わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

造る1(茶碗1、始めに)

2012-12-31 14:09:31 | 陶芸入門(初級、中級編)

釣りの世界では、「鮒(ふな)に始まり、鮒で終わる」と言う諺があります。

同様に陶芸の世界でも、「茶碗に始まり、茶碗で終わる」と言う諺があります。

陶芸で最初に手掛ける作品は、茶碗であり、長い間陶芸の世界で色々な作品を手掛けていても、

最後に行く着く先は、やはり茶碗を作る事に成って仕舞がちに成ると述べた言葉です。

1) 茶碗の種類: 茶碗と一言と言っても以下の様に分類できます。

  ① ご飯茶碗(飯茶碗): ご飯を盛る為の茶碗です。わが国に於いて、家庭内では必ず自分専用の

     茶碗を持っているのが普通です。男性用、女性用、子供用とあり、大きさに差があります。

     毎日の様に使いますので、使い勝手が良く、絵柄などの好みが出る茶碗で、同じ絵柄で

     大小のある夫婦茶碗(めおとちゃわん)もあります。

  ② 湯呑み茶碗(含、汲出し茶碗): お湯やお茶(煎茶)を飲む為の茶碗で、コップ状の物です。

     片手で使いますので、持ち易い縦長の器が多いです。家庭内では、自分専用の湯呑み茶碗が

     あると思います。

     又、寿司屋の湯呑み茶碗の様に、容量が大きくたっぷり入る器もあります。

    ・ 汲出し茶碗: 高さが低い湯呑み茶碗で、一般にお客さん用に使う事が多いです。

      又、目出度い席での、桜茶等には容量が極少ない器に成っています。

   ③ コーヒー又は、紅茶用の茶碗: 一般に、持ち手(取っ手)の付いた器で、受け皿(ソーサー)

     とセットに成っている場合が多いです。

     紅茶用は、コーヒー用に比べ、口径が大きく開き、高さはやや低く成っています。

   ④ 抹茶々碗: 茶道具の主要な道具で、抹茶を飲む器です。

      作者によって、個性豊かな作品となり、代々伝わる由緒ある天下の名茶碗と謳われる

      茶碗も多く存在します。わが国へ渡来した名器も多いです。

      多くの作家が造る茶碗は主にこの種の器で、数万円~数百万円もする茶碗も、珍しくは、

      ありませんす。

2) 最初に手掛ける作品。

   ① 手捻りで作る場合には、抹茶々碗を作る事が多いです。

      作り方は、塊(かたまり)作り(玉作りとも言います)や、紐作りの方法を採ります。

   ② 轆轤で作る場合は、湯呑みを作るのが一般的です。

     湯呑みが轆轤挽きの基本ですので、最初の作品は必然的に湯呑みになります。

3) 「茶碗で終わる」の茶碗は、抹茶々碗の事です。

   茶碗の形にする事は、さほど難しい事ではありませんが、良い茶碗を作ると成ると大変難しく

   成ります。形のみでなく、土、焼き、色(器肌)、手取りの良さ(使い勝手)、約束事など多くの

   要素が絡んできますので、満足する作品が、生涯に1~2個出来れば良い方だとも言われる程

   難しく、又「やりがい」のある仕事かも知れません。

今後は抹茶々碗を中心に、茶碗の話をしたいと思います。

以下次回に続きます。

   

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現代の陶芸259(まとめ4)

