わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動轆轤入門 42 まとめ 2

2014-10-03 22:06:37 | 電動ろくろ入門
電動轆轤入門は今回が最終回になります。

2) 遠心力に負け無い為には、それ以上の力が必要です。

 ① 力は有効に使う。

 ② 轆轤の遠心力を利用する。

 ③ 摩擦力を出来るだけ減らす事。 以上までが前回述べた事柄です。

 ④ 臨機応変に回転速度を変化させる事。

  ) 基本的には、直径が大きくなるに従い、回転スピードを遅くします。特に皿を挽く場合は

    注意が必要です。 逆に径が小さい程回転を速くします。

  ) 土殺しの際には、若干回転速度を早くすると、上手くいきます。

  ) 作品が振れ出したら、速度を落とします。速度が速いままでは、益々振れが益々大きく

    なります。

  ) 土を上に挽き上げる際、最上部では若干速度を落とします。

  ) 削り作業の場合は、若干速くすると、手の振れが追いつかず、綺麗に削れます。

3) 下の土が上の土を支えられる形である事。

 ① 形作りに入ったら、徐々に変形させますが、上の重みに耐える形にします。支えきれない場合

   には、土が落ちて(崩れて)しまいます。特に急激に径を広げると危険です。

 ② 上の土の重みを支えるのは、土の硬さも関係します。即ち、硬い土程、重みに耐えます。

   大物を挽く場合は、硬めの土を使います。又、土に水が回り腰がなくなると、支え切れません

   それ故、出来るだけ速く轆轤作業を終わる事も重要です。

 ③ 上の重さに絶えるには、肉厚も関係します。極端に薄い場合や、特別薄くない場合でも、

   頭が重い時は状況は同じです。この場合には「よれ」が発生します。

   但し、同じ重量であっても、回転体上では、背の高い方がより安定します。

4) 作品の振れが発生したら直ぐに修正します。

 ① 轆轤作業に集中していると、意外と振れを感じないものです。気が付いた時には大きく振れて

  いる事も多いです。大きく振れると修正するのが大変です。特に頭(最上部)が大きく振れます

  ので、この部分を修正しようとしますが、振れは下部や中部(胴)から始まっていますので、

  狂いの元を修正しないと、補修は出来ません。

 ② 理想的には、手を最上部まで移動させたら、振れが発生していないかを確認する事ですが、

  確認が面倒の場合には、振れ止め作業を行います。即ち、両手で包む様に抱え、下から口縁まで

  両手を挙げる事です。その際両手の肘(ひじ)はしっかり太ももに付け固定します。

 ③ 振れの原因として意外と多いのが、不用意に土に触ってしまう事と、土から手(指)を

   急に離す事です。離す際には、必ず最上部で行います。

5) 土練、特に菊練と土殺しは、是非ともマスターすべき事です。

 ① 土中にある空気を抜く事が目的ですが、この作業は中々難しく、繰り返し練習を行う必要が

  あります。

 ② 土殺しは、轆轤の中心に土を据える行為(センター出し)ですが、この作業を正確に行わない

   と、振れや肉厚の差、高低差などが発生し、後々苦労します。

6) 轆轤作業には手順があります。この手順に沿って行う事で、作業が順調に行きます。

  ある一つの手順を省略すと、思わぬ問題に直面します。

  慣れた方ならば、無意識で自然と手順を追う事が出来ます。

  即ち、轆轤上に土を据える。→ 土を叩き轆轤に密着させる。→ 轆轤を回転させる。→ 濡らした

  手で土の表面を濡らし泥を出す。→ 土殺しを行う。→ 土の中心に穴を掘り込む。→ 底を作る。

  → 土を上に伸ばし肉を薄くする。→ 十分土が伸びたら形造り。→ 成形終了時に「ナメシ皮」で

  口縁を拭く。→ 器の内側に溜まった水をスポンジで吸い出す。→ 糸を入れる場所を竹ヘラで

  固定し、余分な土を剥ぎ取る。→ 切糸で作品を轆轤から切り離す。→ 轆轤上から取り去る。

  以上の様な事柄です。

尚、何度もお話する様に、轆轤挽きの統一方法は存在しません。各自ご自分の方法で行っているのが

実情です。それ故、今まで述べて来た事も、私流ですので参考程度に読んでください。


以上にて、電動轆轤入門の話を終わります。

次回より別のテーマでお話する予定です。
 
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電動轆轤入門 41 まとめ 1

2014-10-02 21:14:17 | 電動ろくろ入門
電動轆轤入門の「まとめ」になります。

電動轆轤は機械を使って作品を作りますので、簡単に誰でも出来る訳では有りません。長い練習が

必要になり、人によっては、何年掛かってても、ご自分一人で制作するのが、ほとんど不可能と

思われる人もいるのも事実です。多くの人は途中であきらめてしまう場合も多いです。

但し、良き指導者に巡り会えれば、轆轤技術をマスターする事も夢では有りません。

今回述べてきた事をまとめると、以下の様になります。

1) 轆轤技術で一番大事な事は、作業する指の位置をいかに確保(固定)できるかです。

   指や腕が振ら付いていては、作品が歪んで仕舞い、綺麗な形には成りません。

  ① 指を固定するには、まず腕がしっかり固定されていなければ成りません。基準になる腕は

    右回転では左になります。どんな時でも、肘(ひじ)を体の一部にくっ付け決して離さない

    事です。但し、土殺し以外は、右腕の肘は固定せず自由にします。

