アブリコのCinema散策

のんびり映画でも観ませんか

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時をかける少女 2006年 日本

2007-08-28 | アニメーション
みずみずしく、さわやかな青春ファンタジー。
幾度か映像化された中では、’83に原田知世主演で映画になった作品が印象深い。
あのときは確か、薬師丸ひろこ主演のものと二本立てだったような・・・?(この頃は同時上映が主流で、今考えるとお得だった・笑)

初めてのアニメ版ということで、中味も現代風にアレンジされ、全体的にかなり明るくなっている。
本作品では、アニメーションならではの良さが存分につまっていた。
主人公である真琴の弾けかたが、観ていても清々しくて気持ちがいい。

男子同級生二人との友情関係も実にさばさばしている。
でもそのうちの一人、千昭からの思わぬ告白に驚く真琴。
以後、千昭に対して妙に意識してしまう。
永遠のテーマ、〈男女の友情は成り立つか〉に背いてしまいそうな状況の中、真琴はその現実を、“タイムリープ”という力を借りて、なかったことにしてしまうのである。

「うわ~ん」と大泣きする真琴。
真実を知り、ようやく自分の本当の気持ちに気づかされた彼女の姿に、キュンと胸が痛くなるような切なさを感じる。

「未来で待ってる」

“魔女おばさん”の姪である彼女だが、性格はまるで違う。
果たして真琴も、この叔母のような意志を持つのかどうか・・・
大人になってみないとわからないかもね。
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ホーンテッドマンション 2003年 アメリカ

2007-08-20 | コメディ
先日、うだるような暑さの中、ディズニーランドへ行ってきた。
といっても、スターライトパスポートで15時からの入園であったから、朝から行っていた人達に比べれば、格段に楽であったと思う。
入口付近で家路につく人達とすれ違ったけど、みんな疲れきった表情をしていた。
そりゃあね、あの陽射しと暑さだし、もう参った参ったって顔でした。

やはり夏のディズニーランドは夜がいい。

というわけで、久し振りに入ったホーンテッドマンション。
懐かしかった。
このアトラクションを基に創られたという本作品。
たまたま先週末にTV放映されていたので観てみた。

あははは。
感想を述べるほどでもないが、エディ・マーフィーもすっかり子ども向け映画が板についたなぁ。
’82の『48時間』とか、初期の頃の作品をうっかり忘れてしまいそうだ。

棺桶からゾロゾロとゾンビが這い出してくるあたり、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を思い出してしまうのだが。
西洋だと、〈お化けと館〉って必ずセットになってるとこがあるけど、未だに「怖い」と思えるのは、’80の『シャイニング』。
それも幽霊とかじゃなくて、出演者たちのあの演技がコワイ(笑)
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ブロークン・フラワーズ 2005年 アメリカ

2007-08-16 | ヒューマン・ドラマ
ドン・ジョンストンは(よく“ジョンソン”に間違われる)、かつてはかなりの女たらしであったようだ。
同時期に付き合っていた恋人が複数いたらしい。
それが今では、テレビで『Don Juan(ドン・ファン)』を観、常にジャージ姿でボーッとしている、すっかりくたびれたオッサンになっていた。
コンピュータで一旗あげ、一躍有名になった(ようだ)が、成功の基であるコンピュータは、家に一台も置いていないという変わった男であった。

彼の家に、ピンク色の封筒が届く。
送り主のサインも住所も記されていない。
手紙には、タイプライターでこう打たれていた。
「20年前にあなたと別れてから妊娠に気づきました。 息子は19才になります。 息子があなたに会いに行くと・・・」

隣家のドンの友人ウィンストンは、興味津々でこの件に首を突っ込み、当時の彼女たちをリストアップして会いに行け、と言う。

ウィンストンの調べによると(彼は刑事でも探偵でもない)、5人のうち1人は、交通事故ですでに亡くなっているという。
後の手筈は(地図やらレンタカーや宿泊先まで)全て彼が整えるというおせっかいさ。
ここまでお膳立てされては、ドンも行かないわけにはいくまい。
ピンクの花束を用意し、彼はかつての恋人たちを訪ねに各地を廻る。

再会した女性たちが皆、彼を愛していたんだということが観る側にもはっきりと伝わってくるのがわかるのだが、もう「この野郎」です、ドンは(笑)
しかも彼女たちってば、20年経った今でもスリムで美人なんだ、これが。

旅の終わりに、亡くなったミッシェル・ぺぺの墓前で涙ぐむドン。
もしかしたら、本当に愛してた女性(ひと)だったのか、それとも、俺は一体何をやってるんだという嘆きだったのか。

気を持たせるラストが、ジャームッシュらしい作品でもある。
個人的に、ビル・マーレイが適役だったのと、この『Broken Flowers』という題名が気に入った。
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マリー・アントワネット 2006年 アメリカ・フランス・日本

2007-08-07 | 伝記
今回の突飛な作品に着手した、ソフィア・コッポラ監督をまずは称えたいと思う。
そのチャレンジ精神も然る事ながら、ここまで他国の物語を彼女なりにいじくってしまった、その厚かましさにも驚かされた。

ルイ15世の役を当初、アラン・ドロンにオファーしたら、けんもほろろに断られたそうである。
「アメリカ人が語るべきことではない」と。
ここで、歴史ある国とそうでない国との差が出てしまうんですね。
アメリカにとっては、こういった歴史ものに、一種の憧れが鎮座しているのだと思う。
’03の『ラスト サムライ』だって、あぁ、サムライごっこがしたかったのか・・・と軽く流されてしまうのも否めない。
そう、彼らは“ごっこ遊び”がしたいのだ。
正に本作品も、“お姫様ごっこ”な映画である。
女の子用のグリコのおまけみたいに、次は何かなぁ的なワクワク感はある(笑)

仮に、『大奥』あたりをこういったバージョンで撮影されたらどんなことになるだろうか。
『SAYURI』もあったことだし、密かな願望をもっている監督もどこかにいるかもしれない。
厄介なのは、日系女優がいないってとこだろう。
でも日本人としては、ハリウッド版の『大奥』が日の目を見ないことを願いたい。

’80sの賑々しい音楽にのせてマリーが笑う。
「へぇー、アントワネットって、なんだか楽しそうだったんだぁ」と、アントワネット初心者には楽しめる映画かもしれない。
だが、『ベルバラ』を起点とし、今も、フランスの歴史や芸術に造詣が深い人の場合は、あくまでもエンターテイメントとして観てみるか、あるいは「ありえないでしょ」と、絶対に観ないかのどちらかだろう。
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