アブリコのCinema散策

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鑑定士と顔のない依頼人 2013年 イタリア

2017-02-09 | ミステリー&サスペンス
ジュゼッペ・トルナトーレ監督は、ひとつのジャンルにとどまらず、感動モノやある種残酷なストーリーもそつなく創る。
作品によっては好き嫌いが出ると思うが、それはラストシーンで決まるといってもいい。

今回の主人公にはジェフリー・ラッシュが挑んだ。
ラッシュは芸達者な俳優であるから、あんな役もこんな役も見事に演じてくれる。
高慢ちきでプライドの高い、名鑑定士として有名なバージルの「嫌な感じ」を、彼は実に巧く表現してくれていた。

いわゆる"プロの独身"であるバージルは、依頼人のクレアから目が離せなくなる。
彼女もまた、バージルに親しみを寄せていくが・・・。

作中で悪(ワル)は誰か、おおよその見当は観ていればついてきそうである。
ああ、やっぱりね、と。
それよりももっと意表をつかれた事実が終盤わかるのだが、そこは全くといって考えもつかなかった。
哀れな初老の男が、ただ一人置き去りにされてしまった風なエンディング。
映画の始まりと終わりの大差には驚くでしょう。

「顔のない依頼人」といっても途中でわかるし、ただまあ、そこから憎々しい展開となって話におもしろさは出てくるのだが、観終わってみれば、どいつもこいつもしょーもねーな!と言いたくなってしまうほど、まともな登場人物が皆無でありました。