  ② 左右の手は、しっかり組んで結合させます。勿論背の高い作品では、両手が一時「バラ

   バラ」になりますが、繋がる位置に来たらしっかり結合する事です。指同士が組めない時には

   親指同士を繋げる事でもOKです。

  ③ 作業には左右の指一本同士を向かい合わせて使う事が多いのですが、その指も他の指を

   添えて補強します。

2) 遠心力に負け無い為には、それ以上の力が必要です。

 ① 力は有効に使う。

    轆轤は力仕事と言われ、もっぱら男の仕事となっていましたが、電動轆轤の登場で女性でも

    轆轤挽きが可能になりました。しかし、轆轤を回転させる労力は、必要でなくなりましたが

    轆轤挽きで力が必要なのは、以前と同じです。但し、力を有効に使う事で弱い力でも轆轤

    挽きができます。

  ) 力を有効に使うとは、力を一点に集中させる事です。

    即ち、力を面で受けるより、線で更には点で受ける方が、力は強く作用します。

  ) 回転している粘土は恐怖心から、どうしても、手のひら(掌)で押さえたくなりますが、

    力が必要とする場面では、避けたい行為です。

  ) 轆轤作業は指先を使う事です。指の腹よりも指先を使う方が力が入ります。

    又、轆轤は手(指)で挽くものではなく、「体で挽け」と言われています。

    即ち、体全体を使う事です。特に脚の膝(ひざ)を閉じる事で、腕の肘(ひじ)を押し、

    指の力に加勢する事ができます。

  ) 体が伸びた姿勢では、力が入りません。即ち、轆轤が右回転の場合、時計の針で、7~9

    時の間で作業する事です。この位置が土に一番力を入れる事が出来ます。

 ② 轆轤の遠心力を利用する。

    土を引き上げる際、自分の力で土をの伸ばしていると考え勝ちですが、それ以外に遠心力を

    利用しています。即ち、遠心力を器の外側の手で押さえる(妨害する)事で、外への力を

    上に向ける事に成ります。当然、回転速度が速い方が、遠心力は強くなり、上に向かう

    力も強くなります。回転速度を早くする事で、作品が振れる事を恐れ、遅くなり勝ちです。

    土を高く上に伸ばす為には、速度UPを心掛ける必要があります。

  ③ 摩擦力を出来るだけ減らす事。

    力を入れるらと言って、土との摩擦力を増す事は得策ではありません。

    摩擦力を減らす方法は、水(又はドベ)を使う事です。水切れは大敵です。

    水切れを防ぐには、濡らした布を手や指、及び柄コテに巻き付けて使う事もあります。

    又、指先を使う事で、土との接触面積を減らし、摩擦も少なくする事も出来ます。

  ④ 臨機応変に回転速度を変化させる事。

以下次回に続きます。

 
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電動轆轤入門 40 底削り 7 削り作業3

2014-10-01 21:39:22 | 電動ろくろ入門
 ③ 仕上げと確認。

   仕上げとは、荒削りの部分を綺麗にする事。必要な所の面取りを行う事。不必要な

   「ケガキ線」(針などで描いた線)を消す事などです。

   確認とは、最初に想定した形に成っている事。所定の寸法に仕上がっている事などです。

  ) 仕上げ作業。

   a) 「カンナ」で削る際、土の種類によっては表面が荒れます。荒めの土や「ハゼ石」等が

     入っている土では、この石が取れて、表面に予期せぬ穴が開きます。

     この穴に硬めの粘土をなすり付け、穴を埋める事もあります。

     但し、荒めの土を使い表面を綺麗にしたら、荒めの土を使う意味が無いとも言えます。

   b) 畳み付き(高台がテーブルに着く部分)の角は面取りします。即ち、角部を斜めにカット

     します。この事により、割れの発生を予防します。


     又、畳付き部の肌荒れに注意します。本焼後に砥石を掛けるとしても、場合によっては、

     この部分に「ドベ」を付けて、滑らかにする場合もあります。    

   c) 作品の表面はなにかと傷が付くものです。例えば、「カンナ」の角による細い横線。

     高台の大きさを表す、針で描いた円(ケガキ線)。「カンナ」で削った際の削り目の境や

     段差。 そして多いのが「爪痕(つめあと)」です。

   d) 「爪痕」は作品を手に持った場合に多く付く傷です。特に爪の伸びた指で作品に触れる際

     に付き易いです。やや湾曲した細くて短い線となって現れます。気が付いたら出来ていた

     と感じる事が多いです。基本的には削り取りますが、土が軟らかい場合には、指で撫ぜて

     消す事も出来ます。

  ) 確認作業。

   a) 削り不足の為重い。薄く轆轤挽きして軽く作るのが本来の姿ですが、慣れない方は、

     薄く挽く代わりに、削り作業で軽くし、削り作業で贅肉を取ろうととします。

     作品の内側は、基本的には行いません、その為、外側のみを削り、形が細くなります。

   b) 形の確認は作品を指で触れて確認する事。

     人はどうしても視覚に頼り判断しがちですが、見た目では誤魔化せられる事も多いです。

     轆轤を回転している状態で下から上、上から下へと撫ぜると、表面の凹凸や形が正確に

     判断する事ができます。

   c) 大切な確認作業では、高台内の削りで、特に中央を盛り上げる兎兜(ときん)の高さが

     畳付きより高くならない事です。高い場合には独楽(こま)の様に、回転し不安定に

