わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問 102 陶芸での失敗事例6?

2015-03-30 22:20:08 | 素朴な疑問
4) 削り作業の失敗事例。

  ② 電動轆轤で削り作業で失敗する事。

   ) 作品を轆轤上又は「湿台(シッタ)」に固定する、又は固定しない場合。

    a) 轆轤上に直接作品を伏せて置いた時、金属製の轆轤では、削る際、遠心力で移動して

     しまいます。それ故、周囲を別の土(止め土)で3箇所止めるのが普通です。

     但し、止め土が削る際にカンナの邪魔にならない位置で止め、固定しなければなりません。

     作品を固定すると、作業の終わるまで、直接肉厚が計れないと言う欠点があります。

    b) 「湿台(シッタ)」を使う場合、「シッタ」は轆轤上に固定され、更にその「シッタ」の上に

     作品が載る事になります。「シッタ」に被せる様に伏せた作品を置くだけならば、作品を

     外側から軽く叩く事で、轆轤の中心に載せる事ができます。この場合、作品の底の中心を

     右又は左の指(主に一番長い中指)で押さえ、作品が移動しない様に押さえます。
   
     場合によっては、シッタに作品を止め土で固定します。

    ・ 注:「シッタ」には、生シッタと素焼きしたシッタがあります。一般いは汎用性のある

      素焼きの物を使います。素焼きの物は、水に漬けて十分水を吸い込ませてから、生の土を

      巻いて、クッションにして使います。

    c) 良くある失敗は、カンナで作品を削る際、何らかの理由で、カンナの刃先が作品に

      食い込み、作品が轆轤上より転げ落ちてしまう事です。転げ落ちた作品は回転部とドベ

      受けの間に落ち、大きな傷を付けてしまう事です。この様成った場合、ほとんど望みは

      ありません。それ故、しっかり作品を固定する方が安全です。

   ) 削る際の電動轆轤の回転方向は一定していません。人により異なります。

     即ち、轆轤挽きも削り作業も左(時計)回転の人、轆轤挽きは左で削り作業のみ右回転の人

     轆轤も削りも右回転の人など、色々な方法が有りますが、基本はやり良い方法で行う事です

   ) 削る道具はカンナやベラ(平行、丸)と呼ばれる金属製の物を使います。

     基本的には上から下に掛けてカンナ類を移動させますが、上下交互に行う事もあります。

     尚、上から下の方が、作品を下(轆轤面)に押し付ける効果がありますので、若干有利です

     高台脇を削ってから、高台内を削るのが一般的な方法です。高台は釉掛ける際に持つ事で、

     指跡などを付けない為でもありますので、三本の指で持てる高さが必要です。

     但し、例外的に、碁笥底高台や極低い高台の場合もあります。

   ) 作品を轆轤や「シッタ」に固定してしまうと、直接肉厚を計る事はできません。

     その場合、回転している作品の側面や底の部分を、中指などで弾いて音で判断します。

     音での判断(聞き分け)は、かなり難しいですが、実際に作品の側面や底を弾いて音の違い

     を習得すると、後々役にたちます。

     尚、一度削り終え、作品を取り上げると、肉厚の場合再度、轆轤の中心に再セットする事は

     可能ですが、実際には元の状態に戻す事は、慣れないとかなり難しいです。

   ) 削った場所と削らない場所の境目に、「ボカシ」を入れ滑らかにする。

     削り作業はカンナの位置が振れ無い様に、両手を添えてしっかり固定させて使います。

     「ボカシ」は、片手でカンナ類を持ち、軽く押し付ける事で、作品の凸凹度に応じる様に

      します。そうする事により、削った境目が目立たなくなります。

5) 乾燥時の失敗事例。

 以下次回に続きます。    

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素朴な疑問 101 陶芸での失敗事例5?