2012-12-30 11:43:41 | 現代陶芸と工芸家達

7) 窯を築く

   陶芸は焼き物ですから、粘土や磁土を焼成して初めて完成となります。それ故窯が是非とも

   必要になります。但し、個人で持たなくても、共同で使用したり焼成のみを他の人に依頼するのも

   一つの方法です。

 ① 「一土、二焼、三細工」と言う言葉があります。

    これは、焼き物で重要な要素を順番に数え上げた諺です。

  ) 作る作品に合った土を使うのが一番と言う事です。土の種類は千差万別で、限られた量しか

    存在しない土から、豊富に存在する土なで、多種多様ですし、土の種類によってその作品の

    出来具合も大きく変化します。それ故、作品に応じた土を選ばなければ成りません。

  ) 次に重要なのが、「焼き」です。焼きとは単に高温に焼き上げる事のみではありません。

  a) 土が焼き締まるまで高温で焼く。

     土の種類によって、その収縮する温度に違いがあります。また縮み率も違いがありますが、

     その土が十分焼き締まり、日常使用に耐える強度が出る程度まで、高温にする必要が

     あります。更に、土の種類によっては、焼成時間を長くとる必要なものもあります。

     十数時間~数日必要な場合があり、当然、窯の大きさと作品の数によっても異なります。

   b)  焼き方には酸化と還元焼成及び、中性炎の焼成の仕方があります。

     この違いによって、釉や器肌の色に大きな変化が現れます。

     又、温度上昇の具合に微妙に変化を与えます。強酸化や強還元では、温度上昇は鈍り場合に

      よっては、温度が低下します。弱中性炎で焚くのが一番温度上昇すると言われています。

   c) 燃料(薪、ガス、灯油)の差によって、大きく出き上がりに変化が起こるものです。

     特に薪でしか出ない緋色や、灰被りによる窯変と呼ばれる作品があります。ガスや電気窯を

     使って人為的に緋色や灰被りを作りだす事も可能ですが、やはり薪窯で焼成した作品とは、

     大きな違いが出るものです。

 ② 窯が焚ければ、制作方法を会得していなくても陶芸は出来ると言われています。

   即ち、制作技術はある程度時間を掛ければ、身に着ける事は可能ですが、窯焚きには特殊な

   技術が必要になるからです。

   しかしながら、近年電気窯が広く使える様になると、窯を焚く技術も容易になってきました。

   特にコンピューター制御による窯焚きでは、「寝ている間に焼成が終わっている」と言われる

   程です。電気窯であっても、従来と遜色ない色や焼き上がりになる場合も多いですが、作品に

   よっては、焔の出る窯と比べ、明らかに違いが出るものです。

   a) 一番大事なのは窯です。

      一般に窯は窯を造るメーカーから購入するか、メーカーの窯を造る職人に依頼して、

      自分好みの窯を造って貰う事が多いですが、それに満足せず、自ら耐火煉瓦(現在では

      ほとんどが、軽量耐火煉瓦を使用)と耐火モルタルで積み上げて、窯を築く人も多くいます。

      当然、窯に付いての知識が必要になり、更に多くの窯を見たり、実際に窯を焚いている人

      から助言を貰えれば、大いに役立ちます。

   b) 窯は一つ有れば概ね(おおむね)全ての事に対応可能ですが、陶芸作家と呼ばれる人は、

     作品に応じて、複数個の窯を持つのが普通に成ってきました。

     即ち、薪窯(登窯、 窖窯)、ガス窯、電気窯などを使い分けていましす。

   c) 窯を改造(改良)する事も稀ではありません。

     自分の思うような結果が出ない場合、窯を改造する事もあります。

     各々の窯には、特有の個性(癖)が有りますので、その個性が有効ならばそのまま使いますが

     個性が強過ぎる場合には、それを是正する為に改造します。レンガを剥がし新たに築き直し

     ます。 多くの場合は、空気孔や炎の通り道を変更したり、煙突の引きの強弱を変更する事が

     多いです。但し、窯には必ず調整機能が付いています。その調整機能でも十分対応出来ない

     場合のみ、改造を行います。

   d) 基本的には、窯は移動出来ない物です。(小さな電気窯やガス窯では、移動可能の場合が

      有りますが) それ故、移転する場合や、新たに独立する場合には、窯を新築する必要が

      あります。当然ですが、電気窯以外では、酸素を多量に消費しますので、屋外に設置する

      のが一般的で、屋内の場合には十分な換気が必要に成ります。近年でも、ガス窯での

      酸欠による死亡事故が起きていますから、くれぐれも注意が必要です。

  ③ 「窯焚き一生」と言う諺が有ります様に、満足出来る窯焚きが出来る事は稀で、出来たとしても

     次回、同じ様に満足行く結果が出る可能性は少ないです。

     特に燃料(薪、ガス、灯油など)を使う窯では、どんなに同じ条件で焼成しても必ず、結果が

     異なるのが普通です。(但し、工業製品としての作品では、常に一定でなければ成りません

     それ故、この場合とは異なります。)

   ④ 窯焚きの方法は人によって異なります。その人独自の方法で焼成している事も多く、

      それらが、秘密に成っている事もあります。又それらの人から助言を得たとしても、必ずしも

      役に立つとは限りません。窯が違えば、焼き方も違うからです。

 ・ ここでは、窯焚きの方法については、述べませんが、機会が有ったら、私なりの方法を述べたいと

   思っています。

 ・ 以上にて、約1年間続いた、「現代の陶芸」のシリーズを終わりにします。

   尚、年々、新たな有望な陶芸家達が登場する事と思います。その際には彼らの事を取り上げたい

    と思っています。

 次回より新たのテーマでお話したいと思ています。

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現代の陶芸258(まとめ3)