     成ります。 又、高台内に施釉する場合には、十分深く削ってある事を確認します。

   d) 寸法で確認できる場合には、定規やコンパス等で測定すると良いでしょう。

5) 削り作業の終了。 轆轤上より作品を取り除く。

  ① 止め土で固定されている三箇所を、長手方向に針で二分して切ります。その際、作品に傷を

    付けない事です。作品よりやや遠く目に切り込みを入れます。

  ② 切り離した作品側の土を取り除く。 三箇所取り除けば、轆轤や「シッタ」上に残った土を

    取り除かなくても、作品を取り上げる事ができます。

  ③ 止め土が軟らかい時には、作品に止め土の「カス」がくっ付いている場合には、「竹へら」

    で作品表面を撫ぜる様にして剥ぎ取ります。

  ④ 作品が乾燥不十分の時は、止め土で固定した時に、作品が押され変形する場合があります。

    作品を轆轤上から取り上げた際、歪みが無いか確認します。ある程度修正する事も可能です

  ⑤ 最後に平坦な場所に置き、安定し「ガタツキ」が無いことを確認し、削り作業は終了します

以下次回に続きます。    
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電動轆轤入門 39 底削り 6 削り作業2

2014-09-29 22:29:29 | 電動ろくろ入門
 ② 削る順序は、底を平らにする。底に円を描く。高台脇を削る。高台の外側を削る。高台内側の

  円を描く。高台内を削る。仕上げの順で行います。以下前回の続きです。

  ) 轆轤を回転させ削る。

   e) 高台を削り出す。高台の種類は以前お話した様に、碁笥底高台、べた高台と輪高台が

    有ります。輪高台には、撥(ばち)高台、切高台、三日月(片薄)高台などが含くまれます

    碁笥底とべた高台の場合、高台脇を削は削りますが、高台の外側には段差を設けませんので

    この項目は飛ばす事になります。

    イ) カンナはしっかり持ち、振れが無い様にします。

    ロ) 作品に応じて高台の高さは変化させます。高台の高い作品や、あるかないかの高台など

      多種多様です。但し、高台の役目の一つは、この高台を持って施釉し、指痕を少なく

       する事が有ります。

    ハ) 高台が持てる高さは5mm以上が必要です。又滑らずに持てる為には、高台が垂直か

      撥高台の形にする必要があります。

    ニ) 高台の外径の線(ケガキ線)を消さない様に、カンナの角を使い真下に削ります。

      真下を削った後、その外側の高台脇を削ります。

   f) 高台脇から腰に掛けての削り。

    イ) 高台を削り出す際、高台脇から腰に掛けての形状を、どうするかを予め考えておく

     必要があります。即ち、丸みを帯びた形か、角張った形にするかですが、これは轆轤引き

     する際に決めてあった事です。それ故、削り作業でも継続する必要があります。  

    ロ) 腰の削りは、内側のカーブに沿う事が一番自然です。内側が丸みを帯びていた場合、

     角張った削り方をすれば、部分的に肉厚になり、逆に内側が角張った場合に丸みを帯びた

     削りでは部分的に肉薄になります。

    ニ) 「ぼかし」を入れる。

      センター出しは、底から1cm程度の場所を基準にする為、底から離れる程狂いが出て

      きます。その故、しっかり固定したカンナでは削った処と、削らない境に段差が生じ

      ます。 この段差を解消するのが「ぼかし」の効果です。即ち、境目付近は、片手で

      カンナを持つ事で、カンアが自由に動き、作品の形状に合う様になり、段差を消す

      事が出来る様に成ります。

    g) 高台内を削る。

     イ) 作品の底に、高台内側の円を描きます。但し高台幅はやや広めにし、仕上げで

       適正な幅にします。

     ロ) 一般に高台内は平らに削りますが、抹茶茶碗などは兎兜(ときん)と言って中央を

       盛り上げる様に削るのが、特徴(決まり事)となっています。

     ハ) 高台内が狭い場合には、刃の横幅が狭い「カンナ」を使います。

       轆轤の回転はやや速くします。高台の外側を削る際には、左手の中指が作品の底の

       中央を押さえていましたが、内側を削る際には、親指と小指を除く三本の指で作品の

       外径を押さえ、親指をカンナに掛け、この親指でカンナの移動をコントロールします

       親指でカンナの刃の近くを押しながら、外側から中心に削ります。

     ニ) 底の肉厚は薄過ぎても厚過ぎても、底割れの原因に成り易いです。

       基本は腰部分の肉厚と同じ程度にする事です。

     ホ) 作品の底部分は、乾燥が一番遅い場所と成り易いです。それ故削った際、軟らかく

       削る作業が上手く行かない場合があります。即ち、形は出来ているのだが「削り

      カス」が出ない場合は、要注意です。カンナの力で粘土を変形させている状態です。

      乾燥不十分の際には、削り作業を中断しドライヤ^等で底を乾燥させてから削ります。

     へ) 削る量は最低3mm以上です。即ち、釉が掛けられる寸法が必要です。

 ③ 仕上げと確認。

以下次回に続きます。
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電動轆轤入門 38 底削り 5 削り作業1