2015-03-29 22:25:45 | 素朴な疑問
4) 削り作業の失敗事例。

  陶芸では、器の高台を削り出したり、高台脇を削る作業を伴うのが一般的です。その他に、肉厚を

  薄くする為や模様を彫り込んだり、装飾模様を表す為に、削り作業を行う事も多いです。

 ① 削り作業は、電動轆轤上で行う以外に、手回し轆轤を使ったり、轆轤は使わずに手に持って削る

   事もあります。高台周りや、作品の肉厚を薄くする際には、均等な厚みにする事が求められます

   さもないと、「割れやひび」の他、作品が変形する恐れが出てくるからです。

 ② 電動轆轤で削り作業で失敗する事。

   基本的に、電動轆轤で削る事が出来るのは、円形状のものに限られます。

  ) 電動轆轤で削ると表面が滑らかで、完全な円形に削れます。更に、削るスピードも格段に

    速く効率的に削り作業が行なわれます。但し、一歩間違えれば一瞬ににて形が変化したり、

    穴が開いてしまいますので、注意が必要です。

  ) 削り作業に入る前に、カンナなどで削れる程度に、生乾きの状態にしておく必要があります

    一般に、前日轆轤挽きした作品は、一晩ほど室内に放置しておけば、削り易い状態になります

    当然、季節や空気の乾燥具合によって左右されます。乾きが速いようですと乾いた布又は、

    水で濡らし固く絞った布を被せる等して調整します。

  ) 轆轤上で削り作業を行うには、作品を伏せて裏返しにします。

    安定して直接轆轤上に作品を伏せる事が出来る場合は、問題ありませんが、口径の狭い作品や

    口縁の高さに差があり不安定な場合、「湿台(シッタ)」を使います。

  ) 作品の肉厚を確認する。削り出す前に、あらかじめ、どの部分にどの程度の贅肉が付いて

    いるかを確認します。片手の指で厚みが確認できれば良いのですが、背の高い場合には両手で

    計る場合もあります。又作品を持った場合の重さで判断する事も可能です。即ち大きさの

    割には重たく感じるのは、どこかに余分な土が付いている証拠です。多くの場合、作品の腰の

    周りが多いです。

  ) 作品を伏せた状態で、轆轤の中心に据えます。

    但し、作品が歪んでいる場合や、傾いている場合には、全ての部分で中心が取れる訳では

    有りません。基本的には、削りたい部分を中心にその上下が中心に来る様にします。

   a) 轆轤上に鉛筆などで円を描き、この線に合わせ様とする人がいますが、状況によっては

    巧く行きません。この方法が有用なのは、背の低い皿状の場合のみです。

   b) 背が高く成るに従い、少しの狂いも上部に行く程、狂いは大きくなりますので、

    上記の方法は使えません。一般に高台や高台脇を削る際には、底面からい1cm程度下の位置

    で中心をとります。

   c) 中心を出す方法は慣れない方は大変難しい作業になります。

    ・ 一般には、轆轤をゆっくり手で回転させながら、器の側面を指の裏側で、連続的に軽く

     叩く方法が良いと言われています。轆轤の回転が速いと、遠心力で作品が轆轤上より

     転げ落ちてしまいますので、ゆっくり回転させます。連続的に叩く事で、作品は轆轤の

     中心に移動します。実際には、かなりの熟練を要する作業です。

    ・ 基準点よりどの程度離れるかによって調整する方法。

     一般に基準点は自分の指を使います。左又は右手の人差し指を使う事が多いです。

     基準点ですので、しっかり位置が出なければなりません。即ち、しっかり位置を固定

     します。轆轤をゆっくり回転させると、指に触れる場所と触れない(空振りする)場所

     があります。空振りした所で、右手又は左手で轆轤の回転を止め、空振りした方向に作品を

     移動させます。移動させる寸法は、作品から離れた基準指との距離の半分です。

     作品の全周で指が触れていれば、OKです。    

    ・ 上記指の他、固定した治具(じぐ)を使う場合もあります。

     基準になる指の位置を固定する事は中々難しいですので、固定した物で代用します。

   ) 作品を轆轤上又は「湿台(シッタ)」に固定する、又は固定しない場合。

以下次回に続きます。
     
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素朴な疑問 100 陶芸での失敗事例4?

