あるニヒリストの思考

日々の思いを綴る

コップの中の嵐、七人の落ち武者

2016-12-13 11:24:34 | 思想
先の都知事選で、自民党東京都連の通達を無視して、小池百合子を応援した七人の自民党都議を、マスコミは七人の侍と呼んで、褒めそやしている。自民党都連に楯突いた行動が、侍のように潔いと思っているからであろう。しかし、そうであろうか。彼らは、離党届を出さなかった。自民党から離れたくないからである。自民党本部の方も、世論を配慮して、穏便に事を済ませようとして、宴会の席を設けたりして、彼らの方からわびを入れてくるのを待っていたが、彼らは強情を張り、それらを無視し続けた。その結果、自民党から除名処分された。小池百合子は、自分が自民党から除名されていないのに、なぜ彼らが除名されるのかと、異議を唱えている。しかし、彼らの除名処分は遅すぎたくらいである。都知事選が終わった時点で、除名処分が下されて当然のことなのである。また、小池百合子も、自分が所属している自民党の意向に反して、都知事選に立候補したのだから、その時点で除名処分されて当然のことなのである。さらに、小池百合子も、自分から離党届を出すべきなのである。しかし、いまだに、除名されていず、離党届も出されていない。なぜ、そうなのか。自民党は、世論が恐いからである。小池百合子は、自民党を抜けるのが恐いからである。何のことはない。七人の自民党都議、小池百合子、自民党都連、自民党本部で茶番を演じているのである。自民党というコップの中の嵐の出来事なのである。七人の自民党都議は七人の侍ではない。七人の落ち武者である。マスコミが作り上げた偶像である。


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