ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

国連討論会 林外相が議長になると

2022-11-22 14:29:53 | 日記
きのうは林外相の話題を取り上げた。林外相が国連安保理で、議長国の代表として「法の支配」をテーマに討論会を行う企画を検討していることを取りあげ、私なりに若干の危惧の念を申し述べた。

さて、きょうは何を話題に取りあげようか、と考えたとき、この林外相が「媚中派」と目されていることを思いだした。

思いだしたのは、正確にいえば、ブログのネタについてあれこれ思案をめぐらせていたときではない。「きょうは何を話題に取りあげようか」と考えても、何も良いアイデアが浮かばず、うんうんと呻吟していた。その時間は長く感じられた。その挙げ句、やっとのことで思いついたのが「林外相=媚中派」の話題なのである。

林外相は媚中派と目されているのではないかーー。
とはいえ私は、そのことについて確たる知識を持っているわけではない。さっそくネットに当たってみた。ヒットしたのは、以下のような情報である。

林氏は超党派の日中友好議員連盟会長を務める。党内などに『親中派』だとして、外相起用に否定的な声もある。これに関し『交渉をする上で相手をよく知っているのは知らないよりはいい』と述べた。
ウイグルの人権問題などについて『どう考えても深刻に懸念すべき問題だ』と話した。中国の人権に問題があると国際機関で認定された場合、他国と連携した制裁が検討対象として視野に入るとの認識を示した。

(日本経済新聞2021/11/8配信)

う〜む、林氏はどうやら中国の内情や人権問題について熟知した人物であるらしい。自分が(知日派ならぬ)知中派であることを否定しない態度は、決して悪いものではない。むしろ好ましいのではないか。

でも、これについてはどうなのだろう。次の記事を見て、私は「やっぱり!」との思いを禁じ得なかった。安倍元首相の国葬が行われた際の出来事である。

林外相は事前に台湾に対し、『蔡英文総統や、(安倍家の葬儀に駆けつけた)頼清徳副総統、立法院長らは参列しないよう』根回しをする。日本の『立場』を理解した台湾側が、王金平元立法院長(国会議長)、蘇嘉全前立法院長という大物『元職』の参列を決めると、次の手を打った。
台湾の参列者を指名献花の列には入れて体裁を整えつつも、国葬儀後に東京・元赤坂の迎賓館で行われた参列者挨拶(=岸田文雄首相が主催し、安倍昭恵夫人も同席)では、『出席は現職に限る』という謎ルールをつくって、台湾を排除したというのである。要するに、北京のご意向どおりの算段だったと報じられているのだ
。」
(zakzak10月7日配信)

つまり林外相は、中国政府の「ご意向」を忖度し、策略を弄して台湾からの参列者をオミットしたというのである。これを「中国の圧力に屈した」と言わずして、何と言うのだろうか。

中国政府の意向をつい忖度してしまう腰抜け・林外相は、覇権膨張主義の中国が「力による現状変更」を企てることに対して、「それは正義に反する」と、まともに正論をぶつけることができるのかどうか。それははなはだ心許ないと見なければならない。

いずれにせよ、自らが議長を務める国連安保理の討論会の場で、林外相は、中国に気を配る自分の立場と、(岸田内閣の公式見解である)拡大版・法治主義とを折り合わせる必要に迫られるだろう。これを安保理諸国の代表者がどう見るかは、とても興味がある。

もっとも、そのとき(来年1月)まで岸田政権が持つかどうか、よく分からないけど。
コメント
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