2014-09-28 20:16:17 | 電動ろくろ入門
6) 削り作業。

  削り作業はカンナ(鉋)や掻きベラを使って行いますが、これら刃物は良く切れる状態にして

  おくのがベストです。その為、時々砥石やヤスリで研ぐ必要があります。

  但し、轆轤挽きした作品は、必ずしも電動轆轤で行うとは限りません。抹茶茶碗の高台の様に、

  手回し轆轤を使い松の木を割って作った刃物で、一思いに削る方法もあります。

  尚、切れない刃物をあえて使う事で、表面を粗し施釉する事で、「かいらぎ」(梅華皮)状態を

  作る事もあります。

 ① 轆轤の回転方向。

  轆轤挽きは右回転(時計回転方向)の事が多いのですが、削る際には左回転で行う方も多い

  です。 右手にカンナを持って削る際、作品の右サイド(時計の針では3~5時の間)で行う

  のが自然な作業となるからです。右回転の場合には、時計の針の8~6時の間で行う事になます

 ② 削る順序は、底を平らにする。底に円を描く。高台脇を削る。高台の外側を削る。高台内側の

  円を描く。高台内を削る。仕上げの順で行います。

  ) 底を平らにする。底が平らでないと、綺麗な円が描けませんし、高台を削り出す際、

    高台に高低差が出ます。場合によっては、削り終えた作品が傾いて見える場合もあります。

  ) 底に針などで円を描く。高台の外径です。高台の内側の円は外側が削り終えた後に、

    描いた方が無難なです。最初から描くと、外側を予定より狭く削ると、高台の幅が狭く

    なる、限定されてしまうので、これを予防する為です。

    更に、底の中心部を凹ませ、ここに指(一般に中指)を置き軽く作品を押さえると同時に、

    カンナの位置を保持する為の基準となります。又、作品が浮き上がる事をいち早く感知する

    感知機能の役目もします。感知したら轆轤を素早く停止させます。

   a) 円はやや大きめに描く。削る事は径を細くする事です、その為細く削り過ぎた場合は、

     元に戻す事は出来ません。大きめの線まで削り終えたら、大きさを確認し大きい時には、

     円の内側に再度円を描き更に削り、調度良い大きさにします。

   b) この描いた線は仕上げで削り取ることに成りますので、余り深く描かない事です。

  ) カンナの持ち方と使用う場所。及び使い方。

   a) 持ち方。 左手の中指を前記底の中心部の凹み当てます。左手の親指は右手の甲を押さ

    えるか。カンナの刃の付近に当てます。

   b) カンナには色々な種類がありますが、刃の中心部分で削る様にします。高台の付け根など

    角を使う場合も当然出てきますが、なるべく角を立てない様にします。角が立つと細い

    横線が多数発生します。

   c)  カンナは刃物ですので、刃を立てて使います。即ち、作品とカンナの角度は、一番削り

     カスが出る状態が最適となります。撫ぜる程度ではほとんど削れません。   

   轆轤を回転させ削る。

   a) 最初から回転スピードは速くしないこと。今までセンター出しを行っていますが、必ず

    しも綺麗な円が出ている訳ではありません。全体に一皮削った段階で、綺麗な円が出たら

    回転速度を早くします。

   b) 最初から高台を削り出すのではなく、肉厚のある高台脇から腰に掛けて削ります。

    削りは円を描いた際(きわ)まで削ります。その際、上から下に向かって削るのが基本で

    すが、下から上に向かって削る事は問題ありません。

    全体を少しづつ削る事で、徐々に全体を薄くしていきます。

    一箇所づつ仕上げていくと、どうしても肉の厚い処と薄い処が出易いです。

   c) 作品は伏せた状態ですので、特別穴が空いている場合以外は、肉厚は判断できません。

    それ故、作品を轆轤中央にセットする前に肉厚を確認し、どの部分が肉厚かを知って置くと

    後々役に立ちます。尚、肉厚は作品を指(中指、人差し指)で弾き、その音の高さで判断

    します。肉が厚い時は高音になり、肉が薄くなるに従い低音に移行します。

    但し、弾く場所によって音色も変化しますので、ある程度の経験が必要です。

   d) 肉厚重視か形重視か?: 外形を削る事は、どんどん作品の姿を変える事になります。

    又、削る事で作品の重さが徐々に軽くなります。このせめぎ合いとなります。

    轆轤に慣れた方は、削る量がなるべく少なくなる様に形作る事が出来ますが、慣れない方は

    悩む処です。

   e) 高台を削り出す。

以下次回に続きます。
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電動轆轤入門 37 底削り 4

2014-09-27 21:30:51 | 電動ろくろ入門
5) 作品を轆轤上に粘土で固定する。

  作品のセンター出しが終わったら、その作品が移動しない様に、固定する必要があります。

 ① 削り作業中に、轆轤上より作品を落とさない様に注意。

  良くある事故で、誰でも一度や二度程度の経験があるはずです。即ち、カンナ(鉋)などが

  作品に食い込み引っ掛ける事は、決して珍しい事ではありません。その際、作品が轆轤上に

  固着していなければ、轆轤の遠心力との関係で、「ドベ受け」との間に落ちてしまいます。

  こうなると、作品に大きな傷が出来ると伴に、変形や割れが出て作品には成らなくなります。

  その為、少々の事では轆轤上より落ちない様に粘土で固定します。

  尚、「内シッタ」を使う時には、作品は特別固着しない場合が多いです。(後で説明します)

