貴の備忘録

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マイコプラズマ肺炎 その3

2015-08-18 08:52:36 | 健康ネタ
10日目(入院3日目)
面会に行くと36℃台まで下がっていたが、前夜は38℃台まで上がって相変わらず寝られなかったらしい。SpO2は98~92%位で警報も余り出なくなったが、咳き込むとどんどん下がるのは変わらず。脈拍は下がってきた。
相変わらず食欲が無くかなり残しているが、差し入れの分厚い文庫を一気に2冊読み切り、PS VITAの電池も使い切った様で回復基調に向かった。

改めてマイコプラズマ肺炎に関して調べてみた。
ステロイドは息子のアトピー性皮膚炎で散々悩まされた薬なので、やや警戒してしまう。

原因はマイコプラズマという細菌とウィルスの中間的な輩で、これが気管支や肺に感染して引き起こす。症状は夕方に悪化する高熱と解熱後もしつこく続く咳という症状で、医者から処方された抗生物質を飲めば治りが早い。
典型的な風邪という奴で、感染力は弱いものの咳によって移るし、抗体はやがて失われるので何度でも感染するが、大多数は入院には至らない重篤にはならない病気だ。。
最近では抗生物質の耐性が出来て効かないケースが増えており、処方後2~3日で症状改善しない場合は別の抗生物質(ミノマイシンなど)に変える選択がある。

1ヶ月前に妻と娘が突然の発熱でダウンし朝は解熱するものの夕方の再発熱を繰り返し、更に10日間ほど咳だけが残った事があったが、これがマイコプラズマ感染症だった可能性が高い。潜伏期間が2~3週間と長く息子は家族感染だろう。

息子のように重症化するケースは、免疫の過剰反応が起因していると考えられている。
幼児期は免疫反応が弱く軽症のまま完治するが、学童期以降は免疫機構も整ってきて過剰反応した結果、重症化するケースがあるようだ。血液検査の数値が悪いとしか聞いていないが、このケースに該当するようだ。

重症化すると抗生物質に加え、免疫を抑制するためステロイドを併用するが、免疫機構を抑制する以上別の細菌に感染する可能性が高まる。こうなると入院は不可避だ。

なお、抗生物質はすぐには効果が出ないと考えていたが、マイコプラズマの場合は割と効きが良いようだ。よって2、3日で再診した方が良かったかも知れない。余計な我慢をさせて可哀想なことをした・・・
風邪で抗生物質を投与された場合、再診の判断はどれくらいか?を聞いた方が良いと思う。

かかりつけ医は最初からマイコプラズマを疑っていた様だ。同じ中学でマイコプラズマの患者が出ているらしく妻も最初から疑っていたとのこと。横浜医療センターでも夏休みに入って小学校高学年から中学生までが立て続けに入院したそうだ。クラリスロマイシンはマイコプラズマ感染症で第一選択になる抗生物質である。
残念ながら抗生物質耐性によって重症化したが、すぐにレントゲンを撮って転院指示を出してくれたのが良かった。
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