『考える人』  2014年秋号

2014-12-01 14:27:38 | 日記

新潮社刊

今号の特集は、「オーケストラをつくろう」である。これまでのオーケストラと指揮者の話とは、まるで違う。読んでもらうと分かるが、実にユニークな指揮者とオーケストラの話である。グスターボ・ドゥダメルという指揮者を知っている人もいると思うが、彼を中心にしたこの活動は素晴らしい。ぜひ、読んでみて欲しい。特に、印象的だったのは、楽団員の楽器に直接触れている子供達の写真だった。こんなことが出来るのならば、子供達がクラシックをもっと好きになれるだろうな、という写真だった。
もうひとつの小特集は「山本直純という音楽家」である。実は、私は最初に読んだ。懐かしい名前である。多分、若い人は「一年生になったら」という歌が記憶にある筈だ。あるいは「ねむの木の子守歌」で知っている人もいるだろう。私は「オーケストラがやって来た」というТV番組に強い印象があるが…。とても好きな指揮者だった。尤も、オーソドックスなクラシックファンには評判が良くなかったようだが…。彼に関してはいろいろな本を読んでいるので、改めて知ることはそうなかったけれど、やはり素晴らしい音楽家だったのだな、という印象を持った。