2015-03-28 16:08:53 | 素朴な疑問
3) 制作途中の失敗。

 ⑤ 制作途中の失敗事例(電動轆轤)。前回の続きです。

  ) 作品の直径を大きくしても、肉厚はほとんど変化はしません。しかし、直径を小さくすると

    確実に肉厚になります。即ち、作品を膨らませても、肉厚はほとんど変化しませんが、

    背の高さは、膨らみに比例して、確実に低くなります。その為、所定の高さ寸法に仕上げる

    には、所定の高さより、高く土を延ばしてから、形作りをしなければなりません。

    逆に、直径を細くすると、肉厚は確実に厚みを増します。肉厚のまま形作りを行うと、

    撚れ(よれ)が出ますので、厚くなった部分は肉を薄くしながら、更に径を細くする必要が

    あります。肉を薄くする事により、背は高くなります。その為、必要な高さにするには、

    上部を切り取る事もあります。

   a) 直径を細める方法には、作品の径の状況により、幾つかの方法があります。

    直径の大きい場合もは、両手の掌(手のひら)を使い、細くなるに従い、両手の指6本、

    指4本と本数を少なくしてゆきます。

   b) 細める時の注意点。土は細くしようとすると、必ず土の逃げが生じます。

    土の逃げ場を無くすのが理想的ですが、土を指や掌で全周を押さえるには、限度があります。

    その場合、一箇所に逃げ場があると、土はそこに逃げ、細くなってくれません。

    一箇所に逃げ場を作るのではなく、対称的な位置(2又は4箇所)に逃げ場を作ります。

     更に逃げ場の大きさ(隙間)も同じ間隔にします。一方が広いとそちらに多く土が逃げ、

     径は細くなりません。   

  ) 肉が薄くなり過ぎた部分は、径を小さくする事は難しい事です。その為、肉厚にもなりま

    せん。径を小さくして、肉厚にするには肉厚が厚い程効果的です。「ペラペラ」の状態では

    幾ら径を小さくしようとしても、小さくならず、スカートの「ギャザー」状態になるのみです。

    この様な状態の場合、薄くなった部分を切り取ります。薄い部分のみを切り取るのはかなり

    難しいですので、若干厚みのある部分を切る事になります。当然背は低くなりますが、

    切り取った事で、頭が軽くなり、その下の土を上に延ばす事で、背の高さが切り取る前の高さ

    に成る事も珍しい事では有りません。それ故、一度試す価値があります。それでも高さが

    足りない場合には最初からやり直す方が手っ取り早いです。尚、上に土を継ぎ足す方法も

    ありますが、かなり難易度が高いです。

  ) 轆轤作業で簡単なのは、径を広げる事です。電動轆轤では、轆轤の回転に合わせて遠心力が

    発生し、常に径を広げる方向に力が働くからです。

    逆に、径を狭める事は、遠心力以上の力で、中心(内側)に押し戻す事に成りますので、

    難しくなります。それ故、径を小さめに作り、最後の段階で径を所定の寸法に広げる事が

    制作上の「コツ」です。

  ) 作品の揺れの問題。

   a) 轆轤作業が巧く行っている場合は、作品に揺れは発生しません。しかし、背が高くなるに

    従い揺れが発生します。特に上部は大きく揺れる事も多いです。その為、上部の振れを抑え

    様としますが、巧く行かない事が多いです。揺れが発生するのは、目に見えている部分より、

    若干下の部分から、揺れているものです。それ故、幾ら振れを止め様としても、下から直さ

    ないと巧く行きません。

   b) 揺れ(振れ)の発生原因は色々あります。

   ・ 土の量が一方に多くなった場合(円周上の肉厚に差がある場合)。

     円周上の高さに差がある場合にも、揺れは発生します。

   ・ 胴体など膨らませ際に、均等に膨らませていない場合。

   ・ 根元(土台)部分で、一箇所が極端に「えぐられて」いる場合(即ち、一箇所の径が小さい)

   ・ 轆轤目を着け様として、轆轤の回転速度を緩くしたが、手の上昇スピードが速い場合。

   ・ 土から手や指を離す際、早く離し過ぎた場合(基本は一呼吸入れる様に、「ゆっくり」

     離す事です。

以下次回に続きます。
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素朴な疑問 99 陶芸での失敗事例3?

