姉のアンナと妹のロッテは大の仲良しで、いつも一緒だった。
だが両親の死によって、この双子の姉妹は、不幸にも引き裂かれてしまうこととなる。
二人にとって、それは非情な別れであった。
アンナはドイツ、バイエルン地方の貧しい農家に、一方結核にかかっていたロッテは、オランダの裕福な家庭へとそれぞれ養子として引取られる。
アンナは養父母から愛情のかけらも示されず、ひどい仕打ちを受けながらも気丈に生きる。
ロッテは温室育ち特有の娘に成長していく。
そんな中でも、二人はお互いのことを気にとめていた。
明暗を分けた姉妹の一生。
辛い中にも、一筋の光が射したときがアンナにはあった。
オーストリアから徴兵されてきたマルティンとの出会い。
やがて二人は結婚するのだが・・・。
ロッテも結婚を約束したダヴィッドと幸せのさなかにいたが、ユダヤ人であるダヴィッドは、ナチにより拘束されてしまう。
ロッテはアンナを許さなかった。
アンナがナチの将校と結婚したと思い込み、「ダヴィッドは“あなたたち”に殺された」と憤る。
二度と姉とは口を利かないと。
アンナが、「肉親はロッテしかいないの!」と叫んでも、彼女の怒りは収まらない。
ロッテは人の痛みもわからない、自分のことしか頭にない女性になってしまっていたのであった。
時は過ぎ、高齢になった二人は再会する。
アンナはどうしてもロッテの誤解を解きたいと、彼女の居場所を探したらしい。
ロッテはこの年になっても、頑固なばあさまでいた。
この映画を振り返ってみる。
中盤近くまで、二人のそれぞれの生き方が、緊迫した場面も含め、大河ドラマのような趣さえあったのに、終盤はどうもコメディー映画に出てくるようなばあさま二人という演出になってしまって、まったく感動できなった。
実にもったいないことである。
アカデミーの外国語映画賞を逃したのも、終盤の二人のやりとりが失敗だったのではなかろうか。
だが両親の死によって、この双子の姉妹は、不幸にも引き裂かれてしまうこととなる。
二人にとって、それは非情な別れであった。
アンナはドイツ、バイエルン地方の貧しい農家に、一方結核にかかっていたロッテは、オランダの裕福な家庭へとそれぞれ養子として引取られる。
アンナは養父母から愛情のかけらも示されず、ひどい仕打ちを受けながらも気丈に生きる。
ロッテは温室育ち特有の娘に成長していく。
そんな中でも、二人はお互いのことを気にとめていた。
明暗を分けた姉妹の一生。
辛い中にも、一筋の光が射したときがアンナにはあった。
オーストリアから徴兵されてきたマルティンとの出会い。
やがて二人は結婚するのだが・・・。
ロッテも結婚を約束したダヴィッドと幸せのさなかにいたが、ユダヤ人であるダヴィッドは、ナチにより拘束されてしまう。
ロッテはアンナを許さなかった。
アンナがナチの将校と結婚したと思い込み、「ダヴィッドは“あなたたち”に殺された」と憤る。
二度と姉とは口を利かないと。
アンナが、「肉親はロッテしかいないの!」と叫んでも、彼女の怒りは収まらない。
ロッテは人の痛みもわからない、自分のことしか頭にない女性になってしまっていたのであった。
時は過ぎ、高齢になった二人は再会する。
アンナはどうしてもロッテの誤解を解きたいと、彼女の居場所を探したらしい。
ロッテはこの年になっても、頑固なばあさまでいた。
この映画を振り返ってみる。
中盤近くまで、二人のそれぞれの生き方が、緊迫した場面も含め、大河ドラマのような趣さえあったのに、終盤はどうもコメディー映画に出てくるようなばあさま二人という演出になってしまって、まったく感動できなった。
実にもったいないことである。
アカデミーの外国語映画賞を逃したのも、終盤の二人のやりとりが失敗だったのではなかろうか。