わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問 141 作品の梱包時の注意点とは1?

2015-05-30 21:33:40 | 素朴な疑問
本焼きの終わった作品を遠くまで移動させる事は、様々な場面で起きます。

例えば、焼いて貰った作品を、自分で家に持ち帰る場合や、宅急便で遠くまで送る場合、更には

公募展などに応募し、作品を送る場合や送り返す場合等です。

公募展などの場合は、美術品として専門の業者に依頼する事も多いですが、それ以外は自分で荷作り

を行う事になります。いずれも、破損しない様に処置する必要があります。

1) 陶芸教室などに通っている方は、焼き上がった作品をご自分で、何らかの方法で梱包し、

  自宅に運ぶ事になります。持ち帰る手段として、バッグや手提げ袋、リュックサック等に入れて

  徒歩で帰る場合や、自転車の籠に入れて運んだり、自動車や電車で運ぶなどの方法が考えられ

  ます。又、焼き物店や、骨董店(市)で購入した作品も、梱包して貰い持ち帰る事になります。

2) 焼き物を梱包する。

  短距離でも、焼き物をそのまま裸で持ち帰る事は、ほとんどありません。紙一枚でも包む事で

  破損の危険が極めて少なくなります。特に複数の作品同士は、直接接触しない様にする事が

  大切です。

 ① 焼き物を梱包するには、厳重に行う方法と、簡易的に行う方法があります。

  宅急便など他の第三者に移送を依頼する場合は、厳重に梱包し、ダンボール箱などに入れなけ

  れば成りません。 一方、自分で持ち帰る場合は、比較的簡単な梱包ですみます。

  焼き物は一個一個梱包し、更にそれらを一個にまとめる方法をとる事もあります。

  作品は、一般に新聞紙やチラシ広告などでの紙類で、一個一個包みます。

  ) 大きな器に小さな器を、入れ子の状態で重ねるとより安全になります。

    この状態で更に大きめの紙で包みます。

  ) 摘みのある蓋は、逆さにして本体に被せる事により、摘み部分を守る事ができます。

    この場合も、本体側と、蓋部分を別々に紙で包み、両方を更に大き目の紙で包みます。

  ) コーヒーカップの様に持ち手(把手)がある場合や急須の注ぎ口や、持ち手等の様に突起

    状の場合は特に気を付ける必要があります。

    特に、取っ手部分等は、紙を短冊状に切り、巻き付ける様にします。この状態で更に全体を

    紙で包みます。即ち取っ手部が二重に包む事なります。

  ) バッグや手提げなどに複数の焼き物を入れる場合、作品の天地を決める事と、皿類の

    収納をどうするか問題になります。原則は安定した状態で詰める事です。

    即ち、作品の量が少ない時には、バッグや手提げなに余裕がある場合、焼き物が中で遊びが

    あり「ぶらぶら」すると、作品同士がぶつかり破損する事もあります。

    それ故、なるべく「きつめ」に収納したいです。皿類も平面的に置くよりも、立てた方が

    衝撃に強い場合があります。特に平らに置いた皿類の上に、他の作品を重ねて収納する場合

    皿類が破損する恐れがあります。尚、焼き物を入れた手に持った手提げやバッグ類を、

    取り落とすと確実に中の焼き物は、破損します。それ故、紙袋などでは、焼き物の重みで

    底がに抜けない様に補強するか、底に手を添えて持ち運ぶ事を薦めます。

3) ダンボール箱に梱包する際の注意。

以下次回に続きます。
  
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素朴な疑問 140 使い易い食器とは? 7

2015-05-24 22:15:19 | 素朴な疑問
6) 使い難い食器。その他の要因。壊れ難い事(丈夫な事)、汚れ難い事などです。

  近年は食洗機も普及し、一般家庭でも使われる様になりました。その為、機械に掛けられる食器

  である事も、使い易い食器の大切な要因に成ってきました。

 ① 陶磁器は割れ物、壊れ物で、消耗品ともなっています。又、陶器は磁器に比べ機械的に弱く、

  若干吸水性があり、料理の汁を吸い込みますので汚れが発生し易いです。特に貫入のある食器に

  は、茶渋や汚れなどが付き易く場合によっては、黴(かび)が生える事も珍しくありません。

  黴を発生させない為には、高台の内側など、空気の流れが無い部分は、良く乾燥させる事です。

  尚、漂白剤などで汚れや茶渋をとる事も可能ですが、一番良い方法は、素焼き時に一緒に焼成

  すると、有機物である汚れは焼失させ、綺麗な状態になります。

 ② 一番壊れる事が多いのは、食器の後片付けの場合と、食器を洗う時です。

  ) 後片付けの際、食器を重ねる事が壊す一番の問題となるます。どうしても一度に数多くの

   食器を片付ける為には、食器を直接重ねて持ち運ぶ事になります。又両手に別々の食器を持つ

   事も不安定になり、取り落とすなどの破損に繋がります。床に落とすだけで簡単に破損します。