2015-03-26 22:13:34 | 素朴な疑問
3) 制作途中の失敗。

 ⑤ 制作途中の失敗事例(電動轆轤)。

  ) 電動轆轤での失敗で多いのは、一瞬で形が変わり、作品が台無しに成ってしまう事です。

   良くテレビなどで見る光景に、芸能人などの有名人が轆轤体験で、完成間近の作品が「グニャ

   グニャ」に成ってしまう状態になる事です。多くの場合口縁が内側に折れ曲がる状態になります

   原因は力の入れ具合が適切でない事と、手や腕の保持(固定)が不完全な為、更に回転速度が

   遅い為でもあります。

  ) 轆轤作業の基本は、肉厚の場所では力を入れ、肉薄の場所では力を抜き気味にする事です。

   これを実行する為には、常に肉厚を指先で感じていなければ成りません。即ち、片手又は両手の

   指を向かい合わせて、粘土の壁を摘む事で、厚みが確認できます。

  ) 轆轤作業での肉厚は、基本的には根元(轆轤のターンテーブル側)が肉厚になり、上部に

   行く程、肉が薄くなります。これは、上部の重みを支える為には、どうしても必要な事です。

   作品の途中の高さの肉厚が極端に薄くなると、その上の土は捩れ(ねじれ)てきます。

   都合の悪い事に、轆轤作業では、肉厚を薄くする方法は、さほど難しくは有りませんが、逆に

   薄い肉厚を厚くする事は、口縁部を除きかなり難しい作業になります。

  ) 土の捩れは、轆轤に慣れない方は、捩れている事を自覚する事が少なく、気付いた時には、

    多きく捩れてしまっています。但し、外部からは捩れの初期から見出す事ができます。

    それ故、轆轤の技術的指導者が近くにいれば、指摘してもらえますが、一人で作業している

    場合には、指先に神経を集中したり、時々外側から捩れの有無を確認しながら作業する事に

    なります。

   a) 捩れを直すには、一般に轆轤の回転方向を逆にして直します。但し轆轤の回転が逆に

    なると、左右の手の使い方が逆になります。これも慣れない方には難しい作業となります。

   b) 他の方法では、轆轤作業での手の使い方を一般とは逆に上から下へ、移動させる方法が

    あります。 即ち、肉厚の部分を肉の薄い部分に移動させて、捩れを直します。

    但し、轆轤の回転速度は若干遅くする必要があります。この方法も大きな捩れの場合には

    さほど効果はありません。尚、捩れを直ぐに直さず、若干土を乾燥させてから、直し作業を

    行うと、いくらか作業がし易いです。

   c) 一番良い方法は、新たな土を使い、全て初めからやり直す事です。

   d) 捩れの主な原因は、下から上に移動する手の動きが、途中で遅くなりその部分に時間を

     掛け過ぎた為でもあります。手が止まる理由は、上部にたっぷり土が残り、手の移動を阻止

     いる為ですので、轆轤作業で土延ばしの際には、最初に上部の肉厚を薄くした後、下から

     順次薄く延ばす事です。

     尚、当然の事ですが、粘土と手は十分水で濡らすか、泥(どべ)を付け、手が滑る様にして

     おく事は必須条件です。

  ) 土を円筒形に延ばす際、部分的に高さに差が出る事。

    特に轆轤の初心者に多く見られる失敗です。これには幾つかの原因が考えられます。

   a) 土殺しが不十分な為。

     土を轆轤の中央に据える作業(センター出し)が土殺しの大きな目的の一つです。

     轆轤の中心に置いていないと、センターに穴を掘り込む際、円周上の肉厚に差が出易く

     なります。肉厚に差がある状態で土を上に延ばせば、当然、肉厚部は高くなります。

   b) 土殺し後に土の中央を掘り込む際、中心からずれて(外れて)しまい、肉厚に差が出る

     場合も有ります。穴を掘る指は「ブレ」無い様にしっかり保持し、位置を出す事です。

   c) 粘土の中に空気や異物が混入している場合。

     空気のある部分や異物のある部分は、他の箇所より、粘土の伸びが少なくなります。

     その為、その部分は高さが低くなります。異物とは、同じ粘土の中にある、やや硬い塊も

     異物となります。

以下次回に続きます。
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素朴な疑問 98 陶芸での失敗事例2?

2015-03-25 15:06:57 | 素朴な疑問
3) 制作途中の失敗。

 ① 作品を作る方法は、色々あります。

  大きく分ければ、手捻り、電動轆轤、機械轆轤、鋳込み方法などです。これらの方法も更に幾つかの

  方法に別れます。但し、ここでは省略します。

  機械轆轤や鋳込み方法は、同じ形の作品を多く作る量産的な方法ですので、普通に陶芸を楽しんで

  いる人にとっては、余り馴染みの無い方法です。

  当然作り方が変われば、自ずから作品の形や表情が変化する事が多いです。

 ② 作品に対する要求を満たす制作方法を見付ける事で、失敗を回避できます。

  一般に電動轆轤では綺麗な左右対称形になります。それに対し、手捻りでは、どの様な形の作品に

  対しても対応が可能です。若干表面に残る凸凹も、削り作業によって、轆轤挽きに引けを取らない

  位に表面を滑らかにする事も可能です。又、手捻りの特徴としては、制作途中で失敗しても、

  幾らでも修復可能な事が上げられます。それに対し電動轆轤では、一瞬にして作品が壊れる事は

  珍しくありませんし、修復技術も難しく、修復するよりも、最初からやり直す方が、時間的にも

  早く、綺麗な作品になります。

 ③ 電動轆轤は慣れれば、形の整った作品を、比較的短時間で作り出す事が可能です。手捻りは

  時間を掛けて作る事が多い傾向にあります。

 ④ 制作途中の失敗事例(手捻り)。

  ) 粘土の量を十分確保しない為の失敗。

    作品を作る際、途中で材料の粘土が不足し、新たの土を加えた時、違う土を使ってしまう

    事があります。生の粘土の色は、同じような色をしている場合が多いです。生で同じ色だから

    と言って、焼成後の土の色が同じである訳ではありません。同じ様に見える粘土でも焼成後に、

    白、黄色、茶褐色、黒色になる場合も有ります。それ故、数種類の粘土を使い分けて使用して

    いる窯場では、粘土の種類を間違えない様に管理する必要があります。

    又、同じメーカーの同じ名前の粘土であっても、ロットによっては、発色が微妙に変化する

    場合があります。それ故、使う量よりも若干多目に土は用意しておかなければなりません。

  ) 繋ぎ目の処置の失敗。

    手捻りでは、繋ぎ目が多く発生します。特に紐を巻き上げる紐作りの際には、一段毎に繋ぎ目

    が発生し、この繋ぎ目を指や竹箆(へら)などを使い、消す必要があります。勿論上下から

    紐を圧着する事で、必ずしも繋ぎ目を消す必要はありませんが、圧着が不十分の場合、繋ぎ目

    から「ひび」や水漏れの原因になりますので、繋ぎ目の線は見えない様に、内外共に処理する

    事が重要に成ります。

  ) 手捻りの場合、下段から順番に積み上げる方法と、各パーツを分割して作り、後から全体を

    組み立てる方法が在ります。

   a) 前者の場合は、全体の構想を頭に描きながら作業しますので、全体の形を把握し易くなる

    利点があります。しかし、背の高い作品は、下段がある程度乾燥し、強度が増さなければ、

    その上に土を載せる事は出来ません。さもないと、下段は上の重みで変形してしまいます。

   b) 後者の場合、各パーツを別々に作る為、作業待ちの状態は少ないです。それ故、割合

    早く、作品を作る事ができます。但し、組み立てる際に繋ぎ目の大きさが、上下で一致して

    いなければ成りません。更に、繋ぎ目部分は乾燥し過ぎでは、上手に接着できません。

    例えその場で完全に接着した様に見えても、時間が経つと、繋ぎ面に亀裂が入り易くなります

    ある程度、生(なま)に近い方が、接着面は綺麗に出来上がります。

 ⑤ 制作途中の失敗事例(電動轆轤)。

以下次回に続きます。

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素朴な疑問 97 陶芸での失敗事例1?

