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パーフェクト・ワールド '93 アメリカ

2015-02-18 | ヒューマン・ドラマ
子どもや自分にとって大切な者に手をあげる ―― そういう人間には容赦ない。
ブッチは言う。
「これまでにあやめた奴は二人だ。 お袋を殴った奴と、お前を襲おうとしたテリーだ」

小さな“相棒”との逃亡劇。
囚人であるブッチは、いけ好かないテリーと刑務所を抜け出し、テリーが侵入した家の男の子を人質としてとるハメに。
8才のフィリップは、父親のいない家庭に育ち、いつしかブッチを慕うようになる。
父親との縁が薄かったという境遇が、二人の心を近づけていった。

郡警察署長のレッドは、ブッチの父親はどうしようもない奴だったとこぼす。
しかし、そのどうしようもない父親からの絵葉書を、ブッチは大切に持っていた。
アラスカからのその古びた絵葉書をフィリップに見せながら、ブッチは、アラスカへ向かおうと思っている、と話す。
ひどい親父でもな、親父には変わりない ―― そんな声が聞こえてきそうだった。

ケビン・コスナーが初めて汚れ役に挑んだという作品。
汚れ役といっても、根っからの悪人という設定ではないので、響きとしてはややぬるい。
C.イーストウッドとの共演も話題のひとつとなった。
本作品でイーストウッドは監督も担っていたが、今回は脇役に徹し、コスナーに花を持たせた。
この映画では、コスナーの気取ったところもなく、少年との心の通わせ方がじんわりと胸を打つ、よい作品に仕上がっている。

80年代後半から90年代前半まで、ノリにノっていたコスナーだったが、意味のない長編に乗り出してから、徐々にフェイドアウトしていってしまった。
翌年('94)の 『ワイアット・アープ』までが、彼の華々しい俳優人生だったように思えてならない。

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