  ) 食器を洗う場合、洗剤を入れた狭い桶などに詰め込み、暫く放置する方法をとる場合も

   あります。無造作に詰め込むと、食器の口や縁が欠ける事も起こります。特に角皿などの四隅

   が丸くない場合には欠け易いです。 

  ) 欠けた場合、補修するか廃棄処分になります。

   補修には、再焼成する。割れた部分を接着剤や漆(うるし)でくっ付けた後、金継などで

   見栄えをよくする。等の方法がありますが、補修の仕方などは、以前に取り上げていますので、

   ここでは省力し、参考にして下さい。 

 ③ 上絵付けの作品の絵が剥がれる。

   金銀彩や赤絵が施された食器の表面を、強く擦る(こする)と絵が剥げる事があります。

   下絵付けで描かれた絵は、上にガラス質の釉が載っていますので、剥がれる心配はありませんが

   金銀、赤絵などは、直に作品の正面に露出していますので、強く擦ると剥がれる危険性が

   大きいです。 それ故、洗う時には、強く擦らない特に注意が必要です。

以上にて、使い易い食器の条件に付いての話を終わります。

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素朴な疑問 139 使い易い食器とは? 6

2015-05-22 20:19:34 | 素朴な疑問
5) 料理の映える色の食器は出番があります。

   洋食器の場合は、白いプレート類が多いです。白い食器は、料理の見栄えを良くする働きが

   ありますが、常日頃使い続けるには、なんとなく味気ない感じもします。

   和食器の場合は、季節に合わせて食器の色を変えたり、形を変えるなどして季節感を出す事も

   可能です。 陶器の世界では、形や大きさなどより、色合を重視する傾向があります。

   少々歪(いびつ)で有ったり、手取りが悪い(持った時に持ち難いなど)場合でも、色合いが

   良い器は、積極的に使用され易いです。

  ① 食器の色は、料理の色とマッチし、料理を引き立てる必要があります。

   勿論、白い器の様は、どんな料理の色とも合う存在ですが、ある程度個性ある色の器も良い

   物です。一般に和食器は渋い色合いの物に人気がありますが、時には明るく華やかな色も

   使われる事もあります。

   ) 釉の色は数百~数千色もあると言われています。

    白系、黒系、透明系、緑系、青系、紫系、灰色系、赤系、黄色系、茶色系等と多種多様です。

    更に、掛け分けの様に、二色以上の釉を使う事も稀ではありませんので、組み合わせでは

    膨大の数になります。一つの系の中には、十数種類の色が存在します。但し、陶芸を楽しむ

    多くの方は、使う釉はある程度決ってしまいます。なぜなら、釉の管理が大変であるから

    です。又、熔ける温度を揃える為に、ある程度の制約が必要です。

   ) 食器の色には、洋食用と和食用がある様に感じられます。厳密に分ける訳にはいきま

    せんが、鮮やかな青色のトルコブルーや、レモン色の様な鮮やかな黄色などは、洋食器に

    多く用いられます。派手な色の和食器は、料理を殺してしまうとも言われています。

   ) 釉の分類として、光沢系と艶消し(マット)系、結晶系があります。

     光沢のある釉が多いですが、渋みのあるマット系の色を好む方も多いです。

  ② 食器を使う際、色をある程度統一する方法もあります。それ故、全く異なる色ではなく、

    ある程度に似通った色の食器を揃えるのも、一つの手です。又、ワンポイント的に、一点

    のみを他とは異なる傾向の食器を使うのも良いでしょう。

  ③ 絵が描かれている食器の場合、その絵が料理の邪魔をする事があります。更に、料理で絵が

    見えなくなる場合もあります。

   ) 一般に皿に絵を描く場合には、絵を引き立てる為、以下の方法があります。

    a) 皿の周囲に絵柄を設け、中央は無地にする方法。

      料理を盛り付けた際、周囲の絵柄が常に見えます。

    b) 中央にワンポイントの絵柄を描く方法。

      最初は絵が見えませんが、料理を食べるに従い、絵柄が現れてきます。これも楽しい

      趣向です。

    c) 皿全面に絵柄を描く方法。和食器の場合、ややしつこい感じの食器と見なされる場合が

      あります。

   ) 陶器の絵付けは主に、下絵付けで行う事が多いです。

    特に、染付け(青花)と呼ばれる呉須(コバルト)で描かれた文様は、古くから人気のある

    食器です。絵柄はあっさりした物で、何が描かれているかが、判然としない場合も多いです。

以下次回に続きます。

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素朴な疑問 138 使い易い食器とは? 5

2015-05-20 21:27:30 | 素朴な疑問
4) 使い易い食器の条件 形(かたち)