2015-03-23 21:58:15 | 素朴な疑問
作品が出来上がる迄には、色々な失敗が付き物です。

 勿論、失敗しようとして失敗する訳ではありませんが、何らかの事情により失敗する事になります。

 例えば、作品の選択の失敗。土の種類の選択の失敗。制作途中の失敗。作品の乾燥時の失敗。

 細工時の失敗。素焼きの際の失敗。絵付けや施釉の際の失敗。窯詰の際の失敗。本焼時の失敗。

 窯出しと窯出し後の失敗など、色々な場面で失敗する事があります。

 これらの失敗の原因を突き止め、再度の失敗を繰り返さない様にする方法などに付いて考えたいと

 思います。

1) 作品の種類と寸法の失敗。

 ① 作品を作る際には、事前にどの様な作品を作りたいかを明確にしておく事が大切です。出来れば

   ラフスケッチでも良いですので、図面として描くとより考えが明確になります。この図には

   出来上がり時の寸法を記入しておきます。当然ですが、作る事が技術的に不可能な作品でない

   事です。(極端に細い物、上の重みを支えきれない形状などです。)

 ② その作品の特徴は何処にあり、制作時に難しそうな処を把握するとより作り易くなります。

   特に蓋物などでは、蓋の形状、本体との合わせ部分、摘み部分などより細かく考えておくと制作

   時間も短くなります。特にご自分が使う作品の場合、ある意味予定と違っても満足できますが、

   注文を受けて作った物は、注文者の意見を十分聞く必要があります。

   食器類の場合、同じ形状の物を数個作る事があります。その際、重ね合わせが可能である事は、

   非常に大切な要素になります。

 ③ 完成までの土の収縮を考え、制作時の寸法を図面に記入する。

   粘土の種類によって収縮率が異なりますが、概(おおむね)1割2~3分縮みますので、

   大きめに作る必要があります。縦横高さともこの割合で縮みますので、体積としては、7割程度

   に成ってしまいます。特に、徳利など酒の容量が決っている場合には、その量が入りません。

   慣れない方や「うっかり」して、出来上がり寸法で制作してしまい勝ちですので、注意が必要

   です。

2) 土の種類選定の失敗。

   磁器と陶器の違いは、材料が明らかに異なりますので、間違える事は無いはずです。

 ① 仮に、萩焼風や備前焼風、信楽焼風、益子焼風など、著名な産地の焼き物を作りたい時には、

   当然、その土地で使われている材料(粘土)を使う必要があります。現在では特定の産地の粘土

   は陶芸材料店や「ネット」などで、容易に入手ができます。尚、同じ産地の土であっても、

   色々な種類の土が存在しますので、更に土の種類を選定する必要があります。作品の種類に

   よって使い分けます。(例、赤土、並土、細目、粗目、ハゼ石の大小などです。)

 ② 粘土には、焼き上がると、色の付いた物も多いです。

   土の色は釉を掛けた際、微妙に発色の差が出ます。即ち、赤土などを混入させると、釉は落ち

   着いた地味な色になります。

  ) 下絵付けや、顔料による土の練り込み模様の作品を作るには、白っぽい土を選ぶ必要が

    あります。赤土などを使えば、下絵の図柄は鮮明ではありませんし、練り込み粘土の色も

    本来の明るく鮮明な色に発色しません。

  ) 青磁の焼き物を作る際には、鉄分を含む赤土を使う必要があります。

    青磁の釉と鉄分が反応して、青磁の色が出ると言われています。

  ) 市販されている土は、そのまま単味で使うのが一般的ですが、場合によってはブレンドして

    使う事もあります。その際ブレンドの割合をメモしておかないと、次回に同じ粘土を作る

    事が出来ません。

3) 制作途中の失敗。

以下次回に続きます。

 
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素朴な疑問 96 作品の名前3?

