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おとなのけんか 2011年 フランス・ドイツ・ポーランド

2015-05-14 | コメディ
本音とたてまえ。
大人であれば、大概の人が心得ていることだろう。

子ども同士のけんかで、一方が大ケガを負ってしまった。
鼻の骨と歯が折れ、神経まで損傷してしまったという。
そのため、ケガを負わせてしまった子どもの両親がおわびを兼ね、負傷した子の自宅を訪れたわけである。

親同士の話し合い。
初めこそお互いの理性を重んじ、「本当に申し訳ない」「いやいや、もう済んだことだから」などと、表面上の社交辞令のように気を遣いながら、言葉を選びながら話し合う。
子どものことばかりに集中するのもなんであるから、相方の仕事なり、リビングの家具をほめたり、とりとめのない会話を並べ立てる。

頃合いをみて、「そろそろ失礼を」と腰を上げ玄関までくると、被害にあった子の母親の皮肉めいた言葉にカチンときて、ちょっとした女同士の口論になる。
そこでダンナの一言。
「ちょっとコーヒーでもどうですか。 こんなところでなんだし・・・」

いとまのタイミングは難しい。
子どものケンカ、もとい、ケガを負わした負わされたの理由で話し合っていた親たちにしてみれば、早々に片をつけられる問題でもない。
特に女親は男親に比べてうるさい。
そこで少し気分を変えてではないが、自慢の洋酒を出すダンナ。
「どうですか、一杯」
そこにヒステリックに叫ぶ妻。
「あたしには飲ませてくれたことなかったじゃない!」

徐々にテーマがズレていく四人衆。
しまいには本音だらけになっていく。
たてまえなんて、スッ飛んでしまった。
酒グセの悪いのがいると、特にやっかいである。
散々な展開に、もうみんな訳わからずといった具合。

小道具をうまく使っているなと感心させられた。
舞台の映画化ということもあってうなづけるものの、オチもそれを上手に利用していたところは見事でした。
ちなみに子どものケンカは、親が思うほど深刻ではないことのほうが多いように思うが、そういう考え方はもう古いのだろう。

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