貴の備忘録

気の向くまま、興味のあることを書いて置く場所。

震災

2010-01-17 05:47:00 | 雑感
夫婦共々阪神・淡路大震災の被災者なので、地震には敏感だ。
横浜へ転居してから地震が結構な頻度で起こることが、苦痛である。
昨夏の連続地震に関しては、帰省済みだったのでラッキーだった。

静岡に住む知人宅では少しばかり建物に被害が出たとのこと。
近所では瓦がずれたり落ちたりとの被害も目立つという。
地震対策先進県故に被害僅少と報道されていたが、震度6クラスとなれば無事では済まないのだ。

被災状況をブログにアップしており、気休めだと思っていた天井突っ張り棒が効果有りとの記述があったのには少々驚いた。
突っ張り棒は手っ取り早いので我が家でも多用しているが、天井の石膏ボードには強度が無いので、突っ張ったら簡単に突き抜けて無意味との指摘があり、それに納得していたのだ。
そもそも激しく上下左右にシェイクされた震災経験から、簡単に外れるだろうと思っていたことも有る。

他にも地震への備えはしているが、意外と指摘されていないのは機動力の確保だろう。
震災時、四輪は移動式避難所程度にしかあてに出来ないが、二輪にはさほど影響がない。
わずか10数km離れた被害僅少地域では日常生活が営まれており、そこまでの足が有れば救援物資に頼る必要がないのだ。
私も当時所有していたXLR250Rが無かったら、被災生活はもっと大変だったと思う。
三木や三田など震災被害が無かった地域に買い出しに行って、その差に納得が行かなかったモノだ。



また、避難や救援の四輪が街中をびっしり埋め尽くし、道路が凸凹でかつガレキが散乱する状況で、XLRの身軽さと足の確かさがどれだけ役に立ったことか。
同僚の安否や避難状況確認などで震災当日から市内を走り回ったが、ガス漏れに加え焼け落ちた廃墟独特の臭いは忘れることが出来ない。

更に初期の混乱は落ち着いても、公共交通機関が破壊され、わずか10km足らずの通勤に3~4時間は平気で掛かる状況で、普段とほとんど変わらぬ通勤時間でこなすことが出来たのはXLRのお陰だった。

経験から言って、阪神・淡路大震災クラスでも最初の一撃と物資が欠乏する1週間さえ乗り切れば、後は何とかなる。日本は豊かなので足など無くても数日間の備えさえあれば餓えることなど無いはずだ。
ただ、半年1年は公共交通機関が復旧しないので、それをどうやって乗り切るか?も考えておくべきだと思う。
コメント
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