2015-03-21 22:07:16 | 素朴な疑問
3) 茶碗類の名前。

  茶碗には、飯茶碗、湯飲茶碗、抹茶々碗の三種類があります。この中で抹茶々碗が一番種類が

  多いです。

 ③ ご飯茶碗。

   「陶芸は茶碗に始まり、茶碗で終わる」と言われる場合があります。

   丁度「釣りは鮒(ふな)に始まり、鮒で終わる」と言われるのと符号します。

   即ち、陶芸で一番最初に作るのは抹茶々碗の事が多く、気に入った茶碗を作る事は大変です。

   抹茶々碗のみでなく、ご飯茶碗でも同じです。気に入ったご飯茶碗を作る事は中々難しい事

   です。

  ) ご飯茶碗を作る際の難しさ。

   我が国と朝鮮など一部の国々では、自分専用の茶碗や箸(はし)を使いますが、世界的には

   例外の様です。特定の人専用の器を「属人器」と言うそうです。

   a) 我が国では、ご飯茶碗は手に持ち箸(はし)で頂く様式が一般的です。その為、軽く作る

    必要が有ります。それ故、肉厚を薄く作る事になりす。

   b) 轆轤で作品を薄く挽く事は、意外と難しい作業です。その為、轆轤挽き後、やや乾燥させ

    てから、削り作業で軽く作る方がより簡単です。しかし、轆轤での削り作業は慣れない方には

    結構難しく、削り不足や削り過ぎて孔を開け易く、薄くする事は熟練を要します。
    
   c) 市販されているご飯茶碗は、量産品の磁器製が多いです。但し、手に持ち暖かさを醸し

    出すには、断然陶器製が優れています。又、断熱効果も陶器が一段上です。

   d) 茶碗には、大人用、子供用、更に男用、女用に分かれます。

    年齢により、男女の差により、使い易い大きさもあります。各々ある程度の大きさで決め

    られている事が多いです。それ故、ご自分で茶碗を作る際には、参考にした方が良いと思われ

    ます。

    大人の男性では、口径が12cm 以上の茶碗が多く。

    大人の女性では、口径が11cm 程度が多く

    子供用は男女で変わりは無く、10cm 程度が多いです。

   e) 茶碗は見た目では、ご飯の量が判らない物も有ります。

    一見多く入りそうで、意外と入らないないのは、口径が大きいですが底の狭い形をした物です。

    高さ(深さ)も低いく成っています。 旅館の茶碗などで良く見掛ける形です。

    近年、一般家庭でも、食洗機で洗う事が多くなっています。食洗機で洗う場合には、上記の

    様な形の器が理想的とも言えます。更に磁器製の器の方が、食洗機に向いています。

    逆に入りそうも無いのに、意外と入る物もあります。即ち口径は小さいですが、深さがあり、

    更に底の面積が広い器です。

   f) 一般に市販されているご飯茶碗は、高台が高く、末広がりの撥(ばち)高台に成って

    います。削り出しで行う場合が多いですが、付け高台にする方法もあります。

    即ち、べた高台に削り出した後、小さな粘土の塊をドーナッツ状にし、底の中央に載せ、

    轆轤挽きする方法です。この方法では、背の高い馬上杯の様な高台も作り出す事も可能です。

  ④ 湯飲茶碗。お茶を飲む容器です。

   ) 磁器製では、熱を伝える為、熱いお茶を注ぐと、手に持てない程熱くなりますが、

    陶器の場合には。陶器の断熱効果があり、器が熱くならず、保温効果があり、冷め難いです。

    大人用の男性と女性用、子供用があります。おおよその目安は以下の通りです。

    特大湯飲(寿司湯飲): 口径7cm以上。 大湯飲(主に男性用) : 口径7cm以下。

    中湯飲(女性用): 口径 6cm以下。 小湯飲(子供用): 5.5cm以下。

  ⑤ 夫婦(めおと)茶碗。同じ形で口径や高さに大小のある、飯茶碗や湯飲を夫婦茶碗といいます

    模様などが描かれている場合、同じ模様になっています。

以下次回に続きます。

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素朴な疑問 95 作品の名前2?

2015-03-19 22:45:06 | 素朴な疑問
食器類や酒器類、花入(花器)類には、形に応じて名前が付けられています。

これらは、昔から呼びならされている場合が多いです。その名前を言えば、自ずからおおよその

形態を把握する事ができます。

2) 酒器の名前。(前回の続きです)

  酒器には、酒を一時的に貯めておく物と、盃や猪口など酒を呑む際に、使用する物があります。

 ⑦ 酒煎子(しゅせんじ): いわゆる土瓶です。そろばん、黒ぢょか(黒千代香、黒じょか)