2012-12-27 17:15:56 | 現代陶芸と工芸家達

6) 師匠、指導者、及び陶芸修行に付いて。

  現代の陶芸家の中には、師を持たず、独学で技術を習得したと述べている方も結構多いです。

  但し、完全な独学は有り得ないと思います。特定の師と呼ぶ人はいない事もあるでしょうが、それに

  順ずる人はいるはずです。技術を直接指導して貰わなくても、その人の作業を見て、土の扱い方、

  作品の作り方(轆轤、手捻り技術、装飾技術など)、釉の作り方、施釉の仕方、窯の焚き方などの

  陶芸の一般のやり方を、見て参考にしているはずです。勿論そう言う師は一人とは限りません。

  それ故、そう言う意味では、必ずしも独学とはいえません。ただ「師匠はどなたですか?」と訊ね

  られたら、「独学」と言うしかありませんが・・。

 ① 現代では、特定の師を持つ事は困難に成っています。

    昔ならば、内弟子として、師匠の家に住み込み、家事の事から陶芸の雑事を経て陶芸全般に

    付いて直接(間接)指導を受け、数年後独立するのが普通でした。

    現代では、その様な内弟子を雇い入れる処はほとんどありません。

    弟子としてではなく、単に下働きとして雇い入れる事はあるかも知れませんが、独立させる

    為の指導はありません。独立する為の技術を得られるかどうかは、本人次第です。

 ② 陶芸学科など陶芸を教えてくれる、公立や私立の美術学校も多く存在します。

   この様な学校を卒業して、陶芸家に成る人が増えています。

   当然、陶芸の基礎からデザイン及び制作方法、装飾の仕方、窯の焚き方など、理論と実践で

   指導して貰えます。勿論指導してくれる教授達も複数になり、陶芸界ではある程度知名度のある

   教授達で、各々特色ある授業と成ると思われます。一般人だけでなく、著名な窯元の子息も

   この様な学校を卒業しているのも稀ではありません。この段階から公募展に応募している人も

   多く、入選を果たしている方もいます。

   ・ 勿論、直ぐに独立する事も可能ですが、より上級の大学院に進んだり、何処かの窯場等で

     実践を積んでから独立する人もいます。

  ③ 陶芸教室やカルチアセンターなどで、実践的な指導を受け、窯を築いて独立する人もいます。

    前記の美術学校に通学出来る方は、ほとんどが若い人達です。社会人に成った方は、

    社会活動をしながら、陶芸活動を行う必要があります。独立を目指すならば、其れなりの

    努力が必要ですが、独立する事は可能です。

  ④ 最初から下働きとして窯場に入り込む。

    全国にある窯場では、下働きとして人手を必要としている処もあります。

    この様な場所で修行するのも一つの方法ですが、スブの素人よりある程度陶芸の心得のある

    人が優遇される様です。その窯場にはその土地の土を使う事が基本で、土の種類によって、

    制作方法も異なる事も多く、色々な技術を覚える為には、複数個所の窯場で修行する必要が

    有るかも知れません。あくまでも下働きとしての処遇ですから、技術を教えて貰える訳では

    有りません。与えられた仕事を終えた後、自由時間に轆轤などを仲間同士で練習する事に

    なります。きつい労働条件ですが、この試練に耐える事が出来るのは、若者だけかも知れ

    ません。 本人の努力しだいで、技術の習得が出来るかどうかが決ります。

  ⑤ 師を持つ事の功罪。

    武道や芸能などで使われる言葉に、「守、破、離」があります。 

    師の教えは大切ですが、それに囚われている限り、師を乗り越える事はできません。師の技

    以上の技(わざ)を身に付ける為には、一度師の教えから離れる必要がある事を意味します。

    それ故、長い間師事する事は必ずしも、本人の為に成りません。

    ・ 「守」(しゅ): 師匠の教えを忠実に守る事です。(基礎的な事はしっかり身につけます。)

    ・ 「破」(は): 師匠の教えに対して、自分なりの解釈を加え、師匠の意見に異を唱える事も

      あります。師匠から離れる第一歩に成ります。

    ・ 「離」(り): 師から離れる事により、初めて独立し、自分の足で歩き出す事になります。

      勿論、自分の道を他に求めたとしても、容易に見付ける事は困難かも知れません。

      師の元に安住する事無く、新たな道を見付ける事が陶芸家、陶芸作家として世に認められる

      事にも成ります。

以下次回に続きます。

  

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現代の陶芸257(まとめ2)