  洋食器の形は、割合変化が少ない様に見受けられます。大小はありますが、一つの食器

  (主に白色のプレート類)で、色々場合に対応している様です。

  一方和食器は多くの形が存在します。和食は、器を楽しみながら料理も楽しむものと言われて

  います。やや大振りの食器に、控えめの料理を盛り付けると、見栄えが良くなり、ご馳走も

  美味しく見えるとされています。その器の形も様々です。

 ① 形は良いのだが、中々出番の無い器もあります。

  a) 多くは食器戸棚から出すのが面倒とか、他の場所に収納している為とか、その他

    形が大き過ぎたり、小さ過ぎる場合。又、浅過ぎる、深過ぎたりした器などの為です。

  b) この食器に似合う料理や惣菜が無い場合など。正月など特別な期間に使い、普段使わない

    食器も多く存在します。

  c) 奇抜過ぎる形の器も中々使う機会がありません。奇抜な器はそれ単体では、良いのですが、

    他の食器との組み合わせでは、一瞬目立ち過ぎ、他の食器との調和が保たれない弊害も

    あります。

  d) 使い勝手が悪い器。 

    茶碗などもお茶漬けなどの場合、口(唇)を付けて使用する場合があります。同様に丼も

    口(唇)を付けて使う事も多いです。口を付ける食器と付けない食器では、口縁の作り方が

    異なります。口を付けるの器は、スープ等の液体を直接器から飲む場合に問題になります。

    口縁が外側に広がった形のものは、唇の端から液体が流れ出す危険があるからです。それ故

    出来るだけ垂直に近い方がスムーズに飲む事ができます。 

 ② 平たい角皿に足(脚)を付ける時の問題点。

  ) 足の付いた平皿は、テーブルより浮き上がり、軽さを感じると共に、料理の見栄えを良く

   する効果があります。持つ際にも指が器の下や脇に入り込む為、持ち易くなります。

   但し、本焼きの焼成では、「へたり」易くなりますので、足の取り付け位置に注意すると共に

   「へたり」が出ない様に、何らかの処置が必要です。

  ) 「へたり」の原因は、高温で素地が軟らかくなる事です。それ故、平たい皿はその形を

    そのまま保持する事が出来なくなり、足と足の間が垂れ下がる事になります。素焼き程度の

    低い温度では、この様な事は起こりません。

  ) 本焼き時に、垂れそうな場所を下から支える必要があります。一般的には、赤貝、蛤、

    あさり、蜆(しじみ)など二枚貝の片割れに玉にした粘土を詰め、貝が作品に当たる様に

    置きます。置き場所は複数個になります。玉にする粘土の量によって、高さを調節します。

    焼成後に、貝は簡単に崩れ去ります。水に漬けるとより効果的に剥がれます。

    貝の当たった場所は、貝の跡が付きますが、これも景色として鑑賞できます。 焼成後、

    足に「ガタツキ」が無い事を確認します。

 ③ 季節に応じて、ある種の食器を替えるのも良い嗜好かも知れません。

  ) 特に変わった形の物が多い物に、小物の箸置きがあります。野菜や動物、日用品のミニ

    チュア番などが多いです。酒気の「ぐい呑」等も色々な種類の形を収集している方も多い

    です。

  ) 季節を反映する器。

    春夏秋冬の、桜や紅葉、季節の風物を模した器や、筍(たけのこ)や茸(きのこ)

    類、秋刀魚など、その季節になると、食卓に上る食器類もあります。冷奴なども夏のご馳走

    になります。 多くの場合、形もありますが、次回に述べる色である事の方が重要事項に

    なります。    

 ④ 収納し難い食器。

  ) いかに場所を取らずに収納できるかも、大切な要素です。即ち、上手に重ねる事は出来る

   形状である事です。又、丸い食器は収納スペースに無駄が出来やすい形状に成っています。

  ) 高い脚(足)の付いた食器も、収納し難い食器といえます。

以下次回に続きます。

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素朴な疑問 137 使い易い食器とは? 4

2015-05-18 21:58:20 | 素朴な疑問
3) 器の重さ(重量)の問題。(前回の続きです。)

