貴の備忘録

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KTXに乗った

2016-06-24 08:08:08 | 雑感
1泊2日という駆け足で韓国出張した時にKTXに乗った。



浦項で打ち合わせを行い、ソウルまでKTXで移動して帰国したという経緯だ。



旧浦項駅は市内中心部だったが、KTXに合わせて移転した新駅はそこから車で20分足らずの山の中に出来ていた。



アクセスはバスかタクシーでかなり不便だと思う。空港のようにモダンで真新しい駅舎だが、周辺は絶賛開発中だった。



バーコード付きの切符だが、改札はなくゲートをくぐれば直接ホームに行ける。車内検札も無く、不思議に思って調べたら自動改札機が故障続きで不評なため撤去したのだそうだ。結果、只乗りし放題という類を見ない高速鉄道だった。



在来線も共用で東大邱へいくムグンファ号が止まっていた。 昔、KTXが無かった時代にムグンファ号で順天ーソウルを往復したことが有り、当時はセマウル号に次ぐ長距離急行列車というイメージだったが、近郊の各駅停車に格下げされたようだ。



始発で時間が有ったので先頭車を撮ってみた。電気機関車らしい重量感も有ってなかなかの面構えだと思う。



コレが噂のガムテープ補修の跡のようだ。ネットで話題になったのは最新型だったが、この国ではこれが日常茶飯事なのだと思う。



特車(グリーン車)の入口は目立つようになっているが、車掌やキャビンアテンダントはいない。



座席は2-1配列で前後のピッチも広くゆったりとしていた。座り心地も上々で腰が痛くなることも無い。



テーブル周りは外観同様にうすら汚れているのがもったいない。無料の水は自販機から貰える。



KTXはフランスTGVの韓国モデルだが、前後の電気機関車が連接台車の客車を駆動するという、今まで乗った事が無い車両構成を取っている。牽引方式なので発車時に多少の衝撃はあると思っていたがそれは全く無く、客車なので駆動音も無いので音も無くスーッと発車し、いつの間にか速度が乗っていた。
揺れが少ないのは連接台車だからだろうか? さらに重たい電気機関車のために作った高速新線というのも手伝っているのだろう。台鐵の自強号も客車方式だが、通常の台車で従来の線路を使っていてそれなりに揺れた記憶がある。
浦項を出てからしばらくは新快速程度の速度だったが、東大邱駅の手前から高速走行を始めた。



あまりに快適でうつらうつらしていたら、漢江を越えていた
ソウルまで2時間16分で約380kmを走破する。昔は浦項-ソウル(金浦)を飛行機で約40分だったが、飛行機は何かと時間がかかるモノで、3時間くらい見ていたはずだ。空路の方が多少早いが、浦項空港はキリなどで遅延や欠航が結構有ったので、KTX開業で空路が無くなったのは当然だと思う。



正直、N700A系のグリーン車より走りは上質だと思った。さすがに高速鉄道として新幹線と双璧をなす存在だけのことはあると思う。本家TGVやドイツICEにも乗ってみたいと思うが、仕事での機会が無さそうなのが残念だ。そのうち中国のバッタモノICEは乗れるだろう。



KTXのソウル駅は、空港アクセスの地下鉄と直結していてすごく便利だった。
地下鉄にはきちんと改札があり、切符では無く非接触式のカードを購入する方式で、1回使用でも目的駅でカードを返却してデポジットを払い戻す必要がある。ちょっと面倒だが、自販機を初めとして駅構内の案内がは4カ国語(韓、中、英、日)表記で初めてでも戸惑うことは無かった。
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