あるニヒリストの思考

日々の思いを綴る

死ぬ覚悟を持って戦争に反対しろ(滅びの国へ(その6))

2017-11-09 18:09:55 | 思想
私は、北海道へ行けば千歳市の小林多喜二の墓に、東海地方に行けば静岡市の大杉栄の墓に詣で、四国に行けば四万十市の幸徳秋水の墓に詣でることにしている。幸徳秋水は、冤罪で、検事と裁判官によって死刑に処せられ、大杉栄は、軍人に首を絞められて殺され、小林多喜二は、警察官(特高)によって、拷問で殺された。言うまでもなく、彼らは、国家権力によって虐殺されたのである。彼らの主張に共通していたことは、戦争に反対であるということである。だから、殺されたのである。彼らの墓に立つと、いつも、体が震えてくる。「死ぬ覚悟を持って戦争に反対しろ」という声が聞こえてくるからである。安倍政権は、国会での強行採決で、特定秘密保護法、安全保障関連法(集団的自衛権の行使を容認する法)、「共謀罪」法を通し、憲法を空洞化して、日本をいつでも戦争ができる国にした。日本が、アメリカに追随して、戦争に参加するのは時間の問題である。政治評論家、歴史学者、哲学研究者などを中心に、日本はものが言いにくい時代になっていると嘆く人が数多くいる。若者を中心に、安倍晋三になびく大衆が多い。ヘイトスピーチをする集団、ネット右翼の集団などの似非右翼は全面的に安倍晋三を支持している。だからこそ、逆に、「安倍自公民政権に反対だ。自民党の憲法草案に反対だ。戦争に反対だ。」と叫ばなければならないのではないか。幸徳秋水、大杉栄、小林多喜二の死を無駄にしないためにも。現在の日本、そして、将来の日本のためにも。


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