遺稿『人類の闇と光』(仮題)

2019-05-01 08:26:23 | 日記

梅原 猛著  藝術新潮 4月号

梅原猛の遺稿が掲載された。
今月号には、 第Ⅰ部 新しい人類の定義、それは「戦争する動物」 が掲載されている。つまり、人類は動物の中で殆ど唯一戦争(同類の殺害)する動物だと定義する。梅原猛は何度も推敲することで知られているので、軽率には言えないが素晴らしいタイトルだと私は思う。
そこで、この章の小見出しを挙げて見る。第一章 同類の人類殺害を行う動物種 森の神フンババ殺害が意味するところ 小麦の文明と稲作の文明 何故人類は同類の殺害を行うのか  知・情・意の立場から人間を顧みる 一、知ーー理性の立場すらの人間の定義  二、情ーー情感の立場からの人間の定義  三、意ーー意志による人間の定義  「怨」で生まれたユダヤ一神教四、知・情・意以外のもうひとつ、「怨」すなわちルサンチマンによる人間の定義。
掲載されているはここまで。遺稿には第二章、第三章があるそうだ。この後、どう展開されていたのか気になる。一切の私情を排して章立てだけ紹介した。本当はいろいろ書きたいのだけれど、まだその整理が出来ていない。