アブリコのCinema散策

のんびり映画でも観ませんか

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ナイト・オン・ザ・プラネット ’91 アメリカ

2009-07-27 | ドラマ
異なる4つの国で同時に起こる、それぞれの土地でのタクシードライバーと客との関係。
アメリカのL.A.とN.Y。
フランスのパリ、イタリアのローマ。
そして、フィンランドのヘルシンキ。
短いエピソードの中で、そのお国柄(土地柄)らしい、深く、熱い人間模様が映し出されている。

何気に、谷川俊太郎氏の『朝のリレー』という詩を思ってみた。
これはナイトの真逆である朝がテーマであるが、時差をうまく表現していて、朝を迎える子どもたちの様子が微笑ましく、同時に、清々しい朝の情景が目に浮かんでくる。
この映画では、夜のとばりが、たそがれのL.A.から22時過ぎのN.Yへ。
次に、まだみんな寝静まっているパリとローマに。
そして、そろそろ朝陽が顔を出しそうなヘルシンキへと、バトンタッチされていく。

タクシーの運転手と美容師は、どちらかというとあまり喋らないでいてもらったほうが、個人的には好ましい。
結構話し好きな人は多いもので、そういうときは、やはり人として話には付き合わないと、である。

ローマのドライバーのように、機関銃みたいに喋り捲られたら、さすがに客のほうで降りたくなるだろうけど、案外話の続きを聞きたがる者も多かったりして(笑)。
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アクロス・ザ・ユニバース 2007年 アメリカ

2009-07-19 | ラブ・ストーリー
ジョン・レノンの先妻との息子ジュリアンが、4才のときに保育園で一緒だったルーシーを描いた絵を父親に見せたことがきっかけで、あの『Lucy In The Sky With Diamonds』ができたといわれている。
というわけで、この映画の主体となる二人の名前が、ジュードとルーシーであった。(偶然か、意図したことか!?)

ビートルズナンバーにのせて、ストーリーがうまく融合されていたのが見事だった。
曲のアレンジもとてもいい。
’01の『アイ・アム・サム』のビートルズナンバーも、内容にふさわしいアレンジの仕方で心地よかった。
こうして作品と合わせてビートルズの曲を聴くと、改めて曲調の幅広さを感じる。
また、人物のそのときそのときの感情とが実にうまくマッチしていて、選曲も絶妙であった。

数年前にクイーンのナンバーを、それ以前にも、ビリー・ジョエルのナンバーを基にしたミュージカルがあったが、この『アクロス・ザ・ユニバース』も、舞台化はイケるんじゃないかと思う。

あまりビートルズの曲に関心がない人でも、「あ、なんか聞いたことある」といったスタンダードな曲もあるし、みんないい曲だから安心であります(笑)。
かなりのビートルズ通であれば、人物名やふとしたエピソード、あらゆる箇所に、それなりのビートルズ・ネタ(?)が出てくるので、観ながら思わずニヤリとすること間違いないです。
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西の魔女が死んだ 2008年 日本

2009-07-10 | ヒューマン・ドラマ
祖母は、母親とはまた違う温もりがある。
ワンテンポおいたゆとりと存在自体の温かさで安心させてくれる。
説教めいたことは言わず、穏やかに優しく、的確にものを言ってくれる。
だからみんな、おばあちゃんが大好きなのだろう。

中学校へ行かなくなったまいは、祖母の家へエスケープ。
祖母から怠惰な生活を指摘され、規則正しい毎日を心がけるよう教えられる。
シンプルなことは意外と難しいもの。
でも、まいはそれを実行に移すことにする。

早起きをして、朝食も祖母と一緒にとり、家の手伝い、勉強、読書の時間や祖母とのおしゃべり。
11時には就寝。
生き生きとした表情に変わっていくまい。
「このまま、おばあちゃんのとこにいようかな」
「まいがそう思うのなら、ずっとここにいてもいいのよ」

祖母役のサチ・パーカーが上手かった。
たどたどしい日本語が逆によかったように思う。
目元あたりが、実母のシャーリー・マクレーンに似ていたな。
『ターシャの庭』を思わせるような生活様式が、とても素敵だった。
あそこなら、いつでもエスケープしたくなってしまいそうである。

意地を通したまま祖母と別れてしまったまいは、まだ中学生の子ども。
でもそうした経験から、後に大きな事を学ぶことにもなる。
2年後、祖母が約束を守ってくれたことは、まいにとって衝撃的であった。
自分をこれほどまでに思いやってくれていたんだと。

遠くにいても見守っていてくれる、それが祖母なのである。
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