  ③ 器を軽く作る方法。

   器を軽くするには、制作時に軽くするか、削り作業で軽くする方法があります。又、土によって

   重い土と軽い土がありますので、軽い土を使うのも一つの手ですが、軽い土は密度が低く、

   隙間の多い土(ざっくりした土)とも言えます。その為、良く焼き締まらず、機械的強度が

   弱い、即ち壊れ易い土でもあります。但し、ざっくりした土は、保温性に優れて(冷め難く、

    暖まり難い)いますので、その利点を生かして使う事もできます。

  ) 制作時に軽く作る。 この方法が一番正道です。

    轆轤作業で作品を軽く挽く事は、かなりの熟練を要します。多くの場合、底から胴体に掛けて

    多くの贅肉が付きます。逆に口縁周辺は、薄くなり勝ちです。

   a) 轆轤の作業中は、肉厚に注意して轆轤挽きすべきですが、初心者の人は作品の形に気が

    向いてしまい、厚みに注意しない事が多いです。肉の厚みは、片手の親指と人差し指又は、

    中指で摘む様にして、又は両手の指を向かい合わせて計る事ができます。土を上に伸ばす

    過程で意識しなくても、自ずから身に付く技術ですが、ある程度の練習が必要です。

   b) 肉厚は底の近辺が厚く、上部に行く程、肉を薄くしますが、極端に薄くしない事です。

    轆轤作業では、肉の厚い部分を薄くする作業は、さほど難しくは有りませんが、逆に肉薄の

    部分のみを厚くするのは、かなり高度の技術が必要になります。

    特に部分的に肉薄部分が発生すると、その部分に「撚れ(よれ)」が発生し易いです。

    この撚れを取るのにも、それなりの技術が必要に成ります。その為、肉が極端に薄くならない

    様に轆轤挽きします。

  ) 轆轤作業では、底削りを行うのが普通です。高台を削り出すのが目的ですが、高台のみ

    でなく、高台から胴部分に掛けての贅肉を取る事で軽く出来ますが、器の内側を削る事は

    少なく、外側を削ります。但し、外側を削ると形が変わりますので、削る事を念頭に置き

    少し太めに作る事です。

    注意する事は、削る量が少なく、再度削り作業を行う時に、最初の時と同じ状態で轆轤上に

    据える事が意外と難しい事です。即ち、中心がズレてしまい勝ちで、片削りになり易く

    なります。

  ) 手捻りの作品は制作時に肉が厚くなる傾向があります。

    それ故、大まかに形が出来たら、不必要な部分の土を削りとるのが普通です。

    手捻りでは、削りながら肉厚を確認できる利点があります。

    a) 削り出しで軽くなる重さは、削りカスの重さで決まりますが、意外と軽くは成らない

     ものです。それは、削る深さが浅い為でもあります。鉋(カンナ)等で削り出しますが、

     50g程度軽くする為には、こんなに削るのかと思うほど削る必要があります。

    b) 計量しながら削る事。削りで何g軽くなったかを計測する。勿論手に持って重さを

      確認できますが、秤(はかり)を使う事で、組物の食器類の重さを統一する事が可能に

      なります。

4) 使い易い食器の条件 形(かたち)。

  洋食器の形は、割合変化が少ない様に見受けられます。一方和食器は多くの形が存在します。

以下次回に続きます。  
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素朴な疑問 136 使い易い食器とは? 3

2015-05-16 17:48:44 | 素朴な疑問
2) 器の最適な大きさとは?(前回の続きです。)

 ③ 皿と鉢。

  ) 一般家庭で一番登場回数の多い皿は、15cm前後のいわゆる五寸皿と呼ばれる平たい

   丸皿等です。お取り皿や銘々皿とも呼ばれる物で、数種類の五寸皿があれば、色々な料理の

   時にも重宝に使えます。

  ) 煮魚や焼き魚を盛る長方形の角皿も、割合出番が多い皿です。真平では汁や醤油などが

   流れてしまいますので、四辺がやや盛り上がった方が便利です。

   a) 秋刀魚(さんま)皿の様に、25~30cm以上と細長い角皿は、例外的な存在で、

     一般には長さが20cm、横幅が15cm前後の皿が使い易いです。銘々に魚(切り身)

