姑の心配事

夫が退職してから２ヶ月。
退職後、最初のうちは夫が毎日家にいるのが姑には理解できないようでした。
定年で退職したんだよと説明しても、定年という意味さえわからないようでした。
『会社はどうしたの？』とか『何故仕事に行かないの？』『今日も家にいるの？』とか度々聞いておりましたが、最近になってようやく理解してきたようです。

幸い（？）夫は、悪友からの誘い、元同僚からの誘い、先輩後輩からの誘いと退屈する暇もなく、更に退職者の懇親会の役員まで引受け、１２月からはその懇親会主催のハイキングも始まる予定で、会社にいた頃とほとんど変わらない（）多忙ぶり。

飲んで帰った翌朝は
「会社に行かなくて済むなんて天国じゃぁ～。」と毎日が日曜日生活を満喫。
私としても『濡れ落ち葉』よろしく家にばかり張り付いていられるよりずっといいのですが、飲む機会が以前と変わりなしというのはちょっとまずかろうと、いささか心配にはなっております。

姑は相変わらず
『会社はみつかったの？』とか『まだ家にいるの？』とか時々聞いてきて、
家にいるということが何かいけないことのように思っているのか？
昔の人だからそういう考えもあるかもと思っていたのですが・・・。

今日もまた同じことを聞いておりました。
『○男は何か仕事を探しているの？』
「いいえ。探してないですよ。働くと雇用保険がもらえないんですよ。」
『家にばかりいるのもねぇ～。』
「散々働いたんだからいいじゃないですか。何でそんなに働かせたいの？」

『うぅ～ん。家にばかりいるとボケちゃうんじゃないかと思うの。』

へぇ～
姑から意外な言葉が返ってきてびっくり～
まさか自分の今を自覚していてこの言葉になったのか？
でなければ自分のことを棚に上げて言っているのか？
以前の姑なら言いそうな言葉だけれど、まさかそんなふうに考えていたとは
説得力があるような無いような・・・

「あっちこっちから誘惑があって家にばかりいる訳じゃないから、その心配はないでしょ。」
と安心させてあげましたが、却って心配になったかも・・・。