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借りぐらしのアリエッティ 2010年 日本

2012-08-09 | アニメーション
人間界でもいま、「借りぐらし」が流行っているらしい。
車は維持費がかかるし、使うときにレンタカーを利用すればいいと考えたり、子どもが生まれればベビーベッドもレンタル。
高価なブランドもののドレスやバッグも買うのはちょっと・・・となれば、これも借りてしまう。
無駄がないのはいいかもしれない。

小人のアリエッティ一家のそれは、「拝借しますよ」と、人間に断ってするものではなく、密かに「いただいてしまう」ことである。
しかし、彼らの命をかけての“狩り”は真剣そのもの。
なにせ人間に見つかってしまったら大変だからだ。

その日、アリエッティは父親と一緒に“狩り”に出掛けた。
初めて見る人間の部屋。
なんて広いの・・・。
驚いているのもつかの間、早いところ務めを終えないと危険である。

落ち度はなかった・・・はずなのに。
目が合ってしまった少年とアリエッティ。
「大丈夫、怖がらないで」
父が「急ごう」とうながす。
アリエッティは動揺し、母に頼まれていた戦利品の角砂糖を床に落としてしまう。

結構ドキドキしながら楽しめた映画だった。
この中では一応悪者(!)になるお手伝いのハルさんがいなければ、この話はなんの盛り上がりもなくなってしまうわけで、彼女の重要さは明らかである。
少年とアリエッティの心の通い合いだけであったらベタすぎてしまうところだが、そこは宮崎氏の脚本のよさであろう。
今回初監督を担った米林氏にとっても、上々の出来映えだったのでは。
個人的には師匠をしのぐほど、ジブリ作品の中でもトップに近い作品であると思う。

アリエッティ一家に協力した同族のスピラーが、どうやらアリエッティに恋してる様子。
終盤、一家の引越しに付き添う道中、彼はアリエッティにある物を差し出す。
それは、『となりのトトロ』に出てくる幹太が、雨宿りしているさつきに、ボロ傘(失礼!)を強引に貸そうとしたシーンと重なる。
そこはちょっとマネしたのだろうか。
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