     が付きますので、人数分の皿があれば理想的です。

   b) 平たい皿に足(脚)を付けたい処ですが、これが意外と難しく、本焼きで変形し易いです

     ので、足無しにした方が安全です。形に付いては後でのべます。

  ) 数枚の大皿も役にたちます。家族の多い家庭では、大皿に料理や惣菜を盛り、銘々の皿に

    取り分けます。尚、大皿の定義はありませんが、径や一辺が25cm前後からそれ以上の

    皿と思って良いでしょう。 円形だけでなく、楕円や角皿などの変化のある大皿も、食卓上の

    場所を取らずに、見栄え良く配置する事もできます。

  ) 大鉢とは、深さのある直径が23cm前後以上の器で、深さによって浅鉢、深鉢などと

    呼ばれる事が多いです。煮物や汁物を入れ食器として活躍しますが、汁が無い料理などにも

    使われます。直径や深さの異なる鉢は、入れ子の状態で次々に重ねる事が出来ますので、

    さほど収納間所を占拠する事もありません。

3) 器の重さ(重量)の問題。

  食器は軽い方が取り扱いがし易いです。食器は食事前、食事中、食後にも移動を伴うのが普通

  です。即ち、食事の準備から食器類はテーブルに並べられます。又大皿や大鉢などは、キッチン

  (台所)に運ばれ、料理を盛った後、テーブルに移動します。この段階でもかなりの重量に

  成ります。食事中でも、小皿中皿、小鉢中鉢などの食器類は移動する事もあります。食事後には

  洗い場への移動が必要です。この様に常に持ち運ぶ事が多い食器は、軽い方が断然有利です。

 ① 同じ大きさでも軽く感じる物と、重たく感じる物があります。

  ) 基本的には、肉厚に関係します。当然肉厚が薄い方が軽くなります。

    但し、磁器と異なり、陶器の場合は肉が薄くなると、機械的強度が低くなりますので、

    磁器程薄くする事は出来ません。

  ) 陶器では、口縁の肉厚が薄い場合、作品が貧弱に見えてしまいます。

    肉厚であるか、肉薄かを見た目で判断するのは、食器の口縁を見て決めます。

    それ故、口縁のみを肉厚にすれば、作品の貧弱差は無くなり、且つ重みも軽くする事が

    できます。

  ) 同じ重さでも、形によっても軽さの感じが異なります。

   a) 作品の大きさによって違いが感じられます。小さい物は重く、大きい物は軽く感じられる

     ものです。

   b) 持ち易い食器は軽く感じ、持ち難い食器は重たく感じます。

     持つ場所が特定できる様に作れば、更に軽く感じられます。

   c) 食器の重心部分をバランス良く持てば、軽く感じられます。即ち、左右対形の食器は

     軽く感じられます。料理を盛った場合、重心は変化しますが、料理を均等に盛り付け

     れば重心が左右にずれる事はありません。

   d) 持ち手(把手、取っ手)のある食器類は、持ち手が食器の上部に設けられた方が、

     持った際、軽く感じられます。又、持ち手の部分が、食器本体より外側に離れる程、

     重く感じられる物です。コーヒーカップの様な器では、何本の指で持つかによって、

     重みに違いが出ます。一本指が一番重く感じます。その為、持ち手の上部に親指が掛かる

     部品を取り付けると、器も安定し軽く感じる様になります。

  ) 同じ重さであっても、重たい色、軽く感じる色もあります。

    一般に黒っぽい色は、重たく感じる物です。逆に白っぽい色、又は淡い色は軽く感じられる

    と言われています。但し、黒色は重厚感があり、料理を美味しそうに引き立てる効果が

    あ人気の色です。

 ②  あえて食器を重くする事もあります。

   特に、「ぐい呑」は重量感のある物が喜ばています。又、料亭など料理を美味しそうに見せる

   為、料理を引き立てる為、あえて肉厚の食器(皿類が多い)が用いられています。

以下次回に続きます。
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素朴な疑問 135 使い易い食器とは? 2

2015-05-14 22:22:05 | 素朴な疑問
2) 器の最適な大きさとは?

  食器は太古の昔より使われていた物ですので、長い年月の間に使い易い大きさが自然に決る

  傾向にあります。民族により食材は異なり、料理も異なるのは当然ですが、人が使う以上

  その大きさも限られた範囲内に収まるのが普通です。

 ①  筒型の食器(容器)の場合。

  掌(てのひら)全体で持つ食器類に、湯飲みやコップ類があります。男女の差や子供などで、

  手の大きさが異なりますが、おおむね手に持ち易い寸法があります。

  ) ビール瓶の径を参考にする。

    筒型で手に持つ容器と言えば、ビール瓶が思いつきます。男女に関係なく持ち易い径のはず

    です。径を計ってみるとおよそ7cm程度です。少なくても8cm以下であれば安定して

    掴む事ができます。即ち、容器の径の2/3程度を掴み、残りの1/3が余る感じになります

  ) 「ぐい呑み」の様に、背が低い容器では、掌で掴む事は出来ません。それ故、親指と

    人差し指で輪を作って持つ事になります。そば猪口では、小指(又は小指と薬指)を除いた

    指で持つ事になります。持つ場所の径は7~8cmが適当な大きさに成ります。

  ) 徳利なども、掌で握って使う物です。酒の量によりますが、一合徳利程度の場合は細長く、

    ビール瓶の様な形の物もあります。しかし、多くの場合、湯飲み等よりも径がはるかに

    太いのが普通です。太くて持ち難い場合、胴部分を握る形に変形させる場合もあります。

    勿論、酒の量を減らす役目にも成ります。別の方法として、胴を太くし注ぎ口の下のくびれ

    部分より下を細くして、握り易くする方法もあります。

  ) 筒型の容器の場合、手が滑らない様に、口をやや広げた形にする場合があります。更に

    口縁の肉厚を厚くし、外に開く様にすると、割れ難くなる利点もあります。

 ② ご飯茶碗と丼(どんぶり)の大きさ。

   日常使う食器の中で、一番登場する回数が多いのが、ご飯茶碗です。

   ご飯茶碗は、その人専用の器である事が多いです。(属人性と言います)その為、気に入った

   形や大きさが要求されます。

  ) 男性用、女性用、子供用などがあり、口径も各々5~10mm程度の差があります。

    注: 見た目ではかなりの差が有るように見えますが、実測するとこの程度の差の場合が

     多いです。

  ) ご飯茶碗の形には、口が開いた形と、すぼまった形の物があります。一般に前者で約13

    cm、後者で12cm程度の口径になります。高さは約6cm程度です。

    勿論特大に成れば、14cm以上の茶碗もあります。

  ) ご飯茶碗は常に片手で持って使用します。同様に丼も片手で持つのが普通です。

    テーブル(食卓)から持ち上げ、食事中更に箸(はし)休めの時も、片手で食卓の上に置く

    事になります。それ故、持った時不安定であっては成りません。

    勿論持ち方にもよりますが、一般には、親指を茶碗の口縁に掛け、他の4本の指で下部を

    支えて、安定した持ち方をします。

   a) 茶碗の持ち方にも個性が出易いです。

    一般には人差し指と中指で「チョキ」を作り上に向け、高台の脇を挟み込む様にして支え

    ます。又、中指を高台内に入れ、底の中心を持ち上げる様にして支えるやり方があります。

   b) 基本的にはご飯茶碗は、ご飯を入れますが、時には汁を掛けてたり、お茶等の液体(汁)

