中日新聞の「中日新聞を読んで」に「心の糧」というタイトルで大学教授兼作家の堀田あけみさんの文が掲載されていました。
4月17日付の本紙朝刊1面で共同親権法案が衆院を通過したと報じられた。
現在は単独親権しか認められていないが、共同親権「も」選べるようになるのであって、多様な選択が可能になるということだ。
だがネットには切実な反対意見があふれ、反対の署名も集められた。
問題は「選ばされる」ケースが出てくるということだ。
縁を切りたいのに切れなくなる。
「離婚しづらい社会の方が健全だ」と主張した議員もいるが、一緒に暮らしてみて初めてわかる部分もあるし、人の心は変わるものでもある。
別れたいと切実に思う人に無理をさせ、人生を浪費させる社会が健全だとは思わない。
それどころか生命や人権に関わる。
詩人金子みすゞには今も多くのファンがいる。
彼女は26歳で自死を選んだ。
家の間で決められた結婚をして、夫から詩を書くことも詩人仲間との交流も禁じられ、夫を経由した性病に感染した末に、一人娘を連れて家を出ている。
昭和初期の話で、女性から申し出て子どもを連れて家を出られたのは異例ではないかと思う。
しかし、夫はすぐに翻心し、娘を連れ戻そうとする。
当時、子どもは家、すなわち父親に属するものとされた。
母親側には娘の親権を主張する根拠がない。
夫が娘を取り戻しにくる日の前夜に亡くなった。
その死が絶望なのか怒りなのかはわからない。
遺書はあったが、全文が残っているわけではないらしい。
ある一節だけが繰り返し引用される。
「あなたがふうちゃんに与えられるものはお金であって、心の糧ではありません」。
投じられた賛成票の中に、子どもに与えられる「心の糧」への思いはあったのか。
朝刊2面の片隅にも関連の小さな記事がある。
野田聖子氏は、国会審議が性急過ぎるとして反対票を投じた。
ここで改めて触れると共に、私は覚えておく。
選択的夫婦別姓や同姓婚については、家族の形を変えかねないから慎重に、との意見を読んだ記憶がある。
それと合わせて今回も、「人」ではなく「家」のために法案を通そうとしているようにしかみえない。
以上です。
>4月17日付の本紙朝刊1面で共同親権法案が衆院を通過したと報じられた。
現在は単独親権しか認められていないが、共同親権「も」選べるようになるのであって、多様な選択が可能になるということだ。
このような共同親権法案が審議されて衆院を通過したなんて知りませんでした。
>縁を切りたいのに切れなくなる。
今は「姻族関係終了届」を提出すれば、義父母との関係を切れる。
>「離婚しづらい社会の方が健全だ」と主張した議員もいるが、一緒に暮らしてみて初めてわかる部分もあるし、人の心は変わるものでもある。
別れたいと切実に思う人に無理をさせ、人生を浪費させる社会が健全だとは思わない。
それどころか生命や人権に関わる。
「別れることが難しくなる」なら、より結婚する方達が少なくなるような気がします。
特に女性は、結婚を考え込んでしまうのでは?
政府はなんとか少子化を打破して子どもを増やそうとしていますが、女性が結婚に躊躇するような法案を通せば結婚が減るように思います。
これじゃ、さらに少子化になるのでは。苦笑
>それと合わせて今回も、「人」ではなく「家」のために法案を通そうとしているようにしかみえない。
今どき、「人」ではなく「家」の為の法案なんて、時代錯誤も甚だしいのでは。苦笑
アン・マーグレット ボビーリーデル「ワン・ボーイ One Boy」Ann Margret Bobby Rydell
共同真剣とか、議論している時間がもったいない。
そんなことが必要にならない結婚でなければなりません。
一生共同生活することを考えて結婚すべきですね。
一生は一回しかありません。
やり直そうとする暇なんてないはずですが・・・
hide-sanさんと奥様は、どちらが慧眼か分かりませんが別れるなんて一度も思われたことがないという事は理解できます。
私はかみさんに惚れて結婚したのに別れたいと思ったことは度々あります。
離婚出来ないなんて制度は間違っていると思います。
人生100年時代、うまくいかなかった夫婦はさっさと別れて新しい人とやり直した方がいいと思うのですが。