2012-12-26 16:18:42 | 現代陶芸と工芸家達

4) 経歴について

  当ブログで、現代の陶芸に付いて取り上げた作家さん達には、色々な方がいます。

  その経歴も「まちまち」です。

 ① 昔ですと「一子相伝」と言い、窯元の家に生まれた者(主に男子)が家業を引き継ぎ、親と同じ

    様な作品を作り続けていました。 名門の窯元の何代目と成れば、その人独自の作風を確立し

    後世に名を残す必要も有りましが、一般的な窯元では、ある程度時流に乗った作品造りを

    すれば、何とか生計維持が可能でした。

 ② 上記の頃は、同業者の数の増減も少なかったと思われます。

   現代では、陶芸を志し、陶芸で生計を立てたいと思う人が激増しています。

   しかし、現実には作った作品を販売して生計を立てる事は、はなはだ厳しい時勢と成っています

   先ずその人の存在を知って貰う必要があり、次にその人の作品を知って貰い、更にその人が、

   どの様な活動をしてきているかなど、知って貰う必要がるからです。それには長い年月が必要に

   なる場合が多いです。

  ・ 誰でも応募できる公募展などに出品し、入選や賞を受賞するのも、名前を知らしめる方法の一つ

    です。公募展には、著名な団体が定期的に開催する本格的な展示会や、地方の窯場の団体が

    開催する公募展があり、技術レベルや出品作品も多種多様です。

  ・ 個展を開くのも一つの方法ですが、場所の問題や費用の割れには作品の販売や、知名度を

    上げる事が難しいです。個展はある程度知名度が上がってから行っても遅くはありません。

  ・ むしろ数人でグループ展を行う方が、お互いの相乗効果もあり、より有効的です。

    但し、必ずしも陶芸の仲間である必要は無く、違う業種(但し余りかけ離れた業種でない事)

    であっても問題ありません。

 ③ 経歴に拘らない陶芸家も多く存在します。

    陶芸家は、作品で勝負するのであって、経歴などは問題外との立場です。

    それはそれで十分納得できます。但し、同じ様な作品であっても、価格(売値)が驚くほど、

    差があるのも陶芸の世界です。当然経歴のしっかりした人の方が、高値が付きます。

 ④ どの世界も同じですが、作るよりも販売する方が数倍難しいです。

    特に、陶芸家などの職人(技術者)はこの方面は、苦手の人が多いです。

5) 陶芸を始める切っ掛け。

    陶芸を始める切っ掛けは、その人の陶芸に大きな影響を与えます。ある意味で、その人の陶芸

   生活を方向付ける事も稀ではありません。

  ① 生まれた家(生家)が陶磁器に関係していれば、自然とその道に進む事も多いです。

  ② 生家や親戚に陶磁器とはなんら関係しない人でも、陶芸家や陶芸を楽しんでいる人も多く、

     現代の多くの作家の人は、この分類に入ると思われます。

     これらの人は、何処かで陶芸と出会っているはずです。

   ) 美術展や公募展、デパート等で有名作家の展示会(個展)などの、陶芸関係の展示会は

      一年中何処かで行われています。それらの作品を見て感動を覚え、自ら作りたくなった方も

      多くいます。

   ) 友人、知人の作った作品を見て自分でも作りたくなった。

      知り合いなどに、陶芸家や陶芸を楽しんでいる人がいれば、その影響でこの道に入る

      方もいます。

   ) 偶然の出会いによる場合。

      書店や図書館などで偶然見た美術誌などの写真を見たり、デパートなどの陶芸展の

      広告、又は、街で見掛けた看板や募集広告などで、興味を覚えてこの道に入った方達

      です。(蛇足ですが、小生も偶然の出会いから、40年の付き合いに成っています。)

以下次回に続きます。

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現代の陶芸256(まとめ1)

