40年代に、これほどの秀作を生み出してしまったのは、一種の罪ではないかと思ってしまう。
英映画界では尚更のこと、映画好きたちをも唸らせた、芸術性の極めて高いこうした作品を作り出すのは、容易なことではない。
’41の『市民ケーン』で天才振りを発揮した、オーソン・ウェルズ。
なぜか二枚目になりきれない、ジョゼフ・コットン。
キリリとしたまなざしの美しさと、強烈な存在感を残したアリダ・ヴァリ。
名優ぞろいに凝ったサスペンス。
そして、なんといっても絶妙なカメラワーク!
どこをとっても大当たりといった、素晴らしい映画である。
テーマ曲(BGMも兼ねている)のアントン・カラスが奏でる、チターの名曲も実に合っていて、一層、物語を引き立てている。
モノクロならではの良さも痛感する。
名場面のひとつとされるラストシーンも、モノクロだからいいんだろうな。
地下水道での追跡シーンも、カラーだったらイメージ的に、大きくマイナスとなっていただろう。
不思議とモノクロだと、光と影との調和が、ものすごくミステリアスに撮れていいんだよね。
視線とかも。
内なる魅力を浮き立たせる、カラー作品では絶対に出せない趣向である。
英映画界では尚更のこと、映画好きたちをも唸らせた、芸術性の極めて高いこうした作品を作り出すのは、容易なことではない。
’41の『市民ケーン』で天才振りを発揮した、オーソン・ウェルズ。
なぜか二枚目になりきれない、ジョゼフ・コットン。
キリリとしたまなざしの美しさと、強烈な存在感を残したアリダ・ヴァリ。
名優ぞろいに凝ったサスペンス。
そして、なんといっても絶妙なカメラワーク!
どこをとっても大当たりといった、素晴らしい映画である。
テーマ曲(BGMも兼ねている)のアントン・カラスが奏でる、チターの名曲も実に合っていて、一層、物語を引き立てている。
モノクロならではの良さも痛感する。
名場面のひとつとされるラストシーンも、モノクロだからいいんだろうな。
地下水道での追跡シーンも、カラーだったらイメージ的に、大きくマイナスとなっていただろう。
不思議とモノクロだと、光と影との調和が、ものすごくミステリアスに撮れていいんだよね。
視線とかも。
内なる魅力を浮き立たせる、カラー作品では絶対に出せない趣向である。