とも同じ模様となります。(表面だけでなく、中まで同じ色土になります)

  練り上げは、電動ロクロを使わずに、(削り作業は除く)作ります。

  ① 最も大切な事は、自分の作りたい形、大きさ、模様、色使いなどを、

    しっかりデザインし、図面かする事です。

   ・ 作陶中に、臨機応変に変更する事は、必ずしも悪い事では有りませんが、

     途中変更は良い結果にならない事が、多いですので注意してください。

   ・ 作品全体を練り上げで作る以外に、前回説明した金太郎アメ状の練り上げ模様を

     作品の一部にはめ込む方法や、この模様だけを、繋ぎ合わせた作品もできます。

     (例、花柄模様や、動物模様等)

  ② 色土は十分の量を用意する事。

   ・ あらかじめ、使う量は計算できますが、途中で色土が足りなくなってしっまた場合、

     新たに作る事になりますが、前の色土と同じ色合いにならない場合も有ります故、

     多めに作る事を勧めます。 (練り上げ模様は、無駄になる色土が多いものです)

  ③ 作品を作る際の注意事項

   ・ 作品は作陶段階で、表面は凸凹します。最終段階で、表面を綺麗に削る事になります。

     それ故、作品は、厚めに作って下さい。

   ・ 色土同士の接着は、剥がれ易いので、しっかり圧着します。

   ・ 作品は、必ずしも下部から、順番に積み上げる必要は有りません。

     各部品(パーツ)を個別に作ってから、全体を組み立てる方法もあります。

   ・ 作陶の際、積み上げる色土をどう支えるかも、大きな問題です。

     何本も手が欲しい所ですが、替わりに何か、支える物が必要です。

     作品によっては、型などを作り、それに被せる様にして、支える場合も有ります。

     複雑な模様では、平面で形(模様)を作り、それを変形し、作品に仕上げます。

   ・ 作品をデザインした段階から、どの様に作るかも十分考えておく必要が有ります。


尚 色土で作った作品は、一般に透明釉を掛け、酸化炎で焼成します。
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手捻り (色土で作る3)

2008-10-20 22:24:22 | 陶芸入門(初級、中級編)
前回の続を述べます。 

 c) 表面に貼る

  色土を「タタラ」状に、又は「ブロック」状に作ります。

  その色土を「モザイク」風に、小さな部分(小さな片=ピース)に切分け、それを作品の

  表面に貼り付ける方法です。

  ・ あらかじめ、どんな模様にするのか、どんな配色にするのかを、決め(設計)て置くこと。

  ・ 模様が細かいと、又色数が多いと、手間隙が掛かります。

  ・ 「ステンドグラス」風に、色土を隙間を開けて貼り、その隙間に、白又は黒土で、目地を作ります。

  d) 象嵌(埋める、めり込ませる)

    c) で述べた、貼る方法では、表面に凹凸が出来ます。

   ここでは、表面が凸凹しない方法を述べます。

   ・ 象嵌は、作品に模様を線彫り(陰刻)し、その溝に色土を流し込み、乾燥後、

    平らに削ります。

    溝に入れる土は、2~3回に分け、その部分が凹んだら、足す様にします。

    溝が或る程度の幅と、深さが有る方が、失敗も少なく、作業もし易いです。

   ・ より簡単に象嵌を作る方法として、薄い色土を本体に、埋め込む方法です。

     色土を1mm程度の厚さにスライスするか、又は1mm程度の厚さに延ばします。

     軟らかい本体(作品)に、やや乾燥したこの色土を、押し込みます。

     平たい平らな場合:、ローラーを使って、本体に押し込みます。

      模様の入った「タタラ」で、作品を組み立て(作る)る事も出来ます。

     曲面の場合: 内側にコテを当て、外からローラやその他の用具を使い押し込みます。

   e) 張り合わせる(市松模様など)、金太郎アメ風に作る

    ・ ブロック状にした色土数種類用意し、重ね合わせ 接着します。

     接着は、水やドベを使いますが、刻みや傷は付けられません。強く圧接し固着します。

     (注意:貼り合わせの部分から、剥がれ易いです)

     この色土を重ね合わせたブロックから、適当な厚みの板を切り出し、作品にします。

    ・ 金太郎アメ風の模様を作る。

      太巻きの海苔巻きの様に、数種の紐状にした色土を、模様が出来る様に、並べます。

      海苔に相当する土を、外側から強く巻き付けます。

      これを所定の厚みに切って使います。切り口は何処を切っても、同じような模様になります。

      これを次に述べる、練り上げ模様にも利用できます。
  

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