2012-12-24 21:54:51 | 現代陶芸と工芸家達

現代では、陶芸家と呼ばれる人々は、数千とも数万人とも言われる程です。

従来ですと、昔より続く限られた窯場を中心に活躍していましたが、現在では、雪の降る極寒の北海道

や東北、北陸などに千人単位の陶芸家が住み着き、活動しています。

冬季でも暖房が行き届いている為、以前なら不向きな場所での、陶芸活動も可能に成っています。

現在では、我が国の何処の地でも陶芸活動は可能です。

このシリーズを終わるに当たり、現在の陶芸事情を考えて見たいと思います。

1) 土が自由に手に入る様に成った事。

   昔ならば、地元の土を使う事が必要で、良い土の産出する場所に窯を築き、作陶する必要が

   ありましたが、現在では好みの土を遠方より取り寄せる事が可能に成っています。

   勿論、地元の土を見出しその土(又はブレンドした土)を使って活動している人も多いです。

2) 作る作品について。

  ) 陶芸を趣味にしている方ならば、自分の好きな様な作品を作れば良いのですが、焼き物で

    生計を立てるとなると、自分の好みの物のみを作っている訳にはいきません。

    勿論、超売れっ子作家ならば、ある程度自分好みの作品で、生計を立てる事も可能でしょうが

    その様な方は、ほんの一握りの作家に限られます。

  ) 一般的には日常使用する食器類が多く作られます。この分野には量産された安価な

     焼き物が「ひしめいて」います。手造りの特徴を生かした、ある程度の特色ある絵柄、文様、

     色(釉)で勝負する事に成ります。

     茶道が盛んな我が国では、茶道具やそれに伴う懐石料理用の器も、一定の需要がある様で

     茶道具を専門に作っている方も多いです。

  ) 日用品の中でも、酒気類や花入(花瓶)なども、ある程度の需要が有りますが、それらは、

     薪による焼成、即ち登窯や窖窯(あながま)で焼成した、焼き締め陶器です。

     焼き締め陶器は、施釉した陶器より人気も高く(作る者も使う人も)、より高値を付ける事が

     可能です。 特に備前焼などは、人気がある有名作家では、ぐい呑みでも数万円~数十万円

     の値が付く事も稀では有りません。更に壷などの大物に成ると数百万の値さえ付きます。

  ) 現在主流に成っているのは、窖窯による焼成で、以前主流であった登窯は、共同窯と

     して使われた場合が多く、個人の窯として使用するには容積が大き過ぎる為、ほとんど

    使用されなくなっています。但し、薪で焼成する為には、環境問題も有って、ある程度設置

    場所が制限される為、人里離れた山の中や、山里に築く事に成ります。

    注: 窖窯(あながま)とは、トンネル状の地下式又は半地下式の窯で、斜面を利用して、焔の

       引きを強くし、高温を得る窯です。主に古代から中世にかけて作られ、土中を堀抜くか、

       斜面に溝を堀り、天井を被せた構造になっていますが、現在では、耐火レンガを利用して

       築いています。自然釉が掛り、灰被りや胡麻(ごま)などの景色や窯変などが発生し、

       予想だにしない良い景色の作品が、出来上がるの事が多いです。

  3) オブジェ的な作品や、展覧会用の作品について。

   ) オブジェ的な作品は、一部美術館などでお買い上げに成ったとしても、一般的には商品的

     価値が認められる事は稀です。即ち、作品が大き過ぎて一般家庭で設置するスペースも有り

     ませんし、美術的価値が有っても、単なる「お飾り」でしかない為です。

     その為、若い頃主に、オブジェを作っていた方も、やがて年齢と共にオブジェ的作品から離れて

     いくのが普通です。

   ) 展覧会用の作品にも同じ様な事が言えます。

      公募展などで入選する為には、ある程度の大きさのある見栄えの良い作品でなければ

      なりません。一般家庭では大き過ぎる作品です。

      但し、展覧会用の作品は美術館などで買上げとなる以外は、販売する目的で作る訳では

      なく、入選や賞を受賞する事に主眼が置かれます。入選や受賞がその人の経歴と成って

      後々有用に作用すると考えるからです。但し、入賞したからと言って必ずしもその人の作る

      他の作品の価値が上がる又は販売増に繋がるとは限りません。

以下次回に続きます。

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現代の陶芸255(岡崎隆雄)

