数学の大統一に挑む

2015-08-18 10:00:58 | 日記

エドワード・フレンケル著  文藝春秋社刊

数学の、正確に言えば数論の大統一の話である。数学で説明するとややこしくなるので(と言うか、自信がないので)、人類学で考えてみる。これは今や生物史、進化論、遺伝学、DNA分析、考古学、文化史、その他もろもろの成果の上に成り立っている。
これの数学版の話だと思っていい。これを「ラングランス・プログラム」と言う。実は数学には様々な理論がある。その成果は我々にとって実に身近なもので、オンラインやGPS、カードの暗証番号などに実用化されているのだが、人類学の例で上げたように全体として統一されてはいないそうである。フェルマーの最終定理だって良く分からないのに、それらを統一した理論なんてわかりっこない……のだが、妙に気にはなると思いませんか?
決して分かりやすい内容ではない。しかし、こんなことを考えている人達がいる、というだけで面白いと思って読んでみました。