  ) 止め土は軟らかめの物を使う。

   作品の周囲を押さえる為には、当然作品の硬さより軟らかくなければなりません。

   但し、柔らか過ぎると、押さえる力が弱くなり、更に作品にくっ付きます。

   尚、作品が乾燥し過ぎている時も、粘土が作品に密着しませんので、スポンジ等で、水拭き

   しておきます。

  )「シッタ」を使わない場合。

   a) 粘土を紐状にし、約三等分します。紐の太さや長さは、作品の大きさに応じて決めます。

   b) 作品の周囲に略三等分の位置に止め土を置いていきます。その際、紐の両端を轆轤に押し

    付け紐を固定します。これは仮止めです。

   c)  底面を手のひら(掌)で軽く押さえ、粘土をしっかり止めていきます。

    注意点: 仮止めせずに最初からこの作業を行うと、必ず作品が移動し、センターを出した

     意味が無くなり、再びセンター出しをする必要が出てきます。

   d) 止め方は、紐の太さの約半分を轆轤側に押し当て、残りを作品側になすり上げます。
   
     即ち、親指で土を潰す様にして数箇所を、轆轤に押し付けます。作品側は人差し指を使い

     下から上に土を伸ばしながら、なすり上げます。力を入れ過ぎると作品に「ひびや割れ」

     が発生しますので、弱い力で十分です。尚、背の低い作品ならば、作品側に土を寄せる

     程度で十分です。

   e) 背の高い作品の場合は、上記だけの方法では不十分です。

     即ち、作品の胴の部分を支える必要があります。背の高い場合、「テコの原理」で小さな

     力でも高い部分では大きな力となり、作品が振ら付きます。その為、太めで長めの紐三本

     を、斜めから立て掛ける様に取り付けます。轆轤に接した部分を、しっかり轆轤面に

     押し付け、作品側の他端はやや平らにし、面積を広げて胴の部分に軽く押し当てます。

     尚、取り付け位置は、先に行った止め土との中間位置が適します。

  ) 「シッタ」を使った止め方。

   a) 先ず「シッタ」が轆轤面にしっかり、固定されていなければ成りません。

     水に漬けて置いた「シッタ」を略中央に乗せ、裾野の三点を太めの紐で固定します。

   b) 「シッタ」上にドーナツ状の土を乗せ、整形します。この事は、前回説明した通りです。

   c)  口縁が細い作品に使う、「外シッタ」の場合。

     作品のセンター出しが終わったら、細い紐(1cm以下)を作り三等分にし、上記ドーナツ

     状の土と作品の間(隙間)に等間隔で入れます。次に、ドーナツ状の外側の土が細い紐の

     上を通過して、更にその上の作品まで伸ばしなすり付けます。三箇所行います。

     以上で完了です。

   d) 「内シッタ」の場合。

     外から止め土で止める事が出来ません。そこで軽く作品の底を押さえ、下のドーナツ状の

     土に押し付けます。即ち摩擦力に頼る事に成ります。

  尚、いずれの場合でも、削り作業中に、作品が「ガタガタ」動く場合があります。こうなると

  削り作業が困難になりますので、轆轤の回転を止め、再度止め土を作品側に寄せて「ガタ」を

  止める必要があります。多くの場合、止め土と作品の間に、隙間が出来る為に起こります。

  ここまでが、削り作業前の準備と成ります。

6) 削り作業。

 以下次回に続きます。
   
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電動轆轤入門 36 底削り 3

2014-09-26 21:26:22 | 電動ろくろ入門
4) 実際に作品を轆轤上にセットする。

 ① センター出し。 作品を轆轤の中心に伏せて置く事ですが、かなり難しい作業です。

  ) 轆轤の中心に置く事で、片削りをなくします。

    轆轤挽きされた作品の側面は一定の肉厚になっています。この側面が片方に寄っている場合

    外側に出っ張る事になりますので、その出っ張った部分が多く削れる事になります。

    その結果、片方のみが肉薄になり、最悪穴が開く恐れがあります。

    それ故、削る部分はなるべく均等に削れる位置に、セットする(据える)必要があります。

  ) 高さ方向の全ての部分が、轆轤の中心に置く事は、特別な場合を除いて困難です。

    即ち、轆轤挽き時に全く狂いの無い様な作品でない限り、条件を満足させる事はできません

  ) センター出しは、削りたい部分の周辺のみが、出来ていればほとんど問題ありません。

    底と高台脇を削る場合には、底面から1cm程度で、円がでる様にセットします。

  ) 轆轤の中心にワンタチでセットできる市販品も存在していますが、万全では有りません。

    これは、伏せた口縁周辺を三方向から、均等に押さえる装置ですが、背が高く口縁に高低差

    ある場合には、対応できません。更に、鶴首の様な形の作品も対応できません。

 ② センター出しの方法。

  ) 轆轤上に刻印された丸い線や、鉛筆で自分で描いた丸い線、薄く敷いた粘土板の上に

    描いた線を目安にして、それに合わせる方法が簡単です。背の低い作品(皿など)では、

    これで十分です。

  ) 陶芸の技術書などでは、轆轤上に直に置いた作品を、轆轤を回転させながら、真横方向

    から手の甲側で数度軽く叩くと、作品が中心に移動してセンター出しが出来ると書かれて

    いる事が多いですが、相当慣れた方でないと、センター出しは無理です。

    又「シッタ」の上の作品でも同じ作業で、可能との事ですが、粘土上に乗った作品は横から