2012-12-23 15:03:45 | 現代陶芸と工芸家達

「人に媚びず、自然に対して謙虚に、野ざらし雨ざらし、それが自身の作品」と語り、山形県上山市、

蔵王で作家活動をし、我が国は勿論、海外でも高く評価されている陶芸家が、岡崎隆雄氏です。

1) 岡崎隆雄(おかざき たかお): 1946年(昭和21) ~ : 不忘窯

  ① 経歴

    1946年 山形県に生まれます。

    1964年 加藤唐九郎氏とその息子の重高両氏に師事します。

    1973年 郷里の山形県上山市、蔵王に窯を築き独立します。

    1974年 山形S氏邸に、陶壁「渦音」を設置します。

    1984年 山形蔵王キャッツブローに織部陶壁「野明」を設置します。

    1986年 仙台オリベハイツ望月に、陶壁 「星雲」を設置します。

   ・ 多くの公募展で入選を果たしています。

     日展。日本現代工芸展。日本現代工芸アメリカ展。朝日陶芸展などの他、多くの地方展で

     入選と各種の賞を受賞しています。

  ・ 個展: 福島、三桜社画廊(1978)。仙台、日本生命ビル(1979)。 静岡、松坂屋 開窯10年

   作陶展(1981)。仙台、藤崎(1984)。東京銀座ラ・ポーラ「蔵王山野草の輝き」(1987)。
 
   同所「蔵王の山郷から、秋風にのせて」(1988)。
 
  ② 岡崎氏の陶芸
 
   ) 作品は志野、信楽焼き、焼き締めなどが多いです。
 
      加藤唐九郎父子に師事しながらも、父子の重厚で豪快な作風を踏襲せず、むしろ端正な
 
      作品と成っています。時には古風の風格を帯びた作品を作っています。
 
      又、焼き締めを中心に、伸び伸びした作陶活動を展開しています。
 
    ) 「信楽焼きには信楽に適した作品があり、唐津焼きには、唐津にふさわしい作品がある
 
       はずで、一つの土(窯場)で、あらゆる種類の作品を作りたいとは思わない」とも述べて
 
       います。それ故、志野、信楽、唐津など土の違いによって、作品の種類を変えています。
 
       ・ 志野茶盌:紅志野と呼ばれる赤味の強い器肌に、白い志野釉が斑に張り付いています
 
        鬼板(鉄)で描かれた簡単な模様が着けられている作品もあります。
 
        ・ 高さ 12 x 径 10 cm。 ・ 高さ 12.5 x 径 9.5 cm。
 
      ・ 信楽水指: 大きな長石粒を含む粗い土で、長石が吹き出ている「石ハゼ」無釉の焼き
        締めです。
 
        高さ 22 x 径 19 cm。
 
     ・ 灰釉の作品も多く作っています。
 
       ・灰釉鶴首花入:高さ 39 x 径 20 cm。
 
       ・灰釉面取花入: 直方体の花入で、上部に花を挿す小さな穴が開き、器の側面は箆目や
 
      削り取りにより荒々しさを表現しています。
 
        高さ 15.5 x 横10.5 x 奥行き 14 cm。高さ 12 x 横11.5 x 奥行き 15 cm。

    ) 米国陶芸界でも彼の人となりに共感した 多くの作家達(Peter Voulkos、 Peter

      CallasKristin Müller)と交流を持ち、岡崎氏も彼らのカルチャーに触れ、内なる思いを

      開花させた 米国作陶作品の代表作の「プロメテウス」を完成させています。

     ・ 「プロメテウス」:火を得て新たな道を歩み出した人類の栄華と、愚かさを表す二面性を

      持った作品です。

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現代の陶芸254(高野栄太郎)

2012-12-19 22:23:35 | 現代陶芸と工芸家達

主に窖窯による焼き絞めで、灰被りの陶器の作品を作り個展を中心に活躍し、巨大な

モニメントや陶壁も手掛けているのが、長野県松本市在住の高野栄太郎氏です。

1) 高野栄太郎(たかの えいたろう): 1948年(昭和23) ~ : 鉢伏窯

  ① 経歴

   1948年 長野県松本市に生まれます。

         大学在学中に陶芸の道を目指し、2年間全国各地でフリーターをしながら歩いて

         見て廻ります。京都では、清水焼の奥山善一氏に師事します。

         その後「薪で焼く登り窯で陶芸をやりたい」と伊賀へ移ります。

         伊賀では谷本光生氏に師事します。

    1976年 松本市郊外の内田に登り窯(鉢伏窯)を築きます。

   ・ その後無所属で個展を中心に活躍しています。

    1982年~ 松本井上デパートにて個展を6回開催します。

    1990年~ 東京日本橋高島屋にて個展3回。

    2005年  工芸サロン「壺好」にて個展。パリ Bertin Poireeにて個展。

    その他、日本橋高島屋、浦和伊勢丹、いわき大黒屋、上田西武など多数。

   ・陶壁制作: 茨木市青少年センター(1984年)。茨木市「太陽の里」(1988年)。

     松本市「ウェルネスうつくし」(1991年)。松本カントリークラブ(1994年)。

      「松本セントラルビオス」モニュメント制作(2006年)

  ② 高野氏の陶芸

     薪窯による無釉の灰被りの作品が特徴に成っています。

     作品の種類は花器や壷類が多い様です。制作方法は、手捻りと轆轤を併用しています。

     ・ 灰被り花器「種」:高さ 62 x 幅 18 x 奥行き 47 cm

     ・ 灰被り花器「鉤」:高さ 41 x 幅 21 x 奥行き 46 cm

     ・ 灰被り花器「キモノ」:高さ 38 x 幅 13.3 x 奥行き 42 cm

     ・ 灰被り花器「扇」:高さ 47 x 幅 15 x 奥行き 77 cm

     などの作品があります。

次回(岡崎隆雄氏)に続きます。

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現代の陶芸253(熊本恵孝)

2012-12-17 22:37:00 | 現代陶芸と工芸家達

「彩紋」と名付けた、独自の絵付けで日本の伝統的な雅な絵や、江戸時代の琳派的な意匠を施した

焼き物を作っているのが、山梨県長坂町に在住の熊本恵孝氏です。

1)熊本恵孝(くまもと よしたか): 1948年(昭和23) ~

 ① 経歴

   1948年 長崎県佐世保市に生まれます。

   1974年 多摩美術大学大学院美術研究科を卒業します。

          74~83年 多摩美術大学陶芸専修助手を務めます。

   1975年 日本陶芸展に初入選を果たします。

   1976年 中日国際陶芸展に入選。

   1981年 空間クラフト展(丸善企画)。現代陶芸カップ展(金沢)に出品。

   1990年 朝日現代クラフト展で部門賞を受賞。

   1991年 花の器展(東京・草月会館)

   1992年 朝日現代クラフト展でグランプリを受賞します。

          パブリック・コレクション(ボストン・ミュージアム)

   1997~2001 山梨の現代陶芸家による食器展(清里)

  個展:池袋西武、池袋西武、赤坂乾ギャラリー、ニッセンレン画廊(静岡)、兜屋画廊(銀座)