    を入れる場合もありますので、安定して持てる大きさでなければ成りません。

  ) 丼の大きさ。

    丼と鉢との違いははっきりしません。但し、ご飯類が入り、その上に具が乗っているスタイル

    が丼です。片手で持ち上げるのはご飯茶碗と同じです。もう一方の手は箸やスプーンを持ち

    ます。一方鉢は惣菜を盛り込む器であったり、ラーメン鉢の様に麺類を入れる器で、両手で

    持ち上げる必要がある大きさです。即ち、「茶碗<丼<鉢」の関係になります。

    勿論、小鉢、中鉢とより小型の容器もありますが、基本は鉢は惣菜を入れる器です。

以下次回に続きます。
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素朴な疑問 134 使い易い食器とは? 1

2015-05-13 21:44:28 | 素朴な疑問
陶芸を楽しんでいる方々にとって、一番多く作られる作品は、食器類だと思われます。

食器には用途に応じて色々な種類があります。更に大きさも「ぐい呑み」程度の小物から、直径が

50cm以上の大皿までありますので、作品作りには打って付です。又、工夫を凝らせば変わった食器を

作る事ができます。作る以上使って貰える事が一番大切です。その為には、使い易い食器でなければ

成りません。各家庭では何種類かの食器が有ると思いますが、常に登場する食器と、一年に一度正月

にだけ登場する食器もあるかと思います。

常に登場する食器は手頃の大きさ、手頃の重さ更には、気に入った色であったり、料理が映える

器である場合です。即ち使い易い食器と言う事になります。又、家族構成によって食器の需要に

差が出るのは当然です。家族が多い場合は、数物(揃い物)が必要ですが、家族二人だけなら

一品物で十分です。又、色々な使い方の出来る器が一つあれば、重宝し便利です。

今回のテーマは、使い易い食器の条件などに付いてお話します。

1) 使い易い食器の条件とは?