   等の異名があります。主に茶を飲むための物ですが、焼酎を温める酒器でもあります。

   黒千代香は沖縄から鹿児島に伝わった焼酎を温める酒器です。

 ⑧ 馬上杯(ばじょうはい): 高い高台があり、握り易くなっている杯です。

  朝鮮の祭器の盃から伝えられた物と言われています。

 ⑨ ぐい呑み: やや深味のある形の猪口です。上を向いて「ぐい」と飲み干す事からこの名前が

   付いたと言われています。

 ⑩ 猪口(ちょく、ちょこ): 一般的に酒を飲む為の小型の器(盃)をいいます。

  尚、蕎麦をそば汁につけるための容器(蕎麦猪口)も同様に呼びます。 猪口の形状は

  筒胴、六角形、八角形など様々なものがあります。

 ⑪ 枡(ます): 陶磁器ではありませんが、木製の小型の枡も利用されています。木の香りが

  残り、酒が美味く感じるそうです。

3) 茶碗類の名前。

  茶碗には、飯茶碗、湯飲茶碗、抹茶々碗の三種類があります。この中で抹茶々碗が一番種類が

  多いです。

 ① 抹茶々碗の名前。

  ) 椀形(わんがた)茶碗: 底がやや狭く、自然に口径が開いている形です。

    最も一般的な形です。

  ) 天目茶碗: 小振りの茶碗です。口縁がスッポン(鼈)口と言い、やや狭まっているのが

    特徴です。

  ) 端反(はたそり)形茶碗: 椀形茶碗よりやや細めの茶碗で、口縁を外に捻り出した形に

    なっています。

  ) 筒茶碗: 切立てで底径(高台径ではありません)と口径がほぼ同寸の茶碗です。

  ) 半筒茶碗: 筒茶碗の高さ方向を低くした形の茶碗です。

    筒茶碗がやや細めなのに対し、半筒茶碗の方がやや太めになります。

  ) 胴紐形茶碗: 半筒茶碗の胴の中央部に、凸状の出っ張りのある茶碗です。

  ) 呉器(ごき)形茶碗: 筒茶碗の底部が丸みを帯びた形の茶碗です。

  ) 馬盥(ばたらい)形茶碗: 口径が大きく、半筒茶碗より更に高さが低い茶碗です。

  ) 沓(くつ)形茶碗、沓茶碗: 馬盥形茶碗が大きく歪んだ形になった茶碗です。

  ) 鉄鉢(てっぱち)形茶碗: 僧侶が托鉢の際に持つ、鉄鉢に似た形で、球体の上部を切り

    取った様な形の茶碗です。

   xi) 塩笥(しおげ)茶碗: 元々は塩、味噌などを入れた容器で、茶人が真冬用の茶碗として

    使用した物です。丸みのある胴にやや細まった口が付いている形です。

  Xii) 平(ひら)茶碗: お皿の様な形の茶碗で、主に夏茶碗として使います。

  xiii) その他

   a) 杉形(すぎなり)茶碗: 底が狭く、口縁に向かって径が直線的に開いた形です。

   b) 五峯(ごほう)茶碗: 楽茶碗に多く、口縁の凹凸が五つ有る形の茶碗です。

   c) 五所丸茶碗: 主に豊臣、徳川初期朝鮮より渡来した茶碗で、塩笥茶碗を小振りにした

     形の茶碗です。

  ② 抹茶々碗には特徴的な高台名があります。

   ) 撥(ばち)高台: 根元が細く末広がり状の高台です。三味線の撥から来ています。

   ) 三日月高台:輪高台の外側と内側の「中心をずらし」高台幅を不均一にした物です。

   ) 竹節高台: 高台の中央部に竹の節を模した突起があります。

   ) 切高台: 輪高台の一部を「Vの字」状又は「矩形」に切り取った物です。

   ) 桜高台: 高台を桜の五弁の花びらに見立てた物で、タタラ状の粘土紐を後から接着

     した物です。

   ) 四方(よも)高台: 輪ではなく四角の高台です。

   ) 碁笥底(ごけぞこ)高台: 囲碁の石を入れる容器の底の様に、底の中央が凹んでいる

     高台です。

以下次回に続きます。
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素朴な疑問 94 作品の名前1?