      ギャラリー・安里(名古屋)など多数。

  ② 熊本氏の陶芸

   ) オブジェ的な壷の作品を作っています。

     多摩美術大学を卒業後、山梨県に窯を築き作家活動に従事します。

    a) 焼き絞めの素地に、上絵付けによる白、黒、赤、金、銀を施します。

      素地には丸や角、渦巻き文などの印が押され、更に稲妻の様な折れ曲がった線が彫り

      込まれています。

    b) 黒い素地表面の一部を除き、白、黒、茶色などで全体を塗り、その上に赤、緑、黄色で

       塗り分け、上記曲線に銀彩、金彩を施し、最後にイッチン(スポイト掛け)による、細い線が

       無造作に引かれています。作品の名前からもその雅さが想像される作品群です。

    c) その文様は、平安時代の絵物や、金銀を多用する江戸時代の尾形光琳派の絢爛豪華さ

      の様に表しています。

   ) 作品は主に壷類が多く、双脚を持つ独特の形状をしています。

     ・ 彩紋双脚妹壷:高さ 37 x 幅 64 x 奥行き 25 cm

     ・ 彩紋双脚偏壷「麗」:高さ 66 x 幅 42 x 奥行き 34 cm

     ・ 彩紋双脚偏壷「夜明」:高さ 55 x 幅 40 x 奥行き 34 cm

     ・ 彩紋双脚偏壷「舞蝶」:

     ・ 彩紋偏壷「紅塵に舞う」:高さ 41 x 幅 49 x 奥行き 23 cm

次回(高野栄太郎氏)に続きます。      

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現代の陶芸252(菊地勝太郎)

2012-12-16 17:52:14 | 現代陶芸と工芸家達

北海道虻田郡洞爺湖に窯を築き、縄文やアイヌ文様を念頭に置き、焼き絞めの信楽や三島手の

作品を作り、活躍しているのが、菊地勝太郎氏です。

1) 菊地勝太郎(きくち かつたろう): 1948年(昭和23) ~ 直海窯(にわだつみがま)

  ① 経歴

   1948年 北海道洞爺村に生まれます。

    桑沢デザイン研究所を出て、京都、滋賀、萩で修行後郷里に帰り、登窯を築き独立します。

   1987年~平成にかけて、中国や韓国各地の古窯や薪窯を訪ね歩き、薪窯の研究を重ねます。

   1992年 幅2m、長さ10mの窖窯(あながま)を築いで、その窯の焚き方に工夫を凝らして、

    独特の緋色を出す事に成功しています。

  ② 菊地氏の陶芸

   ) 止め焚きの方法

      柔らかい土味と、美しい緋色を出す為に、菊地氏は独自の窯焚き方法を考案します。

    a) 即ち、水を染み込ませた窯に夜は火を止め、せめ焚きの時には、直接水を窯内に投げ込む

      と言う方法です。こうする事により、「緋色」が非常に発色するとの事です。

      (詳しい窯焚きの操作方法は、公表されていません。)

    b) 従来から薪窯では、薪の水分(水蒸気)が緋色を発色させる事が知られていました。

      しかし、菊地氏の様に、火を止めるとか、水を直接窯内に投げ込むと言う方法は、聞いた事

      がありません。なぜなら、火を止めれば窯の温度は下がりますし、更に水を投入する事で、

      より窯の温度は下がり、大変不経済になるからです。

    c) 又、無釉の焼き締であるから問題有りませんが、施釉の場合には、水分が釉に悪い影響を

      与えますし、何より急激な水蒸気の発生により、窯内の圧力が急上昇し、窯を爆発させる

      危険性もあります。(当然その対処方法を講じる必要が生じます。)

   ) 菊地氏が陶芸を始める切っ掛けは不明ですが、彼が信楽焼きを焼き始めたのは、信楽を

       訪れた際、偶然信楽の良い土に出会い、その場で20トン程の土を購入した事が大きく

      影響しています。その土の採掘場所はある事情により、埋め立てられ二度と手に入れる事は

      出来なくなったそうです。

   ) 縄文土器より造形の力強さを学びます。    

      「形としては、口辺に強さを求め、全体に縄文のような呪術性と力強さを表現したい」と述べて

      います。その表れが彼の作る壷等に表現されています。即ち、三つの頂点を持つ縄文土器の

      口作りの形を模倣しています。その様な作品に偏壷があります。

     ・ 偏壷: 高さ 45.5 x 幅 51.5 x 奥行き 59 cm

      全体に緋色を発色し、口造りは肉厚で太めで、所々突起があります。器肌は引っ掻いた様な

      細かい線で覆われている壷です。

  ) 菊地氏のもう一つの特徴は、三島手の作品です。

     黒い土に白化粧土を全面に塗り、掻き落としの技法や、印花紋で文様を浮き出します。

     文様はアイヌの民族衣装から題材を取っている様です。

    ・ 焼き物のトゥキ(アイヌ語で杯) ・ 縄文水指 ・花弁文大皿 ・四方鉢などの作品があります

  ) その他の作品: 作品の種類は日用雑器から茶道具まで多肢に渡っています。

     又、焼き絞め以外にも、黄瀬戸や柿釉を施釉した作品も作っています。

     茶道具(茶碗、水指、香合など)。懐石料理用食器(向う付、割山椒、大皿、手付鉢など)。

     酒器(徳利、ぐい呑、馬上杯など)。花入(掛け花入、耳付き花入、瓢型耳付き花入)。

     壷類(三耳壷、鳥頭口壷、偏壷など)。

次回(熊本恵孝氏)に続きます。

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現代の陶芸251(佐藤茂)