    叩いた程度では、動きませんので、特別な「コツ」があると思われます。

  ) 多くの行われる方法に、底面に円を描き底の外周との偏りによって、外周と同心円になる

    様に移動させる方法があります。この場合、底面は水平であれば、上手くいくのですが、

    往々にして、狂いがあり、上手に円が描けない事も多いです。

    尚、作品を移動させる際には、両手で若干上に持ち上げて下さい。乾燥の甘い時に滑らせる

    と、口縁が変形する恐れがあります。

  ) 基準になる点から、作品の側面(又は底面)までの距離が一定の位置に移動させる方法。

    基準になる点とは、主に人差し指の先を使います。但し基準ですので、不安定な状態でない

    事が大切です。その他に轆轤の脇に固定した基準点を設ける方法もあります。

    その方法は、以下の通りです。

    a) 轆轤上の中心付近に作品を伏せて置きます。次に轆轤を手動で回転させます。

     回転速度は極ゆっくりにし、いつでも右手で回転を止められる状態で待機します。

    b) 左手の人差し指を側面に当て、回転させると、指に当たる所と空振りする所が出てる

     はずです。その空振りした所で、右手で轆轤の回転盤の側面を鷲掴みして止めます。

     所定の場所で止めることも、結構難しい作業で、多くの場合所定の位置で止まり切れずに

     通り過ぎて、他の場所で止まる事が多いです。

    c) 指と作品の離れた距離の半分ほど、指側に作品を移動させます。これを繰り返して

      指が側面全体を触れればセンター出しは成功です。

    d) この方法の問題点は、基準になる指の保持が不完全で、作品の方に近づき易い点です。

      人差し指は、親指と折り曲げた中指で支えます。

 ③ 「シッタ」を使った際のセンター出し。

  ) 作品の内側から支える「内シッタ」の場合。「シッタ」に被せる様に作品を置きます。

    a) 底面が水平になる様にします。支える「シッタ」の径が十分大きい場合には、作品は

     安定して被せられますが、径が小さい場合には、一方に偏り易く底面は水平には成り

     ません。その場合は、作品を両手で持ち、水平になる様に移動させます。

    b) この場合も、底面に丸い線を描き、外形と同心円になる所まで、移動させ調整します。

      一度で上手くいかない場合は、数度繰り返します。

   ) 口径の細い作品に使う「外シッタ」の場合。

     「シッタ」の上に乗せたドーナツ状の粘土の内側の傾斜のある角が、綺麗な円になって

     いる事が最低条件です。この角で作品の肩の部分を支える事になります。当然首の長い

     作品では、十分入る高さが必要です。決して口が轆轤の面に接触させては行けません。

    a) 背の高い作品が多くなりますので、最上部は根元の「シッタ」部分より、振れは大きく

     なります。即ち、少しの倒れであっても最上部(底面)では大きく首を振ります。

    b) 底面に円を描く方法も有力ですが、むしろ上記で説明した、基準点を設ける方法が

     良いと思われます。この場合も底面が水平に成れば、倒れは補修された事に成ります。

  尚、自信の無い方は、もし指導者などがいたら、確認してもらってから、作業に取り掛かり

  たいものです。センター出しもしっかり練習しないと、中々マスターできません。

5) 作品を轆轤上に粘土で固定する。

以下次回に続きます。
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電動轆轤入門 35 底削り 2

2014-09-25 21:42:16 | 電動ろくろ入門
3) 削る作品を轆轤上に据える(セットする)方法。

  底部周辺を削り出しますので、作品をひっくり返す必要があります。その際に起こる諸問題を

  解決する為に、セットの仕方が色々考えられています。

  セットの仕方には、直接轆轤上に据える方法と、轆轤上に粘土を敷いてクッションとする方法

  及び、シッタ(湿台)を使う方法があります。 

  いずれの方法であっても、削りの途中で、作品が移動しない様に、何らかの方法で固定する

  必要が有ります。 

 ① 直接轆轤上に据える。作品に狂いが無く、口縁も凸凹すること無く、綺麗に轆轤挽きした

  作品に適します。但し、伏せて置いた場合、轆轤の外径より小さくなければ成りません。

  ) 利点としては、セットする事が比較的簡単に出来き、微調整がし易いことです。

    轆轤挽き途中で、部分的に高さに差が出た場合や、糸切での失敗で斜めに切れたとしても、

    底を水平に削ることで、口縁と底が平行にする事が出来る点です。

    皿の様に背の低い作品では、轆轤上に描かれた円又は、ご自分で描いた丸い線に、口径を

    合わせれば、特別センター出しは必要としません。

  ) 欠点としては、硬い金属に直接当たる為、十分乾燥させる必要があること。及び口縁が

    複雑な形状や凹凸のある場合、作品を安定してセット出来ない事です。即ち「ガタ付き」が

    出る事です。

 ② 薄い粘土板を轆轤上に敷き、その上に作品を伏せる方法。

   電動轆轤の回転盤は、金属(アルミ合金)で作られています。

   その為、直接轆轤に据えると、口縁を痛める恐れがあります。又、口縁に凹凸があると「ガタ」

   が出易い為、クッションとして轆轤上に粘土を薄く敷き、その上に作品を伏せます。

  ) 利点として、口縁を保護することと、口に少々の凸凹がありセンター出し(次回で説明)