2015-03-17 21:41:46 | 素朴な疑問
食器類や酒器類、花入(花器)類には、形に応じて名前が付けられています。

これらは、昔から呼びならされている場合が多いです。その名前を言えば、自ずからおおよその

形態を把握する事ができます。

1) 花入(花器)類。当然陶磁器以外の物もありますが、ここでは陶磁器制に付いて述べます。

 ① 塵劫壷(じんこうつぼ): 最も普通の壷です。但し、この名前は一般には使われていません

   襟が略垂直で長めに立ち、肩が張って腰の細くなった縦長の壷ですが、花器としても利用

   されています。口径も細いです。

 ② 鶴頸(つるくび): 頸部分が長い花瓶です。頸の太さは、細い物とやや太い物があります。

 ③ 輪立(りんだて): 一輪挿しの花瓶です。頸部分が細く長い物が一般的ですが、短い物も

  あります。

 ④ 中蕪(なかかぶら): 胴体中央部が太い野菜の蕪(かぶ)状の花瓶で、蕪の上に上向きに

  開いた筒状の頸が載ります。この頸には耳が付く場合があります。

 ⑤ 逆蕪(さかさかぶら): 胴体下部が丸く膨らんだ形で、蕪を逆さにした様な形です。

 ⑥ 蕪無(かぶらなし): 胴体に膨らみの無い花瓶です。若干上開きの形の物が多いです。

 ⑦ 瓢箪(ひょうたん)、箪瓢(たんぴょう): 胴の一部がくびれている形をしています。

   下が大きく上が小さい膨らみのある形が瓢箪型で、逆に上が大きく下が小さな膨らみのある

   物(瓢箪の上下をひっくり返した形)を箪瓢と呼びます。

 ⑧ 千切(ちぎり): 中央が凹み上下が開いている形です。太鼓の一種である「鼓(つづみ)」

   形をしています。

 ⑨ 飴粽(あめもち): 五月の節句に頂く粽(ちまき)の様に、中央が膨らみ、口と底面が細い

   花瓶です。

 ⑩ 切立(きったて): 円筒形で、周囲が垂直に切り立っている物で、花瓶の中で一番シンプル

   な形をしています。

 ⑪ 漆桶(うるしおけ): 蓋のある円筒形(切立)ですが、器の底の部分と蓋の周囲に鉢巻が

   されています。

 ⑫ 砧形(きぬたかた): 藁や洗濯物などを叩く際に使用する、持ち手の部分が細長く、打つ

   部分が太い円筒形になった形です。太い方を下にして立てて使います。

 ⑬ 台鉢、水盤: 口径が広く浅めの花生です。特に高めの台の付いている容器を台鉢と呼びます

 ⑭ 釣花生(つりはないけ)。

   花器を紐などで吊り下げるタイプです。月(三日月など)や船などの形が多いです。

   当然、他の花器より高い処に吊り下げられますので、生ける花類は限られます。

2) 酒器の名前。

  酒器には、酒を一時的に貯めておく物と、盃や猪口など酒を呑む際に、使用する物があります。

 ① 瓶子(へいし、へいじ): 口縁部が細く、その真下が膨らみ、肩の張った形で、古くから

   存在する比較的小型の器で、主に酒器として使われています。

 ② 梅瓶(めいびん、ばいびん): 細長い胴体に注ぎ口がやや膨らんだ形の酒徳利です。

   上部が太く尻すぼまり、直線的な細長い瓶で、主に中国や朝鮮で生産され、日本では、宮廷や

   貴族などの間で使用された、一種の瓶子状の容器です。

 ③ 高田徳利(貧乏徳利、びんぼうとくり): 美濃の高田で制作されていたので、この名前が

   あります。貸し徳利、通い徳利とも言われ、江戸 後期から昭和初期に流通していました。

   酒屋の小売用として庶民に使用されて、屋号が染付けられた物が多いです。

   尚、鎌倉時代までは、主に瓶子が使われてその後、徳利(とくり、とっくり)が使われる様に

   なります。

 ④ 抱瓶(だちびん)、肩壷(へんつぼ): いずれも、携帯用の酒瓶です。

   抱瓶は、沖縄で用いられる陶製の酒器で、紐で肩から釣り、腰に当て易いように断面が

   三日月形をしています。

   肩壷は、扁平な容器で両側面に付いた耳に紐を通し、肩に掛けます。

 ⑤ 鴨徳利(かもとっくり): 越中小杉焼の名物徳利です。色や形が鴨の形をした徳利です。

 ⑥ 胡蘆瓶(ころびん、ころへい): 瓢箪型の徳利です。

   中国の唐時代以降、各地で製作されています。 把手と注口の付いた水注形の物もあります。

以下次回に続きます。
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素朴な疑問 93 作品が綺麗に見える形とは2?

2015-03-15 21:42:13 | 素朴な疑問
3) 横幅に付いての基本的な比率。

 耳を持つ花器(花瓶類)の場合、その横幅(出っ張り具合)は、本体の径が3/5とし、両耳の横幅

 を2/3とすると、バランス良く取り付ける事ができます。

4) コーヒーカップの持ち手や、急須などの注ぎ口を付ける場合、取り付ける位置は下から3/5

 位置に取り付けるとバランスガ良いとも言われています。

5) 作品を軽く見せる方法。

  同じ大きさの作品でも重たい物と軽い物があります。大きさが同じであれば、作品の肉厚の差が

  一番大きな要因です。しかしながら、秤で測定すると同じ重さの物でも、軽く感じる物と重く

  感じる物があります。勿論同じ大きさとしての話です。

  但し、軽い作品が必ずしも良い作品とは言えません。作品の大きさに応じて、適度の重さにする

  事が大切です。

 ① 高台のある器は、無い作品より見た目にも軽く感じられるものです。

  高台があっても、碁笥底高台では、軽くなる効果は期待できません。

  ) 見た目にも軽く感じる理由。

    高台の役目は、施釉する際高台部を持ち、指跡を出来るだけ少なくする効果があります。

    更に、指や掌が高台脇に滑り込ませる事により、作品を安定した状態で持地上げる事が出来

    この事で軽く感じさせる事ができます。同時に、底面をテーブル等や卓上、床面から浮き

    上がらせる事(浮遊感)により、作品が浮き上がり 軽く見せる事になります。

  ) 高台の無い作品(ベタ高台)や碁笥底高台は、テーブルにしっかり根を張った様に見え

    重量感を増します。但し安定感はあります。

  ) 左右又は上下対称の作品は、整い過ぎて面白味に欠けるとも言われます。又この様な作品

    は、静的で躍動感が乏しく、重みを感じ易いです。

  ) 左右歪(いびつ)で、不安定感のある作品は、今にも動きそうに感じる事があります。

    この様な作品は、作品の重量を軽く見せる効果があります。

 ②  人の目では、同じ寸法の物は、横方向より縦方向が長く見えます。

   これは、人の錯覚による現象です。口径や胴径は測定してみると、予想以上に大きい事が

   解かります。富士山が高く見えるのもこの錯覚による物です。特に絵画などでは、富士山の

   頂上は、鋭角で尖った様に描かれている場合が多いですが、実際には鈍角でそれほど高くは

   有りません。

 ③  直角は鈍角に見えます。これも錯覚の一つです。

   特に鎬文(しのぎもん)と呼ばれる、凸状で筋状に彫刻する(削りだす)場合凸の先端部を

   鋭角にしないと、直角には見えません。

以下次回に続きます。



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