2012-12-13 10:57:42 | 現代陶芸と工芸家達

海外で陶芸を学び、福井県にある越前陶芸村に窯を築き、個展を中心に活躍している作家で

縄文的な作品や、アイヌ的な紋様の作品を、無釉の焼き締めで作っているのが、佐藤茂氏です。

1) 佐藤茂(さとう しげる): 1936年(昭和11) ~

  ① 経歴

   1936年 秋田県横手市に生まれます。

          会社員を辞めた後、スエーデンに渡り、陶芸の勉強を始めます。

          この間の事情は公表されていません。

   1970年 スエーデン・ニッケルビクス美術学校陶芸科に入学し、グレータ・ミユッシル師に

          師事します。

   1973年 スエーデン・国立芸術大学で、ガラス、陶芸科に学びます。

   1976年 越前陶芸村に五黄窯を築き、以後毎年個展を開き作品を発表しています。

   1992年 火輪動窯と改名します。

  ② 佐藤氏の陶芸

   無釉の焼締陶器で、作品の表面を線彫りや面彫りで文様を表しています。

   又、黒っぽい素地に白化粧を施し、掻き落しの技法で、色違いの土で文様を表現しています。

   ) 森シリーズの作品

      木材をイメージした角張った土の塊を刳り抜き、空洞を設け、その全ての面に交差した

      直線と丸(円)を彫刻等状の刃物で浅く掘り込み、幾何学的(アイヌ民族衣装的)な文様を

      施した作品です。

    ・ 森シリーズⅡ 羽音 高 45 x 幅 15 cm

      縦に長く、中央部に羽を思わせる突起が、左右二箇所に付けられています。

      フクロウ等の鳥が羽ばたく様子を表現したものかも知れません。

   ・ 森シリーズⅢ 陽だまりー1、-2、-3

     この作品も、鳥をイメージしたと思われる嘴(くちばし)と、目、それに尻尾があります。

     写実的ではなく、かなり抽象化されて表現されています。

  ) 椅子と題する作品

     この作品も肌理の粗い土を使い、座面、脚面、背もたれ面にやや彫りの深い文様が施されて

     います。実用的な作品では無く、置物的要素の強い作品です。

    ・ 鳥彫紋椅子:高 25 x 幅 25 cm

     背もたれ部を支える二本の垂直面に、各々鳥の頭部が彫刻されていて、座面にも四角や

     丸い文様で施されています。

    ・ 双鳥紋椅子:高 16 x 幅 22 cm

     背もたれ部分は、二羽の鳥が向かい合って彫刻された作品です。

    ・ 花彫紋椅子:高 23 x 幅 25 cm

     円形の座面と「V字」状の背もたれに花の紋様が彫刻されています。

  ) 照明器具(ランプシェード)の作品

    鳥を模した形の照明器具です。中を刳り貫き側面全体に凹凸のある幾何学的、抽象的紋様を

    施し、内部の光が漏れる様に、不定形の透かし彫りがあります。

    ・ 鳥魚紋五角柱ー照明器具ー: 高 86 x 幅 34 cm

    ・ 双鳥紋ー照明器具ー :高 56 x 幅 21 cm

    ・ 鳥ー照明器具ー :高 42 x 幅 33 cm

   ) 春の笛と題する作品: 小鳥やフクロウをイメージした作品で、白化粧後掻き落としの技法で

       紋様を浮き上がらせている作品です。

    ・ 春の笛Ⅰ:高 20 x 幅 20 cm

      眼光鋭い真ん丸な目と、尖った嘴(くちばし)、上部には炎の様な羽の様なものが付いて

      います。花瓶として使う事も可能かも知れませんが、置物だと思われます。

    ・ 春の笛Ⅱ:高 19 x 幅 26 cm

      穏やかな(眠そうな)表情の小鳥を表現しています。全面に掻き落とし紋様で、羽毛や翼が

     彫刻されています。実用的な物ではなく、置物と思われます。

  )その他の作品。

    ・ 花器ー黎明ー:高 42 x 幅 35 cm

      茶褐色の焼き締め陶器で、前面上部に頬が膨っくらした人面が施されています。

      鼻と唇はかっきり認識できますが、目の部分はぼやけてはっきりしません。

      胸の部分に大きな丸いドーナツ状の凹みが付けられ、何かを暗示している様です。

      口縁部に耳と思われる二つの突起があります。

      轆轤挽きしたものではなく、手捻りの作品の様に思われます。

      

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