   に苦労する場合は、一部を敷き土に潜らせることで、微調整できる事です。

  ) 欠点として、敷き土の上では作品が移動し難く、微調整が難しい事です。

   又、薄く(1cm程度)敷いた土の表面を、綺麗な面にする必要があります。

   即ち、粘土で作品の口径程度のドーナツを作り、轆轤上に据えたら拳固で表面を叩き、轆轤に

   圧着させます。粘土は伸びて口径より大きくなります。表面は凸凹していますので、「カンナ」

   を使い、表面を水平にします。

 ③ 「シッタ」を使う方法。

  )3~5分程度水に漬し、程度十分水を吸収させた素焼きの「シッタ」を、轆轤の回転盤上に

  据えます。 その際、「シッタ」もセンター出しをしておけば、次の作業も楽になります。

  「シッタ」は3点の粘土で轆轤上に固定させます。尚、水に漬すのは、止めの粘土が「シッタ」
  
   に密着させる為です。

  )「シッタ」の頭にドーナツ状の土を載せ、直接作品と接触しない様します。

  ) 更に、このドーナツ状の土を、「カンナ」や「竹へら」を使い綺麗にします。

   先ず、上面を平らにします。

   a) 作品を「シッタ」の内側で支える場合は、ドーナツの内側を綺麗な円にし、角部を45度

    の角度で面取ります。

   b) 作品を「シッタ」の真上又は、外側の角で支える場合には、外側の角を45度程度面取り

    しておきます。

  ) 利点として、轆轤の回転盤より径の大きな作品(大皿など)も、轆轤上に据えることが

   できます。 更に口径が細く、そのままではひっくり返す事が出来ない作品でも、「シッタ」

   を使えば、胴体部分で支える事で安定的に、保持する事ができます。

   又、口縁の形が極端に変形させた作品であっても、その器の内側から「シッタ」で支える事で、

   十分保持する事が可能です。

   背の高い作品でも、「シッタ」で途中を支える事で、安定した保持が可能です。

  ) 欠点として、「シッタ」上でセンター出しをする事がかなり、難しい事です。

   即ち、「シッタ」上では少しの傾きでも、削る部分は大きく首を振る事になります。

   又、作品の形に応じて、「シッタ」の形が異なりますので、数種の「シッタ」が必要です。

   何より削り出す前の準備が必要な点です。

4) 実際にセットする。

 ① センター出し。

以下次回に続きます。
   
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電動轆轤入門 34 底削り 1

2014-09-24 22:05:31 | 電動ろくろ入門
轆轤挽きした作品は、底削りを行うのが一般的です。但し、「ベタ高台」の場合は、あえて底を

削らないこともあります。削らない場合腰から底に掛けて、土が厚く残りますので、作品が重くなる

傾向があります。

尚、取っ手がある作品では、底削りが終わった後に、取り付け作業を行います。更に、作品表面に

模様を彫り込んだり、何らかの細工を施す場合も、底削り後に行う事が多いです。

1) 底を削る。削る目的は、高台を削り出す事と、腰周りの余分な土を削り取り形を整えると伴に

  重量を軽くする事です。

 ① 削り作業は、生乾きの状態で行います。

  ) 削り良い乾燥具合は、カンナ(鉋)で削った際、[削りカス」が帯状に出る状態の時で、

   「ブツブツ」短く切れる場合は、乾燥し過ぎですし、「削りカス」がカンナの刃にくっつく

    様ですと、乾燥不十分です。

  ) 乾燥不十分な場合の弊害として、作品が歪み易いことです。

   a) 作品を轆轤上にセットする際に歪む。

     作品を逆さに伏せてセットします。直接轆轤上にセットする方法と、シッタ(湿台)を

     使う方法がりますが、いずれも、口縁や胴の一部を下から支える事に成ります。

     支える部分の乾燥が不十分な状態では、歪みが発生し易いです。

     尚、セットの仕方については、後で説明します。

   b) 削り作業の際、カンナを当てると、歪みが発生する。

     特に高台内を削る時、「削りカス」が出ないのに形が出来る場合には、底を下に押して 

     いる可能性が強いです。

 ② 削りで使用する用具。

   仕上カンナ(鉋)、カキベラ(平線カキベラ)、針、シッタ(湿台)、止め土(粘土)等です

   いずれも、陶芸材料店で市販されていますが、容易にご自分で作ることも可能です。

  ) カンナ: 帯鋼を「L字形」に変形した刃物が一般的ですが、四角、三角、片三角、

    ナイフ状など特殊な形状の物もあります。

  ) カキベラ: 丸線ワイヤーや平鋼(はがね)を平ら、半丸などの形にしたものを木に

    くくり付けたものです。

  ) 針(線描べら): 高台の径を描く為に使います。

  ) シッタ: 細い口の作品をひっくり返す際に使う外シッタ、口の広い器に使う内シッタ

    などがあります。一般に素焼きした物を使います。形は背の高いドーナツ状のもので、

    作品の種類や大きさによって、数種類のシッタを使い分けたいものです。

  ) 止め土: シッタを轆轤上に固定したり、シッタと作品の間のクッションとして使います

2) 高台に付いて。 作品には高台を付けるのが一般的です。

 ① 高台の利点と欠点。

  )利点: 高台があると施釉する際、高台部を持って行いますので、施釉作業がし易い点と、

    指跡が付き難いことです。

  ) 高台を付けることで、器がテーブル上より浮き上がって見えますので、作品が軽く感じ

    られます。

  ) 更に、器を持つ際、器の外側の底近くに指が入りますので、持ち易くなります。

  ) 高台をもつことで、高台の先端を除いた、底に全体に施釉する事が可能になります。

  ) 欠点は特に有りません。但し、削り作業が入りますので、若干時間が掛ります。

 ② 高台の種類:

  )輪高台:一番一般的な高台です、この応用として、撥(ばち)高台、割り高台、三日月高台

    等があります。又、高坏(たかつき)の様な高台の高い作品にする場合には、付け高台で

    対処します。

  )碁笥底(ごけぞこ)高台: 外側下部に段差を作らず、真上から底までカーブが連続的に

    続いている形で、高台内のみを削ってある高台です。

  ) ベタ底高台: 底面が平らな状態のものです。

    高台が無い作品は、やや品格が落ちる様に見えますので、高級な器ではこの高台を採用

    しているのは、は少ないです。

以下次回に続きます。
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電動轆轤入門 33 作品を形造る 5 確認

2014-09-23 22:12:32 | 電動ろくろ入門
轆轤の水挽き作業を終わる前に、幾つかの確認事項があります。

1) 口縁は水で濡らした皮で仕上げる。

  口縁をなだらかにし綺麗にすると同時に、土を締める役も果たします。

2) 作品が所定の形と所定の寸法になっているかを確認します。

  作品を作る際には、当然その大きさと、おおよその寸法は、決めてあるはずです。

  形はなるべく遠くから見ると、「ハッキリ」確認する事が出来ます。

  寸法は、スケールや「トンボ」を当てて測定します。

  当初に予定した形と異なる場合や、寸法が違う場合には、修正します。大きい場合には、切り

  取ることで済みますが、不足の場合は面倒です。土が肉厚の時は、土を薄く伸ばすことも可能

 ですが、大幅に足りない時には、土を足すことに成ります。しかし補修するよりも、この作品を

 壊し最初からやり直す方が、速く綺麗な作品を作ることができますので、思い切って壊すのが

 正解です。

3) 器の内側の底に溜まった水や「どべ」を、スポンジ等で吸い取ります。

  背の高い作品の場合、棒の先にスポンジを取り付けて使います。

  この水を取らずに放置すると、「底割れ」がおきます。水が溜まっていると、その部分の乾燥が

  他の場所より遅くなり、周りから引っ張られて「Iの字」状に切れます。

4) 数挽きの際には、下の土から切り離す必要がありますので、切り取る位置を固定します。

 ① 普通は、土取りした際の最下部のことが多いですが、土の中央に穴を掘り込む際に、深く

   掘り過ぎ、土取り位置で切糸を入れると、底に穴が開く場合はあります。器の内側と外側の

   寸法を測り、その差から判断する事もあります。

 ② 切糸(又はシッピキ)を入れる位置が決まったら、底周辺の余分な土を剥ぎ取り、綺麗な円に

   します。この円は底削りの際の目安に成りますので、おろそかにしない事です。

   又、余分の土が付いていると、「手板」に載せた際、口縁の歪みが大きくなります。

 ③ 「竹へら」を使い細い溝を付けます。これは切糸のガイドになるものです。

5) 切り離す。切り離す方法は、轆轤を回転させたまま切るのが、昔からの方法ですが、初心者の

  方は、轆轤を止めたままで、切り離した方が無難です。

  ① 回転した状態で切り離す。右手に切糸の一端を持ち、他端を左手に持ち、轆轤の回転に

   合わせ左手を回転させながら糸を手放します。糸は土に巻き付き回転します。

   糸が一回転半したら、右手を真横に強く水平に引きます。

   慣れないと、切り口が斜めになったり、最悪作品が下の土から転げ落ちる場合もあります。

   切り口は渦巻き状になります。切り糸は長過ぎないことが重要です。

  ② 止めて切り離す。上記の「竹へら」で付けた溝に、細い切り糸を巻き付け、手前で交差する

    様にします。交差した下の糸を手前に引いて、糸の輪を縮めながら切り無します。

    その際、最後に糸が上に浮く事が多いですので、あくまでも水平に引くことです。

  ③ 亀板上で作った作品ならば、亀板ごと轆轤上より取り除きます。

    板との切り離しは、若干土が乾燥した後に行います。その際にも、切り糸を入れる場所

   (板に接する場所)にガイドの溝を入れておきます。

6) 作品を轆轤上より取り除く。 両手の人差し指と中指を「Vの字」状に開き上に向けます。

  ① 切り口の真上の部分に「V」を押し込み、作品を手前に倒す様にして上に持ち上げます。

   その際、親指も水平にして、作品に触れない様にします。

   但し、寸胴(口径と底径が同じ)の場合、指に引っ掛かりが無く、手が滑り取り上げ難いです

  ② 取り上げた作品は、「手板」に載せます。載せた作品が歪むのは、以下の理由によります。

   ) 切り口が斜めになっている。

   ) 口径に対して、底径が大きい場合。底径は狭い程、歪みも少ないです。

   ) 不用意に作品に触れてしまった場合。

  ③ 歪んだ作品は口では無く、作品の腰で直します。即ち歪んで楕円になった物を綺麗な円に

    成る様に形を整えます。

以上で轆轤の水挽き作業は終わります。次は「底削り」です。
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