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17歳の肖像 2009年 イギリス

2017-03-09 | ドラマ
大学受験を控えたジェニーは、学校からも一目おかれる優秀な生徒。
進路希望は、名門オックスフォード大の英文学部。
小論文はいつもパーフェクトだが、ラテン語がやや苦手。
勉強はマジメにやってはいるけど、時折、教師の目を盗んで体育の授業をおサボリしたり、タバコに火をつけてみたりと、単なるガリ勉ではないのであった。

60年代のイギリスの女子高生の制服を見て、'64の『ア・ハード・デイズ・ナイト』に出ていたパティ・ボイドたちを思い出す。
ジェニーはフランス語とチェロが趣味。
将来はフランスに住みたいなんて思ってる。
そんな彼女、チェロの稽古帰り雨に降られ困り顔。
雨は結構強く降っている。
楽器を濡らしてしまうわけにはいかない。
そのとき、外車に乗った男がジェニーに声をかける。
「チェロがかわいそうだ。 乗らないか?」
彼の名はデイビッド。
ジェニーよりも年上の男であった。

ティーンエイジャーとくれば、ちょっと背伸びしたくなったり、自分の知らない世界をのぞいてみたくなったり、「ダメ!」と親たちから言われることにやたら反発したくなったりと、いろんなことを吸収したくなるお年頃である。
ジェニーも然り。
交際について触れられると、このまま勉強だけして、担任のように地味で何が楽しくて教師なんかするのか、そんな人生はまっぴらだと毒づく。
デイビッドと仲間の優美な大人の世界に憧れ、興味を抱いていく。

ジェニーに声をかけた時点で、こいつは胡散臭い野郎だと思ってはいたが、ジェニーの両親に会って彼らの信頼を得ようというあたり、かなり確信犯なやつである。
しかも彼女の母親に、「お姉さんかと思いました」なんてほざくたぁ、お前は高田純次か!とツッコミたくなりましたよ(笑)。

原題は『an education』だが、ただ勉学にはげみ高学歴の人になりなさい、といっているわけではない。
人生学ぶことは大事だが、失敗から学ぶことだってたくさんある。
ジェニーも試練を乗り越えていくことにはなるけど、自分の愚かさに気づいて、改めて目標にむけて頑張る意気込みは買いたいよね。
それに彼女は今回のことで、もっていなかった精神力を身につけたのである。
素直な心と意欲をもち、そして「演技力」も得たのであった。
これはひとりの女子高生の、人間的成長を描いた教養小説である。
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