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おみおくりの作法 2013年 イギリス・イタリア

2017-06-27 | ヒューマン・ドラマ
なんとも切なくて、久しぶりに涙したストーリーであった。

(あの世へ)旅立って、残された者が最後のお別れをする。
その想いは、亡き人にも必ず届いていると信じている。
それは国や宗教を問わず、皆の想いは同じなのだと信じたい。

民生係のジョン・メイ。
彼は身寄りのない故人の葬儀に、ただ一人立ち会う。
執り行うまでに亡き人の情報を得るため、まず顔写真を探し、その人の人生をたどって、かつての友人や知人、身内の者を探し訪ねていく。

だが彼らに会えたとしても(連絡がついても)、列席を拒まれてしまうのが現実であった。
メイは故人を憐れみ、その人に合った弔辞を考え、宗派に沿った葬儀を行い、流す音楽までも自ら選ぶ。
それらはメイの独断なのだが、観ている側としては、これ以上の思いやりはないのではないかと思わされるほどジンとくる。

メイは実に几帳面である。
そしてマイペース。
行動は決して急くことなく、常に静かである。
そんな彼が恋をする。
彼の内にほのかな灯が、ぽっと、ともったのである。
幸か不幸か、後にそれがメイの運命を決めてしまうことになるのだが。

自分の仕事に一生懸命だったメイ。
彼が、自分は幸福だと感じたことがあったかどうかはわからない。
でも彼はきっと幸せだっただろう。
それはこの映画を最後まで観ないとわからない。
メイの、これまでかけてきた温情が、ちゃんとみんなに届いていたことがわかったから。
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