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こわれゆく世界の中で 2006年 イギリス・アメリカ

2009-11-15 | ヒューマン・ドラマ
いまの世界情勢を例えているような邦題だが、本作品のテーマは、「人との繋がり」である。
原題の『Breaking and Entering』は、的を射たタイトルだ。

ウィルは、リブとその娘ビーと10年間一緒に暮らしている。
籍は入れていない。
ビーは精神的に不安定で、リブはずっと娘に心を砕いてきた。
ウィルも、懸命に「父親」としてやってきたつもりでいた。
だが、母と娘の輪に、どうしても自分が入る余地がないと思い苦しむ。
いや、それは輪ではない、檻かもしれない、と。

愛を求めていた・・・と、リブに話すウィル。
自分の設計事務所が窃盗団に荒らされ、ウィルはそのうちの一人の少年に辿り着くと、彼の母親であるアミラを、次第に愛するようになっていく。

アンソニー・ミンゲラ監督は、この作品を15年前からあたためてきたというが、中盤、ウィルとアミラの出会いあたりから、どうも構成が甘いような気がしてならなかった。
自分の愛するロンドンを舞台に、人との関係の脆さや優しさ、強い結びつきなど、さまざまな事を表現したかったことは解るが、どうも「そんな簡単でいいの?」と、逆に問いたくなってしまったのが本音であった。

監督お気に入りのジュード・ロウは、いつもながら女性に挟まれる役柄。
ロビン・ライト・ペン(ショーン・ペンと離婚したから、“ペン”はもう付かないのだろう)は、あのはかなげな感じがいい。
たいていノーメイクに近い様相ながら、ステキだ。
一方で、日陰の女性を演じたジュリエット・ビノシュ。
この人、華はないんだけど、役に入り込んだら抜群の上手さである。
若い頃はファム・ファタルな役も多かったビノシュだが、今はすっかりおばさん役が板について、少し驚いてしまいました。
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2 コメント

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自由度・ロウ (ひらりん)
2010-02-12 23:25:03
クローサー・・といっても香港映画じゃないほうの・・・にも出てたジュウド・ロウ主演作。
心の隙間にどっぷりはまった、いかにもイギリス映画っぽい雰囲気の作品でした。
クローサーつながりで・・・ですね。 (abricot)
2010-02-13 11:38:15
>ひらりんさん

TBありがとうございました。

なにかと話題の絶えないジュード兄キですが、シリアスなドラマにはやはり映えますね。
英・米合作ですが、監督の影響もあってか全体的にイギリスの雰囲気が強かったですね。 
舞台がイギリスでも、これがハリウッド映画になると、ちっともイギリスっぽくないのが不思議なんです(苦笑)。

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