 ① 条件の筆頭に挙げる器は、人により異なりますが、私は適度の大きさではないかと思います。

  それがご飯茶碗であったり、お皿や丼(どんぶり)であっても、それに盛られるご飯の量や

  料理の量によって器を選ぶ傾向にあります。当然、量は老若男女や人数によって左右されます。

 ② 二番目は軽さ(重量)と思われます。

  形の良し悪し、釉の色も大切ですが、常日頃使用するのであれば、持ち運びが容易な器が重宝

  です。ご飯茶碗や丼(どんぶり)など、手に持つ事が多い器は、ご飯や麺類を盛り付けても、

  容易に持つ事が出来る軽るさが重要です。常には手に持つ物でない器であっても、料理を盛って

  から、食卓に並べる事が多いですので、持ち運びの良さは欠かせません。

  但し、料亭などで料理は勿論、器を見せるてより料理を美味く見せる為に、あえて重量感の

  ある器を使う事もあります。又、「ぐい呑み」などの酒器類もあえて重量感のある作品が好ま

  れる場合があります。しかしこれらは特定の場面での事で、一般家庭では軽いと言う事が重要

  事項になります。

 ③ 三番目は形ではないかと思います。

  形は単に使用時のみ出なく、収納しやすい形である事も大切です。

  ) 特に和食器の形は、多種多様で変わった形の物も多いのですが、基本的には、円形と角

   (四角)の皿類の出番が多いです。

  ) 収納し易い形は重ねる事が出来る形状と言えます。基本的には、収納に場所を取らない

    様にする事です。勿論、組み物で同じ寸法の物の場合、出来るだけ隙間無く重ねる事が大切な

    事であり、器類であれば、大中小と入れ子の状態で、順番に重ね合わせる事が可能な器です

  ) 食器には、湯飲みや、コーヒーカップの様なカップ類、ぐい呑みなどの唇を付けて使う

    食器と、唇を付ける事が無い食器に分かれます。当然この違いによって作品の形も変化し

    使い勝手も違います。

 ④  四番目に料理の映える色が挙げられます。

   洋食器の場合、白いプレート類が多いです。白い食器は、料理の見栄えを良くする働きが

   ありますが、常日頃使い続けるには、なんとなく味気ない感じがします。

   和食器の場合、季節に合わせて食器の色を変えたり、形を変えるなどして季節感を出す事も

   あります。

 ⑤ その他の要因。壊れ難い事(丈夫な事)、汚れ難い事などです。

   又、近年は食洗機も普及し、一般家庭でも使われる様になりました。その為、機械に掛け

   られる食器である事も大切な要因に成ってきました。

以下次回より、各項目に付いて、より詳細にお話して行きたいと思います。
     
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素朴な疑問 133 土や釉の再利用方法4

2015-05-12 17:40:39 | 素朴な疑問
2) 不用になった釉と釉の材料の処置。

 ① 不用になった釉は、下水や川、更には地面を掘って埋める事は出来ません。

  釉の中には、人体や環境に悪い影響を与える物質が含まれているからです。

  具体的には、酸化銅、酸化鉛、酸化クロム、酸化チタン、コバルト、ウラン(ウラニウム)、

  タングステン等の着色剤の金属類です。

 ② 釉の原料である、長石、珪石、石灰、各種の灰(天然、合成)などは、自然界にそのまま存在

  している物質ですので、人体にほとんど悪い影響を与えませんので、地中に埋めてもさほど

  問題に成りません。石灰は土壌の改良剤となり、各種の灰は植物の肥料にもなります。

  但し、長石や珪石は岩石の粉ですので、下水に流すのは控えた方が良いでしょう。

 ③ 不用意に捨てられない釉は、出来るだけ再利用すべきです。

  釉を再利用する場合とは、どんな場面でようか?

