わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

轆轤が速く上手になる方法 (指の使い方1)

2010-08-19 21:26:58 | 轆轤の上達方法
 轆轤で作品の作り方 2

  手や指の使い方

   左右両手を使い、作品を作る事が、基本ですが、片手のみで、形を作る場合も有ります。

  ① 両手を使う

    轆轤が右(時計方向)回転の場合、右手が器の内側、左手が外側に成ります。

    基準に成る手(しっかり保持されるべき手)の肘は、体の一部に、固定して使います。

    作品の高さが高く成っても、肘は固定したままにします。即ち、肘を中心として、回転させる

    様にすれば、常に肘が固定されます。土の高さと共に、肘が一緒に上がらない様に、注意します。

    両手の指を、向かい合わせ、その間に土が有る様に、土伸ばしや、形作りをします。

   ) 両手のどの指を使うのか

      両手で作業する場合、一般に親指は、土に触る事は、少ないです。

      親指の役目は、左右の親指同士を組、お互いの手の位置を、保持するのに、使います。

    a) 左手は、親指以外の4本の指を、揃えて(くっつけて)使いますが、力が入る指は、

      小指以外の3本と成ります。指先を使う場合と、指の腹や側面を使う、方法が有ります。

      この3本をどの様に使うかは、かなり個人差や、作業の場面場面で異なります。

     イ) 3本中1本の指に力を入れる方法

     ロ) 2本を使う方法

     ハ) 3本を同時に使用する方法  などが有ります。

        皿等の様に、下から受けないと、潰れて仕舞いそうな時は、3本の指で、支えます。

   b) 左手の指先を使う

    指先を使う場合、指をやや「かぎ形」にします。

    当然指の本数が少ない程、土との接触面積が少なくなり、土との抵抗も少いです。

    又、力も点(線)として、伝わりますので、強く押す事も出来ます。更に1本使用の利点は、

    小回りが利く事で、微妙な形を、修正する際などに、便利です。

   c) 左手の指の腹、又は側面を使う。

    指の腹とは、爪の反対側付近を言います。側面とは、人差し指の親指側を言います。

    イ)指の腹を使うと、土に掛かる力は、やや弱くなり、ソフトタッチに成り易いです。

     (感覚としては、表面を撫ぜる様な、感じと成ります。)

    ロ)人差し指の腹を使う。人差し指を曲げて、指を短くした様にして使います。

      このやり方は、手の力が最も強く土に伝わります。それ故、土の量が多い作品などの、

      土伸ばしに、使用している方も、多いです。

   d) 右手の指の使い方(轆轤が右回転の場合、器の内側になる手)

     右手の肘は特別の場合(土殺しなど)以外は、固定しません。右手全体は、自由に動ける状態で

     使用します。又、手の替りに、コテ類(柄コテなど)を使う事も、多いです。

    イ) 右手指先を使う

      左手と同様に、1~3本の指を使います。但し、背の高い作品ですと、指が使い難いです。

      口の開いた作品には、問題なく使用できます。

    ロ) 右手指の腹を使う

      背の高い作品は、口より右手を縦方向に、入れる事に成りますので、手が縦になり、指の腹を

      使った方が、自然な形となります。 

以下次回に続きます。   
   
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