  釉は釉として使用し、一般には再利用とは無関係に感じるかも知れません。

  勿論、陶芸を辞めてしまい、釉を使う事も無く、処分する事も有り得ますが、再利用とは別の

  話です。

  ) 色々な釉が混じってしまった場合の処置。

   一般に釉同士を混ぜ合わせる事は、ほとんどありません。何故なら、混ぜたからと言って

   その中間の色や釉肌になる訳ではないからです。但し、施釉した際にいわゆる畳付きと呼ば

   れる底の部分には、釉は塗らないか、又は塗れないのが普通です。勿論特殊な方法や、「トチン」

   等と呼ばれる窯道具を使う方法や、伏せ焼きと呼ばれる方法で、畳付き部分を施釉する事も

   できます。畳付き部分に施釉してしまった場合、作品が棚板にこびり付いてしまいますので、

   釉剥がし(刷毛)を用いて落す事に成ります。一色の釉を塗る場合は問題が有りませんが、

   複数の釉を使う場合には、剥がした釉が混じり合うことになります。

   a) 釉を落す範囲(施釉出来る範囲)。

    一般に、畳付き「ギリギリ」まで、施釉をしたくなりますが、釉の種類によって落す範囲に

    差が出ます。釉は高温で熔けガラス質が形成されます。その際、流れ易い釉と流れ難い釉

    では施釉出きる範囲は異なります。流れ易い釉の場合、底より約5mm程度取り除く必要な

    場合もあります。逆に流れ難い釉であれば、1~2mm程度で済む場合もあります。

   b) 上記範囲内に施釉してしまった場合、釉を剥がす必要が生じます。

     色々混ざり合った剥がした釉は、ガラス質になる釉ですので、そのまま釉として使う事が

     できます。但し、どの様な釉が交じり合っているかは不明ですので、なるべく見えない

     場所に使う事です。見えない場所とは、壷や徳利、花瓶んどの袋物と呼ばれる作品の内側

     などです。勿論作品の表面にも使えます。多くの場合緑掛かった釉に成る事が多いの

     ですが、黒い釉が多い場合には、黒っぽい釉になります。注意する事は、コバルトを

     使った釉(瑠璃釉、瑠璃ナマコ等)では、コバルトが他の釉と完全に混ざる事が無く、

     濃紺の点状の染みが出来ますので、なるべく、一緒にしない事です。

  ) 床に飛び散った釉の処置。

   a) 施釉中に釉が容器の外に飛び散る場合があります。又、何らかの理由でテーブルや床に

     釉をこぼす事もあります。この釉も布等で拭き取り、そのまま布を洗い下水に流さない

     事です。例え少量でも捨ててはいけません。

    b) この様な場合、ブラシなどで削り取りますが、床に落ちた塵や粘土の粉塵と混ざります。

     この粉塵などと混ざった釉も、上記の畳み付きに付いた剥がした釉と同様に、袋物の

     内側等の施釉として使う事です。

   ) 黒い釉として再利用する。

     色々混ざった釉に弁柄等の鉄分を添加して、黒い釉を作る事ができます。但し、塵やごみ

     小石などは篩(ふるい)に掛けて取り除く事です。粘土の粉は取り除けませんが、釉に

     含まれてもほとんど問題になりません。

  ④  釉はガラス質ですから、高温で焼成すれば、ガラスになります。環境や人体に悪い物質も

    ガラスで覆われる事で、無害になります。ガラスは化学的に安定し、環境にも悪さはしません

    地中に埋めてもほとんど問題に成りません。それ故、「不燃物のゴミ」として一般ごみ同様に

    ゴミ出しできます。 再利用を考えない場合の方法として、一番良い方法です。
  
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素朴な疑問 132 土や釉の再利用方法3

2015-05-10 21:45:51 | 素朴な疑問
1) 土(粘土)や泥水の処置。 前回の続きです。

 ③ 下水に流れた泥水の処置。

   陶芸用の小道具類や手指の泥を、洗面器の中で大まかに落としたとしても、綺麗な水で洗うと

   若干ですが、泥水となって下水に流れ込みます。但し下水本管に流れ込む手前で、簡易の沈殿

   槽を設ける事で、上澄み液のみを本管に流す事が出来ます。

  ) 沈殿槽を設ける。沈殿槽は単なる一時水を留める枡(ます)で、深さは少なくとも40~

   60cmは欲しい処です。当然深ければ深いほど泥水は下水本管に流れませんし、大きければ

   大きい程、大量の水を流す事ができます。尚、枡には外部から塵や埃(ほこり)、雨水が

   入らない様に蓋(ふた)が必要です。

  ) 枡の形状は円形でも四角でもかまいません。枡の構造は上部に二箇所の同じ大きさの穴が

    開いてる構造で、一方は入り口、他方は出口で下水本管に繋がっています。位置関係は直角

    方向の物が多いですが、下水との関係で180度方向の物もあります。

  ) 入り口から入った泥水は枡に一時留まります。その間に少しずつ重たい泥は沈殿して行き

    ます。 泥は一晩すればかなり沈殿しますが、大量の泥水が次から次と流れ込むと、沈殿する

    時間がありませんので、そのまま下水管に流れ込む可能性があります。数個の沈殿槽を

    設置すれば良いのですが、小さな工房では現実的では有りません。それ故、なるべく泥は

    洗面器などで丁寧に落とす事です。

  ) 枡の掃除。溜まった泥は定期的に掃除する事で、取り除きます。

    一ヶ月に一遍程度の頻度で掃除する事が望ましいです。柄杓で泥を掬い出しバケツに取り

    ます。枡の中には、泥以外に色々な物が入り込んでいます。例えば、皮や弓、小さな剣先

   (針)、布切れ、鉛筆、竹へらなどの用具類です。洗う際に誤って落とした物が多いです。

  ) 下水は泥だけでなく、釉を塗る為に使った筆を洗った際の釉の一部、更には石鹸なども

    含まれています。その他諸々の物質が紛れ込んでいます。それ故、「ドブ臭い」匂いが

    します。このままでは再利用はできません。

  ) バケツの泥を数ヶ月放置し、「ドブ臭い」匂いを消す。

    「ドブ臭い」匂いは有機物が入り込んだ結果です。それ故この有機物を醗酵させて匂いを

    取り除きます。

   a) バケツの上澄み液を交換する。枡から汲み出した泥水は、放置しておくと泥は沈殿し

    上澄み液と分離します。この上澄み液を柄杓などで汲み出し、新しい水を注ぎ掻き回し、

    沈殿した泥を洗う様にします。

   b) 1~2週間後に上澄み液を取り除き、綺麗な水と入れ替え、掻き混ぜます。

     これを数回繰り返すと、徐々に「ドブ臭い」匂いは薄くなります。

   c) 夏場なら3ヶ月、冬場なら6ヶ月程度上記事項を繰り返すと、無臭になります。

   d) この様にして出来た泥は、色々の種類の土や釉の一部も含まれますが、作品を作る事が

     出来る粘土に成っています。場合によっては、一般の土と異なる表情を持つ焼き上がりに

     成る事もあります。尚、醗酵が不十分ですと、「ブク」の原因になります。

  ◎ 注意点: 夏場にバケツに水を貯めておくと、蚊のボウフラが湧きますので、蓋をするか、

    機械油を数滴落とすか、殺虫剤を散布するなどの必要があります。     

 ④ 洗面器の底に残った土(泥)の処理。

   この泥も色々な種類の土と、釉の一部が入っている物ですが、「ドブ臭い」匂いはほとんど

   有りません。それ故、数ヶ月間水に晒す必要は無く、水分を抜き練り直して使う事も可能です。

   しかし、泥を洗面器の中に1週間も放置しておくと、匂いを発しますので、小まめに他の容器

   に移し替えると匂いの発生を抑える事ができます。尚、匂いがある場合には上記)に準じて

   処理する事です。

 ⑤ 床掃除などでも土の削り滓(かす)や、土埃(ほこり)が出ます。これらには、外部から

   持ち込まれた、粘土以外の土や砂など紛れ込んでいますが、上手に再利用が可能です。

   箒や塵取りなどで集めた削り滓などは、上記同様に水を張ったバケツに入れ貯蔵して或る程度

   集まったら、練り直して使う事ともできます。尚、床には、施釉の際こぼれたり、飛び跳ね

   たりした釉が混じっています。これらを完全に取り除く事は出来ませんが、水を交換する事で

   或る程度取り除く事ができます。
    
以下次回に続きます。
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